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tea break 〜 絶チル 75th senseより 〜

※ 「絶対可憐チルドレン 75th sense. マジック・ガールズ(2)」(07/11号)
 のネタバレが含まれています。未読の方はご注意下さい。

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     《完全解禁》



 ブースターを使った合体技によって地下金庫室を脱出した一行。
 お互いの無事を確認する中で、薫を見ていたマッスルが澪に小声で話しかける。
「エスパーの力を合わせるなんて、凄いわね」
「……私達二人の力だけじゃ脱出できなかったのは、気に食わないけどね」
 マッスルに言われて、改めて路面に空いた大穴を見る澪。
 4人分の力の凄まじさを実感するが、薫の事を認めるのが癪で、照れながらも憎まれ口を叩いてしまう。
「そうじゃなくて、あのブースターの事。どうにかして手に入れられないものかしら」
「少佐なら、ECCMみたいに何とかしてくれるんじゃない?」
 どういうルートで最新の超能力装置を入手しているか知らない澪は適当に答える。
「少佐にはぜひ使ってもらわないと。いいえ、この際いい男なら誰でも……!」
「マッスル?」
 怪訝な表情をする澪を余所に、熱を帯び始めるマッスルの口調。
 怪しい目つきで力説する。
「あれなら、抱きついたり、足を絡めたり、お姫様抱っこされたり、やりたい放題じゃない!!」
「……あなた、まだ幻覚が抜け切ってないでしょ」
 自分が少佐に抱っこされる光景を想像するものの、マッスルを見ると萎えてしまう澪であった。





     ― END ―
 男性同士の絡みはあのシーンだけでお腹一杯なのに、ブースターの技術もパンドラ側に流出するかもしれないと考えていたら、こんなネタを思いついてしまいました(^^;

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