そのこと ―後編― [GS]
投稿者名:フル・サークル
投稿日時:(06/ 5/22)
いやマジで・・・この辺で帰ってもらわんと本当に危険な気がする。
煩悩に・・・と言うより、都合のいい思い込みに勝てそうにない。
まんじりともしない気分のまま部屋まで帰り着いた横島は、窓際で入って来る風に当たっていたおキヌを見ながら思う。
お風呂屋さんのくじ引きでもらったんですよ。そう言って取り付けた風鈴が彼女の頭上で時折、ちりんちりんと鳴っていた。
「ここからって、向こうの川の花火がよく見えそうですね」
窓の外を眺めていたおキヌは、ふと気付いて横島に尋ねた。事務所からだと近くのマンションに遮られてしまうのだが、ここには打ち上げの場所まで高いビルは建っていない。
「ん、あ、ああ・・・」
「もしお仕事入ってなかったら、今年はこっちで見たいかなあ・・・」
気のない、ちゃんと聞いていた様にも思えない生返事で返す横島。彼の気持ちがどこか別の場所に向けられてる訳ではないと、おキヌは自分に注がれている視線の熱気で分かっていた。
でも、こんな時にその距離は寂しいですよ。テーブルの向こう、何歩か進まないと手も届かない所に座っている横島を見て、彼女は思う。
「ここで一緒に見れたらステキだなって・・・その時もお邪魔していいですか?」
「えっ、そんなの遠慮して聞く事ないじゃん。だっておキヌちゃんと俺は・・・」
「ふふっ、そうですよね。ごめんなさい」
「いいに決まってるよ。見れるかどーか分かんねーけどさ、見れるんだったら一緒に見よーよ」
「はい」
またそんな嬉しそうに笑っちゃって、本当にカワイイよなおキヌちゃんって。
本当に・・・・・・どうしたらいいんだろ。
次の言葉が見つからなくて、離れて向かい合ったまま沈黙が流れた。外からの風が流れる時だけ風鈴が短かな音を立てる。
こっちと違って経験者なんだ。恐怖感や抵抗感ないんだったら迫ればすんなりヤらせてくれんのかもしれない。そんな考えが浮かばなかった訳ではなかった。
しかし、目の前の彼女はその考えを当てはめて見るには、あまりにも素朴で可憐すぎる。いい加減な一般論よりも、彼にとっては、目の前で微笑む彼女の方がずっとリアルだった。
俺の知ってるおキヌちゃんは、そんな風に勝手な思い込みや欲望をぶつけようとすれば・・・きっと悲しい顔をする。
そのことへ強いプレッシャーを感じるもう一つの理由。
「彼女に気付いてやれない」事は彼にとって最大級の恐怖でもあったから。
「あ、あのさ・・・本当に湯冷めとか大丈夫かな? おキヌちゃん結構薄着だし。それにほら、この辺も向こうも人通り少なくなって来るじゃん。
いや、送ってくけどさ。そろそろ・・・あれだ、美神さん達も戻って来るっしょ」
沈黙を破って横島が口を開く。帰る事を勧めながらも彼は、本当に彼女に帰ってほしいのか、本当はまだ帰ってほしくないのか、自分でも分からなくなっていた。
だから、当然の事ながら、おキヌのこんな答えは予想だにしていなくて。
「はい。だから実は・・・今日、泊まるって言って来てあるんです」
「―――――へ」
―――― そ の こ と (後編) ――――
「本当はシャワーも壊れてなくて。だから、大丈夫なんです」
その返事に対し聞き返す事も、あぜんとする事さえも出来ず、横島は一音だけ発して固まっていた。
「こう言えば横島さんも・・・・・・大丈夫ですよね?」
少し名残惜しげに窓辺を一瞥してから立ち、おキヌは横島へと歩み寄る。
彼の傍らまで来ると腰を下ろし、身体の力をふっと抜いた。
「横島さん・・・はいっ」
声をかけながら彼の胸へすとんと背中を預けて来る。
急に密着した身体。横島は激しく狼狽した。
「え、ちょ、あの・・・?」
背中ごしにでも、声と同じくらい肩も胸も、彼の触れてる所がこわばってるのを感じられた。
彼女はそっと彼の両手を取り、それを自分の前・・・胸の下まで持って来ると、甘えるみたいな口調で横島へ言う。
「あの、ぎゅーって、してください・・・」
「おキヌ・・・ちゃ・・・」
「真後ろから、両手でぎゅーって・・・して、くれますか?」
横島に名前を呼ばれると、彼女は回された彼の腕に添える手へ少し力を込めた。手首が彼女の膨らみに柔らかく当たっていると気付き、横島は更に緊張を覚える。
だけど、そこで伝わって来たのは感触だけじゃない。体温、胸の鼓動――自分の心臓と同じくらいに早く、熱く震えていた。
彼は思う。彼女の背中には、きっと同じ様に自分の鼓動が伝わっているのだと。
「こ・・・こう?」
横島はあぐらを解いて両足をおキヌの左右に置き、彼女の真後ろへ回る。彼女の背中は腰の辺りまでますます彼と重なった。
腕に少しずつ力を込めながら恐る恐る尋ねると、おキヌは答える代わりにこくっと小さくうなずいて見せる。
やがて、少し掠れる様な吐息混じりの声で、彼女は振り向きながら呟いた。
「ぎゅーって、なってますね・・・」
「えっと・・・苦しくない?」
「はい。ちゃんと・・・気持ちいいです」
ふんわりと微笑みながら彼女が答える。
「私のこと、こうしてると・・・横島さんはどんな気分になりますか?」
腕の中の彼女は、暖かくて柔らかくて、いい匂いがしてドキドキしてて・・・横島はふと気付いて、やはり彼女に密着していた腰を後ろへずらそうとする。
さりげなく僅かな動きだった筈・・・なのに、気付かれた。
逃げないでください。腕の中の彼女が再びぴったりと腰を寄せて来る。
「あ、え、でも」
自分の身体の変化を相手にもう知られている――そして、今なおその部分は密着している。二つの理由から、彼は激しく戸惑っていた。
「私で、嬉しくなってくれますか?」
ふいにそう尋ねられる。おキヌは質問の後、僅かに身をよじって彼に横顔を見せた。
彼も顔を動かして彼女を見て、その頬が赤いのに気付く。きっと・・・自分と同じくらいに。
戸惑いながらも横島がこくんとうなずくと、彼女はそのまま頬をすり寄せる様にしながら言った。
「私も・・・横島さんとこうしてると、嬉しくて、幸せな気持ちになります。
安らぎます。だけど・・・何だかとても切なくて、胸が苦しくもなるんです」
さらに何度か少しずつ身をよじり、ゆっくりと彼女は身体の向きを横島の前に持って来る。
私ももっとぎゅーっとしたいです。頬を寄せたまま横島と向き合う姿勢になったおキヌは、自分の両手を彼の腕の下から背中へ回した。
その手に力を込めると、もっと互いの鼓動が伝わり合う気がする。
「横島さん。私、思うんです。そのことは・・・焦ったり、気負ったりすることなんかじゃなくて・・・
悪いことなんかじゃなくって・・・こんな風に、こんな気持ちに、二人でなることなんだって」
「その・・・こと?」
「ごめんなさい、本当は分かってたんです。横島さんが時々いきなり謝ったりするのがどうしてなのか」
「そのこと」の意味を察した彼の腕と背中がびくっと震えるのも、やはり彼女に伝わっていた。
「横島さん・・・本当は、まだしたことなかったんですよね?」
「え、い、いやっ、そっ、そそそ・・・」
横島が慌てて否定しようとするのを遮り、手を今度は彼のうなじまで伸ばして、さっきよりも強く顔を寄せ合う。
「こうしてると、横島さんが不安だったり焦ったりして、心がガチガチになってるのまで伝わって来そうです・・・
それだけ私の事を大事に思ってくれてる、私の前でかっこ付けようとしてくれてる。だからそれが可愛く思えて嬉しかった。
でも、そんな見栄や遠慮はもういらないんです」
横島さんだって、さっきそう言ってくれたじゃないですか。おキヌのその言葉に、彼は小さく「あ」と声を上げる。
だって、私たち・・・お互い好き合っているんですから。だから、こんな時は私から・・・
彼女がそのままゆっくり身体を前へ押し出す様にすると、彼も合わせて徐々に体を傾けていた。
「おキヌちゃん・・・あの、俺・・・」
「私も本当は、そんなに色々知ってる訳じゃありません。でも、二人で触れ合っててこんなに気持ちいいから・・・その事を横島さんに伝えてあげたいんです」
おキヌは横島の肩から顔を上げ、彼のすぐ目の前でさっきみたく幸せそうに微笑んでいた。微笑みながらも、強く訴える様な眼差しを向けている。
続けて彼女はゆっくりと顔を下へ、彼の唇へと重ね合わせる。両手を彼の頭の後ろへ添えながら。
私を見てください、私に触れてください、私を感じてください・・・・・・私に横島さんを、感じさせてください。
彼女とは今までした事もない様なキス。
彼女の背中へ回していた自分の両手が、映画やビデオで見た様に動く。横島にはそう思えた。
ああ、彼女がそう言うから、きっと大丈夫なんだ、そのことって。
本当に大丈夫なんだ、俺たちがそうするのって。
不思議な程、不安は消え失せていた。今まであれほど衝動に焦らされ、罪悪感に抑えられていたのがまるで嘘の様に。
目は自然に彼女の身体を捉え、伸ばした手が、唇が、彼女に触れて行く。
知らず知らず口に出る心の呟き。大好きだよ、おキヌちゃん。私もです、と言う声と彼女の手とがそれに応えた。
「柿の実ちぎって、いただきます・・・・・・これはね、初めての人への合図の言葉なんですよ」
撫でながらゆっくりとワンピースの肩紐をずらした時、耳元で彼女が囁くのを聞いた。
◇ ◇ ◇
「あーーっ、やっぱ朝メシ食ってくんだったなぁー・・・」
まだ午前中の事務所への道。後ろにおキヌを乗せ自転車を漕ぐ横島は、かなりへなへなになっていた。
何と言うか・・・・・・足の付け根に力が入ってない感じ。腰もやはりふらついている。
彼の有様は自転車の動きにも反映される。右へよろよろ進んだかと思うと、左へよろよろ。
掴まると言うよりむしろ支える感じで彼の腰上に両手を回していたおキヌが、呆れと心配の入り混じった声を掛けた。
「横島さん・・・頑張り過ぎでした・・・」
「あーー、だよねえ・・・・・・」
本当は・・・「頑張らせ過ぎ」だった。気付かれない様に顔を赤らめながら、昨夜を思い返すおキヌ。
だが、そんな事は言わない――そもそも思ってすらいないかもしれない横島に、「彼らしさ」の様なものを感じて少し気分が昂ぶる。
横島さんとのそのことは、やっぱりそれまでのとは何かが大きく違っていた。決定的に違う。思い返したついでに、彼女はひっそりとその理由について考える。
横島さんのスケベ度が少し普通の人の規格から外れているとか、知識はいっぱい持ってたからとかもあったかもしれないけど。
そこで昨夜横島にされた、自分の想像の限界を超えたあんな事やこんな事までも思い出し、急に隠し切れないほど顔が真っ赤になる彼女。
「もーーーっ! 横島さんのH!」
ぽかぽかぽかっ
「え、な何いきなり・・・って、ちょ、アブネーってホント!」
「あっ・・・ご、ごめんなさい・・・」
おキヌは思わず彼の背中を握りこぶしで何度も叩いてしまい、自転車は更に大きく蛇行した。
でも、そんなことじゃない。今叩いた彼の背中を見つめながら思い直す。
かつて、私は相手の人のことで色々不思議がったり思い悩んだりはしなかったし、相手の人も私のことで色々思い悩んだりしていなかった。
孤児として育った境遇の不安や寂しさからでもあったのか、周りの子達よりも少し覚えた時機も早く、肌を重ねた回数も多かったかもしれない。
今、私には家族も友達もいて、美神さんや・・・横島さんがいる。みんなの事が好きで、横島さんは一番大好きな人で。
私にとって、横島さんとの「そのこと」ってやっぱり違う。横島さんが違う。横島さんを見ている私が違う。
きっと好き同士って事。迷ったり不安になったりするほど好きな人、好きでいてくれる人って事。
その答えを強く実感しながら彼女は、目の前でフラフラとペダルを漕ぐ彼に声を掛けた。
「あの、横島さん・・・ちょっと交代しましょう。私が前に乗ります」
「え、でも・・・」
「大丈夫ですよっ、任せてください」
自転車を停めて二人は入れ替わる。ペダルを漕ぎ始めたおキヌだが、そのふらつき加減は今の横島と殆ど変わらない・・・それ以上だったかもしれない。
二人乗り自転車は再びノロノロと、今にも転倒しそうな蛇行を繰り返す。
「わあっ!? とっとっ・・・本当に、大丈夫?」
「だい・・・じょーぶ、です・・・っ。一度、やってみたかった・・・んですよっ。二人乗りで漕ぐのっ・・・てっ」
足に力を入れて行くうち、自転車は徐々にスピードを上げつつ少し安定していた。あくまでも「少し」だったが。
それでも道路や周りの景色がスムーズに流れて行き始める。蒸し暑かった空気が涼しい風となって吹き抜けるのを感じた。
手に入れた爽快感の中で、彼女は無邪気に想像する。もし・・・「これから、もっといっぱいしましょうね」なんて言ったら、横島さんどんな顔するのかな。
でも・・・抑え切れない位もっと、横島さんと、もっと好き合っていたい。そんな思いも込めて、彼女は更に力いっぱいペダルを踏む。
頭上に浮かぶ初夏の日差しみたいに、心の中で熱く照り付けている衝動。
「こんな時、世界はそれまでと違って見える」そんな話を聞いた事があるけど・・・横島には、あまり変わってない様に思えた。
太陽は・・・少し黄色いけど相変わらず暑くて眩しいし、空はやっぱり青いし、雲はやっぱり白い。
でも、目の前の女の子が、前よりももっと、危なっかしくも頼もしくも思えて―――もっと素敵な女の子に見える。もっともっと離れたくなくて、笑顔でいてほしいと思う。
遠慮して荷台を掴んでいた彼だが、彼女を支える意味も含めてその腰に手を回す。
おキヌは身体の前に現れた彼の腕へ視線を落とすと、僅かに振り返りながら告げた。
「しっかり掴まっててくださいね―――下り坂です」
ガタガタガタッ・・・
シャアアアアアアァーーーーーーッ!!
「うわっ!?」
「きゃーーーーーっ!!」
ビュウウウウ・・・ッッ!
バタバタバタバタ・・・ッ!!
ノーブレーキで転がって行く力加減で、横島は前倒しに彼女の背中へ寄り掛かってしまった。
自転車は今にも吹き飛びそうだったけど、風も、青空も、彼女の匂いも、全てが心地良く。
「ねえ横島さん・・・夏――ですね」
顔と身体の前面に強い風を、背中に彼の体温と息遣いを感じながら、彼女は振り向かずに呼び掛ける。
「え? もう一度・・・」
「――夏は、これからなんですねっ」
二人乗り自転車は6月の空気を切り裂きながら、坂道をどこまでも滑り降りて行った。
――― F I N ―――
【あとがき】
もうすぐ夏ですね。(「いや、まだ・・・」という反論を半ば暴力的に封殺しつつ)
さて、今回はいわゆる「おキヌちゃん実は経験者説」が使われてます。何の経験者か分からなくてもお父さんお母さんに尋ねてはいけません。
何だその説はと初耳の方へ手短に案内を。
・清純派キャラとして広く知られるおキヌちゃん。当然未経験者であろうと言う見方が多い。何が未経験か分(ry
・しかし、昔の農村部などは色々と大らかであったとも言われている。夜這いの風習や他にもその手の風習があったり。そんな中で十代半ばの時期を過ごして来た彼女だから、あるいは・・・と言う見方が存在する。
・人柱の巫女候補に選ばれたけど、その時の条件はあくまでも未婚者であって未経験者ではない。
・その他、ユニコーンがそっぽを向いた(笑)とか、意外と横島のエロ小僧っぷりを拒絶していなかったり下ネタに乗ってる言動等が見られるとか・・・
話題に上る際、共通してあげられるのはこの辺でしょうか。私は結構この説好きです。
何故かと聞かれれば色々とありますが、それらひっくるめてとどのつまりは「その方が何か面白そうだから」ですね。どう面白そうだと思ったのかは本文から伝わればと思います。
この説から更に掘り下げてみて、原作へのある解釈なども含めたり。どの辺かはこれまた読んでみて気付いて頂けるかどうかですが。
説提示に留まらず、「それでどうなのか」が見られる話にしたいと思ったので、敢えてその設定がデフォであるかの如く通してみました。それ故に、読む人によっては分かりにくさというか面食らう部分があったかも知れません。
全体的には、この二人はネガポジ反転っぽい関係に見立ててあります。
時と場所と相手を選ばないセクハラや活字・写真・映像などの媒体には怒ったり赤面したりと抵抗を示すけど、気に入った相手と実際に抱き合う事については別の視点を持つ彼女。
そして、その正反対に位置しているのが横島だと・・・この辺はおキヌちゃんより彼への解釈な面が強くなっているかもですね。
これでも一応、「軽く読める、甘くてラブラブな話」を目指してました(爆死)
・・・何かが狂ってる私の頭の方位盤。
なお、作中でのおキヌちゃんによる謎掛けっぽい柿の話は、「柿の木問答」と呼ばれるものが元になっています。
この単語でYAHOOなどの検索サイトにかけると、これについて分かり易く説明しているサイトがすぐに幾つか出て来ます。
今までの
コメント:
- そうですね、はっきりとはしませんが、後宮小説とゆう小説に出てくるあるキャラクターを思わせる話でした。
ただ、言ってしまえばそれだけでしかありません。このおキヌにとって過去の男は男でしかないですね、だれでもいいうえに、その男のために生ようと思うことは無かったわけです。
原作の読み方も人それぞれでしょうが、原作者様が時代考証や当時の風俗を調べてみて、述べられている事実を避けようとして設定を考えたのが、被災して数年とか、女華姫と親友だとかだととゆう部分だと思っている身としては、展開予想として反対です。
またスルーされがちですが、女華姫自身が黒装束を着て出てきていますからね、台詞でも、「おまえは器量がいい、好きな相手と結ばれて幸せに…」とかいっていますし、女華姫の倫理観は当時の武家の姫様のものでしよう。
最後に、おキヌにとって、生け贄になった時代の記憶とゆうものは前世みたいなものではないでしょうか、美神にとってメフィストの時はともかく、葛の葉の記憶がすべて思い出されてしまうと色々と拙いように、当時の時代にそった考え方とゆうものは、今のおキヌにはあまり影響はないのではないかと思うのです。
生き返ってからの彼女の性的なものの考え方として提示されているのは、
「幽霊のころはエッチてよくわからなかったけど… 」とかですから。
(kisanta)
- 展開予想としては中立です。
現実世界とGS世界を同一視していいのかどうかです。確かに現実では、オープンで結婚するまでは色々と経験していたそうです。
でも、これはあくまでGS世界の事ですし、原作でのおキヌちゃんの発言を振り返ってみて、経験をしていたというのにあんなに初心でいられるのかという点です。
ルシオラの時でも、ただ奪って〜云々と言うだけで顔を真っ赤にしています。 (ララミ)
- おキヌちゃんが経験済みってことで反対。
原作での描写では、耳年増の未経験者としか見えませんから。 (こもんせんす)
- 極楽ワールド唯一の正当派ヒロイン、の肩書きを持つおキヌちゃん。
だけどユニコーンの思考スキャン「カマトト」は何を意味してるのか。
令子の照れ隠しの行動を理解できる大人の女性でもありますしねぇ。
うーむ。お話しは面白かったので中立票です。 (Boo)
- ルシオラと暮らしてた頃の、「抱いて」って言葉だけでショート寸前だったおキヌちゃんが経験済みって… (モグラ王子)
- 柿の木問答、勉強になりました。
甘酸っぱい青春でございました…(笑)。
(^人^)ゴチデス (鴨)
- 「おキヌちゃん非処女説」な私にとっては極々自然な成り行きでして、充分に甘くてラブラブな話です。
経験済みな彼女にリードされてしまう横島が、らしくもあったりらしくもなかったり・・・
まさに「夏はこれから」なんですよね。 (赤蛇)
- 彼女が経験者だから積極的にリードした、と考えるのがイヤな場合は、男女の行為
については一応知っていた彼女が勇気を持って横島の胸に飛び込んで、そのとき初
めて彼と結ばれた、とも読めるように思います。
未開封「だった」おキヌちゃんに乾杯!
(STJ)
- お美事でした。
個人的には処女説が有利かとは思いますがこれはこれでまたよし(何。
臆病者に勇気を持って相対す。
美神さん、それができたらあなたは明日のヒロインだっ! (朔夜紫闇)
- 作品的には好きです。面白かったし。
ただ正直、あとがきでの「〜説」の話でちょっと……
そもそもの作品自体は(直接表現の許されない場であるからかもですが)
どっちともとれる表現で、想像の余地が残っているのに
あとがきでわざわざ
>「おキヌちゃん実は経験者説」が使われてます。
と、してしまうのは蛇足で無粋な気がします。
作品外として評価すべきか悩んだのですが、上記理由で今回は中立といたします。 (ししぃ)
- テーマとしては、充分に興味深いものです。ですが、それしか印象に残りません。
全体にボカしすぎて、逆に「おキヌちゃんは経験済み」しか頭に残らないのです。これでは横島くんとのちょっとしたラブストーリーが台無しです。
それとストーリー、テーマありきで、キャラを無理やり当てはめているように思われます。横島くんの、おキヌちゃんの、皮を被った別の何かにしか見えないのも問題です。
最後にあとがきで語り過ぎです。もう少し、読者の想像の余地を残したほうがいいのではないでしょうか。
以上の点で、反対とさせていただきます。 (泰介)
- ぬう・・・やはり、賛成反対がイコールで「おキヌちゃん実は経験者」説への賛成反対となる傾向ですね。ここで大きな分かれ目となるのもまた明らかなんですが。
少し種明かしをすれば、この話は説の提示よりも「そんなのおキヌちゃんじゃない」「おキヌちゃんそんなだったら嫌だ」という、説を聞いての反応に向けた「これならどうだあっ」的な更なるアンサーの意図も込められてたりします。
意見として論じるよりも(論じる様な所でもないので)話を描く、自分の表現力(彼ららしさへのそれを含めた)を試す感じで。まあ、私もまだまだ修行が足りないです。
ぶっちゃけ私自身は「あってもおかしくない。だけど正解となるものはそもそも原作中に存在していない」とぐらいに考えています。
それでは、コメント返しをば。 (フル・サークル)
- #kisantaさん#
>このおキヌにとって過去の男は男でしかない
そうではない存在を見つけるのは、現代で、横島達と出会って・・・からとなる様に思えます。「好きな相手と結婚する」幸せと言うのは彼女にとってもまだ先の話でしかなかったのではないかと。
そこで女華姫の言葉「おまえは器量がいい、好きな相手と結ばれて幸せに…」ですが、これは武家の価値観によるものではなく身分を問わずイメージされる幸せの形であったでしょう。
また、武家・庶民問わず一般的な結婚観でもなく(好きな相手とではなく「家同士の取り決め」である事がどちらにおいても一般的でしたから)、女華姫個人のおキヌにも共感される「幸せ」であったかと考えました。
そして、女華姫が武家の姫君として自分に求められている貞操観念を親友だからと言って村娘のおキヌにまで求めるのも、その逆もないだろうと考えた為、女華姫と親友である事がおキヌが武家の倫理観を受け入れる事に結び付かないのではと思いました。
(続きます) (フル・サークル)
- #kisantaさん#(続き)
>生け贄になった時代の記憶
彼女の記憶の状態には三段階ある様に思えました。
まず生前の記憶が朧ろげな幽霊の時期。
次に生前の記憶は戻ったけど幽霊の記憶が抜け落ちている時期。
そして横島達の所に戻って来た時、両方を思い出している(山の中にいた300年は朧げなままかもしれない)と言う風に。
また、当時の時代に沿った考え方と言うものを現代で彼女がしているとは思っていません。多少引用しただけで、判断基準や感じ方は彼女特有の汎時代的なものと捉えました。
>生き返ってからの彼女の性的なものの考え方
当時と現代共通で通用されるものとして。kisantaさんの挙げられた「分かってない」部分、恥ずかしがりな部分、などを含めての多面性がある様に思えました。
私に印象深かったのは、月から戻って来て記憶をなくした横島の話。そして様々な場面での横島への接し方を見た時の、トータルでのイメージですね。 (フル・サークル)
- #ララミさん#
>これはあくまでGS世界の事
描かれないという事を全く別の世界だからではなく、描く必要のなかった(あるいは描かれなかった)要素だからと思っています。つまり、GS世界の描かれてる範囲の延長線上にそんな要素があってもおかしくはないかと。
私も現実世界を持ち込んでいるつもりではなく、あくまでGS世界として考えました。この事は、
>経験をしていたというのにあんなに初心でいられるのかという点
にも繋がりますが、この問いに「それがおキヌちゃんだから」と私は答えたいです。現実の一般論で見ても十分あり得る事ですが、彼女の性格なら尚更。
たとえ経験者であっても、あそこであの思考を口に出すのは恥ずかしがるのが彼女ではないかと。
#こもんせんすさん#
>耳年増の未経験者としか
勿論、そう見る事も出来ます。
ただ、私には「経験があってもおかしくないな。あるからと捉えた方が自然かもしれない」と思える面も見られたと言う事です。
一例には、横島の煩悩に呆れたり少し怒ったりする事はあっても、それへの嫌悪感や恐怖、不潔感などを感じていない様子。あるいはスキンシップを求める事が多かったり――その点を当時の習慣と照らし合わせてみて。
これらの点にしても、それがおキヌちゃんだからって所かもしれませんが。
原作がそういう所にダイレクトに触れない分だけ、解釈が自由な領分である様にも思えます。 (フル・サークル)
- #Booさん#
>ユニコーンの思考スキャン「カマトト」
後書きのユニコーン云々は自分でも「さすがにコレは判断材料として違うだろ」と思いつつ挙げましたが、よく見ればそんな表示も出てましたね(笑)
カマトトなのか、耳年増なのか、耳年増のカマトトなのか・・・うーむ・・・
彼女には美神さんや横島くんよりも成熟している面がありますね。これは経験云々以前に本質的な人柄によるものが大きいでしょうが。
#モグラ王子さん#
>「抱いて」って言葉だけでショート寸前
「(ルシオラから、大好きなのに自分を見てくれない横島を)抱いて・・・奪って・・・めちゃくちゃに(略」と、妄想しながら美神さんに話そうとしている所ですね。
彼女の性格なら、経験がある事とその反応とは矛盾しないで両立し得る様に思いました。あと、本格的な恋愛感情がそこに介在してるかどうかの違いというものも考えてみました。
「特別に好きになった相手」として意識するのは彼女にとってやはり初めての事になるのではないかと。
彼女が経験者だとして、横島に対しそれらしく振る舞えるのはあの一点においてのみだろうなと思えます。 (フル・サークル)
- #鴨さん#
柿の木問答は手順・段取りみたいなものですからね。何気に古い知識を持って来る彼女っぽい気持ちの踏み込み方かなと考えました。
どうしたら良いか分からないでいる彼に「彼女の方からする」というのは、自分の取る行動としてそれまで意識されていなかったのではないかなと・・・
そうした方が良い、そうするべきだと心の中で思ってはいても。
#赤蛇さん#
>横島が、らしくもあったりらしくもなかったり
実は彼もまたキャライメージ的にどうか、見方が分かれそうな所だなと思いつつ書いてました。確かにルシオラの時なんかは結構遠慮なしで飛び付いたりもしてたので違和感が生じるかもと。
しかし、最後に彼はそれで自分を責めたりもしていまして、元来の「本当にそうなる時」へのプレッシャーとプラスで、ややトラウマめいたブレーキも持ってそうに思えました。
だからある意味、おキヌちゃんのアプローチは彼の「ルシオラに何もしてやれなかった」への返答という事にもなりそうだなと思ったり・・・「彼女は幸せだった筈」という。
初夏の「これから」なイメージがこの二人にうまく重なってたらいいなと思います。 (フル・サークル)
- はっきりと言うと、自己陶酔しすぎではないでしょうか?
これではただ単に経験者説を推し進めたいだけでは? 最初に結果ありきですすめているので、ストーリーもちぐはぐとなり、無理矢理そういった展開にしているように
しか思えません。
どうせならおキヌは経験者!!と断言するのではなく、おキヌは経験者かも?といったふうに読者の想像を刺激するものであったならば、もっと面白くなったかもしれません。 (どんすけ)
- 遅くに失礼します。
お話自体は面白かったのですが、やはりキャラクターに違和感があったので反対票で。……反対票なんて久し振りと言うか初めてかも知れないので、ちょっと緊張しております(笑)。
おキヌちゃんについては他の方々が申されておりますが、僕としては横島に強い違和感が。原作を読む限り、彼はああいう見栄は張らないと思います、ましてやおキヌちゃんに。
まあ、恋仲になったらまた違うのかも知れませんが……僕の貧困な想像力では恋人同士の二人が想像できないと言うか、くっつくならあのまま何となくかなーとか思ってるので。
後は、美神さんの行動とそれに対するおキヌちゃんの反応にも素直には受け取れないものが……。と言う訳で、この展開には賛同しかねますが、大変よく出来た文章であったと思います。フォールンの完結も楽しみにしております。 (竹)
- #STJさん#
もっとその辺、どっちとも取れる書き方にしても面白かったかなと思います。
例えば、「そのことは・・・焦ったり、気負ったりすることなんかじゃなくて・・・(略」の台詞を背景見せずに言わせたり、横島くんの見栄を張る理由も曖昧にする・・・みたいな感じで。
ただ、そう考えても嫌な感じがしなくなる位「おキヌちゃんいいコやなあ」って感じに描きたいって気分もありましたが。
そこはまあアレですね、私の表現力だったり、どんな風に描かれてもそういうのは嫌なんだっていう、読む人の感じ方でもあったり。
#朔夜紫闇さん#
>処女説が有利かとは
有利と言うか圧倒的多数ですね(笑)。もっと言うならSSでもちょっとしたネタでも、使われてるのを見た事がありません。
大抵の場合、そんな事はっきり書く必要はないし、はっきり書く人は皆処女だって事にして書くので、そうなるのは当然の成り行きですが・・・何かそれだと勿体ないかなと言う気もしてます。
そう言えば、美神さんについては椎名先生自ら「処女だ」と宣言されているそうです。これまた原作中の彼女の言動から妙な説得力を感じます。 (フル・サークル)
- #ししぃさん#
うーん・・・・・・「あとがきどう書こう」とはかなり迷いましたね。ずばり、説紹介するか否かで。
「途中で“ん?”と思っても気にせずGO」な感じで投げ出してみる事も検討しましたが、やはり読む人の「おキヌちゃんは“当然”処女」と言う感覚の固定度が分からないので、人によっては可能性の賛否以前に「訳が分からない」となりはしないかと言う怖れがありました。
それをやったら、その説を受け入れられる人以外を置き去りにしてしまいかねないと最終的に判断した次第で。
ただ、確かに感じとしては、ああいうのがあるとやはり無粋ではありますね。
本文中で「どっちとも取れる表現」をもっと心がけても良かったなとも思います。横島くんやおキヌちゃんの言動に背景を感じさせつつも見せない書き方をしたりとか。 (フル・サークル)
#泰介さん#
うーむ・・・(×3)、「ボカしすぎて」読む時の意識がそこに留まってしまうと言う事もありますか・・・あと、現在の横島くんとおキヌちゃんのもどかしさ(とか・・・つまり物語)がまだ薄いのも一因かなと、今思い付いたり。
いずれにせよ、
>「おキヌちゃんは経験済み」しか頭に残らないのです。
これでは見事に失敗な訳です。
まあ、説得力や受け入れ易さという点で、読む人の意識に説が普及されて、更に「それもアリか」と感じられると言う、通常複数の書き手による複数の作品の出現を経て行われるもので、それを一本で全部辿ろうとする所に戦略上の根本的な無理があったのかもしれませんが。
>キャラを無理やり当てはめているように
当てはめると言うか、無理に追わせていたかもしれません。行動や展開がこの二人っぽくないと言うより、その中の細かなディテールに彼らっぽさが生きてないと言うか・・・
他に、私の感じていたこの二人の入れ子になった二面性そのものに違和感を抱かれた可能性もありそうです。
>あとがきで語り過ぎです
これはどうしようか、かなり迷いましたね。何も書かない・挨拶程度なども検討しましたが、読む人によって置き去りにしかねない事を懸念したり、最低限キャラやGS世界にどんな視点を持って書いたか位は表明しておいた方が良いかと最終的に判断しました。
しかし、やはり「シンプル・イズ・ベスト」ですね。こういうものは特に。
#どんすけさん、竹さんもご感想ありがとうございました。
こちらのお返事も明日にでもさせて頂こうと思います。 (フル・サークル)
- 死津喪比女の封印の生け贄になる条件って乙女(=処女)だったような…?間違っていたらすいません。 (ばっきー)
- 六女で覗きをした横島をビンタしたり、
大気圏突入で性格が変わった横島が煩悩を復活させたら引いてたり、
おキヌちゃんが横島のセクハラを許容してた描写なんてありましたか? (カタール)
- 惜しい作品だと思います。題材も悪くないのですが、それを前面に出しすぎているのが、マイナスになっています。
いわば題材が目の前に差し出されている感じなので、他のところがどうなっているのか見えづらいのです。
そのせいで悪く言えば鼻についてしまい、嫌悪感が先に出てしまうといったところでしょうか。
焦りがあるように見えますので、落ち着いて考え、推敲を重ねればとてもいい作品になったと思われます。 (らいが)
- 本分で語らず、後書きやレス欄で自説を延々と語ってるのが嫌。
某風流の自論押し付けを思い出す。 (呉)
- 反省会第二夜ナリ。
なかなか、この話の構造的な問題・・・今後に生かせる知恵みたいなものが見えて来た感じです。
#どんすけさん#
>自己陶酔しすぎではないでしょうか
やはり心情描写や展開に一人よがりな所が見られたでしょうか。心当たりは・・・ありまくりです(汗)
>ただ単に経験者説を推し進めたいだけでは
そう読まれてしまうと言う構造ミスが、随所での一人よがりから生じているのでしょうね。色々考えさせられます。
様々な見方があってどれが正しいとかない中で、「――だ!」と言うよりも「だったら嫌かな?変かな?・・・これでも?」を志向していた訳で。
>おキヌは経験者!!と断言するのではなく、おキヌは経験者かも?といったふうに
そこで「――だ」を「――だったら、だとしても・・・」へ進めるのに、「――かな?だったら、だとしても・・・」としてみる事で、「――」の名題化を防ぎ
「・・・」部分への注意を喚起し、なおかつ面白い感じに(これが大事)仕上げられたかもしれません。
大変、貴重なヒントとなりました。 (フル・サークル)
- #竹さん#
>ちょっと緊張しております(笑)。
いえいえ、読んで何らかの感想を持って頂けた事こそが幸いです。反対票でもどんと来い・・・て言うか、賛成反対ってそういうもん(違和感あったら反対)だと思っております。
>横島に強い違和感
おキヌちゃんもですが、それ以上に横島こそが自分で読み返してても「んー?」と思わされる点が多々ありましたね。
「横島は見栄を張るか」原作見ながら何度検討しても何とも言えない感じでした。もう一つの「横島がそこまで罪悪感やプレッシャーに圧されるか」とも併せて。
>くっつくならあのまま何となく
私もその辺あまりイメージしてませんでした。やはり何となくっぽく考えてまして・・・この何となく感も本当はもっと書き込むべきだったかもです。
>美神さんの行動とそれに対するおキヌちゃんの反応
端折り過ぎとちぐはぐ感の最もたるものです(笑・・・ってる場合じゃない)激しく準備不足の感が否めません。
中途半端に絡める位なら最初からない方が良いものの一例。価値の置き方の対比とか関係性とか・・・「本当にそのキャラはそういうスタンスを取ると思えるか」、ナメてちゃいけませんね。反省です。 (フル・サークル)
- #ばっきーさん#
原作では「今年15になる未婚の娘」とされていますね。それをどう捉えるかはその人次第だったりしますが。
#カタールさん#
原作でおキヌちゃんが「セクハラを許容」していた描写は見当たらなかったと思います。
もし、この投稿で「彼女がセクハラを許容していた」と書かれている様に見えたのなら、それは彼女の心理描写における私の至らなさであったかもしれません。
誤解を招く表現をしてしまった点お詫び申し上げます。
#らいがさん#
>題材が目の前に差し出されている感じ
やはり、作中で確定事項にした時点で前面に出て来てしまう・・・それ一個で話の名題化してしまうのが現実だなと把握しました。
確定せず、どっちとも取れる形にする事こそが、背景化させるにはやはりふさわしいなと。
確かに鼻につくものや嫌悪感が先に立てば、「その先」への注意は喚起出来ないですね。忘れない様にしておきたい所です。
>焦りがあるように
遅筆ゆえの焦りも含め、堪え性がない所も私の弱点に思われます。この点も修行が必要ですね、色々と。 (フル・サークル)
- #呉さん#
名前を挙げられた方の事はよく分かりませんし、一方的に語り「論を押し付ける」意図もありませんでした。
コメント欄においては寄せられた一つ一つのご意見に対して自分の見解からの返答・トークを行って来たつもりであります。
そこに「どれが正しくてどれが間違っているか」などの基準を見出し正当性を主張するなどの意図は存在しておりません。
しかし、「私がどんなつもりでいたか」よりも「見た人がどう感じるか」がより重要であると言う点も重々承知しております。
余計に長すぎた後書きと併せ、不快な思いをされた方々には改めて深くお詫び申し上げます。
また、今後の返答内容に関しても慎重に配慮させて頂こうと思います。 (フル・サークル)
- 前説、後書き、設定集、、、
本文以外で余計なことを喋るモノに碌なものはない。
わざわざ余計な議論を引き起こしたいだけにしか見えん。 (赤マント)
- 後書きにある言葉はどうしても印象が強くなってしまいますね
改めて物語の展開に着目すると──
恋人との関係にさらなる一歩を踏み切れない横島に、おキヌの方から過去の知識を元にアプローチする、この展開はありかなと思いましたので賛成に一票
ですが、おキヌが経験者でなければこの行動に至らなかったかというと、どうも疑問を感じます。おキヌが経験者から聞いた話を実行してるだけでも同じ展開になるんじゃないかと思いました
おキヌ経験者説に立脚した展開であるならば、その経験に裏打ちされた心理を見たかったなと思います (足岡)
- #赤マントさん#
本投稿に「長い後書きが存在する」事に不快感を覚えられ、それを表明されたのだとのみ、受け止めさせて頂きます。
私も様々な点への考慮から、後書きの記述において反省しております。
重ねてお詫び申し上げます。
#足岡さん#
>経験者でなければこの行動に
立脚してこその話という点で、やはり私自身も同様に「弱さ」を感じました。
彼女が経験者だとして、その経験から横島にどう接するか考えた時、それが経験者説に立脚する必要性の薄い展開となる――というジレンマめいたもの。
その原因は心理面の掘り下げの低さでもあり、また、おキヌちゃんと経験者説とをどう絡めて行くかで、あやふやな、方向付けの十分に練られていなかった面でもあったと思います。
あやふやさと言うのは、「経験者説を踏み台にして、経験の有無に関係ないおキヌちゃんを描きたい」のか「経験者だからこそのおキヌちゃんを描きたい」のかと言う所でですね。
貴重なご指摘、ありがとうございました。 (フル・サークル)
- 批判的な意見を書き込ませていただくのであります。
これは、貴方様の考え方を否定しているものでは無いのであります。この考え方に沿って二次創作を書かれることも良いことでありましょう。楽しみにされている方々もいらっしゃると思われます。
しかし、原作がこうだ、と仰られている様に御見受けさせていただいたので、反対させていただくのであります。
なぜならば、特別な知識が無い人が至る結論では無いからであります。漫画等において物理法則や専門的な知識を必要とする様な事柄に関しては作中に明示されていないことを持ち出すべきでは無いのであります。
さらに、原作での再現性が絶無なのであります。これは、この様な設定を捻じ込むことが出来ないと言うことでは無いのであります。原作は少年誌に掲載されていたギャグ漫画なのでありまして、
ー美神さんが、性的暴行をうけた。
ー美神さんが体を売っていたことがある。
ー美神さんの胸はシリコン胸。
この上記二つと同じ理由によって有得ないのであります。また、三番目においてもギャグや、何らかのギミックやオチ(その話の美神さんは偽者だった等)ならばともかく深刻な要素としては有得ないでありましょう。 (剣山竜)
- さらに、貴方様は、性的な感覚がやや解放的な様に思われます。その事の善し悪しや、貴方様の考えはともかく、此処は年齢制限が無い場所なのでありますから、せめて作品の冒頭に注釈的なものを入れるのが常識でありましょう。作家名等でハジクならばともかく、その作品が自分にとって地雷であるかどうかは読み勧めないと判らないのであります。読まなければいいとゆうものではありますまい。
同じく、この作品は、貴方様の考え方を楽しんで受け入れられる方々以外にとって劇物になりえるものであります。たとえば、組織暴力団に対するリアルな考証や、被害者の悲惨さなどを絡めて、接点があることで美神さんを貶めている作品を御覧になった時貴方様はどの様に感じられるでしょうか。
原作に書かれていない事を色々と想像するのがこの場所の楽しみとはいえ、否定しずらい現実に即した物事を持ち出されますと、原作を楽しめ無くなる事があるのは理解されるでありましょうか。それはとても不幸なことなのであります。
(剣山竜)
- 繰り返しになりますが、貴方様の考え方を否定させていただいているわけではありません。全体の印象として、「原作はこうだ」と原作に書かれているわけでもない現実の時代風俗を根拠にされて語られているように思われましたので否定させていただくのであります。リアルはしばしば幻想を打ち砕くのであります。西部劇などそうでありましょう。
すでに偏見のある身ですが、作品について、原作の雰囲気もあるように感じるのでありますが、それゆえにどこかシュールな様に思われます。そのことが当たり前に受け入れられていることと、後の心情の差に拠るもではありますまいかと思われます。
以上長々と乱文失礼いたしましたの。
(剣山竜)
- フル・サークルさん、こんにちは。
たいへん、いいお話でした。読み応えのある横×キヌのSSを読んだのは、ずいぶん久しぶりのように思います。
さて、それはそれとして、今回提唱した『おキヌ非処女説』には、反対票を投じます。
GTYが原則として、原作準拠の展開予測を投じる場所である以上、原作をベースにして考慮しますが、おキヌが処女じゃないという描写が、原作であまりされていないと思うんですよね。
横島と同様、おキヌも原作の前半と後半ではけっこうイメージ違ってますが、少なくとも生き返ってからは、清純派女子高生というイメージを守っています。
そういうキャラについて、実は処女じゃなかったとかいう話になると、やはり固定ファンからはかなり突き上げくると思うんですよね。実際、ここでも反対票の方がかなり多いですし。 (湖畔のスナフキン)
これは、いわゆるヲタクに限らない話なんですが、女性の中に清らかな女性像を求める気持ちをいうのは、普遍的にあると思います。ユング心理学でいうところの、アニマ・アニムスですね。
アニマの中にもいろいろ分類があって、美神なんかは肉感的な女性として描かれていますが、その美神と対位置にたつおキヌやルシオラなんかには、どちらかというとアニマの中でも清らかな女性像として描かれていると思います。
まあ、そういうファン心理みたいなものを考察すると、おキヌはやっぱ処女じゃなきゃまずいじゃん、という答えになると思うんですよね。
もっとも、だからといっておキヌが処女だということは、作中にはどこにも出ていないと思いますし、美神のように作者の非公式発言(?)があるわけではないので、今回のように刺激的な提案もまあアリかなと思います。
ただ、それに賛同するかしないかは、別の話になりますが。 (湖畔のスナフキン)
- すみません。上記の発言、一部訂正します。
[誤]
女性の中に清らかな女性像を求める気持ちをいうのは、普遍的にあると思います。ユング心理学でいうところの、アニマ・アニムスですね。
[正]
女性の中に理想の女性像を求める気持ちをいうのは、普遍的にあると思います。ユング心理学でいうところの、アニマですね。 (湖畔のスナフキン)
- 処女=清純
非処女=清純でない
という認識を持つのは女性に対する、男性の偏見であり、女性を男性の所有物・
付属物のように取り扱う旧弊な価値観に毒されている、と思います。
おキヌちゃんが処女でも非処女でも、そのことで彼女の価値が変動するとも思えません。
原作に非処女だと明確に描かれているわけではない、という点においてわずかな逸脱が
あるとは思いますが、非常に美しい物語だ思うので私は賛成しました。
原作のキャラクターを少し誇張したり、新たな視点からの解釈をするのも二次創作
の楽しさであるように私は思います。 (STJ)
- #剣山竜さん#
「原作はこうだ」「こうではない」の二者択一で結論を求めない事を常に前提として来た所存ではありますが、
>否定しずらい現実に即した物事を
と仰られる様に「考察ネタとしてでも現実の物事を持ち込む事が、それ自体が断言に近い強制力を持つ」可能性においては失念しておりました。
受け止める側へ与える印象というものを考える上で大変参考になります。
また、そうした現実の事柄を持ち込んでの解釈に対する剣山竜さんのお考えとしてその点、了解致しました。
>劇物になりえるものであります。
この点を前提とされた各ご指摘の点については、見解の提示という形においてもあえて返答は差し控えさせて頂きます。
ただ、「ここが全年齢対象の椎名作品ファンサイトである事を踏まえ、ファンとしての感覚に、あるいは未成年者の感受性において不快を与えると常識的に判断される行為は行わない形で」参加する所存でありますとだけ申し上げておきます。
懇切なご意見、ありがとうございました。 (フル・サークル)
- #湖畔のスナフキンさん#
ファン心理についての考察は、今回作品の書き手である私からは見解を多く述べる事を避けたい所であります。投稿が考察の結果の「論じるより行動」でもある以上尚更です。
しかし、湖畔のスナフキンさんのご考察は大変興味深く読ませて頂きました。
普遍的なアニマの意識は、多分私自身の中にもあり、きっと(この作品に限らず)反映されていると思います。
いずれ、もっとゆっくりご考察にあるファン心理の形などと比較して考えてみたいなと思います。
#STJさん#
STJさんの感じて頂けた事については、非常に嬉しく思っております。
しかし、この場において、他人の価値観を攻撃する事になる発言は非常に残念に思われます。
また、「二次創作の楽しさとは何か」において、実際に誇張や解釈へ反感を持たれた方への批判となりうる発言も控えて頂きたく思います。 (フル・サークル)
- ちょっと余裕のあるおキヌちゃん。こんな彼女もアリでしょう。愛情溢れる彼女はとても魅力的な女性に見えますよ。最後の後書きで物語自体より説の正否に印象が流れてしまうのが残念でしたけど、自分としては先に感じたままの感想を大事にして賛成票をば。 (kurage)
- 後書きとかは、とりあえず置いとくとして(汗)
自分の妄想が強過ぎるから、かえって大切なものに手が出せなくなる気持ち、私も分かるかも。
そんな横島にちょっとじれったくなっちゃうおキヌちゃんの気持ちも。
恋愛ごとってけして片方の都合だけで進むわけじゃないって、そんな感じがして面白かったです。 (S)
- #kurageさん#
>最後の後書きで物語自体より説の正否に
こうやって並べて頂くと、私は欲張り過ぎていたかなという点に気付かされます。「説についても話題にして頂いて、なおかつ物語を」みたいな。
人の印象への配慮を欠いてまでそこを通そうとすると、サービスではなくて強制となります。そう言った面の如実に表われているのがあの後書きだったと言えるでしょう。十分反省させて頂きます。
>先に感じたままの感想を
そうした形で見て頂ける事を大変嬉しく感じられます。
愛情溢れる彼女、それこそが私にとって最もおキヌちゃんの姿として描き上げたい所であったでしょう。
#Sさん#
>恋愛ごとってけして
横島くんだけの、あるいはおキヌちゃんだけの話となってしまわない様にしたいと思いつつ書いていたので、そう仰って頂けると腐心した甲斐があったと強く感じます。
二人の視点で進んで行く恋愛ごととして見た時に、彼女の彼への視点をこんな風に描こうとする自分は、やはりドリーマーだなとも思ったりしました(笑) (フル・サークル)
- 後書であまり多くを語らずに、やはり物語を作成するところですので、作中で語るのがやはりベストでしたね。
もしくは本当に簡潔にするか。まぁ、俺は常々まどかさんからこの説を聞いていたので抵抗ありませんでしたがね。
さて、物議をかもし出しているこの作品ですが、物語としても彼女自身の問題としても賛成です。
まぁ投稿して叩かれるだろう的な部分も勿論まどかさんは熟知していたようですし。
心は相変わらず乙女なおキヌちゃん、一方でやはり乙女なキヌちゃんには手が出せない忠夫。
ある意味では忠夫が若いというか、男ってそんなもんかもなぁと思うことしきり。
でも彼女は彼女らしく、彼は彼らしく今日も生きてます。
素敵なお話、それと考えさせられる話をありがとうございました (天馬)
- #天馬さん#
今回やはり「話題提供」を重視し過ぎた感があります・・・話題って言うか「議題」になりかねんものであまり濃く打ち出すべきではなかったかと。
それと今思うと、例のプロトタイプでの失敗がトラウマってたりとかもあったかもです。横島の見栄張った理由に絡めるとかの作中での盛り込み方もあったかもしれませんが・・・
>乙女なキヌちゃんには手が出せない忠夫
彼女の変わらない部分に対してより意識してしまうって所もあるかなと。ここで手を出せるとか考えてしまうのはアレだとか。まあ若いですね。 (フル・サークル)
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