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tea break 〜 絶チル 68th senseより 〜

※「絶対可憐チルドレン 68th sense. ギフト・オブ・チルドレン(2)」(07/01号)
 のネタバレが含まれています。未読の方はご注意下さい。

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「形はいろいろやけど、『テレポート』は最強の力のひとつや」


 チルドレンの超能力講座、という事でこれまで作中に出てきた能力が解説される中で、テレポートが正式に合成能力に分類されていました。
 「テレポーターはもっとも進化したエスパーなのだ。三次元空間を直に感知して、それを操るのだからね」とはグリシャム大佐の言ですが、今回の分類や、状況次第で能力を選択できるという設定、そして超度6テレポーター(暫定)のタケシの出現によって、さらに進化した合成能力も絶チルの世界に存在するような気がしてきました。即ち、空間ではなく時間を操るタイムトラベル(時間移動能力)。

 でも、(確度は高くとも不確定な)予知で示された未来を変える為にあくまで現在で苦闘する皆本達の姿を描いているとも言える絶チルにおいて、下手に時間に関わる能力を出してしまうと、パラレルワールドとかタイムパラドックスの発生によって、予知の重要性や危機感やテーマそのものの魅力を削いでしまう事になりそうです。
 ……GS美神、ジパング、カナタを顧みるに、これらが椎名作品におけるある種の鬼門と言える事も、つい否定的になってしまう理由ですけどね(^^;

 そこで考えられるのが、移動できる時間が精々で2、3日だったり、移動できる時間を自分で指定できなかったり、身体ではなく意識のみが時間移動したりといったタイムリープ(時間跳躍能力)。
 これなら例えば一エピソードのみ登場のキャラクターに持たせる事も可能かなと思ったり、あるいは葵の能力が変調・暴走して一時的に「時をかける少女」状態になってしまうエピソードもありかなと思ったりします(特に後者は見てみたいかも)。

 さて、絶チル世界での時間を操る超能力、如何なものでしょうか?


 ちなみにタイムトラベルとタイムリープを分けましたけど、この投稿内での便宜上の分類という事でお願いします。

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