ザ・グレート・展開予測ショー

怪しい二人 パート2


投稿者名:がま口
投稿日時:(06/ 4/10)


 あの『肩たたき事件』から一ヶ月、ついに横島の退院の日がやってきた。

事件後、病院に担ぎ込まれた時の横島は本気でやばかった。しかし、白井院長の歪んだ現代医学とあり得ない生命力のおかげでなんとか退院できたのだった。

そして今日、事務所では横島の退院を祝してささやかなパーティーが行われていた。


ハズだったが、

美神が持ってきた一升瓶『桜の寒梅』のせいで、完全に宴会と化してしまったのだった。



                                     ――――怪しい二人 パート2――――



さて、宴もたけなわ。会話は自然と事件の方に転がっていく。

「しっかし何で肩たたきぐらいでコソコソするのよ?堂々とやってもらえばいいじゃない。」
「いやー、だって毎日肩たたきしてもらってると、なんかジジくさいっていわれそうじゃないッスか。」
「・・・それにしてもあの会話はどーなのよ。いくらなんでもデキすぎよ。」
「うーん・・・たしかにアレは絶対誤解を生みますね・・・」

その横では、おキヌがその会話を客観的に思い出し、酒でほんのり赤くなった顔をボンッとさらに真っ赤にして
きゃーきゃーと身もだえてたりする。

「それにしても、おキヌちゃんそんなにうまいの?肩たたき。」
「うまいなんてモンじゃないッスよ!ありゃマッサージ師顔負けですね。」
「へえぇ〜・・・・それじゃちょっとやってもらおうかしら。」
「えっ?」
「最近疲れ気味なのよねー。それに・・・・・・・・・



横島をとりこにした技体験してみたいわ〜。」

「うふふふふ、いーですよぉ。魅せてあ・げ・る・・・ふふっ。」

美神さん、おかしな方向にいってますよ。
おキヌちゃん、漢字変換間違えましたよ。

「私初めてなのよねー(肩たたきされるの)」
「・・・ふふふ、だーいじょーぶ。体は正直なんですから・・・」



ここで注意点を

(1) 美神さんとおキヌちゃんは少々酔っている。
(2) 二人の会話の中心は間違いなく肩たたき。
(3) おキヌちゃんはときどき、肩を揉んだりさすったりする。

以上の三点に留意しつつ続きをご覧ください。



「うふ、幽霊になる前からつちかった三百年の技・・・どこまで通用するか楽しみですねぇ・・」
「へぇ・・・意外とテクニシャンなんだ・・・」



「せんせえ、どーしたんでござるか?目が血走っているでござる。」
「い・・・いや、なん・・でもない。」



「いきますよぉー」
             さわっ

「ひゃぁん!く、くすぐったぁい!」
「うふっ・・・かわいい・・・」



(これは肩たたきなんだこれは肩たたきなんだこれは肩たたき 肩たたき かたた」
「ヨコシマ、なにをブツブツつぶやいているの?」


            
         たん とん たん とん

「あー・・・す、すごい。なんか・・・力がぬけて・・・」
「・・・うふふ・・・えいっ!」

              ギュっ!

「ふぁぁっ!!な、なにっ!?」
「えいっ! えいっ! えいっ!」

          ギュっ ギュっ ギュっ

「うわっ、す・・すご・・・き気持ちい・・・あああっ!」



「せんせえ、どーして目隠ししてるでござるか?」
「シッ!静かにしろ!・・・・(イメージしやすいから・・・)」



         さすさすさすさす

「はあぁー・・・おキヌちゃんじょうずぅ〜」
「うふふ・・・ホントにかわいい・・・・」

        さすさすさす ポンポンッ

「はいっ、終わりました!」
「・・・はぁー、凄かったー。私ちょっと(血行がよくなって、額なんか汗で)濡れちゃった。」
「ふふふっ、ウレシイですねぇ。」


「横島クン、こりゃー毎日頼むのもわかるきが・・・・どうしたの?前かがみになって。お腹でも痛いの?」
「い、いや・・・これはその・・・」
「それよりそんなに気持ちいいんでござるのかー。拙者もやってもらいたいでござる!」
「うえぇっ!や、やめといたほーが」
「あ、わたしも〜。」
「ぎゃあ!た、タマモまでそんな」
「うふふふふっ、もー何人でもやっちゃいますよー!おーほほほほほ」

「や・・・やめてくれええぇぇぇぇぇーーー!!

こ こ これ以上は精神が・・・・理性が持たないぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」






 結局、シロ、タマモのほかに何故か横島も肩たたきをうけた。

 横島はなんと鋼のよーな理性で耐え抜いた。

 しかし、その代償は大きく、身も心も限界がきてぶっ倒れ

 ついにもといた病院に逆戻りしたのだった。

 合掌


                                      <終わります>

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