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横島とチルドレン

世間で言う“核ジャック事件”から、12年……。
コスモ・プロセッサの影響で、超能力者は増加を続けた。基本的には、高レベルの超能力者はまだ少ない。
そして、横島が人では無くなってから、10年が経っていた。
しかし横島は、自分が人で無くなったそとを表沙汰にはしなかった。
そして今回の依頼は、“オカルトGメン”の超能力版“B.A.B.E.L.”からの、正式な依頼だった。
 
 
[もしもし私モガちゃん。今……あなたのうしろにいるの]
と、ホラーな登場をした人形のモガ。勿論、それを操っているのはLv.7の念動力能力を持っている、明石 薫だ。
「きゃあああーっ!!」
冗談半分で大笑いしながら叫ぶのは、Lv.7の瞬間移動能力を持っている、野上 葵。
「ぎゃああーーっ!!」
本気で叫び、葵に抱きついているのは、Lv.7の接触感応能力者、三宮 紫種だ。
B.A.B.E.L.内で最も強い超能力者で、国内に3人しか居ない、超度7の超能力者だ。
その名は“ザ・チルドレン”。
この3人は現在、玩具やゲームが錯乱した部屋に居た。そして、薫の人形劇場を見ていた。
「薫、めっちゃ上手やなあ…!次、「呪いのビデオ」やって!」
「やだ!!もー怖いのキライ!!」
葵の意見に全力で否定しているのは、紫種だった。
「なんでー?こないだの「猟奇殺人犯対少女探偵」は平気だったじゃん」
薫が、幽霊の格好をしたモガを念力で浮かばせながら話す。
「あーヒマだね」
あぐらをかき、口を尖らせながら淡々と話す。
「訓練も教育もまたしばらく休みかあ。
命令されるのは好きじゃないけど、たまにはビルとか戦車とか吹っ飛ばしたいなー」
「こないだの薫の暴走でビビってしもたみたいやな」
「新しい主任が決まらないみたいね」
紫種は、ポッキーを食べながら、話しに参加する。
「だってあいつが、急に紫種を殴ったりするから、びっくりしてコントロールが…」
「全部私が原因だわ。
私が余計な事を言ったから。
「あなたは恋人とは、別れた方がいい。バベルの情報目当てで近付いて来た隣国のスパイだから」ってね」
紫種がその真実を告げた後、女主任が紫種の頬をひっぱたき、薫がビックリし、暴走したと言う訳だ。
「局長や柏木さんより、本人に知らせた方がいいと思ったんだけど……」
「その前の人は、ウチらに内緒でおやつにESP抑制剤混ぜてたのんを、紫種に見破られて………」
「みんなが一番怖がっているのは、薫ちゃんのパワーじゃ無いわ。超度7のサイコメトリー。心を防御出来る人なんかいないんだもの」
紫種の顔に影が差した。しかし、薫が元気付けようと喋る。
「大丈夫だって!どんな時でもあたし達は親友だし、主任もそのうちもっといい人が来てくれるって!あたし達を好きになるもの好きだってきっと……」
「次は、ええ人が来てくれるかな…」
「あたしの予感では、次こそ………」
そこで部屋のドアが機械音をたて、開いた。
「B.A.B.E.L.からの依頼で、GS協会から出向してきた、横島 忠夫だ。本日づけでお前達の主任になる。よろしくな!」
ニッコリと微笑んで、挨拶をする横島。
「えーと、新しくあなた達の教育係になった、愛子です。副主任も務めるわよ!宜しくね!」
愛子もまた、微笑み挨拶をする。
(((よさげな人来たーっ!!!)))
3人は、内心大喜びしていた。
続く
須磨主任編が無い、チルドレンです。
GSは原作終了から、かなりの年月が経っています。
横島は最強です。
たま〜に女体化ネタがあります。

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