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横島とチルドレン−06−

「炎華爛漫(ホノカランマン)!!」
薫がそう言い陰陽炎に霊力を込め、一振りする。
すると、瞬く間に光輝く紅蓮の花弁が宙を舞う。
「よっしゃあ!イメージ通りに出来たっ!」
そう、薫は新しい技を考えていた。
「爆破っ!!」
そして、最終段階の“爆破”をさせた。
「へえっ!凄いやないか!!流石薫やなぁ〜……。ウチも技を考えんとっ!」
「そうね…。私も考えないと」
二人も薫の新技を見て、関心し、自分達も負けぬようにと感じる。
そこへ、
「おい、早く寝ないと明日学校に遅刻するぞ?」
横島が入って来た。
「「「はーい」」」
 
次の日、チルドレンは喜びながら学校へと向かった。
 
「と……言う訳で転向してきた、明石 薫です!」
「三宮 紫種です」
「野上 葵です!」
「「「宜しく御願いしまーす!!」」」
元気良く挨拶した3人は、先生に言われ自分の席へついた。
そして休み時間、質問攻めにあった。
「ねえねえ、3人はドコに住んでるの?」
「へ?ああ、横島ン家の事務所だよ」
「横島?」
「ホラ、GSの!」
ええーっ!?と、ビックリしているクラスメート達。薫達は、何故だろう、と、首を傾げている。
「GS横島って、めっちゃ有名なGSだよ!?噂では、GS協会で次期幹部の地位に着くかもって言われてるんだよ!?そんな凄い人と一緒に住むなんて、凄いよ!」
「しかも、横島と言ったら“横島財閥”だよね!」
「そうそう。“姫宮 竜姫”さんって言う美人の秘書が居るんでしょ!?」
姫宮 竜姫は、小竜姫の人界での名前だ。
次々と話される“横島の凄過ぎる話し”に、チルドレンは目を見開いた。
「じゃあさ3人共、霊能力って使えるの?」
「まぁ、一応少しは…………」
「見せて見せて!」
「いやーっ、霊能力って、見えるモンじゃ無いんだよなぁ…。それに、あたし達って霊力低いから見えるまでに具現化は出来ないよ」
実際は、潜在能力が高いエスパー。だから霊力も高い。だが、一応は隠している。
「ちょっと残念。でも、霊が見えるって事は……怖い話とか…いける?」
傍らに居た女の子が聞いてくる。
「少しならね?」
ニヤリと笑い、女の子に答えを返す。
そこへ、オカッパの女の子が近付いて来た。
「ねぇ、それってESPリミッター?3人共、超能力者なんでしょう?
私もなの。超度2の精神感応能力者よ。ホラ…!!」
そう言うと、首から下げていたリミッターを3人に見せた。
「えーと……」
ゴソゴソと、ポケットから紙を取り出すチルドレン。
「超度2の念動力者です」
「同じく、瞬間移動能力者です」
「接触感応能力者……」
全員が全員で棒読みだった。
「ケッ!4人もエスパーが居るのかよ!嫌になっちまうぜ!」
東野 将が4人に対しての悪口を言ってきた。
「はぁ?意味分かんねーよ。大体、超能力者でも学校に行けるっつー事は物凄く有り難い事なんだ。
超度が高い奴らなんて化け物扱いをされ、親や友達に捨てられ、孤独を歩まなくちゃいけねーんだ。
逆に超度の低いあたし達は、あってもなくても普通の奴らとはあまり変わらない。だから学校に行けるんだ!」
薫はとても強い眼差しで将へと言い返した。
「いいこと言ったな!薫ちゃん」
そこへ、ココに居る筈が無い人物が居た。
「よ、横島!?」
「よう。薫ちゃん達!」
続く
どうも!刹那です。初めて賛成に一票貰いました!!有難う御座います!

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