※「絶対可憐チルドレン 59th sense. パンドラからの挑戦状(3)」(06/44号)
のネタバレが含まれています。未読の方はご注意下さい。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…君しだいだよ。こいつを助けたければ、我々と一緒に来い!!」
パンドラ編(兵部編)のお約束とも言える、薫に対するパンドラへの勧誘と、破壊の女王のイメージカット。兵部本人からではなくパンドラ所属のエスパー、エレキ・照による――しかも、純粋な勧誘ではなく捕縛から逃れる為の方便でもある――やや変則的なものでしたが、今回も該当シーンがありました。ここで、普段なら「いつもの事」と軽く流してしまいがちなのですが、今回はそのシーンを読んでいて、ふと思いました。
「ここまで繰り返し提示される事を考えると、何らかの形で薫がパンドラに入り、一時的にでも破壊の女王として振舞う事を、もしかしたら椎名先生は決定事項にしているのではないか?」
はっきりとした未来が提示され、そしてその提示されたイメージ通りのシーンが再現され、そして提示されたイメージの外にある、受け手が当時では知り得なかった要因によって、最終的には未来が覆される。そうした物語は数多くあり、絶チルもそれを踏襲するのではないだろうか、と。伊号中尉の件(コミックス1巻、「未来は踊る(前編)」〜「同(後編)」)は、彼が未だ消息不明の為、この説の傍証となるか反証となるか大きな不安要素ではあるのですが。
ともあれ、実際に皆本と撃ち合うシーンが再現されなくても、パンドラ入り、そして破壊の女王としての活動は十分可能性があるように思えるのですが、如何なものでしょう?
……でも、それだとハッピーエンドにはしづらいような気もするし、うーん。
Please don't use this texts&images without permission of dry.