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じっとみる

 みんなのうた風に(ノ∀`)



 ――――― じっとみる ―――――



 じっとみる。
 じっとみる。
 センセーの方をじっと見る。
 拙者の気持ちが伝わるように。


 じっとみる。
 じっとみる。
 困ったセンセーをじっと見る。
 サンポに骨付き肉全部はずれ。


 じっとみる。
 じっとみる。
 戸惑うセンセーをじっと見る。
 出された言葉に尻尾が躍る。


 じっとみる。
 じっとみる。
 ご主人様をじっと見る。
 ずっと一緒にいられるように。
 そして毎朝遅刻する。







 じっとみる。
 じっとみる。
 アイツが俺をじっと見る。
 見上げる視線に早まる鼓動。


 聞いてみる。
 聞いてみる。
 何が欲しいか聞いてみる。
 散歩や骨付き肉なんでもやるぞ。


 考える。
 考える。
 何が欲しいか考える。
 試しに「俺?」と言ってみる。


 じっとみる。
 じっとみる。
 嫁が毎朝じっと見る。
 仕事に行く俺とどめるように。
 そしてベッドに逆戻り。







 じっとみる。
 じっとみる。
 母上殿をじっとみる。
 怒った母上冷めちゃったご馳走。


 じっとみる。
 じっとみる。
 慌てた父上をじっとみる。
 大事なこの日に遅れるか普通。


 みないふり。
 みないふり。
 父上の土下座を見ないふり。
 母上の尻尾も見ないふり。


 みてらんない。
 みてらんない。
 我が親ながら見てらんない。
 これはある意味伝統芸。
 だから今夜は早く寝る。







 しっちゃった。
 しっちゃった。
 ボクたちのヒミツをしっちゃった。
 兄ちゃんにそっときいてみる。


 うなずいた。
 うなずいた。
 兄ちゃんコックリうなずいた。
 ボクのときもそうだって。


 あっていた。
 あっていた。
 ボクのかんがえあっていた。
 母上おこるとかぞくがふえる。


 おこられた。
 おこられた。
 がっこうで言ったらおこられた。
 まっ赤な母上ボクをしかる。
 こんどはどっちが生まれるのかな。









すみません。m(_ _)m
あるイラストが、強力に私の心を揺さぶったので、ついこんなモノを書いてしまいました。
新たな芸風へのチャレンジですが、根っこの部分は変わっていませんorz
私にとっては「ほのぼの」なんですが(ノ∀`)
ご意見・アドバイスいただけたら幸いです。

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