※ 「絶対可憐チルドレン 76th sense. 国王陛下のチルドレン(1)」(07/12号)
のネタバレが含まれています。未読の方はご注意下さい。
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水玉模様の傘の下 無言で歩く子供がふたり
恥ずかしそうな女の子と きまりの悪げな男の子
華奢な手が差すひとつの傘に 歩調と歩幅は合わせても
互いに目だけは合わさらない ちょっと微妙なお年頃
男の子はふと女の子を見て 代わりに傘を持とうとしたが
水玉模様が照れくさくって どうにもこうにも言い出せず
女の子はふと男の子を見て 傘からはみ出す肩に気づくも
腕が触れるのが気恥ずかしくて どうにもこうにも近寄れない
そんなふたりに同級生は からかいと野次と好奇の視線
応援代わりにはやしたて 口笛 喝采 黄色い声
男の子はついそちらを向いて むきになっての否定の台詞
女の子は頬を染めながら それでも隣をなだめにまわる
なんだかんだで賑やかなときの 終わりを告げる「また明日」
ひとりふたりと家路は分かれ 今この道には傘ひとつ
自然と出てくるいつもの会話 身体が触れても気にならない
最後の分かれ道に着くまでの 昨日と変わらぬ帰り道
― END ―
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