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GSアシュ様極楽大作戦



「…おまえの罪を許そう、アシュタロス…」

アシュタロスの究極の魔体が大爆発を起こし崩壊してゆく。

その滅び行くアシュタロスに天界、魔界の指導者二人の言葉が告げられる。

ついにアシュタロスは魂の牢獄から解放されたのだった。






------------------GSアシュ様極楽大作戦--------------------






その様を万感の思いで見つめる小竜姫、ワルキューレ、パピリオ、ヒャクメ、そして同期合体している美神と横島。

「これでようやく終わったわね」

「ああ…」

「長かったな…」

「だけどルシオラはもう…」

「アシュ様…」

皆それぞれが感慨にふけっている。

その時だった、横島の心にアシュタロスの言葉が響いた。

「…横島、よくぞ私を倒してくれた、私の最大の望みを叶えてくれた…

…私は君に礼をせねばなるまい…」

「えっ!?…なんだって?」

横島は周りを見渡すが当然声の主はいない、「なんだ、今のは?まさかな…空耳か…」

「どうしたのだ横島?」

きょろきょろ周りを見渡す横島を訝しがり声をかけるワルキューレ。

「あ、いや、なんでもない」

「…そうか」

地上に降り立ち同期合体を解いて通常の姿に戻る美神と横島。

美神と横島が姿を現す。

「「「「「…ああああ…横島さん!?」」」」」

同期合体を解いて実体化した横島を見て小竜姫がワルキューレがパピリオがヒャクメが驚きの声を上げる。

一同が横島を見て固まっている事に気がついた美神も横島を見る。

「え、どうしたのみんなって、ああー!横島くん!」

美神も驚きの声を上げる。

美神が見たのはジーンズの上下を身につけ、バンダナを頭に巻いた美少女だった。

そのジーンズのジャケットの上からも明らかにわかる美神に勝るとも劣らぬ大きな胸がその人物が間違いなく女性である事を主張していた。

さらにくびれた細い腰、形のよいヒップ、170cm以上の長身という事もあり、スタイルは抜群だ。

「よ、よ、横島くん、あんた一体、どうしたのよ?」

「え?何です美神さん、みんなもどうしたんだ変な目で俺を見て…って、え?何だ声が?」

横島の声は女性のそれになっていたのだ、それもメチャクチャかわいい声に。

あわてて自分の姿を見る横島はその場で固まった。

「ああああっ!なんじゃー!こりゃー!」

ちなみに横島の悲鳴は天使のようにとてもかわいかったと後に現場に居合わせたMとSは語る。


所変わって、ここは美神除霊事務所である。

アシュタロス事件も一ヶ月ほどが経過してようやく社会が落ち着いた頃。

女性化した横島が美神に聞いている、もう何度も交わされた会話だ。

「美神さん、俺いつになったら男に戻れるんでしょうか?」

「さあ、わからないわよ。何が原因であんたが女になったかもわからないんだから、まあ、小竜姫やヒャクメが原因を探ってくれてるからそのうちわかると

は思うけど…」

「必ず男に戻れるはずだからしばらく女の子で居るのもいいんじゃない?」

「ほんとですよね、ほんとに元に戻れますよね!」

「うーん、絶対とは保証は出来ないけどね」

「そ、そんな…このままじゃナンパも出来ないじゃないですか?美神さんは俺に、俺に死ねというんですか?」

「ナンパが出来ないくらいで何を大袈裟になッてんのよ!」

「美神さん!そのナンパが俺の存在意義なんですよ!うううう…」

本気で涙を流している横島を見て呆れている美神、女になってもやはり横島は横島だった。

「いいじゃない、霊波刀は出せるし、文殊もつくれるんでしょ?多少男の時より体力が弱くなったくらいで後は霊力も男の時とそれほど変わらないし、仕事

の戦力としての存在意義は充分よ」

しれっと仰る美神。

「そりゃ美神さんはそれでいいんでしょうけど…」

横島は肩を落として答えるしかなかった。

それにしも、今の横島の顔の印象は母親の百合子によく似ている、彼女を今の横島くらいの年齢にしたらこんな感じなんだろうなーと美神は思う。

「美神さーん、横島さーん、お洋服買ってきましたよ」

「センセー、下着やかわいい服一杯買ってきたでござるよ、さっそく着てみるでござるよ」

おキヌとシロタマコンビが両手一杯に荷物を持って事務所に帰ってきた。

「あ、みんなご苦労様、さあ、横島くんこれを着てみなさい」

美神が荷物を解いて服を出しながら横島に着せようとする。

「え?俺は女物の服なんか着れないッすよ!」

横島は後ずさりをして逃げようとするが、シロとタマモに捕まってしまう。

「観念して着なさい、横島にきっと似合うわよ」

愉快そうにタマモ。

「そうでござる、タマモの言うとおりでござる。先生は女の子になっても素敵でござる」

シロが言うも、男の時も素敵なのかというと非常に語弊がある。

しかし、確かに今の横島は美少女には違いないので誰もシロに突っ込まなかった。

その後、横島が三人に着せ替え人形にされたのは言うまでもない。

「ううう、汚されちまった…」などと横島が何か呟いているが、面白がっている三人には声は届かなかった。

「でも本当に横島さんはかわいいんですけど、なんか凄く悔しいと思うのは私だけでしょうか?」

おキヌは横島の服を着せ替えしながら、横島の体の一部を羨ましそうに眺めていた。

そのおキヌを見て、小竜姫が今のおキヌと同じ目をして横島を眺めていたのを美神は思い出しクスリと笑った。

ちなみにパピリオは、「わたちにはまだまだ未来があるでちゅよ、ぽちには負けないでちゅ!と呟いていたとか…」


そんなこんなで次の日、舞台は学校に移る。

母GM百合子の強力な脅しもあって横島は学校に登校していた。

「いやじゃ、俺は見せもんじゃねえ!と百合子に一度は楯突いたものの、学校に行かなきゃすぐにでも日本に戻ってお仕置きするよと言われれば横島も従わ

ざるを得なかった。

横島が登校した日、クラスどころか学校中がパニックになったのは言うまでもないだろう。

特に男子生徒は喜んだ、中身は横島でも外見はとびっきりの美少女が図らずも級友になったのだ、しかもこの美少女男子も女子も変わらずフランクに話が出

来るクラスのムードメーカーであることに変わりないからだ。

気安く話せる美少女、学校での横島の人気はうなぎ登りだった。

ちなみに横島が今着ているセーラー服は男子学生がカンパで横島に送った物である。

さすがにクラスメート達の好意を無碍には横島には出来なかった、例え裏があるにしても。

「ピートさん、横島さん、エラい人気者じゃのー、男の時とは大違いじゃ」

「ああ、でも横島さんはもともと前から人気があったからね、それが表面化してきただけだと思うよ」

「そうですのー」

級友のピートとタイガーもクラスに受け入れて貰えた横島を見て喜んでいた。

そして騒がしい中、担任が教室に入ってきた。

「みんな、着席しろHRを始めるぞ」

「今日は転校生を紹介する、入ってきたまえ」

その転校生を見た途端ピートがタイガーが、そして横島が顔色を変えた。

「「「アシュタロス!!!」」」

「紹介しよう、転校生の芦優太郎くんだ、仲良くしてやって…」

先生の紹介が終わる前にピート、タイガー、横島が臨戦態勢に入る。

「アシュタロス、貴様生きてやがッたのか?」

横島が文殊と霊波刀を出そうとした瞬間。

「おおお、美しい人!愛してますーーーー!!!!」

横島は芦優太郎に抱きつかれた。

それは超加速もかくやという電光石火の早業だった、あの横島がまったく反応出来ないくらいに。

「え?なに?何が一体?」

一瞬、横島の思考が止まる。

ピートもタイガーも驚きのあまり一歩も動く事が出来なかった。

「一目見てわかった。君を守り幸せにするのが私の宿命だ!」

身じろぎ出来ない横島を抱きながら暑苦しくポージングしながら宣言する芦優太郎。

一拍の後、その転校生芦優太郎に抱きつかれていた横島再起動。

「な、あ、あ、あ、きゃーーーーーー!!!!!!!!!」

ここで上げた横島の悲鳴はとてもとてもかわいい天使の声だったと現場に居合わせたPとTは後に語る。



















この話は続かないです。


なんかアシュがとても可哀想だったので人間に転生させて横島と愉快な仲間達に加えようと思いました。
魂の牢獄から解放してくれた横島姫を守るナイト気取りのアシュタロスを考えてみました。
強いがヘタれアシュ様です。

つたなく短い駄文ですが、読んでくだされば幸せデスw。
もしかしたらここには合わない投稿かも知れません、そうだとしたら笑って許してくださいw

へたれ


ちなみに横島の悲鳴はご贔屓の声優さんを当ててみてくださいw

お目汚し失礼!

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