「なー皆本ー」
「なんだ?薫」
「これからドラ○エVやろーとおもうんだけど、皆本もやろーぜ」
「いや、あれ1人ゲームだろ?」
「まーね。実際にはウチらが進めるからキャラメイクだけやって欲しいんだ」
「いいのかい?あの時間帯が一番おもしろいのに。」
「んー、でも皆本が作ってくれた方がなんか嬉しいじゃん?」
「わかったよ、うーん懐かしいなぁ」
-ある日の日常-
主人公は・・・男で、名前はコウイチっと。
?僕がやらないのに勇者がコレでいいのか?
おーい紫穂、名前はコウイチでいいのか?
OKらしい・・・ふーん、まぁいいか。
んで質問か。
・
・・
・・・
お、結果が出たぞ
[むっつりスケベ]
・・・オイ、賢木じゃあるまいし!
あと、お前らも笑うなっ!
「さすが皆本さんね、期待を裏切らないわ」
「ふっふっふ・・・おやー皆本君?本性が出たんじゃないの〜?」
「不潔ー、皆本さんゲームでも不潔なんかー!」
「つつくな、薫!って葵、ゲーム”でも”って何だ!?”でも”って!」
そんな事はお構いなしにお話は進んでいく
「やっとル○ーダの店だな、皆本!」
「早く私達を仲間に入れてね」
「うわー、自分の性格なんになるんやろー、楽しみやわ」
「わかってるって!2階にいって・・・うーんまずは僧侶からかな?」
さて、攻略本攻略本。
こういうパロディものはイメージを保たないといけないからな〜
うん、マニュアルとは実に素晴らしい。
僧侶は・・・まず薫は無いな。
となると・・・
一応魔法使いも見てみるか、やっぱりこのコンビは外せないしな。
ん〜[ル○ラ]か。
となると葵が魔法使いかな。
装備欄、装備欄っと。
パラパラパラ・・・
デデン!
その時、皆本に衝撃が走る!
「よし、魔法使いは紫穂にしよう」
「「「えっ?!」」」
「ウチが魔法使いじゃないん?ほら、ル○ラ使えるし!」
「確かに。あたしもこの人事には納得できないな〜」
「・・・そうかな?」
「・・・皆本さん?動かないでね、ちょっとで済むから〜。 薫ちゃんお願いっ!!」
「ほいきたがってん!」
「うぐぁ!?!?」
・
・・
・・・
「へ〜、皆本さん。そんな事考えてたんだ。」
「何々??教えろよ〜紫穂」
「・・・毒針が使えるから、だそうよ」
「あははは、そらええ。確かに紫穂にはぴったりや」
あ、いま絶対”ブチッ”っていう嫌な音がした。
何回かこの音聞いた事あるもん・・・。
やばい、早く話を逸らさねばっ・・・!
「こら、勝手に読むなといったろ!それに僕はそんな事で決めたんじゃない。
イン○スがあるからだよ。あの呪文はまさしくサイコメトリーじゃないか、な?」
(このっ嘘つきぃぃぃ・・・!!!)
(たぶん嘘やな)
(一理あるよーな、ないよーな・・・?)
「それより次だ次!、僧侶は・・・葵だ」
「へーウチが僧侶?!やっぱ仲間想いで優しい所を皆本はんはわかってくれてるわー」
「・・・ただ単に僧侶をメンバーに入れたいのと、バ○ルーラが使えるからみたいよ?あ・お・いちゃん?」
「何?さっきの仕返しのつもりかいな紫穂?」
「おいおい、たかがゲームのキャラクターの話だろ。喧嘩なんかするなよー?」
「ねぇ!皆本。アタシは何にするの?!」
薫が身を乗り出して聞いてくる。
よし、いいタイミングだ。グッジョブだぞ、薫。
そして最初から薫の職業なんて決まってるから悩む事なく答える。
「薫は女格闘家だ」
「「あー、なるほど」」
と、喧嘩寸前の2人が納得し変な連帯感ができてる。
まったくこいつらは仲がいいんだが喧嘩っ早いのが難点だよな。
そんな事を思っていると薫が文句を言い始めた。
「あたしだけ可愛くない!それに守ってもらえるキャラじゃないじゃん」
「素手で攻撃できて、なんとなくツンデレキャラとか薫をイメージできてると思うけどな?」
「えっ、あたしってツンデレっぽい!?もしかして皆本ってツンデレ好きなのかっ!?」
「いや、特には・・・」
「うわっ、真面目に答えたで」
「別にいいだろっ!フツーって答えただけじゃないか!」
「・・・そっか・・・」
「大丈夫よ、薫ちゃん。まだわたし達にはロリっていうステータスがあるじゃない」
「だよねっ!もう2桁だけどまだイケるよね!紫穂っ!!」
「僕はロリコンじゃないし、ガキに興味は無い!!」
「「「ガキィィィ・・・・???!!!」」」
「なんで・・・?ゲームしてるだけなのに・・・」
バタッ
そんな皆本の事は露知らず、3人はさっさとゲーム画面に注目する
「性格みてみよーぜ」
「まー今回は種をランダムにしてあるからなー、完全にランダムやね」
「さっそく見てみましょ」
カオル かくとうか [まけずぎらい]
アオイ そうりょ [おっちょこちょい]
シホ まほうつかい [ひねくれもの]
2時間後・・・
カオル かくとうか [セクシーギャル]
アオイ そうりょ [ずのうめいせき]
シホ まほうつかい [おじょうさま]
「よしっ!さすがゲーム。本を読むだけで性格が変わるなんて楽ちんだな〜」
「やっぱ自分は知的なカンジにしたいもんな〜」
「ならやっぱり、わたしはコレよね」
「こいつら・・・!」
1週間後
「なー皆本」
「なんだ?ボスが倒せないならレベルアップとか装備を見直せ。あとは転職の時のパラメーターをだな・・・」
「しんりゅうがターン内に倒せないんだよ」
「レベルアップとかはしたんだよな?」
「もち」
「仕方ない。貸してみろ」
「やたー。おーい皆本がやってくれるってさ〜」
・
・・
・・・
「ほら、簡単だったろ?というかこの現状なら君たちでもできたんじゃ・・・?」
「まぁ、いいじゃない。もうちょっと続けてみてよ」
「?」
{よし、願いを叶えてやろう}
ゲーム内のボスが話しかけてくる。
本来ならここで父親を復活させてハッピーエンドとなるのだが・・・
{では、この中から選ぶといい・・・}
→[カオル とけっこんする]
[アオイ とけっこんする]
[シホ とけっこんする]
「「「さぁ、誰と結婚するの?!皆本(はん・さん)!!」」」
「・・・指輪が無いから結婚できません!じゃ、そういう事で!!」
「逃げた?!・・・玄関に行くみたい。葵ちゃん!」
「ほいっとな」
「くっ!卑怯だぞ、君たち僕をはめたな!?」
「いいから答えろ、皆本!」
「だから指輪が・・・」
「それはXのはなしだっーーーーーー!!!」
「うぐぅわ・・・やめてくれーーーー!!!」
きっとこんな日常も平和な未来への一歩になるはず・・・?
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