Re. あなたの隣に霊は居る(後編)

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  • No.1
  • UG
  • 2008-10-18T18:13:22
  • 賛成
うん。もの凄く面白い(*゚∀゚)ノ
あらすじさんの身を切るというか、新たな引き出しの開示に思わず引き込まれてしまいました。
お世辞でなく、パラサイトイブを読んだときに感じた、読みながらためになるホラー(笑)をまさかGSの二次創作で味わえるとはw
あらすじさんの話は非常に濃いので、長編よりも短編を書いた方がいいんじゃないかとは、何度かチャットで話しましたが、かなりいい方の予想外に裏切られました。

この話の秀逸な点は、研究者が女性ということを隠すために色々盛り込まれた仕掛けではなく、研究者が巻き起こしそうになった騒動を美神と横島が未然に防ぐ。その王道的な展開に、現実世界のリアリティを持ち込み、それが成功している点にあると思います。

あらすじさんの新たな芸風を歓迎します。
もう、この芸風で突き進んじゃってください。
ファンになっちゃいますからw
文句なしの賛成で(*゚∀゚)ノ

mente

  • No.2
  • 夏みかん
  • 2008-10-18T20:54:32
  • 賛成
遺伝子工学とオカルトの結合というアイディアをもとにした、スピード感のあるホラー短編で、ただただ面白かったです。

かなり分量のある前編を、ほぼ主人公の独白で通すのは、かなり勇気が必要だったと思いますが、内容の濃さで押し切ったのには感服しました。

前編を読み終えて、「フランケンシュタイン」や「ハエ男の恐怖」のような展開も一瞬予想しましたが。
「人間が霊能力の遺伝子を扱うなんて……そんなの100年早いのよ!」という台詞はありましたが、全体に説教臭くならずにスピード感で解決まで一気に持って行って、暗いエンディングにならなかったのはお手柄だと思います。

後書きで述べられているので、あえて失礼を承知で申し上げると、主人公が実は女性だったというオチとそれまでの伏線張りはなくても十分楽しめたと思います。
個人的にはギャグやユーモアの要素の導入にややぎごちなさを感じました。GSがコメディという点を意識しすぎてはいないでしょうか?

並行して創作されている絶チルSSは原作を十分読んでいないのでコメントできないのが申し訳ないですが、あらすじキミヒコさんの新境地に拍手を送りたいと思います。

mente

  • No.3
  • B-1
  • 2008-10-18T21:14:53
  • 賛成

まず最初に思ったのは、怖い ということ。
全編通して邦画的な恐怖というより、洋画的な恐怖を思い浮かべました。

話の締め方が少々強引かな?と思いましたが、後書きを見る限り意図したもののようで。
う〜む、後半になるまで主人公の正体には気付けませんでした。
見事に術中にハマりました(つ∀`)
改めて見返すと、確かに後書きにあるとおり随所にヒントが隠されてましたね。

今回の話ではネズミの悪霊団が登場しましたが、考えてみるとGSではパイパーの正体が大ネズミ・横島を操ったネクロマンサーネズミ、絶チルでは桃太郎と椎名作品世界では霊能力や超能力などの特殊能力はげっ歯類と相性がいいのかもしれませんねw

GSの霊能力をウイルスや神経など科学的なアプローチ(という表現でいいのかな?)で本格的に解明しようとするという展開は初めて見ましたので、とても新鮮でした。

mente

皆様、早速のコメント、ありがとうございます。
今回は「これは異色すぎて、これを投稿したら、もうそれ以上ここに居られないんじゃないか」と心配しつつも投稿した作品だったので(だからあとがきでも「今後もよろしくお願いします」と書けなかったくらいなので)、いただいたコメントを読んで、とりあえずホッと胸を撫で下ろしております。


>UGさん

>>もの凄く面白い(*゚∀゚)ノ

UGさんからこのような御言葉を頂けるのは、大変光栄です。

>>研究者が女性ということを隠すために色々盛り込まれた仕掛けではなく

ここは反省点として受け止めます。

>>王道的な展開に、現実世界のリアリティを持ち込み、それが成功

こう言っていただけるのは嬉しいです。
私は、二次創作小説も『小説』である以上、書き手の人生経験が多かれ少なかれ反映されてしまうと思っています。ただし二次創作では(基本的に)登場人物は、既にキャラクターの確立した『原作キャラ』であり、そこに下手に書き手の自己が投影されると、作品が崩壊する。私のこれまでの作品の欠点の一つは、それだと認識しています。ですから、今回はオリキャラを(我々一般人の側に立てるキャラを)使用ました。
それで表現可能となった『現実世界のリアリティ』を面白いと感じていただけたのであれば、書き手としては大満足です。
また、こうした『リアリティ』を感じた読者の皆様が「リアルな角度からもう一度原作を全部読み直してみたい」と思って欲しい……。難しいかもしれませんが、私は、そう願っています。

>>新たな芸風を歓迎

今回は専門知識を上手く利用できましたが、多用すると二番煎じになるので、次は(専門知識ではなく)別のものを用意しないといけないですね。ある意味、続けるのが難しい方向性です(笑)。
むしろ、いち読み手として、他の方々にも専門知識を活かした二次創作を書いて欲しいと願っています。
プロの作家ではない以上、皆様それぞれ『二次創作活動』とは別の一面があるでしょうし、そうした仕事(あるいは別の趣味)の知識を活かせば、それぞれの『リアリティ』を表現できるはず。そうすれば、『読みながらためになる』二次創作が次々と……。


>夏みかんさん

>>スピード感のあるホラー短編

という御言葉、ありがとうございます。同時に、

>>主人公が実は女性だったというオチとそれまでの伏線張りはなくても十分楽しめた

>>ギャグやユーモアの要素の導入にややぎごちなさを感じました

と言われたことを、きちんと受け止めようと思います。
このような意見を頂けるのであれば、もっとストレートなホラーにしても良かったかなと今になって感じています。

>>かなり分量のある前編を、ほぼ主人公の独白で通すのは、かなり勇気が必要だったと思いますが

はい、これは確かに『勇気が必要』でした。
悩んだのですが、あとがきに書いたような意義の他に、ホラーとしての構成の上で重要と判断し、強行しました。この『構成』に関しては、B-1さんからのコメントに関係してきますので、そちらでレスさせていただきます。


>B-1さん

>>邦画的な恐怖というより、洋画的な恐怖を

主人公が幽霊などに襲われる『恐怖』を読者が一緒に感じるのが正統的なホラーだと思うのですが、それをストレートに書くには自分は表現力不足だと思っていました。
ですから、もうひとつの『恐怖』として、主人公にも『狂気』を匂わせて、主人公を『加害者』側にも設定してみました。この場合ネズミが『被害者』となるので、そのシーンに至るまでに、主人公のネズミへの独白という形で(語りかける場面も随時挿入することで)読者にネズミ側になったかのような気分を味わってもらおうと試みました。少しでもネズミに共感してもらえたら、ショッキングなシーンの衝撃も大きくなるはずですから。
このような構成上の試みが、もしも『洋画的な恐怖』に結びついたのであれば、私としては、とても嬉しいです。

>>GSではパイパーの正体が大ネズミ

作中ではネクロマンサーネズミのみ言及しましたが、書いていて私もパイパーのことは気になっていました。二度も敵キャラとしてネズミが出てきてるんだなあ、と。

>>絶チルでは桃太郎

これも気になっていました。絶チルや他の短編でも、まるで人間であるかのようなげっ歯類キャラが出てきますよね。それなのに二次創作でネズミをグロテスクに殺すシーンを書いてしまって大丈夫なのかなあ、と。
しかし特にその点を問題視するコメントも(今のところは)ないので、ホッとしています。


では皆様。今後もよろしくおねがいします。

mente

私、知的好奇心を刺激されるような、リアリティをもたせたこういう舞台装置は大好きでして。
多少うそ臭くても、新本格で使われるようなトリックですとか、事件の背景は大好きです。

それはともかくとして。
現代劇にどうホラーを組み込むかというものは原作のGSにしてもいろいろと工夫がされていますね。
現代に踏み込む過去の遺物が巻き起こす悲喜劇といった側面で語られたり、逆に科学が宗教で語られるような領域に踏み込んだ悲喜劇を語るなど、ホラーやSFの伝統的手法が使われています。
今回のあらすじキミヒコさんの作品も、そうした手法を応用した結果、実に「読ませる」作品になったと思います。
楽しませていただきました。

mente

  • No.6
  • 偽バルタン
  • 2008-11-10T06:13:18
  • 賛成
遅いレスすみません。

オカルトを、実際に存在するものとして科学的に説明し、お話の中に取り入れる…
GSの世界観に巧く合致した設定だったと思いました。
楽しませていただきました。

mente

皆様、コメントありがとうございます。

>akiさん
まず、今回の作品の出来云々は別にして。
『こういう舞台装置は大好き』と言ってもらえるのは、とても嬉しいです。おかげさまで「ああ、ここには、こういう方向性の作品を投稿すればいいんだ」と、自分の中で、ようやく「何をこちらに投稿させていただくか」という方針が固まってきました。
また、『新本格』という言葉が出てきたのも、別の意味で嬉しかったです。私自身推理小説は好きですし、「いつかGSの世界観で密室ものの本格推理小説を書いてみたい」と思っていますから(文珠が使える横島とか、幽体離脱で壁抜けできてしまうおキヌがいるからこそ、既存の推理小説とは違う密室トリックが考案できるはずと思っています)。
『原作のGSにしてもいろいろと工夫』に関しては、それこそ椎名先生の教養の広さの結果なのだと私は思っています。先生御自身が『解禁ガイドブック』の中で『ありとあらゆる趣味的な知識を全部無理矢理オカルトに落とし込んでネタにしました』とおっしゃっていますが、私は、だからこそ『GS美神』という作品が何度読んでも楽しめる不朽の名作になったのだと思いますし、だからこそ自分も『GS美神』が好きなのだと思います。
私には先生のような広い教養はないので、今回のようにピンポイントの深さで書いていくしかありませんが、そのような作品に『実に「読ませる」作品になった』という御言葉をいただき、感謝しています。

>偽バルタンさん
いつもありがとうございます。多くの新作に埋もれてしまった中で、それでもコメントを頂けるのは、とても嬉しいです。
『オカルト』という漫画の中の話を『実際に存在するものとして科学的に説明』するのは、非現実と現実との混同にもつながり、我ながら危険な作風だとも思いましたが、受け入れてもらえたようでホッとしています。『GSの世界観に巧く合致した設定』という御言葉、感謝しています。

では皆様、今後もよろしくお願いします。

mente

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