ザ・グレート・展開予測ショー

横島忠夫のいつもの不運な一日


投稿者名:10番惑星
投稿日時:(06/ 9/25)

横島忠夫のいつもの不運な一日


その日、美神、シロ、おキヌちゃんが揃って外出中で、珍しく俺とタマモが事務所で留守番をしていた。

横島はソファに座りマンガを見ながらお菓子を食べていた。

タマモは寝そべりながらテレビを見ていた。

「なあタマモ、お前いつも油揚げしか食べないけど他には食べないのか?」

タマモに何の気になしに聞いた。

「ん?私は油揚げが大好きなだけで何でも食べられるわよ。」

「あ、そっか?狐は雑食だもんな、じゃこれやるよ。」

「なにこれ?」

「ハスカップって実のジャム入りのお菓子さ、この前の除霊の時にお客さんに貰ったんだ、うまいぜ。」

「ふーん、ハスカップていう実のジャム入りか?美味しそうね。」

横島は箱からいくつかお菓子を取るとタマモに渡した。

タマモはお菓子のビニールを破ると口の中に入れた。

「うんっ、これ美味しいね。」

「美味いだろ。まだあるから食べろよ。」

「うん、ありがと。」

それからしばらく経った。


「くすくすくす、ねえ横島〜、部屋の中暑いから服脱ぐね〜」

タマモが呟いた。

「えっ?」

慌てて横島がタマモを見ると、タマモはすでに立ち上がってシャツとスカートを脱ぎ捨て上半身裸になり、残ったパンツに手をかけて下ろす寸前だった。

「タ、タマモ!お前何を?」

「くすくすくす、暑いから脱ぐの〜」

「馬鹿!やめんか!」

横島は急いでタマモにパンツを脱ぐのを止めさせた。

「あ〜ん!脱ぐの〜、邪魔する奴はこうだ〜」

いきなりタマモは横島の首に手を回して横島の顔を自分の顔に引き寄せキスをした。

それもディープな奴を…

あっという間の出来事で横島はまったく反応できなかった。

「ああああああああああ〜 (翻訳)[やめんかータマモ〜]」

横島はタマモを離そうとするのだが凄い力で離れない。

「おいおい目が虚ろじゃないか?ま、まさかタマモの奴酔っぱらっているのか?」

「でもなんで?まさかハスカップか?狐があんなモンで酔うのか?でもあれしかないよな。」


運の悪いことは重なるものである。

「ただいまーっ横島クン、タマモー、留守の間何か無かったー?」

事務所のドアが開いて美神、シロ、おキヌちゃんが揃って入ってきた。

ピシッ

そして三人とも横島とパンツ1枚のタマモが抱き合ってキスをしているのを見て固まった。

さらに美神はお客さんを連れてきていた。

「お邪魔するわねー」

ひのめちゃんを抱いた美神美智恵と西条。

「お邪魔するよ。」

唐巣神父とピート。

「お邪魔するワケ。」

エミとタイガー。

「お邪魔するぜ。」

伊達雪之丞。

「え!横島お前!」

ピシーッ

そして全員が全員笑顔のまま固まりましたよ、そりゃ見事に全員が

しばしの沈黙の後


「「「「「「「ロリコン!!!」」」」」」

全員が見事にハモりましたよ、そりゃこれ以上は無いというくらい見事に全員が


「ち、ちがう!これはタマモが酔っぱらって」

「そう?タマモを酔わせて襲ったのね。」

あの、美神さん引きつった笑顔が怖いです。

それに何ですか?その神通棍、光ってますよ。

「ち、ちがいます、ハスカップジャム入りのお菓子を食べてタマモが酔っぱらったんですよ!頼むタマモお前からも何とか言ってくれ。」

横島はタマモに助けを求めるが。

「ううん…私、ねむい。」

ポンという音とともに全ての元凶は子狐形態に戻ってソファの上で寝てしまった。

「こらータマモー!お前俺を見捨てる気かー!」

残された横島に全員の白い目が集まる。

「ふふふ、ハスカップで狐が酔うわけ無いでしょ!さて他に何か言うことあるかしら横島クン。」

「あうあうあう…」

蛇に睨まれたカエルがそこにいた。

「この性犯罪者がー!天誅ー!!」

横島が覚えていたのはそこまでだった。



そして事務所の隅に捨てられたボロボロの肉の塊。

蠢いているところを見ると一応死んではいないようだった。




ソファの上では騒ぎをよそに子狐が幸せそうに眠っていた。

「ちぇっ、もうすこしだったのに…」

いや、なにか呟いたような…








終わり









10番惑星にございます。

相変わらず突っ込みどころ満載の話でございます。

全然懲りないですね私も(笑)

タマモファンの皆様ごめんなさい(笑)

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