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安奈みら取材紀行「蝙蝠屋敷の怪事件」第十五章

   
「最初から……僕が
 樹理の言うことを信じて、
 そばで守っていたら……
 こんなことには、ならなかったんだ!」

 泣き出してしまった茂クンを、その場に残して。
 今日の集まりは解散となった。
 もちろん、『その場に残して』と言っても、別に放置プレーなわけじゃなく。
 女将の涼子さんや女中のシノさんが歩み寄っている。
 茂クンの世話は、二人に任せておけば良さそうだ。
 そう思って、私は。
 
「あのう……警部さん?」

 福原クンと共に、若田警部のもとへ。
 ちょうど大食堂から出るところだったが、振り向いてくれた。

「福原秀介さん、安奈みらさん。
 ……なんですかな?
 この密室殺人に関して、
 何か思いついたのですかな?」
「いや、そうじゃなくて……」

 私たちの用件は、この旅館にいつまで拘束されるかという質問。
 ここに泊まり続けてはいけない。
 もっと大変なことに巻き込まれる。
 そんな胸さわぎがしてならないのだ(第十四章参照)。

「ハハハ……。
 別に拘束してるわけじゃありませんよ。
 ただ……福原秀介さんも安奈みらさんも、
 この事件の関係者ですからな」

 ここに私たちを留める権利は、警察にはない。
 それでも、自らの意思で残って欲しいのだろう。

「……とりあえず、
 今晩は宿泊してもらえますかな?
 その後のことは……明日、
 また話し合いましょう。
 それまでには……
 こちらの捜査も進展して、
 事件も解決してるかもしれませんからな」

 ガハハと笑う若田警部。
 しかし、私には。
 この二つの殺人事件が早期解決するとは、とても思えなかった。






     安奈みら取材紀行「蝙蝠屋敷の怪事件」
    
          第十五章 入浴、入浴
            ―― Nyuu Yoku, Nyuu Yoku ――






 朝から大変な一日だったけれど。
 その反動だろうか、午後は、もう何もやる気がしなくて。
 亡霊伝説とか殺人事件とか、考える気にもなれなくて。
 ずっと部屋でゴロンとしていた。
 それは私だけではなかったのかもしれない。
 夕食の席の空気は、いつもより澱んでいるように感じられて。
 食事の後、私は、すぐに大浴場へと向かった。
 とにかく……全てを洗い流したくて。


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「ふう……」

 広いお風呂で、ゆったりと手足を伸ばす。
 体を動かすたびに、お湯の温かさを再認識。
 緩やかなマッサージを受けているみたいで。 
 なんだか、気分も良くなってきた。

「やっぱり、お風呂はいいわね。
 お風呂は心を潤してくれる。
 人類の生み出した文化の極みだわ……」

 と、適当なセリフを口にしてみたら。

 ガラッ……。

 ここと脱衣場とを仕切る、ガラス戸の音。
 例によって眼鏡のまま入浴していた私なので、レンズの曇りをとると。

「あら……!」
「えへへ。
 みら先生、また会いましたね」

 入ってきたのは、おキヌちゃんだった。
 私が入浴していたのは分かっていたようで、ちゃんとタオルで前を隠している。
 考えてみれば。
 最初の日は入れ違いだったけれど、それでも、脱衣場で顔を合わせたし。
 二日目は、完全に同じタイミングで、二人で仲良く長湯したし。
 おキヌちゃんとお風呂で会わなかったのって、昨日だけだ。

「そうね、偶然ね……」
「今日は、男の人たちも
 お風呂でバッタリ出会ったそうですよ」

 湯船に浸かる前の身だしなみとして、軽く体を洗いながら。
 おキヌちゃんは、ミニ情報を教えてくれた。
 まだ夕食直後のはずなのに、彼女が、そんなことを知っているということは。
 男性陣の入浴は、夕食前だったのだろう。

「へえ……」

 私は、福原クンとお風呂の話なんかしないけど。
 おキヌちゃんと横島さんは、お風呂場での出来事に関して語り合うこともあるようだ。

(夫婦って……そんなもんなのかな)

 という感想を抱きつつ、私は。
 石けんの泡に包まれていくおキヌちゃんを、ボーッと眺めていた。


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 そして。

(これは……取材のチャンス!)

 今、私の隣には裸のおキヌちゃんがいる。
 湯船の中、二人で仲良く並んだ状態だ。

(私、男湯のことなんて分からないから……)

 そうなのだ。
 別に、おキヌちゃんのヌードを取材しようというわけではない。
 他人の裸――特にそれが美しい裸ならなおさら――に興味がないわけではないが、今、私の頭に浮かんだのは、そーゆー方向性ではない。
 女性であるから、女性の体のことも、女湯の状況も、小説として書くのは容易。でも男湯なんて覗いたこともないから、これまでは、非現実的な妄想しか書けなかったのだ。

(……話を聞いちゃおう!
 おキヌちゃんが色々知ってるなら
 ……それを教えてもらおう!)

 そう思って、おキヌちゃんに視線を向けた私。
 もしかして、眼鏡の奥がキラッと光ったりしたのだろうか。

「あの……みら先生?
 また何か、ヘンなこと考えてます?」 

 おキヌちゃん、わずかに体を動かして、私と距離をとる。
 もう、そんなんじゃないのに〜〜。

「おキヌちゃん、警戒しないで。
 ……私は、ただ、
 男湯の話を聞きたいなって思っただけなの」
「えっ、男湯の話……ですか?」

 おキヌちゃんの移動が止まる。
 ちょっとホッとする私。

「でも……いいのかな、
 喋っちゃっても……」
「大丈夫よ、ここだけの話だから。
 私とおキヌちゃんの間柄じゃないの……!」
「うーん……」

 口元に人差し指をあて、可愛らしく小首を傾げるおキヌちゃん。
 頭の中で整理しているのだろう。
 ようやく、まとまったようで。

「えーっと。
 横島さんがお風呂に入った時には、
 福原さんと穂楠さんがいて。
 二人が話していた内容は……」

 あ。
 微妙に誤解されたかもしれない。
 一般的な男湯の状況を聞きたかったのに、おキヌちゃんが語り始めたのは、今日の具体的な内容。
 それも、『話』そのものだ。

(ま……いいか)

 一瞬『穂楠って誰?』と思ったが、考えてみたら、それって茂クンのことだ。『茂クン』とだけ認識していたけれど、彼の名前は『穂楠茂』だった(第二章参照)。
 樹理ちゃんが死んでしまって、可哀想な茂クン。
 彼に対して、福原クンが、どんな慰めの言葉をかけていたか。
 それを聞くのも、一興かもしれない。
 だから。
 私は、おキヌちゃんの話に耳を傾ける……。


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「樹理は……あいつは、
 僕にとっては唯一無二の存在でした」

 ポツリポツリと、穂楠さんが福原さんに語っていきます。
 
「あいつと出会う前の僕は、
 典型的なダメ人間でした。
 何をやってもうまくいかず……
 いや、それどころか、やる前から
 『どうせダメだ』と決めつけてしまって。
 ……なんの取り柄もない男でした」
「だけど……樹理ちゃんは、
 そうは思わなかったんだろ?
 茂クンに魅力を感じたからこそ、
 茂クンと付き合い始めたんじゃないかな?」
「はい!
 樹理は……あいつは、
 僕を認めてくれた初めての女性でした。
 『茂クンには潜在能力がある!』とか、
 『茂クンに足りないのは自信だけ!』とか、
 そうやって僕を励ましてくれました。
 実際、樹理と一緒にいると、
 何でも出来るような気持ちになって……」

 二人は、お風呂に浸かって話をしています。
 横島さんは、洗い場で体を洗っていたので、会話には加わっていません。
 二人に背中を向けていて、意識して聞くつもりもなかったのですが、耳に入ってくるのでした。

「……時々、細かい部分で
 意見の食い違いもありましたが、
 そうやって樹理と議論が出来るというのも、
 昔のダメダメな僕では考えられないことでした。
 僕が一人前になった証拠ということで、
 むしろ嬉しかったんです。
 本当に……」

 穂楠さんの語った内容から推測するに、それまで女のコと付き合ったことはなかったのでしょうね。
 もしかしたら、横島さん、この辺りで自分自身の初めての恋愛を思い浮かべていたかもしれません。

「……ただただ幸せな毎日でした。
 樹理と出会うまで、あんな感覚、
 もちろん味わったことありません。
 いや、それどころか。
 あんな感覚が存在すること自体、
 知りませんでした……」

 抽象的な『あんな感覚』という言葉。
 でも、抽象的だからこそ、人それぞれが自分の具体的イメージと重ね合わせてしまうようです。

「ああ、わかるよ、茂クン。
 ワクワクドキドキといった熱い感覚ではなく、
 フワフワとした温かい感覚だね……」
「わかりますか!
 そう、それです。
 ……では、福原さんも
 安奈先生とは、そんな感じなのですね」

 と、ここで。
 穂楠さんったら、福原さんに、みら先生との話を振っちゃったんです。
 横島さんがチラッと後ろを見ると、この時の福原さん、面白いくらいに慌てた表情だったそうです。

「……い、いや、違う。
 僕と先生との間に、そうした感情はない。
 それはない、ないんだよ、茂クン……」

 過度に否定する福原さん。
 それから、彼自身の体験談っぽいものを話し始めました。

「僕の場合……それは大学時代なんだ。
 大学生の頃には、僕も
 普通に女のコと付き合ったりしたから……」


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 福原クンの大学時代の恋愛経験。
 一応、私も聞いたことはあるけれど(第六章参照)。
 男同士なら、違う角度から語ってくれるのかもしれない。
 そんな面白そうなところだったのに。

「みら先生……大丈夫ですか?」

 ここで話を区切って、私に問いかけるおキヌちゃん。

「え?」
「福原さんの『それはない』発言、
 やっぱり……酷いですよね。
 でも、あんまり深く
 気にしないほうがいいと思うんです。
 ほら、世の中、何が起こるか分かりませんから。
 『それはない』と思っていることだって、
 実現の可能性はゼロじゃないですから!」
「は?
 ……な、なんのこと?」

 聞き返した私に、おキヌちゃんは行動で答える。
 曇ったレンズ越しだったけど。
 彼女が私の頬を指さすのが、ボウッと見えた。
 その部分に手をやる私。

(あれ?
 いつのまに……)

 汗とは違う湿り気。
 これって……。

「ヤだなあ、おキヌちゃん。
 涙じゃないわよ、これ。
 眼鏡のツルの部分で、
 湯気が水滴になって、
 それが頬を伝わってこぼれただけ」
「……そうなんですか?
 私、眼鏡かけないから
 そういうのわからなくて……。
 カン違いしちゃいました。
 えへへ……」

 私の言葉、素直に信じたみたい。
 そして、おキヌちゃんの語りが再開した。


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「僕にとっては、
 『付き合う』ということは、
 『他人でなくなること』だった。
 なんというか……一体感だな」

 遠い目で語り出した福原さん。

「二人でいることが心地良くて。
 それが、ごくごく自然なことだと思えて。
 ……でも、それがダメだったんだな、僕の場合は」
「え?」

 福原さんの言葉に、穂楠さんは戸惑いの色を見せたそうです。
 どうやら福原さんの話が、否定的な方向性だと気付いたのでしょう。
 それでも、福原さんは続けていきます。

「たくさん話をして、
 お互いを理解した気になって。
 肌と肌とを重ねて、
 そこから生まれる『情』を信じて。
 ……身も心も一つになったって、
 そう思ってしまうんだ。
 でも……そんなわけがない」

 福原さんの口元に浮かぶ微笑み。
 それは、自分自身を嘲笑うものでした。

「どんなに『一体感』を感じようと、
 そんなもの偽物だ。
 他人は他人、自分じゃないんだ。
 ……それを頭では理解していても、
 どうも行動で示せなくてね。
 『他人』であるはずの恋人に対して、
 まるで『自分』であるかのように接してしまう。
 ……それで、結果的に傷つけてしまうんだ」

 福原さんの言っているのは、要するに『パートナーに甘え過ぎた』ということなのでしょうね。
 お互いに信頼し合っていれば、時には相手に甘えることも必要だけれど、度を超してはいけないということかもしれません。
 ただ……福原さんの恋愛否定論は、それだけではありませんでした。

「フワフワとした温かい感覚……。
 確かに、それは心地が良い。
 でも、今になって考えてみると、あれは
 自分を溺れさせる感覚だったような気がする」
「自分を溺れさせる……?」

 福原さんの主旨に賛同できるかどうかは別として。
 穂楠さんは、だんだん、福原さんの話のペースに引きずり込まれているようでした。

「ああ、そうさ。
 ぬるま湯に浸かっているような状態だ。
 心までふやけてしまって、
 そのうち、堕落して……。
 自分の使命すら忘れてしまうだろうね」
「自分の使命……?」

 仰々しい言い方をした福原さん。
 だから、彼は説明を補足します。

「そうだよ、茂クン。
 自覚の有無は別にしても、
 その大小は別にしても……。
 僕はね、全ての人間が
 『使命』を持っていると思うんだ。
 それが『生きてる』ってことだと思うんだ」
「……で、あんたの場合は、
 ベストセラー作家を支えることが、
 その『使命』かい?」

 ここで口を挟んだのは、横島さんでした。
 もしかすると、修羅場を潜ったこともないような福原さんに、大げさな話をして欲しくなかったのかもしれません。

「ハハハ……。
 そうやって具体的に言われてしまうと……。
 特に、命がけで戦う立派なGSさんから
 指摘されては、返す言葉もないけれど……」

 GSの仕事って戦うことばかりじゃないんですけど、一般には、そう認識されているのでしょうか。
 福原さんは、横島さんに対して適当に返してから、再び、穂楠さんに語りかけます。

「……まあ、ともかく。
 だから僕は、
 独り身の方がいいと思っている」
「じゃ、福原さんは、僕にも、
 樹理のことなど忘れて一人で生きろ
 ……って言いたいんですか?」

 穂楠さんは、納得できない表情で聞き返しました。
 彼に対して、福原さんは、パタパタと手を振ってみせています。
 
「いや、そうじゃない。
 今のは……あくまでも
 僕の個人的な一例だ。
 押し付けるつもりはないよ。
 だけどね……」

 いったん言葉を区切った福原さん。
 少し悲し気な表情で、さらに続けました。

「……樹理ちゃんとの間に存在したのが
 本当に『愛』だったのかどうか。
 一緒にいた時の心地良さを
 『愛』と誤解していただけじゃないか。
 ……その可能性も考えた方がいいと思う」

 相手のことを深く理解することが大切だとか。
 時には、相手のために自分を犠牲にすることも必要だとか。
 福原さんは、彼なりの『愛』の概念を語っていきます。

「ほら、この先の人生で『真の愛』に
 めぐりあうかもしれないのだから、
 そうした出会いのためにも、
 死んでしまった人のことを
 いつまでも引きずるのは……」

 バシャッ。

「……ちょっといいかな?」

 体を洗い終わった横島さん。
 わざと派手な音を立てながら、お湯に浸かりました。

「男二人で『愛』について語り合うなんて
 気持ちワリーと思って聞いてたし、
 こーゆーのは他人から言われるんじゃなくて
 自分で気付くべきだとも思ったんだが……」

 と、前置きしてから。

「死んじまった恋人を引きずるのは
 ……俺も、良くないと思うぜ」

 穂楠さんの目を見ながら、そう告げました。
 きっと、その時の横島さんは、複雑な表情をしていたはずです。
 でも、穂楠さんは気付かなかったのでしょう。反論してしまいました。

「……横島さん!
 夫婦二人で仲良くGSやってる人に、
 今の僕の気持ちなんか……」
「いや……」

 横島さんは、最後まで言わせませんでした。

「死んじまったからな、
 俺の初めてのカノジョも。
 そして……あいつが死んで、
 失って初めて、色々なことがわかったんだ……」


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 凄い話だった。
 福原クンの『恋愛をしている時の、自分自身を嫌い』(第六章参照)という言葉の意味、少しだけ分かったような気がする。
 その主旨に共感できるかどうかは別として、彼が考えている内容だけは、分かったような気がする。
 だけど。
 福原クンのことなんかより、もっともっとインパクトが大きかったのは。

(横島さん……そんな過去があったんだ)

 そして。
 今、おキヌちゃんを見ていると。
 何とも表現できない、彼女の表情を見ていると。
 新たな疑問が浮かんで。
 それは、素直に口から出てしまった。

「おキヌちゃん……もしかして。
 その『俺の初めてのカノジョ』って、
 おキヌちゃんも知ってる人なの?」

 明らかに、立ち入りすぎた質問。
 でも、おキヌちゃんは応じてくれた。

「そうですね。
 ……みら先生には
 流産の話もしちゃったんですから。
 こっちも、ちゃんと説明するべきでした」

 え?
 おキヌちゃんの妊娠と、横島さんの昔のカノジョと……関係があるの!?

「みら先生。
 アシュタロスって名前
 ……聞いたことありますか?」

 もちろん。
 核ジャック事件で有名な悪魔だ。
 そういえば、あの事件で実は美神除霊事務所が活躍したって、茂クンたちが言っていたな(第五章参照)。

「そうです。
 美神さんと因縁深い悪魔だったんです。
 だから私たち、
 最初から最後まで関わったようなもので……。
 その中で、横島さんは……」

 おキヌちゃんの口から語られていく、長い長い物語。
 それは、衝撃のストーリーだった。



(第十六章に続く)
   
   
 途中から読み始めた方々や途中を省略した方々もおられるでしょうが、最初から通して読んで頂けたら幸いです。
 前章までは、こちらです;

 第一章  雷光の彼方に        ―― Over the Lightning ――
 第二章  美女と蝙蝠         ―― Beauty and the Bat ――
 第三章  出会いの宵         ―― Some Encountered Evening ――
 第四章  小森旅館の怪人       ―― The Phantom of the Inn ――
 第五章  イン・ザ・ルーム      ―― In the Room ――
 第六章  マイ・フェア・ベイビィ   ―― My Fair Baby ――
 第七章  クロス・ザ・ドア      ―― Cross the Door ――
 第八章  シティ・オブ・サスペクツ  ―― City of Suspects ――
 第九章  彼女の言い分        ―― Her Reasons ――
 第十章  探すことが好き       ―― I Love to Search ――
 第十一章 君の住む抜け穴で      ―― In the Hole Where You Live ――
 第十二章 退屈な朝          ―― Oh What a Borin' Mornin' ――
 第十三章 成し得ぬ犯罪        ―― The Impossible Crime ――
 第十四章 彼女なしでも        ―― Without Her ――


 物語も終わりに近付いてきました。
 明日は、区切りとなる第十六章を投稿する予定です。
 最後まで、よろしくお願いします。



(12/31追記)
 第十六章を投稿しました;
   第十六章 幕間  ―― Intermission ――

 第十六章以降も、よろしくお願いします。
   

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