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独り、問う
教えてください。
私は貴方のなんなんでしょうか?
私達は貴方の道具として作られました。
だけど、貴方が望んだのは、道具ではなくて『作品』でした。
創造主に弓を引く貴方の心を映す、鏡のような『作品』でした。
そして、姉さんもまた『作品』になりました。
『作品』になって、貴方に逆らいました。
私にはそれは出来ません。
貴方のために作られたのだから。
貴方のために生き、貴方のために死ぬことが、私のたった一つの望みだったのだから―― 。
だけど、何故なんでしょうか?
最近、貴方の他にもう一人私の心に入り込んできている人がいます。
貴方の力強さには敵わないかもしれません。
でも、貴方と同じ優しさを持っている―― そう思えてなりません。
もしかすると、これが貴方に逆らうということなんでしょうか?
だとしたら、私も貴方の『作品』になれた、ということなんでしょうか?
教えて下さい、アシュ様?
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という訳で、珍しくベスパを書いてみました。
彼女の心に住み着いたのは誰なのか―― 読者の皆様に想像して頂けたら、嬉しいな♪
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