ザ・グレート・展開予測ショー

冬の散歩道 その2


投稿者名:captain
投稿日時:(97/12/ 7)

         前回に引き続き人狼の村での出来事です
 なんかこー話がそれてきたような気がしてなりません、
このコーナーはそもそも展開の予想なんだけどまったく展開予想になっていないような気がしてなりません、
でもまあとにかく3話目です。
 どうもおキヌちゃんの性格とシロの性格を考えるとうまく絡み合わなくてだいぶ二人ともギスギスしてますが
これも先があるのでまあとりあえずはこういうこととしておきます。(captain)
     ”冬の散歩道” そのA
「美神さんっ、美神さん、起きてください、村の様子がおかしいんです。」
おキヌがあわてて部屋へかけ込み美神を起こす
「なっ、なによ〜?こんな朝早くから〜、朝ご飯ならいらないからもっと寝かせて〜」
なさけない声で答える美神、おキヌは美神を布団から無理矢理引きずり出し
「そんなこと言ってないで、とにかく来てください、誰もいないんです!!」
とねむたそうな美神をひっぱって行く
「今朝起きて朝食の用意をしようとして、勝手のことを長老に聞きに行こうとここを出たらどの家の戸も空きっぱなしで
長老もいなくなってて・・・えーっと、とにかくみんないないんです!!」
「横島クンはどおなのよ?あいつが何か知ってるかもよ。」
「それが横島さんもいなくて・・・納屋に荒らされたような跡があったんですが、どうも様子がおかしいんです。」
「じゃあとにかく横島クンの部屋を調べてみましょう、行くわよ。」
と納屋へ向かって歩きだすと
「みがみさ〜ん、おはよ〜すっ」
死にそうな声で横島がそう言いながら現れた
「ねえおキヌちゃん横島クンここにいるじゃないの。」
「あれっ、おかしいなー、確かに私が見たときは・・・」
「ああ、今帰ってきたばかりなんですよ、
 あの犬どもが朝の3時ぐらいから部屋に来て無理矢理散歩に連れていかれたんです。」
「3時ってあんた今8時じゃない、5時間もどこ行ってたのよ?」
「そっ、それがこのくそ寒い山の中をひたすら歩きまわって・・とにかく4、50キロは歩かされたと思います、
前はまだあったかかったからよかったんですがさすがに今はちょっと・・・」
「前ってここに修業に来てたときずっとそんなことしてたんですか?」
おキヌが信じられないというような様子で聞いてくる、
美神はあきれてものも言えないようだ(強くなるはずだわ・・・)
「でもよかったー、美神さんたちが来てくれたおかげで毎朝行かずにすみそうだ、明日はよろしくー。」
横島はニコニコしながら言う
「じょっ、じょーだんじゃないわよ!!私は行かないからね、
これも修業のうちよ、あんた一人で行きなさい!!」
「そっ、そんなー、ずるいっすよー。」
「なによ?あんた私にたてつく気?」
「まあまあ二人とも、それはおいといてご飯にしましょう。」
おキヌが話しかける
「それは丁度いい、拙者腹ペコでござる!!
ときに先生、途中で逃げたでござるな、なぜでござるか?」
シロが突然現れ話に入る
「俺は犬じゃない!!毎朝あんなことしてられるかー!!」
横島は半分泣きながら言う
「まあそのうち慣れるでござるよ。」まったく聞いていないシロ
「まあとにかくご飯にしましょっ、今日はいろいろ忙しいから、長老に頼まれたこともあるし・・・」
美神はそう言うと家へ入っていった
「あっ、そう言えば、シロ、ご飯の材料はどこにあるの?
まだ用意ができてないのよ。」
おキヌが思い出したように言う
「なんだまだできてないでござるか、まあいいでござる拙者も手伝うでござる。」
「じゃあ俺ちょっと長老のとこに行ってくるからできたら呼んでね。」
横島はそう言うと走っていってしまった。
「じゃあ作りましょうか、横島さんにおいしいのを作ってあげなきゃ。」
おキヌははりきって台所へかけ込む
一方横島は
「長老、この前の続きを・・・あの古文書を貸してください。」
「ああ、わかったわかった、この前はどこまで読んだんだったっけなあ?
 ああそうじゃそうじゃ文殊を一度に複数使うとこじゃったな。」
「でも最初は驚いたなー、こんな犬の村に文殊のことが書かれた本があるなんて思ってもなかった。」
「犬とは何じゃ、わしらはれっきとした狼だぞ、まあよいがほれこの巻で最後じゃ、後で返しにこいよ。」
横島はその本を受け取るとシロの家へと帰り出した
「ただいま、めしできてる?もう腹ペコでさー」
「お帰りなさい、できてますよ、どうぞ。」
おキヌが快く迎える
食事の間にはすでに美神とシロが座って朝食をとっている
「じゃあ俺もいただくとするか。」
そして食事が終わると
「おキヌちゃん私ちょっと長老と出かけてくるから後よろしくね。」
と言い美神は出かける
横島は何やら熱心に本を読んでいる、しかしそれは古文書であり文章はすべて古文である、
したがって成績の悪い横島にそれが読めるはずがない、そこへ
「なに読んでるんですか?」とおキヌがくる
「あっそうだ、おキヌちゃんこれ読めるよね?」
古文書をおキヌにつき出すと
「これぐらいならわかりますが・・・まあ読んでみましょう。」
おキヌは生まれた時代が時代なだけに古文はけっこう読めるようだ
「じゃあいきますよ、・・・・・・・」
所々読めないところもあったが一通り読み終えるおキヌ
いっしょに聞いていたシロは頭を抱えて
「ちょっと頭が痛くなってきたでござるにて拙者はこれで・・・」
そう言い部屋を出る。残ったおキヌといっしょにその意味を考える横島
「これどういうことかな?おキヌちゃんわかる?」
「ちょっと私にもこれは・・・」
そこには文殊の組み合わせのようなことが書かれている、
しかし肝心の説明の書かれていたらしいところは破れていて読めない
「あっ、そうだ、考えててもしかたがないなら実際試してみればいいんだ、おキヌちゃんちょっと手伝ってよ。」
「いいですよ。」と快く引き受けるおキヌ
二つ書かれている中でまずは三個の組み合わせを試してみることにした
「じゃあこれからいってみようか、まずは”汝”、”試”、”与”と。」
横島は三つの文殊に次々と念を込めだす、そして霊力を集中してそれらを発動させる
文殊の組み合わせには相当な集中力と霊力が必要とされる
横島から発せられている霊波に驚きながらも見守るおキヌ
すると二人をまばゆい光が包み込む!!文殊が発動し出したのだ!!
しかし光がやむと二人の様子は変わらずなにか起きた形跡もない
「どうしたんですか・・・なにも起こりませんね?」
「本当だ、今まで失敗したことはたくさんあったけど今みたいに発動して何も起こらないんなんて・・・」
不思議に思う横島、
「もう一回やってみたらどうですか?」おキヌが言う
「そう何個も出してるともったいないけどあと一回だけやってみるか。」
ともう一度文殊を出そうと試みるが文殊が出てこない
「あれっ、どうしたんだ?文殊がでんぞ!!」
「もしかしてさっきので最後だったんではないでしょうか?」
冷静に聞くおキヌ
「そんなはずないよ、ここに来る前数えたら20個はあったんだから。」横島はパニクッている
「もしかしてさっきのやつ不発じゃなかったんでは・・・これがその効果とか・・・
 とりあえず長老さんのところに行ってみれば何かわかるかもしれません、行ってみましょうよ。」
そしておキヌはパニクル横島を連れ長老の家へと向かった・・・・
冬の散歩道 そのA完































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