連載の完結おめでとうございます。
ここまで楽しませて頂きました。ありがとうございました。
時間を超えた結果、今が変わる、それはなんとも不思議な現象です。ごく一部の当事者のみ、変わったことを認識できるのですから、まさに反則なのでしょう。
しかし未来予知という、情報のみが時間を超えて過去へとやってきたと考えることもできるものを扱っている絶チルですから、あるいは直接的な時間の改変ともなじみやすいかも知れませんね。
時を超えてきた疑惑もあるフェザーのことを考えますと、没スレの方もオチとして秀逸だと思います。
mente
- No.2
- 夏みかん
- 2010-05-26T00:18:57
- 賛成
長期間の連載お疲れさまでした。
正直に言うと、私は、時間移動ものは、いつもツジツマの合わせ方がよくわからなくなってしまうので、仕掛けの点については何も言えないのですが。
時間移動による問答無用な解決は、カタルシスを感じさせる反面、ときに理不尽さを感じることもあります。
本作では、時間移動を操るコヨミ達がその傲慢さを理解しつつ、(皆本達も含めて)戦った結果、予想もしなかった経過で救済されるという奇蹟が、よりましな未来を求めてあがく人類とその希望を象徴していると思いました。
また楽しい作品をお待ちしています。
mente
- No.3
- 蟇蛙を高める時間
- 2010-05-28T23:35:45
- 賛成
私はこういった一つの事件の流れを追ったようなタイプの長編は、さらっと目を通しておいて終わってからまとめて読みたいもので、コメントも初めてになりますが、まずは完結ありがとうございます。
それに好きなジャンルであるタイムトラベルもの、かつ珍しいタイム・スリッピング・ビューティーものということで、楽しく読ませていただきました。
あれ、時間制限はどうなってるのかな?と思ったら、現在だったとはやられました。
そして中世で美神がやったことの拡張版的な方法による清清しいハッピーエンド――と見せかけて、しこりを残す「時間の迷宮」への言及。
原作では「私たちとこの家は結界で守られてる。したがって過去をいじっても影響は出ない」という設定によりある種のパラドックスから守られていましたが、過去の自分たちに接触することでそこに矛盾を生んでまで情報を伝えにきた方のコヨミ(TAKE3のコヨミとは重ならないですよね)や、その時間線にいて別の経路をすでにたどっている祖母たちの運命は果たしてどうなったのか。
――いや、明るく前向きな姿勢に誤魔化されず、実質ここがエピローグっぽい2020年における、「現在が変わる可能性は限りなく低い」「徒労とも思える努力」という部分をとらえれば、実は少し意地の悪い(ほめ言葉)作品だったりして。
mente
- No.4
- UG
- 2010-05-30T23:44:35
- 賛成
読んだ瞬間、「やられたっ!」と思うエピローグでした。
時間移動中の時間移動を、ただのイヤボーンだと思っていた自分が恨めしいorz
こういう仕掛けを最後に持ってこれるのが、よりみちさんなんですよね。
兵部とお婆さんの絡みやボツ以上に描かれた未来等、まだまだこの二作品のクロスに期待してしまいますが、
これだけ綺麗に終わったのですから、原作が進むまではしばらく寝かしておきましょうw
本当にお疲れ様でした。
次の投稿をお待ちしています。
mente
- No.5
- よりみち
- 2010-06-12T22:18:11
- 中立
aki様、夏みかん様、UG様、最後までのお付き合い、ありがとうございます。
蟇蛙を高める時間様(チャットではお会いしたと思いますが)ここでは初めまして。このような矛盾の多い作品にもかかわらず賛成&コメントをいただきありがとうございます。
>没スレの方もオチ‥‥
時節柄、こちらの方が好評のようですね。
今のところ高超度エスパーの複合意識であることは間違いはなさそうなのですが‥‥ はてさて椎名先生はどのように辻褄を合わせるのか? 楽しみです。
>時間移動を操るコヨミ達が‥‥
原作の場合、そのあたり(問答無用な解決)に限界を付けるため、人一人、時間制限付きでしか過去へ戻れないという感じで制約を設けていますが、それだと話が成り立たないので、今回”裏技”でそれをパスしました。その分、オリジナルの設定をあれこれと付けたのですが若干、ややこしくなってしまったようで、書き手としては反省材料です。
>「時間の迷宮」
原作(TSB)では何ら描かれているわけではありませんが、過去への干渉で現在が大きく変わってしまった場合、自分が出発したタイムラインに戻れなくなる(同時にその干渉は、現在時では”なかった”事に)なってしまうのではないかという気がします(だから小規模な人助けしかできない)。
>少し意地の悪い(ほめ言葉)作品‥‥
原作(TSB)自体が、時間移動をしても現実は大して変わらない事を強調していますから、本作でもそこは限界として残しておき、後は読み手に方の判断に任せた形を取らせていただきました。
>兵部とお婆さん‥‥
察しておられると思いますが、コヨミの祖母については単行本のコメントところのカットに神通棍を構えた姿があって『美神が歳を取ればあんな風になるに違いない』という話を聞いた記憶があって少し”遊んで”みました(根っから”他人のそら似”が好きなモノで‥‥ 笑)。
でも、その辺りを考えるとけっこうイケそうな気も‥‥
頃はちょうど高度成長期に差し掛かった頃、兵部的にはB.A.B.E.Lを裏切り、自分の活動に入ったあたりですから、色々と話は膨らみそうです。
仲間となるエスパーを捜す兵部と時代的に先取りしすぎな衣装を身につけた謎の美女、あと、日本に配属されたばかりのコメリカ中央情報部の高超度テレパスがからみ‥‥
mente