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tea break 〜 絶チル 92nd sense.より 〜

※ 「絶対可憐チルドレン 92nd sense. 面影(4)」(07/29号)
 のネタバレが含まれています。未読の方はご注意下さい。

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「あらためて透視すれば、あのとき、何が見えたのかわかるかも……」

 初めて皆本と出会った時にキャリーが見たものが薫であろう事は想像に難くないのですが、問題は皆本の心の中にダイブした所でその正体が分かるのかどうかという点です。

 「浅き夢見し」編において、強いパワーを持つエスパーならば「虫の知らせ」を送る事があってもおかしくないという遣り取りがありましたし、能力の種別を超えた力というものが、キャリーが羽根を見たときにも働いたのでしょう。
 しかし、今回はそうした未知の力ではなく、精神感応能力によって「天使」の正体を見極めようとしています。精神感応能力で分かるのは現在の思考であったり深層心理であったり記憶であったりする訳ですが、当時まだ薫との接点が無い皆本のそれをいくら透視した所で、キャリーが薫にたどり着けるとは思えません。

 次回においてキャリーが薫の事を多少なりとも知る場合、どのような展開になるでしょうか。
 薫の方から皆本に対し無意識的な超能力による繋がりを持っていて、それをキャリーがより確かに感じ取るか、さらにはそれをさかのぼる事で薫の心に接触するのが妥当なように思うのですが、実は遠い過去において皆本と薫は会った事があり、当人達も憶えていないその記憶をキャリーが探し当てるといった展開もあり得るかもしれません。GS美神でいうと「愛に時間を!!」で明かされた美神と横島の腐れ縁の原点のようなものです。

 個人的には前者である――というより後者であって欲しくない――と思うのですが、さて如何なものでしょうか?


 上手く言えませんが、絶チルには「予知」や「未来の歴史(例の2020年とか)」はあっても「運命」はあって欲しくない気がするんですよね。

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