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【DS】桜は春の夢を見る




まるで宙を舞う雨のように

まるで晴天に降る雪のように

音も無く軽やかに、陽を帯びながら涼やかに

その様は儚くも美しく、明るくも何処か淋しく



けれど

この心には確かに暖かく

この瞳には確かに優しく



彩りも鮮やかな風は自由の中、ただ学び舎を踊る

良く晴れた空の下で、春そのもので在るかのように







―――――――――――――



うつらうつらと舟を漕いで。
ゆらりゆらりと身を揺らがせて。

そうして、ゆっくり瞼をこじ開けてみると。
視界にするりと染みてきたのは、満開の桜色。
目覚めたばかりで涙が滲むせいか、はたまた風に桜が吹かれているためか。
遠くで咲いている筈のそれが、まるですぐ近くにあるようにも見えて。
どうやら目から心へと吹いた春風は、睡魔を何処ぞへとやってしまったようだ。
珍しくも清清しいような心持ちで、タマモは寝起きの身を起した。



「んっ―――――ー」



手を組んで上にを伸ばすと、小さな音が背中から聞えた気がした。
年のせいとかはありえないから、無理のある体勢で寝ていたからかもしれない。
座ったままに腕を戻し、首を回して周囲の確認をしてみる。
黒板と窓と教卓、部屋の前後に引戸、それに複数の机と椅子が視界に入った。
ようは普通の教室である。面白みは無いが、タマモにとっては充分に興味深い。
少し懐かしいような感覚、デジャヴを感じるのはテレビドラマの影響だろうか。
通った経験など皆無である以上、懐旧の念など勿論錯覚に決まっている。
自分が今座っているのは、教室の一番後ろの窓際。隅っこもいいところ。
授業を受ける立場であれば、居眠りでもするのに最適だろう。
窓の外は突き抜けるような青空。そして、先程も見た桜。
その桜の周りには、生徒達が大勢集まっている。



そうそう、今日は入学式だった。



たしか喧騒のあまり、逃げるようにしてこの教室へと飛び込んだのだ。
そして陽気に誘われるようにして、この机で眠り込んでしまったのだろう。
春眠暁を覚えず。自分はまさに、それを体現してしまったに違いない。
今もぽかぽかと陽射が暖かく、気を抜けば日向ぼっこに勤しんでしまいそう。
ほら、気付けば瞼と瞼が仲良さげ。先に見えるは何かしら。夢かしら。



「って、ダメダメ!!!
 誰が来るかも解んないのに!」



頭を左右にぶんぶか振って、立ち昇りかけた睡魔にさようなら。
今日という日を考えれば、変な輩がやって来ないとも限らない。
いくら気持ちいいからと、すぴょすぴょ無防備に寝こけるなどとは愚の骨頂。
一度は寝てしまった身ではあるが、それを糧に成長しなくてはキツネの名折れ。
でも、寝てたかったな、と指を咥えてしまうのは仕方ない。獣ですもの。
名残惜しくも立ち上がって、窓に背を向け教室から廊下へと出る。
最後に一つ振り返り、机と椅子にさよならの視線を投げてみると
まるで手を振っているかの如く、窓際のカーテンが春風にはためいていた。









そんな訳で、束の間の休息場所に別れを告げたタマモだったが。
こうして外に出て、早くも自分の下した決断を後悔していた。
しかし間違いじゃなかったと思えるだけに、なお哀しい。

ただ彼女は桜を間近で見ようとしただけだった。
遠目に見てもあれだけ綺麗に見えたなら、傍ではどのように映るのだろう。
逸る気持ちを抑えられず、急ぎ気味に上履きを靴へと履き替えて
一歩、校舎の外に出てみると、中とはまた違った空気が身を包む。
新品のブレザーが春の陽射を受けて、まるで微笑んででもいるかのよう。
何となしに自分も頬を綻ばせて、先に見える桜の木へ近付こうとした。

そうしたら、まぁ出るわ出るわ。何処から沸いたかこ奴らは。
気付いてみれば、学生服の集団にタマモは囲まれきっていた。
すっかり忘れていたが入学式の本日、生徒が新入生の勧誘をやっていたのだ。
立てられた数々の幟が、どうして視界に入らなかったのか。
桜しか見てなかったからだろうが、それを認めるのは子供っぽくて拒否したい。
しかし、どう思うにせよ、自分を取り巻く状況が変わってくれる訳ではなく。

やっぱりというか何というか、辺りを占めるのはほとんどが野郎。
嬉しげに此方を眺める男子生徒の様子に、犬にも似た耳や尻尾を幻視した。
最初に強く断ったのが功を相したのか、今はほとんどが遠巻きにするだけだが
空気を読めないのか読まないのか。それでも声を掛けて来る馬鹿は居る。



「如何でしょう、妖怪に興味はありませんか?
 『化け物を学問する部活動』略して『化学部』は
 そんな貴女の興味を満足させられます!」

「焼かれたいのかアンタら」



もっとも、桜の花びらに引火しそうで狐火は使えないのだが。
それもまた、タマモの機嫌を悪化させる要因だった。
彼女が歩くたびに人垣も移動して、今では桜の傍へとやっては来れた。
しかし静かに見られないこの状態では、折角の花も色褪せて見える。
皮肉なものだ。近くに来た方がその綺麗さを感じられないなんて。

・・・・・・いっそ、自爆覚悟で焼き尽くしてやろうか。
業を煮やしたか、タマモの頭は少しばかり危険な方向へとシフトした。
実のところ、まだ寝惚け気味なせいでもある。これも全ては春のせい。
若干、据わった眼となって、桜がはらはらと舞う周りを見やる。
すると校舎の陰に、見慣れた顔の見慣れない格好を見つけた。



(えーと・・・・・・)



ぴゃっ、とすぐさまその男女二人組みは奥に引っ込んだが、見間違いではあるまい。
隠れたのが何よりの証拠。そのサングラスは変装なのか、笑い所なのか。
いや笑い所といえば、女の方が付けていた頭巾だろう。
あのマークは何だったか・・・・・・・チャネル?



「我ら茶道部一同は! 土木の作法に則り!
 道という道を、茶色き土へと戻す事をここに誓います!」

「うん解ったとにかく黙れ」



馬鹿に割り込みを喰らったので、思考がキャンセルされる。
だがツッコミを入れたことで、逆にタマモの意識は冷静になった。
落ち着きを取り戻した今、より俯瞰にたって物事を捉えられる。
教室で目を覚ました自分。入学式の学校。部活動の勧誘。さっき見た二人の姿。
日向の机と椅子。風を受けるカーテン。満開の桜。晴天の空。満天の春。
鏡合わせの要素。記憶との齟齬。状況。現実。そして夢。

結論に至ったタマモは、浮かんだ解答を胸の内で反芻する。
恐らく間違いではないだろう。先程の二人が見間違いでないのと同じように。
考えてみてしまえば、一つの答えに至るのは容易いことだった。
考え始めるのが困難であるだけで、解答など目の前に転がっている。
思考の海に沈んでいた意識を、再び周囲の生徒達へと戻し、そして桜へと移す。
その一時、自分を取り巻く喧騒さえ忘れ、ただ綺麗だと思えた。
散る花も、咲く花も、美しさに変わりは無い。



(・・・・・・・あー、うん。そっか)



さて、それでは現状の認識から始めようか。







――――――――――――――――――





時は少しばかり遡る。



タマモは春の陽気に誘われて、彼女にしては珍しくも散歩に出かけていた。
一人きりであったのは、シロは既に散歩へと出ており居なかったから。
当然のように横島は連れられていったが、彼の残したドップラー効果は耳に今も残っている。
高校を卒業して体を動かす機会が減ったのだから、たまにはちょうどいい運動だろう。
さようなら横島、貴方のことは忘れない。三分くらいは。

カップラーメンと等価値な思い出はさておき。
ぽかぽかと暖かな空気の中、目的とする場所もなく
ぶらぶらと歩いていたタマモは、ある場所に行き着いた。
人の数もさる事ながら、目を引いたのはその入り口付近。
誰にも解るよう大きく、入学式、と書かれた看板が在った。
振り仮名無しで読めたんだ、と幾許かの方々はお思いだろうが馬鹿にしてはいけない。
不肖このタマモ、既に小学生用の漢字はマスター済みである。
美神、おキヌ、おまけの横島を先生に据えて勉強を重ね
今となっては、書くも読むもお茶の子さいさい。
未だ横島に聞いてばかりのシロとは違うのだよシロとは!
え、バラ? タンポポ? それって英語?

話を元に戻そう。
それを見たタマモの中で悪戯心が芽生えた。
クールぶってはいるが、もとより好奇心は人一倍。
猫を殺すという好奇心だが、キツネならば問題なかろう。
逡巡一秒で答えを出してから、服装を適当に幻術で変えて忍び込んだ。





人目を惹かないでもなかったが、姿自体も誤魔化してやり過ごす。
注目を浴びたいわけではない。観察の名を借りた暇潰しさえ出来ればいいのだ。
式自体も既に済んでいたのか、学校の敷地内が大勢の生徒、保護者で埋まっている。
制服に着られているような初々しい姿が目立つ新入生。
着続けていれば、いずれ似合う様にもなるのだろう。
未だにスーツ姿が違和感満載の何処ぞのバンダナ男は例外に数えるとして。
やはりというか家族連れが多く、恥かしげな様子もちらほらと見えた。
一通り見回ってみて、どうにも面白みに欠けると思ったタマモは彼らに背を向ける。
楽しげな笑い声が背中に聞えた。その声に押されるようにして歩き出す。






そして、タマモは校舎内へと侵入した。

初めて見る廊下は、人影が無く奥までずっと伸びている。
全力疾走してみれば楽しそうだなどと思うのは、獣のサガか。
拝借した上履きで歩いてみると、ぺたぺたと間の抜けた音がした。
人の声が聞えてきたら、足音を潜めてさささと逃げる。
見つからないよう階段を昇って下りて、もはや気分はスパイの心地。
何やってんだかなー、と思いつつ、楽しさを感じ始めたのは否定しない。

気付いてみれば、上へ上へと来てしまったようで。
廊下の窓から外を見やると、障害物が無いためだろう。
事務所の屋根裏から外を見るより、遠くまで視線が届いた。
視線だけでも自由を得れば、何処か心は浮き立つものがある。
廊下を歩く。歩いて、歩いて、歩き続けて。
その最後、窓に対しては逆側。
少しだけ戸に隙間が出来た教室を見つけた。

覗き込んでみると、その教室の一角。
外から吹き込む春風がカーテンをはためかせている。
ちょうどその風が当たる辺り、随分と古めかしい年代者の机があった。
一番後ろの隅っこ。窓際でちょこんと控えている机と椅子。
其処は日当たりも良く、まるで春を満喫しているかのようだ。
近付いてみると、窓の外、遠く校門の近くに桜が良く見えた。
じっと机を見詰め、その表面に手を乗せてみる。
当てた手のひらから、温もりが伝わってきた。
我慢しようと思えたのは、その寸前までだった。


全ては好奇心の故だった。


春眠暁を覚えず。
意識を保ったタマモが、最後に思い浮かべられたのはそんな言葉だった。
椅子に座った彼女は、腕を枕に机に突っ伏すようにして夢見の気分。
そよそよと吹く春風は、耳心地の良い調べのようで。
ぽかぽかと暖かな陽射は、柔らかく身を包む布団のようで。

如何な言葉を費やそうとも、その幸福を表せまい。
表現したいのならば、ただ頬に笑みを浮かべればよいのだろう。
丁度、穏やかな微笑を浮かべたままに寝息を立て始めたキツネのように。



こうして春に抱き締められるようにして、タマモは健やかな眠りに落ちた。





――――――――――――――――――




すっかりと思い出したタマモは、頭を抱え込んで蹲っていた。
そんな悩める美少女の姿に、周囲はすっかり興奮してウェーブを始めた。至極どうでもいいことだが。
とにもかくにも、結論を言ってしまおう。



(・・・・・・・・・・夢だこれ)



その呟きが声として漏れることはなかったが
苦虫を噛みまくりなタマモの表情からだけでも、心中推して知るべし。
味も素っ気もない、在り来たりの極みな答えではある。
捻りが無さ過ぎて、何だか誰にとも無く申し訳なささえ感じられるくらいだ。
どうりで目覚めが清清しい筈。何せ、まだ現実では寝てるんだから。




自覚してみれば、一つ一つがおかしな話だった。
よくよく自分を取り巻く生徒どもを見てみると、耳や尻尾が本当に生えているし。
勧誘を続けてる部活動も、突飛を通り越して頭の悪い代物ばかりだし。
そして何より自分が今着ている制服はこの前、ドラマで見た学生服だ。
色がダメとか、形はもっとこうした方が、とか散々難癖付けた覚えがあるが
それらの望みは全て叶っていた。はははいっそ殺せチクショウ。
これが夢と気付いたきっかけは、先程見た二人組み。横島と美神の姿。
二人の姿を見て、タマモは当たり前のように思ったのだ。



ああ――――――自分の入学式を、見に来てくれたんだ、と。



その甘美な想像は、同時に大きな違和感をも生んだ。
現実との間に生まれたあまりの乖離が、その違和感の源泉。
そして都合の良過ぎる展開に、微かな記憶が不和を呼び覚ます。
先程当然のように抱いた想いに対して、軋んだ意志が答えという形を与えた。
要するに、生まれた感情それ自体が自分の願望であるということだ。
そんなに羨ましかったのか、そんなに寂しかったのか。
初々しい生徒達が、保護者に囲まれ恥かしげにする彼らが。
いやはや何とも、まるで年端も行かぬ幼子のようで。



(うあああああ・・・・・・・)



穴掘って隠れたいぐらいに恥かしいが、如何せん逃げ場がない。
自分の夢なのだから、どうした所で逃れようもない。
暫くの間、タマモは頭を抱えたままで、小さくうめき続けていた。
ギャラリーは顔を赤くした彼女の姿に更なるヒートアップを遂げていた。もうひたすらどうでもいい。





少しだけ強く吹いた風に、我を取り戻す。
羞恥が消えた訳でもないが、自己批判にも飽きてきた。
さて、しかしこれからどうしたものか。
叶うなら、とっとと眼を覚ましたいところだが、どうしたら起きられるやら。
夢と自覚した今も、現実との齟齬を感じながら起床できないで居るのだ。
いっそ恥かしい過去はさておいて、これはこれで楽しむべきか。
捨て鉢な気分になって顔を上げたタマモは、そのまま惹かれるように桜を見た。



儚げに揺れる桜の花に、蝶を想う
不意に思い出す故事、胡蝶の夢

蝶が己を見ているか
己が蝶を見ているか
夢は現か、現は夢か

桜舞い散る景色の全て、夢幻の如く在り
蝶が夢を見るのなら、桜も夢を見るだろう
桜が学校の夢を見ているのか
学校が桜の夢を見ているのか

たとえ、そのどちらであろうとも
今の己が見る夢は、確かに映る春の夢



再び、巻き起こった風に桜が踊る。
無数の花びらが辺りを舞う様は、まさしく春の嵐。
その自由な姿に、タマモは伝えられた気がした。好きにやれ、と。
またまた自分に都合のいい介錯をしているな、と思いつつ
桜にまで諭されるようになっちゃキツネもお終いだなー、と考えながら
殊更、詰まらなそうな表情を作りながら頬を掻いた。
何だか、何故だか、楽しくなってきてしまったから。

現実とは異なる、夢の世界。
けれど、何もかもが想像する通りには運ばない。
予想外のことも起こるだろう。面白いことも起こるだろう。
ならば、自分にとって現実の世界とどれほどの違いがあるのか。
どうせ今日は暇潰しをしたかったのだ。こうして過ごすのもそう悪くない。
目が覚めるまでの泡沫。仏頂面で過ごすのも損というもの。
精々楽しむとしようじゃないか。やけっぱち? 気付きませんよ勝つまでは。

春眠暁を覚えず。小声で言い訳のように口にして。
大きく宣言を行う為にタマモは、すぅ、と息を吸い込む。
ようやく、とでも言おうか。その唇には挑むような微笑が浮かんでいた。





―――――――――――――――





そよそよと静かな風が吹く。
さやさやと音無き音が立つ。

静謐というには、教室内の空気は緩んでおり
爽快というには、少しばかり風が柔らか過ぎる。



机で居眠りしているタマモの口は、だらしなく半開きで。
時折、その口から小さな小さな寝息が漏れている。
よほど心地良いのか、彼女の唇は微笑みを形作っていた。

そんな彼女のすぐ隣り。
タマモとは対照的な黒髪の彼女が、所在なさげに立っていた。
浮かべているのは困ったように、けれど仕方ないなぁと言わんばかりの苦笑。
そのまま、寝顔を覗き込むようにしつつ、横の机に腰を下ろす。
行儀の悪い仕草だが、不思議とまるで型に嵌ったように似合っていた。
彼女の視線は、眠り続けるタマモと古びた机に向けられている。
懐かしげに細められた瞳は、今ではない何処かを映しているかのようだった。
外から吹き込む風が、二人の髪を優しく流れた。
机に座っている、セーラー服の少女の口元にもまた微笑みが。

タマモの先、窓のずっと向こうに聳える桜へと視線を伸ばす。
春の象徴とも言えるその花を見て連想するのは卒業式、そして入学式。
卒業式という言葉からは、遠い日の思い出が蘇る。
当時は、何時までも続くと思えていた日々だった。
瞳を閉じれば今もなお、瞼の裏に映る景色は色褪せることはない。
一方、入学式に対する思いは複雑だった。少女にはその経験自体が無い。
うやむやの後に学校に迎え入れられた彼女にとっては
入学式とは、在校生としての立場として迎えるもの。
期待と不安に入り混じった感情、新入生らしさなどとは無縁だった。
だからこそ、懐旧の念よりも何処か羨望を感じてしまうのだろう。
今日のような日、入学式当日であれば尚更に。

遠い過去を辿り、触れられぬ今を経て、彼女の意識は眼前へと戻された。
まだタマモはくぅくぅと、自分の腕を枕にして眠り続けている。
改めてその姿を見て、少女は新たな笑みを浮かべた。
何度も居眠りをしていた、バンダナの少年を重ね合わせて。



少しばかり強く、外では一陣の風が吹いた。
だが、タマモの眠りを覚ますほどではない。
窓から入るのは、そよ風とは言わぬまでも十二分に穏やかで。
むしろ、陽射に汗ばんだ肌へと涼しさを齎した。
そして、その風が止んだ時。一呼吸ほどの間をおいた後。
教室には、タマモだけが残されていた。

空はよく晴れている。
微かな千切れ雲が空の蒼を引き立てていた。
少し強めの風が桜を吹き散らし、景色に彩りを添える。
気温はぽかぽかと暖かく、ほかほかの空気が辺りに満ちる。
とても安らいだ表情で、タマモはすやすやと眠り込んでいる。
緩みきった顔になって楽しい夢を見続けている。



今も昔も変わらない、優しい春に包まれながら



春眠暁を覚えず。豪です。

お題絵のネタを全て『夢だからオールオッケィ』とぶん投げる暴挙。
これも夢オチというのでしょうか。オチ部分に持ってきてない辺りが捻くれて(ry
しかし、春という季節は過ごし易く心地良くも、その陽気に眠気を誘われて困りますね。
特にご飯食べた後の昼下がり二時前後などは・・・・・・いえ寝てませんよ、ええ。

春は出会いの季節。そして別れの季節でもあり。

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