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ごめんなさい

アニメ第3話の続きです。
チルドレン達は皆本の家に自分達の部屋を作り、そして夜になった。


「ふう、今日はここまでにして寝るか…」
この家の家主である皆本光一はノートパソコンの操作を止め、時計を見て呟いた。
時刻はすでに深夜1:30を回っていた。

よほど眠かったのか皆本はYシャツのボタンを上から2つほど外してズボンもスーツのまま着替えずにベットへと横たわり。
深い眠りへと落ちて行きかけたその時…。


コンコン。


と彼の部屋を静かにノックする音がした。

当然今日、正確には昨日の夕方から住み着いた女の子達はレベルは7でもまだ10歳の女の子だ。
こんな時間に起きてるはずないと皆本は思い。又、昨日の襲撃(結局違ったが)を思い出し。
ベットから下りてドアを背にノブをゆっくり回し、警戒しながらドアを開いた。

そしてそこに居たのは…、

「こんばんは」

その起きてるはずのないチルドレンのメンバーの1人、レベル7のサイコメトラー・三宮紫穂が立っていた。

「紫穂!? 何でこんな時間に?」
「入ってもいいかしら?」
そう言って返事を待たずして紫穂は皆本の部屋に入り少し進んで立ち止まった。

「はあ…、で? どうしたんだこんな時間に。
 もう日は変わってるんだが」
「………ごめんなさい」
「へ!?」
突如やって来て謝る小さな客をベットに座らせ、皆本は話を聞くことにした。

「なあ紫穂、君は一体何を謝ってるんだい?」
君は夕食の好き嫌いの時も誰が最初にお風呂に入るかでも暴れなかったじゃないか。
とは口に出さずに紫穂に何で謝っているのか尋ねた。

「………バム」
「?」
「卒業アルバム…、勝手に透視(み)ちゃったから……」
「ああ…」
「…………ごめんなさい」
朝、チルドレンと皆本とのケンカの原因となった皆本の小学校の卒業アルバム。
その事かと皆本は納得した。

「……………ごめんなさい」
次第に紫穂の声は小さくなり、沈んだ表情が顔に出ていた。


しばしの静寂の後、皆本がゆっくりと紫穂に近づきその手を伸ばした。
紫穂は『ぶたれる!』とでも思ったのだろうか。
目をギュっと閉じ、その小さな手を膝の上で握り締めた。

しかし頭上に感じたのは叩かれる痛みではなく、優しく撫でてくれる温かさだった。

「皆本…さん?」
「そっか…、けど僕の方こそ乱暴にして悪かった。
 だからこれでおあいこにしよう」
どうやら皆本の方もあの後無理やりひったくった形になっていた事に罪悪感を感じていたのが透視しなくても目を見て瞬間的に理解し。
紫穂は小さく『…よかった』と呟いた。

「さあ、それじゃあもう寝よう。
 紫穂も皆の所に戻って…」
「一緒に寝て…」
「え?」
「お願い…」

それはまずい。と続けようとした皆本だったがその言葉は出なかった。
いつの間にか自分のシャツの裾を握っている小さな手が震えている事の気付いたからだ。

結局、皆本が折れ。
二人でベットの上で眠りに沈むのだった。


紫穂は父親やチルドレン以外の人から初めて優しく抱きしめられる温かさを感じながら………。








おまけ



ドカン!!

「な、何だ!?」
突如部屋に鳴り響く轟音。それは明石薫が皆本の部屋のドアをサイコキノで破壊した音だった。

「何だ〜? それはこっちのセリフだ!!」
「何、紫穂を自分のベッドに連れ込んどるんや皆本はん!!」
いつの間にやらやって来ていた野上葵も居た。
ちなみに二人ともすごい形相だ。

「ま、待て…!」
「これが………、待てるかーーー!!」
「担当の子をベットに引きずり込むなんてサイテーや!!」
ベットから壁際にテレポートさせられ思いっきり壁に押し付けられる皆本。
そしてその騒ぎに眠り姫が目を覚ました。

「ん〜〜〜、一体何〜?」
「起きたか紫穂! 昨日皆本はんに何をされたんや!?」
「え?」
「し、紫穂〜。フォ、フォローを頼む」
壁の押し付けられながらも紫穂に助けを求める皆本。だがそれが一番の失敗だった。

「何って、ただ『乱暴にして悪かった』って言われて。
 その後優しく抱かれてただけよ♪」
にっこり笑顔で答える紫穂。
それを聞いた薫と葵は…、

「乱暴にしてその後って事は…、最低でも2回はヤったのかーーーーー!!!」
「イヤーーー!! 不潔不潔不潔不潔不潔不潔不潔不潔不潔ーーーーー!!!」

さらに体に掛かる圧力に皆本は声も出せず。
紫穂の方を見ると可愛く舌を出していて、テレパスでもないのに『ごめんなさい♪』と声が聞こえ。
そのまま意識がブラックアウトするのであった。
え〜、こんな駄文ですみません。
それと初めましてB・bです。

何度か録画したアニメを見てて思いつきましたがどうでしょう?
よかったら感想など入れてやってください。

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