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GSでポン!3

〜GS美神'18!!〜


『人気歌手の奈室安美江さんが引退を発表』


「奈室さはーーんっっ!!!」



液晶テレビに向かってチアホーンを吹きながらサイリウムを振るおキヌ。



「滂沱の涙でござるな」


「そんなにファンだったの?」


「前に奈室の護衛があってね(失敗したけど)。それ以来ハマったらしいのよ」


「そういやあんときのおキヌちゃん奈室に変装してたっけなー」


「おキヌさんの部屋には彼女のグッズがたくさんありますよ。以前防音を頼まれて鈴女さんと一緒にオールナイトカラオケをした事もありました」


「そ、そこまでだったの。おっと、そろそろ仕事の時間ね」


「依頼はスクールウェア・フェニックス社っすよね?ネットから悪霊が侵入したとか」


「スクフェニでござるか!拙者今キャラバンクエスト11をプレー中でござる!」


「あれ?私のスパホどこだっけ?」


「ここよタマモちゃん」



※スパホ OA(オカルト・オートメーション)機器、ゴーストスイーパーフォンの略。スマホ機能の他に見鬼くんや霊視ゴーグルなどの霊能グッズがアプリで入っている。



「ネット界隈なんてオカルトの温床だから引っ切り無しに悪霊が騒いで大変よねー。それじゃ行くわよ」




〜るーみっく・1〜


「うーん、そろそろ『うる星やつら』が終わりに近づいてるから次回作の構想をねんなきゃいけないど、ネタが浮かばないわね。何かないものか・・・」


「オーノーッ!さーかすノ熊がマタ逃ゲテシマイマシター!」「フフフ!前回の麻酔銃は毛皮で防がれて効果がなかったが今回は違うぜ!」「ア、チナミニ熊ハさーかすノ演出デぱんだ色ニ塗ッテアリマース」


「なんか騒がしいわねー・・・あら、向こうから何か走ってくる?」


「うおおおおー!なんで俺がパンダに追われなゃいかんのじゃー!?」


『てめーからはあのチビのニオイがするぞ!チビを出せー!前は不覚を取ったがこの「青カブト」様こそ最強だと証明してやるわー!』



パンダ(?)が逃げている女性(?)を鋭い爪で切り裂いた。



「ひいいギリギリセーーーフ!ああでも今のでエクトプラズムスーツが破れたー!」


『ちょこまかとすばしっこい人間だな!』



あっという間に過ぎ去っていった一人と一匹。



「なに今のは!?カンフー着で俺っ娘な女の子!?パンダに追っかけられてる!?しかも女の子が男の子になった!?・・・はッ!これだッ!!」



次回作『らんま1/2』連載開始



ーーーーーー



「おかえり横島クン。新型のエクトプラズムスーツだけど不具合とか問題は無かった?」


「それどころじゃなかったわ!」


「そういえばあんたなんで小竜姫んトコの修行着なの?」


「あ、それは私が横島さんの服を間違えて全部洗濯しちゃったからなんです」




〜るーみっく・2〜


「うーん、そろそろ『らんま1/2』が終わりに近づいてるから次回作の構想をねんなきゃいけないど、ネタが浮かばないわね。何かないものか・・・あら?いつのまにか度粉園女子高のあたりまで来てたのね。新しい校舎が立ってるけど私が通ってた時は雑木林だったっけ。あの枯れ井戸まだあるかしら?」


『ちちしりふとももーー!!』


「待つでござる!」


「待ちなさーい!」



校門から2つの人影と変態らしきものが飛び出してくる。



「美神どのから聞いていたが、これほどとは思わなかったでござるな」


「まさか霊的に再現した枯れ井戸に引きずり込もうとするなんてね」


『ちちーッ!!しりーッ!!ふとももーッ!!』


「あ、逃げたわ!」


「逃さん!」



変態を追って新校舎に戻っていった2人。



「なに今のは!?和服っぽい服に犬のしっぽをつけた女の子と学生服っぽい服の女の子!?あの枯れ井戸に引きずり込まれる!?・・・はッ!これだッ!!」



次回作『犬夜叉』連載開始



ーーーーーー



「おかえり2人とも。枯れ井戸があった箇所に出現した残留思念の退治は済んだ?」


「とんでもなく疲れたわよ」


「ところでシロは何で和服みたいなの着てんの?」


「演劇部の者が似合うからと拙者にくれたでござるよ」




〜歌手です〜


「・・・マリアくんと私でマリア・カラス、なんちゃって(ボソッ)」


「唐巣神父・それは・どういう意味ですか?」


「何故すぐそばにいるんだね!?」


「マリアのバッテリーが切れそうなんで寄ったんじゃよ。あとトイレ貸してくれんかの」




〜カムバックおキヌちゃん〜


「幽霊のおキヌちゃんが見たいわ」


「いきなりどうしたのよタマモ?」


「だから幽霊のおキヌちゃんが見たいって言ってるの。だって事務所メンバーで私だけ幽霊の時のおキヌちゃん知らないんだもん」


「たしかに拙者が初めて先生たちにお会いした時、おキヌどのはまだ幽霊でござったな。そのあと生き返ったおキヌどのを祝う宴会の知らせを聞いて、村の皆で行ったでござる」


「な、何それ!?そんな楽しそうな事やってたの!?なんで私も呼んでくれなかったのよ!」


「お前そんとき居なかったんだから無茶いうなよ!それを言うなら魔鈴さんや弓さんたちも同じだぞ」


「あの、タマモさん。おキヌさんが幽霊の時の映像ならありますのでそちらを見ていただければ」


「私はナマで見たいの。みんなだけずるいわよ」



余談だが「私も!私も知らないんだけど!無視しないで!」と主張するどこぞの妖精がいたとか。



「ねえタマモちゃん、私が幽体離脱すればいいんじゃないかしら?」


「それだと生霊でしょ。横に火の玉がついてる本物じゃないし」


「ならば美神どのの時間移動能力はどうでござる?過去のおキヌどのに会えば」


「小竜姫から禁止されてるから私もママも無理よ」


「だったら最終手段しかないわ!ねえヨコえもん、なんか文珠だしてー」


「俺をどこぞのネコ型ロボットっぽく呼ぶな!あと今は品切れ中じゃ!」


「あ、でも横島さんなら青いデニムと赤いバンダナで色が似てますね」


「キャラはの〇太だけどね」


「なら美神さんはジャ〇アン、いやジャ〇アンの母ちゃんだな」





・・・現在血湧き肉躍る描写が流れておりますのでしばらくお待ちください・・・





「さて、横島クン(の文珠)があてにならない以上他に考えるしかないわね。う〜ん、何かないものかー」


「しっかりしてください横島さーん!」


「先生が幽霊になってどうするでござるー!」


「な、なんか横島の魂の尾が切れそうなんだけど」


「すぐ復活するから心配することないわよ。ん?魂の尾?・・・それよ!」



ーーーーーーーーーー



「というわけであんたの力を借りたいのよ」


「決まった者以外の魂を刈り取るのはまかりならぬ。ユリ子の時とは違うのだぞ」


「しばらく幽霊に戻ってもらうだけじゃない。それくらい大目に見なさいよ。それにただとは言わないわ」


「私を買収する気か?毘沙門天は竜神の写真で陥落したようだが私には通用しないぞ」


「老若男女誰にでも姿を変えられるエクトプラズムスーツ!」


「よかろう」


「それでいいんですか!?」


「まあ年がら年中ガイコツ黒マントじゃファッションも何もないわな」


「でも本当に大丈夫でござるか?いくらおキヌどのが元幽霊とはいえもう一度死ぬわけでござるから」


「そこは抜かりないわ。おキヌちゃんも巫女装束を着たし、んじゃズバっとやってちょうだい」


「わくわく」



死神が幽体離脱したおキヌの魂の尾を切った。



「わ!わわっ!この感覚ひさしぶりです!きゃー♪」



ハイテンションなおキヌはぷかぷか浮きながら壁をすり抜けたり火の玉をいじったり定ポジであった横島の肩に憑いたりぐるんぐるん回ったりした。



「ちょっとまていっ!なんか状況描写の漢字がおかしくないか!?」


「気のせいでしょ。でもまあなつかしいわね〜」


「これが幽霊のおキヌちゃんかー。やっぱり幽体離脱とは違うわね。せっかくだから拝んとこ」


「人狼の者よ、今の私の姿はどうだ?」


「なにゆえきれいなジャ〇アンでござるか」



ーーー数分後ーーー



「そろそろ時間だ。これ以上は危険だぞ」


「ちょっと名残惜しいですけどしょうがないですね」


「私も十分堪能したから大丈夫よ」


「美神どの!はやくはやく!」


「分かってるわよ。横島クンちょっと」


「なんスか?」



美神は横島を手招くと、こしょこしょと何かを伝える。



「ええええええええええ!?そんなことしたら俺パー璧に悪者やん!?」


「うっさい!はやくしなさい!」


「美神さーん!横島さーん!なんか空から天使さんが来てるんですけど!?ああ引っぱらないでくださーい!」


「おキヌちゃん連れてっちゃ駄目ー!」


「ワンワン!ワウ?(精霊石を返すでござる!え、拙者がソリをひく?なぜ?)」


「横島さん!はやくしないとおキヌさんが!」


「でええいクソッ!こーなったら男の生き様見さらせー!!」



横島はソファーに横たわったおキヌの肉体を強く抱きしめると、躊躇しながらもくちびるを重ねようとする。



「ああそんな横島さんったらみんなが見てる前で私まだ心の準備がでもこんな時にしなくてもというか私が体から抜けてる時なんてひどすぎます私の体が目当てなんですかそうですかそんなの駄目です不潔ですいけません私が戻ってからしてください!!!」



愛の力(笑)で復活したおキヌ。



「あ、死神と天使たちが帰ってくわ」


「はいそこまで。横島クンはさっさと離れなさい」


「うおおおおお俺はなんてことをー!おキヌちゃんにセクハラするなんてー!」



横島は号泣しながら壁にガスガスと頭を打ち続ける。いつもより傷や出血が多いのもご愛敬。



「落ち着いてください横島さん!合意の上なら問題ないですから!」


「おキヌさんの発言は問題ないのでしょうか?」


「ハイハイおキヌちゃんもそこまでね。どう、満足したタマモ?」


「ええばっちり。これでもう思い残すことはないわ」


「こらこら、あんたが成仏してどうすんのよ」


「あー大量出血で体の栄養分が足らんわー。美神さーん、そろそろお昼にしましょうよー」


「食い意地はってるわねー。まあちょうどお腹も空いてきたし、おキヌちゃんいいかしら?」


「あ、ハイいいですよ。その前に着替えてきますね」


「メシじゃメシじゃー!」


「あっぶらーっげ♪あっぶらーっげ♪」



















「ワオーン!(拙者の精霊石ー!)」


「「「「「あ」」」」」
4作目、これで最後です。

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