〜GS美神'18!!〜
『人気歌手の奈室安美江さんが引退を発表』
「奈室さはーーんっっ!!!」
液晶テレビに向かってチアホーンを吹きながらサイリウムを振るおキヌ。
「す、すごいでござるな」
「そんなにファンだったの?」
「前に奈室の護衛があってね。それ以来ハマったらしいのよ」
「そういやあんときのおキヌちゃん奈室に変装してたっけなー」
「おキヌさんの部屋には彼女のグッズがたくさんありますよ。以前防音を頼まれて鈴女さんと一緒にオールナイトカラオケをした事もありました」
「そ、そこまでだったの。おっと、そろそろ時間ね」
「依頼はスクールウェア・フェニックス社っすよね?ネットに妖怪が侵入したとか」
「スクフェニでござるか!拙者今キャラバンクエスト11をプレー中でござる!」
「あれ?私のスパホどこだっけ?」
「ここよタマモちゃん」
※スパホ OA(オカルト・オートメーション)機器、ゴーストスイーパーフォンの略。スマホ機能の他に見鬼くんや霊視ゴーグルなどの霊能グッズがアプリで入っている。
「ネット界隈なんてオカルトの温床だから引っ切り無しに騒いで大変よねー。それじゃ行くわよ」
〜るーみっく・1〜
「うーん、そろそろ『うる星やつら』が終わりに近づいてるから次回作の構想をねんなきゃいけないど、ネタが浮かばないわね。何かないものか・・・」
「オーノーッ!さーかすノ熊がマタ逃ゲテシマイマシター!」「フフフ!前回の麻酔銃は毛皮で防がれて効果がなかったが今回は違うぜ!」「ア、チナミニ熊ハさーかすノ演出デぱんだ色ニ塗ッテアリマース」
「なんか騒がしいわねー・・・あら、向こうから何か走ってくる?」
「うおおおおー!なんで俺がパンダに追われなゃいかんのじゃー!?」
『てめーからはあのチビのニオイがするぞ!チビを出せー!前は不覚を取ったがこの「青カブト」様こそ最強だと証明してやるわー!』
パンダ(?)が逃げている女性(?)を鋭い爪で切り裂いた。
「ひいいギリギリセーーーフ!ああでも今のでエクトプラズムスーツが破れたー!」
『ちょこまかとすばしっこい人間だな!』
あっという間に過ぎ去っていった一人と一匹。
「なに今のは!?カンフー着で俺っ娘な女の子!?パンダに追っかけられてる!?しかも女の子が男の子になった!?・・・はッ!これだッ!!」
次回作『らんま1/2』連載開始
ーーーーーー
「おかえり横島クン。新型のエクトプラズムスーツだけど不具合とか問題は無かった?」
「それどころじゃなかったわ!」
「そういえばあんたなんで妙神山の修行着なの?」
「間違えて全部洗濯しちゃったから他に着替えなかったんスよ」
〜るーみっく・2〜
「うーん、そろそろ『らんま1/2』が終わりに近づいてるから次回作の構想をねんなきゃいけないど、ネタが浮かばないわね。何かないものか・・・あら?いつのまにか度粉園女子高のあたりまで来てたのね。新しい校舎が立ってるけど私が通ってた時は雑木林だったっけ。あの枯れ井戸まだあるかしら?」
『ちちしりふとももーー!!』
「待つでござる!」
「待ちなさーい!」
校門から2つの人影と変態らしきものが飛び出してくる。
「美神どのから聞いていたが、これほどとは思わなかったでござるな」
「まさか霊的に再現した枯れ井戸に引きずり込もうとするなんてね」
『ちちーッ!!しりーッ!!ふとももーッ!!』
「あ、逃げたわ!」
「逃さん!」
変態を追って新校舎に戻っていった2人。
「なに今のは!?犬のしっぽをつけた和服っぽい服の女の子と学生服っぽい服の女の子!?あの枯れ井戸に引きずり込まれる!?・・・はッ!これだッ!!」
次回作『犬夜叉』連載開始
ーーーーーー
「おかえり2人とも。枯れ井戸があったとこに出た残留思念の退治はすんだ?」
「とんでもなく疲れたわよ」
「ところでシロは何で和服みたいなの着てんの?」
「演劇部の者が似合うからと拙者にくれたでござるよ」
〜歌手です〜
「・・・マリアくんと私でマリア・カラス、なんちゃって(ボソッ)」
「唐巣神父・それは・どういう意味ですか?」
「何故いるんだね!?」
「マリアのバッテリーが切れそうなんで寄ったんじゃよ。あとトイレ貸してくれんかの」
〜カムバックおキヌちゃん〜
「幽霊のおキヌちゃんが見たいわ」
「いきなりどうしたのよタマモ?」
「だから幽霊のおキヌちゃんが見たいって言ってるの。だって私だけ幽霊の時のおキヌちゃん知らないんだもん」
「たしかに拙者が初めて先生たちにお会いした時、おキヌどのはまだ幽霊でござったな。そのあと生き返ったおキヌどのを祝う宴会の知らせを聞いて、村の皆で行ったでござる」
「何それ!?そんな楽しそうな事やってたの!?なんで私も呼んでくれなかったのよ!」
「お前そんとき居なかったんだから無茶いうなよ!それを言うなら魔鈴さんや弓さんたちも同じだぞ」
「あの、タマモさん。おキヌさんが幽霊の時の映像ならありますのでそちらを見ていただければ」
「私はナマで見たいの。みんなだけずるいわよ」
余談だが「私も!私も知らないんだけど!無視しないで!」と主張するどこぞの妖精がいたとか。
「ねえタマモちゃん、私が幽体離脱すればいいんじゃないかしら?」
「それだと生霊でしょ。横に火の玉がついてる本物じゃないし」
「ならば美神どのの時間移動能力はどうでござる?過去のおキヌどのに会えば」
「禁止されてるから私もママも無理よ」
「だったら最終手段しかないわ!ねえヨコえもん、なんか文珠だしてー」
「俺を
どこぞのネコ型ロボットっぽく呼ぶな!あと今は品切れ中じゃ!」
「あ、でも横島さんなら青いデニムと赤いバンダナで色が似てますね」
「キャラはの〇太だけどね」
「なら美神さんはジャ〇アン、いやジャ〇アンの母ちゃんじゃねーですか」
・・・現在血湧き肉躍る描写が流れておりますのでしばらくお待ちください・・・
「さて、横島クン(の文珠)があてにならない以上他に考えるしかないわね。う〜ん、何かないものかー」
「しっかりしてください横島さーん!」
「先生が幽霊になってどうするでござるー!」
「な、なんか横島の魂の尾が切れそうなんだけど」
「すぐ復活するから心配することないわよ。ん?魂の尾?・・・それよ!」
ーーーーーーーーーー
「というわけであんたの力を借りたいのよ」
「決まった者以外の魂を刈り取るのはまかりならぬ。ユリ子の時とは違うのだぞ」
「しばらく幽霊に戻ってもらうだけじゃない。それくらい大目に見なさいよ。それにただとは言わないわ」
「私を買収する気か?毘沙門天は竜神の写真で承認したようだが私には通用しないぞ」
「老若男女誰にでも姿を変えられるエクトプラズムスーツ!」
「よかろう」
「それでいいんですか!?」
「まあ年がら年中ガイコツ黒マントじゃファッションもへったくれもないわな」
「でも本当に大丈夫でござるか?いくらおキヌどのが元幽霊とはいえもう一度死ぬわけでござるから」
「そこは抜かりないわ。おキヌちゃんも巫女装束を着たし、んじゃズバっとやってちょうだい」
「わくわく」
死神が幽体離脱したおキヌの魂の尾を切った。
「わ!わわっ!この感覚ひさしぶりです!きゃー♪」
ハイテンションなおキヌはぷかぷか浮きながら壁をすり抜けたり火の玉をいじったり横島の肩に憑いたりぐるんぐるん回ったりした。
「ちょっとまていっ!なんか状況描写の漢字がおかしくないか!?」
「気のせいでしょ。でもまあなつかしいわね〜」
「これが幽霊のおキヌちゃんかー。やっぱり幽体離脱とは違うわね。せっかくだから拝んとこ」
「人狼の者よ、今の私の姿はどうだ?」
「なにゆえきれいなジャ〇アンでござるか」
ーーー数分後ーーー
「そろそろ時間だ。これ以上は危険だぞ」
「ちょっと名残惜しいですけどしょうがないですね」
「私も十分堪能したから大丈夫よ」
「美神どの!はやくはやく!」
「分かってるわよ。横島クンちょっと」
「なんスか?」
美神は横島を手招くと、こしょこしょと何かを伝える。
「えええっ!?なんで俺がそんなことを!?」
「うっさい!はやくしなさい!」
「美神さーん!なんか空から天使さんが来てるんですけどー!?ああ引っぱらないでくださーい!」
「おキヌちゃん連れてっちゃ駄目ー!」
「ワンワン!ワウ?(精霊石を返すでござる!え、拙者がソリをひく?なぜ?)」
「でええいクソッ!こーなったら男の生き様見せちゃるわ!!刮目せよおキヌちゃん!これが俺のお宝秘蔵コレクションじゃあああああ!!!」
横島はソファーに横たわったおキヌの体に大量のエロ本やアダルトビデオを一斉にぶちまけた。
「いやあああああぁぁああああ何するんですか横島さーんッッッ!?!?!」
「ぶべらぁはっ!!!」
おキヌ復活(笑)
「あ、死神と天使たちが帰ってくわ。さよーならー」
「うおおおおごめんなさいごめんなさいどうか許してくださいおキヌちゃん様ー!お願いですからどうか処分だけはー!!!」
横島は号泣とともに頭から血を噴水のように吹き出しながら土下座を繰り返した。
「お、おちついてください横島さん!本もビデオも捨てたりしませんから」
「いいから早くしまいなさいそれ。どう、満足したタマモ?」
「ええばっちり。これでもう思い残すことはないわ」
「こらこら、あんたが成仏してどうすんのよ」
「ふー、これでコレクションは全部しまったぞ。美神さーん、そろそろお昼にしませんかー」
「食い意地はってるわねー。まあちょうどお腹も空いてきたし、おキヌちゃんいいかしら?」
「あ、ハイいいですよ。その前に着替えてきますね」
「メシじゃメシじゃー!」
「あっぶらーっげ♪あっぶらーっげ♪」
「ワオーン!(拙者の精霊石ー!)」
「「「「「あ」」」」」
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