フォールン ― 33 ― [GS]【完結】
投稿者名:フル・サークル
投稿日時:(06/ 7/22)
ヨコシマ。
暗闇の中、呼ぶ声がする。
ヨコシマ。
アイツが俺を呼んでいる。
「ヨコシマ」
横島は目を開けると同時に体を起こした。視界の全てが一分の隙もなく、黒一色で塗り潰されている。地面の感触はあるのだが、まだ何一つ、朧げにさえ見えない。
光もないのにその中でTシャツ・ジーンズ、自分の身体ははっきりと見えていた。そして、目の前に立っているルシオラの姿が。
「ルシオラ・・・」
「ヨコシマ・・・」
ルシオラは微笑んでいた。
微笑みながら――――唇の端をぴくぴく引き攣らせていた。
「この・・・・・・
ダメヨコシマ、ダメヨコシマ、ダメヨコシマ、ダメヨコシマ、ダメヨコシマ、ダメヨコシマ、
ダメヨコシマ、ダメヨコシマ、ダメヨコシマ、ダメヨコシマ、ダメヨコシマ、ダメヨコシマ、
ダメヨコシマ、ダメヨコシマ、ダメヨコシマ、ダメヨコシマ、ダメヨコシマ、ダメヨコシマ、
ダメヨコシマ、ダメヨコシマ、ダメヨコシマーーーーーーっっ!!」
どかべきびしばしげしげしげしっ!!
「んぎゃーーーーっっ!?」
しばいてしばいて足蹴にして。折檻の最中、横島は涙声で訴える。
「堪忍やーーっ! 仕方なかったんじゃーーっ!」
「何が仕方ないのよバカっ!」
ルシオラは怒声と共に横島の襟首を掴んで引き上げる。だが次に彼女は、その胸へと飛び込んでいた。
「私はここにいる・・・! 私はここにいるのよ・・・! お前がいなくなってしまったら・・・私・・・!」
言葉に詰まり、鳴咽が繰り返された。彼女は更に強くしがみ付いて言葉を繋ぐ。
「私はずっとお前と一緒だった、ずっと見てた、だからお前の気持ちは自分の事みたいに知ってる・・・! でも、ダメ・・・こんな風に、二度とこんな思い詰めないで。
だって、お前は独りじゃない・・・私も・・・・・・そして、あの人が」
最後のその一言に横島の肩がびくっと震える。彼は全身を固くした。
「だけど・・・だって・・・美神さんは・・・」
横島の反駁する声に、ルシオラは首を横に振る。
「美神さんも、ここにいる。今、こうしてここに来た・・・それが真実なの。そして、お前も・・・」
「俺が・・・何?」
「心の中の片隅で待っていた。あの人がやって来る事を」
「―――そんなっ!? んなこたねえっ・・・」
横島は思わず声を張り上げてそれを否定しようとする。だが、言いかけた彼の唇をルシオラの指が制した。
「私には、分かるの」
そう言うと、横島の顔を見上げる。彼は言葉を失くして黙り、彼女の瞳へと吸い込まれそうな表情を浮かべていた。
「ねえ、ヨコシマなら分かるでしょう? ・・・・・・美神さんのあの言葉は・・・本物」
横島の腕の中でルシオラはにっこり笑って頷き掛ける。
「だから、返してあげる。お前に・・・そして、あの人に」
お前を。その生命を、魂を、心を。
ルシオラは横島の胸に添えていた手を上へと伸ばすと、その顔を両手で抱え持った。
「ヨコシマ、背、伸びたよね。少し遠くなった・・・かな?」
引き寄せつつ自分も顔を近付けて行く。触れ合う寸前でぶつかるみたいに激しく唇を重ねた。
長いキスの後にようやく唇を離すが、二度三度と、短く何度もついばみ合う。
余韻の残る声、ルシオラが囁きかけた。
「本当はね・・・こうしてまた逢えて、嬉しかった。忘れないでいてくれて、命がけで呼んでもらえて・・・幸せだったの。
私も逢いたかったよ。ずっとずっと・・・お前とこんな風に抱き合い・・・たかっ・・・たの」
だから、信じて。囁く言葉は途絶え、代わって、横島の頭の中に直接彼女の声が響いた。
ちゃんと信じていて―――必ず、また会えるって。これはさよならなんかじゃないって。
「好きよ、ヨコシマ。本当に好き。何よりも」
もう一度だけ口に出して言い、ルシオラはもう一度彼に唇を重ねた。
横島も直感的に気付いていた。これが再び訪れる「しばしの別れ」の始まりなのだと。
すぐ目の前の彼女が一際に闇の中で強く輝く。とても懐かしい――安らぎと活気の両方を覚える、体に魂そのものが流れ込んで来る感覚。
ルシオラ、待ってくれ。横島は言葉が出ない。せっかく会えたのにこれで終わりだなんて。
待ってくれよ、もっと話したいことがいっぱいあったんだ。もっと見ていたいんだ。もっと触れていたいんだ。
もっと――一緒にいたかったんだ―――彼女と自分の発する光は闇へと広がって行く。
照らされるものの存在しない世界で塗り潰す色が黒から白に変わるだけ。
自分の輪郭も彼女の輪郭も一面の眩い光の中に溶け始めていた。
何よりも愛してるから。必ず会えるから。
ねえ、だから待っててね―――
パパと
ママと
一緒に
「―――ルシオラっ!」
横島は瞼を開いた。目に写るのはまたも辺り一面の闇と、その奥に浮かぶルシオラの姿。
しかし先程と違い、目が慣れるにつれて立ち込める煙や不規則に積み重なった瓦礫がぼんやりと見えて来る。その中に佇むルシオラは、透き通って消えつつあった。
「ルシオラ! ルシオラッ! ルシ・・・ッ・・・ッッ!?」
叫び、追い縋ろうとした時、激痛が走り全ての動作が止まる。横島は自分の肉体と霊体とがこれまでに負ったダメージの事を思い出す。そして、動けなかった理由はそれだけではない。
何かに固定されている。横島は自分が、瓦礫と瓦礫の隙間で美神に羽交締めにされているのだとようやく気付いた。
倒壊したホテル。二人はその奥深くで生き埋めとなり、瓦礫の空洞の中にいた。
押し潰される事なくある程度の空間さえ確保していたのは、偶然か、彼らの能力ゆえか。
見守る眼差しと微笑みとを二人へ向けながらルシオラの幻影は闇に溶け、やがて完全に見えなくなる。
消える間際、数匹の蛍を思わせる光の粒が、バラバラな方向へと散って行った。
「ルシオラ・・・待っ・・・」
もう置いて行かないで、いなく、ならないで・・・ならば、せめて、俺を連れて―――
身を乗り出そうとした横島は、背後から巻き付いた両腕に強く引き戻された。
後ろへと、彼を捕まえていた美神の肩から胸へかけてに頭を預ける体勢で倒れ込む。
美神は彼の耳元に口を寄せ、甘さのない低い声で言い放った。
「行かせない、からね・・・」
「美神・・・さ・・・ん」
「行かせない・・・許さない、ダメ。アンタは私のなんだから・・・黙って私から離れるなんて、絶対に許さないんだから」
― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ―
ガラガラと音を立て、やっとの事で雪之丞が瓦礫の中から這い出して来た時、東の空は山々に沿って白み始めていた。
「一人出て来たぞ!」
「怪我はないか? む、額から血が出てる・・・強く打ったりは?」
「横島・・・横島の奴はどうした!?」
怒鳴りながら雪之丞は辺りを見回す。
廃墟となっても建物自体は結構頑丈に保たれていた筈のホテルが今や、鉄とコンクリートの残骸を積み上げた、小高くも休息には向かない丘と化していた。
その丘に何人ものGメン隊員や消防救助隊員がよじ登り、残骸と残骸の隙間をライトで照らしながら内部へと呼びかけている。
「おおーーい、誰かいるかーーっ? いたら返事しろーーっ!」
「せんせえーーっ! せんせえーーーっ!」
「横島さぁーーんっ・・・美神さぁーーんっ」
彼らの中にシロはともかくとして、最初明らかにいなかった筈のおキヌの姿が混じってるのに気付いた。
西条やピートも、いたかも知れないがここでは見た覚えがない。
バキャッッ! ガシャアアッ!
丘の一画で鉄骨が二三本弾け飛び、拳を握った腕がその下から突き出している。
やがてそこからマリアが、カオスを引き上げつつ姿を見せた。二人とも、漆黒だったコートもマントも真っ白に汚れていた。
雪之丞は包帯を持って駆け寄る救助隊を無視し、素早くカオスの所へと向かう。
「横島は? 美神は? それに・・・」
「・・・見とらん。ワシにも一瞬の事じゃったで。ただ・・・あのままで召喚装置がオシャカじゃ。結果どうなっとるかは・・・」
「――彼らはまだ行方が分かりません。応答も全くないわ」
カオスの言葉に続いて横からの声。
見ると美智恵が唐巣神父と並んで佇んでいた。雪之丞は唐巣の姿を見て何か思い当たったか、彼へと声を掛ける。
「あんたもさっきまでいなかったよな・・・奴を、連れて来たのか?」
「私からもお尋ねしようと思ってた所ですわ、先生。何故あの子をここに? 何故連れて来たのか――何故連れて来れたのか」
雪之丞と重ねて問う美智恵とに、唐巣は首を振って答える。
「連れて来たのではないよ。彼女は自ら進んでここへ来たんだ。私は・・・そうだね、久しぶりにかつての愛車のハンドルを握ってただけさ」
肩をすくめて答える唐巣に眉間の皴を寄せる二人。それを気にせず、少し間を置いて彼は話を続けた。
「正直な所・・・私も本当に知らないんだ。令子君が何を考えてここに赴き、渦中へと飛び込んだのかね。
そして何が起き、何が為されたのか。全ては彼女の心と・・・・・・“これ”の中さ」
視線を落とし、足元のコンクリートと露出した鉄筋との隙間を覗き込む。美智恵と雪之丞、カオスとマリアもそこへ目を向けた。
「生体反応・・・及び有機物反応・ゼロ」
「まあ、奴らこれでくたばるタマでもねえ・・・けど・・・な・・・」
「彼らだって人間だよ。安心はできない・・・早く見付けて安否を確かめないと、大変な事になってる場合も」
「無事でいてくれないと困るわ。貴方達もだけど、ここまでのおイタの分、きっちりお仕置きしなくちゃならないんだから・・・」
キャタピラの音。ようやく到着したショベルカーやクレーン車が数台、地割れだらけのアスファルトを唸りと共にこちらへ向かって来ていた。
― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ―
「何で・・・来たんスか・・・?」
彼の問いに返事はない。
瓦礫に深く埋もれたその場所。美神の腕の中で放心した様に前を――ルシオラが消えた辺りを見つめていた横島。美
神はコンクリートの残骸に背中を預け、彼を捕まえたまま沈黙している。
「どうして邪魔するんですか・・・放っといてくれなかったっスか・・・?」
「・・・・・・」
「神内とかと、ウマくやってけば・・・それで良かったじゃないスか・・・こっちはこっちで、なるよーになってたんだ。なのに・・・」
「“なるよーに”・・・それがあんな形だとしても、そう言えるのね」
ようやく言葉を返す美神。彼女も無傷ではなかった。倒壊に巻き込まれた時、肋骨が2本ばかり折れていた。
両足も挫いているらしい――恐らくは立てないばかりか、ここから動く事さえ容易ではないだろう。
でも今は構わない。この腕だけは離さずにいられる。
「あれで、良かったじゃないっスか・・・互いに・・・」
「だけど、そうは行かないのよ」
「だから・・・何でっ・・・」
「それはね、アンタが私のものだからよ。勝手な事は許さない」
さっきからそう言ってるでしょ? 彼女は付け足して言った。
「俺は、もう事務所は・・・」
雇用関係だけの話じゃない。はっきりと、訣別した筈だ。そう言いたげな横島の反駁を美神は鼻先で笑う。
「はあ、知った事じゃないわよ、アンタがどう思ってるかなんて。私のものは私のもの。
丁稚でも部下でもパートナーでもなく・・・まして友達だの男だのでもなく・・・
いいこと? アンタの価値も居場所も、決めるのはアンタじゃなくこの私なんだからね」
「何・・・スかそれ・・・何でそんな事になってんスか・・・?」
呆然と尋ねつつも横島には何となくその答えが想像出来ていた。そして、美神から返って来たのは、予想通りの答え。
「そんなの分かりきってるじゃない――私がそう決めたからよ」
「ム・・・ムチャクチャやアンタ・・・」
「何を今更、それが私でしょ? 美神令子はね、横島忠夫を、そーゆー風に扱うモンなの・・・
初めから・・・そうだったじゃない・・・?」
確かめる様に、思い出させようとする様に、美神は言葉を切った。
「それで・・・こんな事するんスか?」
「そうよ」
「土壇場になってずかずかやって来て・・・足し算も引き算もなく、なんもかんも引っくり返して台無しにしてくれて・・・」
「そう。アンタのロクでもない思惑なんか、いつでもどこでも全部踏み潰してあげる・・・私を誰だと思ってんの?」
「だけど・・・美神さんは・・・」
「私が何よ?」
「俺の・・・ことは・・・」
「そうね。アンタの事なんかそれ程必要だとも大切だとも思ってないかもね・・・・・・だから何?」
美神は冷ややかに訊き返す。横島の答えを待たずに彼女は言葉を続けた。
「まだ良く分かってないのかしら。選んでもらえなければアンタはルシオラ呼んで、そんで勝手にくたばる? ふざけんじゃないわよ。
私がどこに行こうが何を選ぼうが、アンタはこうしてずっと私の手の中にいればいーのよ・・・私が放り出すまでね」
あまりと言えばあまりな美神の言い分に、横島は抗議するでもなく黙っている。
その暗がりは再び長い静けさに支配された。ぱらぱらとどこかで砂の落ちる音ばかりが響く。
「・・・・・・ひでーよ・・・」
横島がぽつりと呟いた。その呟きの後に美神は腕に生温かい水滴を感じる。すぐ目の前にある横島の肩の震えと息遣いからも、“それ”は分かっていた。
それひでえっスよ美神さん。繰り返して呟いた彼に彼女は言う。
「酷かったら何よ。文句でもあんの?」
「大ありっスよ・・・何でさ、何でこんな・・・」
「あ、そう――――でも、その文句は聞かないわよ」
小さい声ながら高飛車に突き放す美神だったが、その言葉と共に彼の身体を戒める腕は優しげな力を込めている。
「ひっでえよなあ・・・・・・何この強引さ。理不尽だし・・・凶暴だし・・・」
諦めた様にもう一度だけ彼は呟いた。
「疲れてんだから何度も同じ事言わせないで。それが私・・・そして、アンタはそんな私の手の中・・・
不満があるなら持ってなさい。恨むんなら恨んでなさい。でも・・・アンタはもう私のもの。
誰にもあげないし、勝手にどこへも逃がさない。ここにいるの・・・私に都合良く、ここにいるの・・・」
横島には理解出来ないでいた。彼女の事がではなく自分の事が。
彼女に囚われ、こんな希望のない心境の中で、彼女の言葉に何故こんな安堵を覚えるのか。
―――この人、いっつもそうだよな。常識か非常識かの次元じゃない。いつだって、常識さえもこの人に従ってしまうんだ。
俺だって、そうやって今まで結局振り回されて来たんだ・・・そして、これからも・・・
なあ、お前もこれで良いって言うのか。この人を認めるのか。ここからの未来を・・・信じるってのか。
今はいない――否、彼と共に在る魔族の少女に、彼は声に出さず問う。
「――――横島クン」
不意に、美神が彼を名前で呼んだ。
「・・・何スか?」
「・・・呼んだだけよ」
「はあ・・・」
「横島クン」
「・・・・・・」
再び彼の名を呼ぶ。横島が答えないでいると彼女は手を動かし、彼の頬を思いきり抓り上げた。
「ひ、ひへっ!?」
「・・・呼ばれたら、返事しろ」
「ふゃ・・・ふゃひっ」
「横島クン」
「ひゃい・・・」
「横島クン」
「はい・・・」
「横島クン・・・」
かなわねえよなあ・・・全くかなわねえ。この人にも、お前にも、全くかなわなかったよ俺。爽快さの様なものすらあった。
美神は何度も何度も横島を呼び、横島はその度にはいと応える。
呼びながら顔を彼の頭の後ろに寄せ、襟足の髪にゆっくり額を押し当てた。強く抱いたまま手はTシャツの生地を握り締める。
単調な繰り返し、何度も彼の存在を確かめる事で、やはり自分の心もまた囚われてしまうのかもしれない。彼女はふとそう思った。
まあ、コイツとならきっとそれも悪くない、よね――――
それは彼と彼女にとって、一切の救いのない地獄なのか。それとも約束された至福なのか。
時はただ暗がりの間を静かに流れていた。
傷付き疲れた二人が呼び応える声も絶えて眠りに堕ちるまで・・・見る夢さえもなく。
やがて二人の頭上に遠く雑多な物音が洩れ始め、次第に近付いて来る事だろう。
岩を引っ掻く音。モーターの音。土石の投げ出される音。
そして、人の声。
「これか!? ここなんだな!?」
「イエス。直下約3mに・空洞箇所あり。二名分の生体反応を・確認・・・!」
「二人とも生きてるのねっ!?」
そして歓声、どよめき、呼び掛ける声。
「せんせえーっ! 聞こえるでござるかあーっ!? お怪我はないでござるかあっ?」
「横島ーっ、大将ーっ、今この辺のモンどかすってよーー! おーい、返事しやがれーッ!」
瓦礫を砕く音。
鉄筋の残骸を引き剥がす音。
砂の落ちて来る音が、ぱらぱらからバサバサバサッと言った激しいものに変化する。
横島の足や美神の髪にも土砂は僅かに降り注ぐ。
ガタガタガタッ、ゴリゴリッ・・・・・・ガリッッ!!
一際響く音と同時にショベルカーの切っ先が空洞の天蓋を貫いて突き出した。
「抜けたぞ!」
「令子君っ!」
「令子ちゃんっ!」
「横島さんっ・・・美神さんっ!」
慌ただしくも不安定な複数の駆け足。
「まだダメよ! 薄い所で崩れるわ!」
ガリッ! ガガッ! ベリベリベリベリ・・・ッ!
出来た穴を拡げる形で、鉄の爪は天蓋を端まで抉り取って行く。その端の方へと回り込む足音。
「美神さーーーん! 横島さーーーんっ!」
「横島あーーーっ!」
「せんせえーっ、美神どのーーっ」
一番乗りで穴の縁に辿り着いたおキヌが、身を乗り出してその中を覗き込む。
彼女は―――そして後に続いた彼らは見るだろう。
瓦礫の狭間で囚われ合って眠る、何かの獣みたいな二人の様を。
彼らの頭上で朝の夏空は、遠く澄み渡っていた。
―― F A L L E N ――
THE END OF STORY
BUT ENDLESS DAYS
―――――――――――――――――
―― Post Script ――
ここまでお付き合い頂き、どうも、お疲れ様です。
足掛け二年以上の長丁場となりましたこの「フォールン」は、これにて完結となります。
各登場人物、そしてメインの二人がこの先どうなるのか、どうなって行くのかは皆様の御想像にお任せしますと言う事で―――もう一話、おキヌちゃんの留学出発時を舞台に後日談めいたエピローグも付けようかとこないだ思い付いたりもしましたが、この連載においては当初の予定通りここで終わろうと思います。
当初の構想と実際書き始めた時とで、美神さんと横島クン以外のキャラの動きが大幅に変わって、こんなに長くややこしくなった様にも思われます。書き手が彼らにクーデター起こされたみたいな感じでした。まあ書いてて楽しかったですが、代償として前半、美神さんの影が薄い薄い(笑)
そして、まあ、連載中二度ばかり姿を消してたってのもあり・・・(申し訳ございませぬ)
それでは、皆様の長らくの御愛読、そして励ましや助言の数々、誠にありがとうございました。
―― THANK YOU ――
今までの
コメント:
- 話としては、とても楽しめた作品だった。
それぞれの想いが交差するところも好きだった。
でも、最後が美神に花を持たすだけの展開に思えたから、あえて反対です。
別に美神は嫌いではないんですけど。
そこ以外は素直に良かったといえる話でした。 (kuruma)
- まずは長篇完結ご苦労様でした。
オリキャラを含め、登場人物の動きにわくわくさせられるものが多く、途中までの展開は非常に楽しませていただきました。
ただ今回の最終回ですが、なんとも後味が悪いと感じました。
令子のジャイアニズム的な言動は他の作品でもよく見られるものですが、本作品では単なる執着あるいは妄念としか見てとれませんでした。(ぶっちゃけ、ツンがあってもデレが無い?)
そしてルシオラの扱いが中途半端に終わってしまった事も不満を感じさせます。
そんな訳で、読んで爽快感や納得が得られなかったためにこのような評価となりました。申し訳ありません。 (木藤)
- 完結ご苦労様ですが、この結末に対しては大反対させて下さいすみません。
私の読解力不足かもしれませんが・・・・どうしても美神さんが「物凄くやな女」に感じてしまいまして・・・・・ごめんなさい (ネコ科)
- はじめまして、猫といいます。
私もkurumaさんと同様の印象を受けました。
話自体は面白かったのですが、シリアスな話にもかかわらず問答無用的な美神令子の行動で話をまとめた、あるいは横島忠夫と向き合わずにいた美神令子が「漁夫の利」を得たという印象を受けました。
理不尽なのが美神令子といえばそれまでですが、シリアスな話でそれを前面に出されるとどうしても違和感を覚えてしまいます。
よって反対の評価をさせていただきます。 (猫)
- ども、完結おめでとうございます。
確かに美神さんならあれくらいは言うでしょうし、終わり方としても、完成度は高かったと思います・・・が。
ルシオラガカワイソウジャナイカ!?
せめて、もう少し希望をw
ルシオラーな私としては、そこだけが不満でした。 (ソティ=ラス)
- 長期に渡る連載、まずはご苦労様でした。
今回、怒涛の展開でドキドキしながら読んでいたのですが、最終的にはハッピーエンドで終わり、安心しました。
正直なところを言うと、今まで横島にはあまり共感できなかったのですが、クライマックスを読んで、この作品での彼を少し理解できたような気がします。彼には、是非とも幸せになってもらいたいものです。
そして、美神さん。こんなに主人公らしい男前な美神さんは、昨今なかなか見れないような。前半影が薄かった分、終盤の大活躍には目を見張るものがありましたね。とてもかっこよかったです。
ルシオラも、少ない出番ながら光っていたと思います。
長い間楽しませて頂きました。それでは、お疲れ様でした。 (竹)
- 初めまして、レンといいます。
完結お疲れさまでした。
最後がどうなるのだろうとずっと期待していたのですが、結局美神さんの漁夫の利になったように見えてとても残念でした。
この作品においては横島がルシオラと結ばれて欲しかったというのが、正直なところです。 (レン)
- まずは連載完結、おめでとうございます。
話がどのようになろうとも、最後には横島は美神の手の内にある。
これだけの大騒動になってなお、三歩進んで二歩下がる、未だそれを繰り返す
のも美神と横島らしいのでは、と思いました。
こんな二人だからこそ、ルシオラの引き際も美しく映えるのかも知れません。
原作を思えば、このラストもまたあって然るべきものであろうと思います。
最後まで楽しませて頂きました。次回作も期待しております。 (aki)
- 完結おめでとうございます!最強モノでもなく逆行モノでもない作品でこれほどの完成度を誇るのは他にないんじゃないでしょうか。ラストはかなり感動しました。美神さんかなりいい感じでした。原作の作者よりも美神の魅力引き出せてましたよ。なにより長編においては完結までに届かずやめてしまう方が多いなかで見事完結までこぎつけたこの作品に敬意を表します。まだ書き足りないことはありますが最後に本当に感動しました。素晴らしい作品に出会えてよかったと思います。 (ハシュブラム)
- まずは「フォールン」完結おめでとうございます。
意外に反対票が多かったので私は賛成に1票を。
最初は、う〜ん・・・と悩んでしまうラスト3編だったのですが、このラストを踏まえてもう一度最初から読んでみました。後半〜ラストまでの美神と神内やりとりから、美神の心の変遷と言うか覚悟をうまく自己補完すると結構ストンと腑に落ちるラストだったなと思います。
大人なのに子供のままだった美神と横島の心、そのモラトリアムのツケを一気に負わされた様に感じた作品でした。最後に美神が嫌な女に見えるのは、我侭な少女からずるい賢い大人の恋愛感情に急激に変わってしまったせいかなと思います(純愛にいかない所が美神らしいw) 最後まで大人になれなかった横島が、この結末を通してどう成長してくのか想像して楽しめそうです。
何はともあれ長丁場本当にお疲れ様でした。次回の作品があれば気長に待ってますので頑張って下さい。 (暁)
- 完結お疲れ様でした。
もう一度最初から物語を読み返そうと思います。
個人としては意外な結末かなと。でも、展開について、特別不満は感じませんでした。また、賛成の理由としては、最後まで読ませて貰えたことでしょうか。
次回作も楽しみにしています。 (藤島)
- 初めまして、atuといいます。
完結おめでとーございます。
最後は美神と横島らしい結末に満足です。
二年以上の長丁場、本当にお疲れ様でした。
次回の作品にも期待してお待ちしております。 (atu)
- ああ、GSだなあ。そう思わせる作品でした。
美神はこういうやつで、それに引きずられていくのが横島なんじゃないかな。
横島もジョーカーなんだけど、美神もまたジョーカー、常識破りの鬼札なんですよね。
反対票も多いですが、自分自身はあの最後まで溜めに溜めてはじけた美神が凄く「らしい」と。あのセリフがすとんの腑に落ちたというのか、あるべきところに収まった。そんな印象を受けました。
長編終了お疲れ様でした。良作をありがとうございます。 (なし)
- はじめてコメント書かせていただきます、ケイナカと言います。
作品自体はとても面白く更新を常に心待ちにしておりました。横島の思いやその周りの人物の心情などが細かく書かれており非常にのめり込んで読んでしまいました。しかし最後の美神とくっつく展開にはどうにも納得いきません。ここまでシリアスできたのにあえて最後で美神のジャイアニズムで終わる。こうなると横島の今までの行動もただ美神に「自分のだ」と言って貰いたいが為のものに見えてしまい、その為のだしにされたようなルシオラが理不尽です。よって今回はあえて反対の票を入れさせて頂きます。 (ケイナカ)
- 完結お疲れ様でした。そして、ありがと〜。
更新を心待ちにしていた私にとって『連載完結』は大変うれしいです。
この作品は、横島らしさを残しつつ、本編で語られることの無い心の葛藤が書き出されていて、正に『2次小説サイコ〜!!』な作品でした。
そして、読者の我侭を言えば、『全登場人物の後日談』を短編で読みたいです。映画の最後でワンカットで表現するような感じで。
どーですか、フル・サークルさ〜ん。 (隻眼)
- 私には物語の良し悪しを語る資格がないので、好き嫌いで言わせて頂きます。
申し訳ありませんが、私は「過去へ遡行してのやり直し」や、「死者の蘇生」は好きになれません。死を賭して戦うことを選んだ人々には、相応しくない未練に思えるのです。
死んだ恋人に固執し、己を粗末にして友人達と当の恋人本人さえも悲しませる横島。そんな横島の企てを問答無用の暴力で粉砕する美神。
痛快です。謹んで、賛成に一票。
長い物語の完結に、御祝いと敬意を。 (鴨)
- 救いがないなぁ……
横島も立ち直った感じじゃないし、美神は癇癪起こしてキレるだけだしね。
後味悪く感じました。 (水)
- 小説の完結、おめでとうございます。 二年もの期間をかけて作成されたのは、とてもすごい事だと思います。 投稿小説の類は、なかなか完結までたどりつく作品は少ないのでこの事でもすごいです。 この小説は、とても私の感性にぴったりと合う部分がとても多い作品だったので、続きをとても楽しみにして読ませて頂いてました。 最後の終わりの部分も美神と横島との関わりや繋がりが、理屈だけでは無くて感情というか、上手く表現できないですがもっと存在している者としての根っこの部分で命や魂という物が絡み合って(逢って)いるという事を私は、最終話を読んでいて感じました。 とても良い作品を読ませて頂いて、どうもありがとうございました。 (Falconer)
- 好き嫌いで述べさせてもらいますが、このような展開は嫌いです。 (リセット)
- 完結おめでとうございます。
結局令子の物語だったという点で原作アフターの展開予測としてありだと思いますので賛成を (ADION)
- 完結おめでとうございます。何時もは人の作品にけちをつけるのが趣味の私ですが、この話には何も言う事が出来ません。
細かいことを気にしだせば色々有ります。しかし、美神にとっての横島、横島にとっての美神と言う意味でここまで衝撃的な話は読んだことが有りませんでした。読み終わった時の感想は「ああ、終わったな」でした。この作品のendingは良い、悪いの枠組みを超越しているように思います。
好き、嫌い、愛してる、悲しい、人の抱くどんな感情もいつしか色褪せて消えてしまいます。たとえばシロは横島のことが大好きでしょうが、もし横島と結ばれなければ、時間とともに横島よりも大切な人を見つるでしょう。或いは見つけようとするでしょう。
でもこの作品の美神令子の思いはそんな人間的な感情ではなく、もっと本能に近い呪いのようなものに思えるのです。鮭が川を上るように、たとえ先に何が待っていても、理由など関係無く求める。放してやるものかという凄みに背筋が震えました。前世で高島と生き別れたメフィストのたとえ同じ人間として巡り会うことは無くとも、たとえ愛し合うこと叶わずとも、二度と再び分かたれること無いようにという思いを想像してしまいました。 (寝猫)
- 一人突っ走っていても誰かに止めてもらいたかった横島と、前世からの願いの呪縛なのか極度の独占欲(愛情か?)を素直に表現できない美神の見事なカップリングだと思いました。ただこの後の償いが大変そうだなあ。面白い物語をありがとう。次回作も楽しみにしています。 (カラクチくん)
- 先ずは、連載完結お疲れ様でした&おめでとうございます!
色々と皆さん思う所があるようですが、私としてはベストのエンディングだったのではないかと感じました。
確かに結果だけを見れば、ルシオラは復活できず、美神と横島の仲が進展した訳でもなく、「一体この話は何がしたかったのだろうか?」と思ってしまう人もおられるかも知れません。
ですが、中盤の悪夢にうなされていた横島と、ラストの瓦礫の下に美神と二人でいた横島を比べたならば、どう見えるでしょうか。
私は、ルシオラは復活できなかったが、少なくとも横島の心は救われたと思います。
美神の方も同様で、中盤の神内に翻弄されていた彼女と、ラストの力尽くで横島を止めた彼女。
どちらが彼女らしいかなど考えるまでもありません。
もしも美神がいなければ、横島はルシオラを復活させるために自分を犠牲にし、新たな悲劇を生み出しただけだったでしょう。
雪之丞ですら止める事ができなかったあの状況で、美神以外に横島を止める事ができた人間がいたでしょうか。
全てをブチ壊し、それでいてそれが決して無理だと思えない。
それこそが美神令子だと私は思います。
そういう意味では、まさにこれはGS美神の二次創作と言えるのではないでしょうか。
――――次へ (丸々)
- ――――続き
ラストだけを見れば、救いが無いように見えるかもしれませんが、全33話という長く積み重ねてきた過程を読み返してみれば、充分救いがあるエンディングだったと思います。
色々とサブキャラにもスポットが当てられていましたが、やはりこれは横島と美神の二人のストーリーなのでしょう。
そう考えれば、こんな終わり方も良いモノです。
最後に長期間の連載、本当にお疲れ様でした。
フル・サークルさんの次回作、心よりお待ちしております。 (丸々)
- 完結おめでとうございます。
完結したのは喜ばしいことですが、反対です。
なぜなら、ルシオラのあいまいな使い方に納得がいきません。 (wind)
- 完結おめでとうございます!
いや〜、駆け抜けましたね、鮮やかに。詰めていた息をふわーっと吐き出したくなるような、読後に広がる心地よい疲労感。名画を見終えたような充足感です。後ろ向きに前向きに、それぞれ一つの目的だけを見つめて突き進んだ先は、こんな形に落ち着きましたか。まさしくなるようにしてなった結末、足踏みしてたり後ろしか見れなくなってた二人が、ここからようやく前に進んで行けるんでしょう。これまで通りの様でいて、これまでよりずっと噛み合った関係で。単純によかった、と言ってしまうには深く、激しく、凄いお話でした。
今回は文句なしに主人公だった美神さん。彼女の視点でカメラが駆け抜けていくような臨場感、迷い無く突き進んだ先で思いの丈をぶつけるその姿は、傲慢なのにどこか弱さを感じさせて……これまで意地を張って向き合おうとしなかった部分を、自覚して肯定出来るようになった彼女は強い。一方、あの時果たせなかった別れと再会の約束を果たし、ようやく人並みの受け入れ準備が整った横島君。只々失ったとばかり思っていたルシオラが、これまで正しく共にあった事を実感できたのは大きな救いになったと思います。自分もルシオラ復活に期待を寄せていたんですが、不思議と不満は感じませんでした。「ダメヨコシマ!(×いっぱい)」はよかったですね。 (kurage)
- そしてラスト。確かにひどい、でもこれが彼女、そして彼の在り方らしい。言葉こそ(行動もだけど)横暴な彼女が、不思議としがみついて離れない少女のようにも見えて微笑ましかった。彼女だけが格好いいのではなく、この二人の在り方が素敵に見える。最後で獣に喩えたのは秀逸だったと思います。二人の絆が確かになる物語として結末するのは綺麗でした。
あと神内さんと秘書の遣り取りも、懲りない面々といった感じで微笑ましかったです。
一人一人でも生きられるけど、理屈や損得なんて関係無しに、彼がいなくちゃ始まらない。とにかくコイツは私んだ!(意訳)こんな恥ずかしい事、昔の彼女じゃ絶対言えなかったでしょうねw (kurage)
- 完結、おめでとうございます。
原作で掛けられていたブレーキや留め具が外れて、ドミノ倒しに雪崩落ちる展開に、くらくらワクワクしながら楽しませて頂きました。
下まで落ちず、ほっとしています。
美神の意地、主人公の貫禄勝ちでしたか。
美神と横島。
LOVEではない愛、問答無用の独占欲の関係。
すとんと胸に落ちて痛快でした。
横島も17巻で、美神は俺の女だ、なってなくても俺んだー、って叫んでましたしw
おキヌ。
彼女の奮戦が一番はらはらさせられましたw
原作では激発はしても、ついに踏み越えはしませんでしたから。
えらい楽しかったです。
ルシオラ。
「ダメヨコシマーーーっ!!!」よくぞ言ってくれたw
雪之丞が指摘し、シロが看破した横島の間違い加減。
ここでしっかり罵倒されていて、つい和んでしまいました。
さすが最強のヒロイン。
横島の発狂は(少年マンガ的に)嫌な姿でしたが、恋愛の出来ないGSキャラたちが噛み合っていく様は圧巻でした。
ルシオラが少し報われて、最後は美神が得をする……って、GSらしいですね、お見事ですw 賛成票を。
面白いお話をありがとうございました。 (doodle)
- 完結おめでとうございます。
しかしここだけは言わせてください!
何故何故何故何故何故何故あそこまでやってルシオラが復活しないんですか!?
それだけが不満なんで悪いですが反対に一票入れさせて戴きます。
るぅじぃ〜をぉら〜 (イペリット)
- そうそう、元の鞘に収まってめでたしめだてし。 (レモネード)
- 長い連載お疲れ様でした。
次作も期待しています。 (デマンド)
- 一言で言って大賛成の展開でした。
原作での美神は一番不幸な立ち位置のキャラだと思っています、シリアス系の物語だったら美神の行動は完全な悪役ですが、GS美神はギャグ系の物語ですから美神は人を不幸にする立場だと思っています・ (とら)
- すいません、途中で送信してしまいました。
ヒーローで彼女がいて金持ちの横島を笑えますか?美神の立場からして横島を幸福に出来ない可哀想なキャラだと思っています。
その原作を崩さずに書きったフル・サークルさんはすごいと思います。 (とら)
- すばらしい
オチがすばらしい
すばらしい (カキーナ)
- まずは完結おめでとうございます。
どうしても美神に目がいってしまいますが、私としてはおキヌちゃんの心境に注目です。
一見すると美神と横島の、それこそ理不尽とも言える”絆”によって打ち捨てられたようにも見えるのですが、実はおキヌちゃんのほうが横島を”捨てた”のではないかと思います。
もちろん、好きだ嫌いだという感情ではなく、まして打算的なものでもありません。
ただ、一緒になっても互いに幸せにはなれない、決して同じものは見れない、ということを悟ってしまったのではないでしょうか。
たとえ身も心も預けたとしても満たされることはない、それがために最後の最後で二人を裏切ったのだと思います。
一方、美神のほうは幸せになること、満たされることを望んではいない。
努めて冷静で理知的であり、社交的に生きようと努力する。
しかし、最後の最後で美神はそれをかなぐり捨て、己の感情のままに行動し破局を迎えるに至る。
それはまさに最後の一文にあるように、”獣”の姿でしかないわけです。獣は自分が幸せかどうかなぞ量りもしないのですから。
この話のおキヌちゃんと美神、そして横島を表わすには、この一言がふさわしいのではないでしょうか。
『求めよ。されど与えられん』 (赤蛇)
- 完結おめでとうございます。
長編を完結させられたことこそ素晴らしい。 (キリマンジャロ)
- 賛否両論あるみたいですけど、
最後は美神が美味しいとこを持っていくって、
非常に”らしい”と思いますよ。 (クリーエル)
- 長期連載お疲れ様でした。
結論から言わせていただくと、この結末(お話全般を通して)は反対です。
このお話って、ルシオラ復活のお話ではなかったのですね。
ここまで引いて、期待させて、結局最後は原作準拠みたいな感じで・・・
かなり期待はずれの結末でした。
途中長々と引いた話も、今思い返してもどこがどう必要だったのかもわかりませんし、
なにより、ここまでやってなぜ復活させてあげられないのでしょう?
ただ、美神の傲慢さ?とそれを受け入れる横島は良かったです。
できれば、それありきの上でルシオラが復活して・・・と言うような結末だと、
私としてはとっても嬉しかったです。
結局、作者様は何を書きたかったのでしょうか?
横島や他の誰かがどんな事をしようと(たとえ命を懸けようと)ルシオラは復活できず、
横島君は一生そのことに悩まされ続けていけと言うことなのでしょうか?
それとも、これだけのことをやっても死んだ人は生き返らないんだよ?と言う事を言いたいのでしょうか?
かなりキツイ言い方になってしまいましたが、
それだけこの作品ではルシオラが復活すると言うことを期待していたと思ってください。 (tomo)
- フォ−ルン完結おめでとうございます。そして長きに渡る連載お疲れ様でした。終盤の方は特に毎回読んでいてハラハラドキドキもんでした。ルシオラが復活しきれなかったのは残念ですけど・・・。刹那の時互いの想いを確認し合えただけでも・・・な-んて横島君達にとっては無責任すぎるセリフですね。にしても、美神さんって最後の最後までほんと素直じゃないんだから。メチャ強引だし・・(汗。 ともかくありがとうございました。 (カズハ)
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa