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tea break 〜 絶チル 83rd sense.より 〜

※ 「絶対可憐チルドレン 83rd sense. 絶対可憐ワイルド・キャット(2)」(07/19号)
 のネタバレが含まれています。未読の方はご注意下さい。

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「こっちゃストレスたまってんだよッ!!」

 この台詞をそのまま受け取るなら、谷崎の淑女教育によって身に染み付いた優等生の顔と本来の性格とのギャップからくるストレスを発散する為に、万引きをしたり、何のゆかりもないと思われる暴走族のたまり場へ殴り込みをしたりした事になりそうですが、では、ナオミの「本来の性格」とは何でしょう?

 ナオミが初登場したエピソードでの紫穂の見立てでは、「根が素直で真面目」となっています。コードネームが「キティ・キャット」だった頃は、谷崎の教育を受ける素直さや世話になった恩を感じる真面目さと、その谷崎への嫌悪との板挟みに苦しんでいた訳ですが、「ワイルド・キャット」に改名した後は谷崎への嫌悪も隠さなくなった事によりストレスは解消されるようになったものと考えられます。
 結果、谷崎のあしらい方が過激になったものの、これまでの言動を見る限りではその性格の基調は善良であり、通り魔的に暴走族を襲うというのは少々考えにくいです。……その知られざる一面が今シリーズで明らかにされる展開も大いにあり得るのですが、ここでは措いておきます。

 鍵は万引き疑惑の画像でしょうか。判明しているのは、雑誌コーナーの前にいるナオミがバッグの中の何かを持っていた点だけであり、その前後の動きは谷崎も知りません。「何かを入れようとしていた」のではなく「何かを出そうとしていた」可能性もあるのです。仮に後者であった場合、万引きしていた商品を元に戻そうとしていたとは考えられないでしょうか。そして、それを万引きしたのはナオミ以外の人物だったとか……?

 ――ナオミの高校の友人が万引きの常習者で、その現場に居合わせたナオミが止めるように説得するが中々止めてくれず、それでも万引きした商品はナオミがこっそり返すなどのフォローをしていた。友人は実は元暴走族の一員で、万引きもその頃に身に付いた癖のようなものだったのだが、再び暴走族に引き戻されそうになっていた為、不安定な精神状態に陥り癖が再発していた。状況は好転せず業を煮やしたナオミは、元凶である暴走族を潰してしまえばいいと考え、たまり場へ直接赴く事にしたが――。

 ……という展開を想像したのですが、如何なものでしょうか?


 まあ、私も、「え、こんな子じゃ…!?」と思った口なので(^^;

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