A HAPPY DAY
投稿者名：ＵＨＳ
投稿日時：(06/ 3/12)
お空はきれいな水色で
あの雲だって楽しそう
今からみんなでお散歩ね？
昨日はしとしと、雨降りだけど
今日はぴかぴか、元気なお日さま！
てるてる坊主のおかげかな？
ハトさん達も嬉しそう
クルッポー、クルッポー
なんだかみんなが楽しそう
今日はきっと素敵な一日
ぜったいに楽しくなる一日
ず〜っと待ってた日なんだから！
だって今日は…
「おまたせ、ひのめちゃん」
お兄ちゃんと、デートの日なんだもん♪
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ A HAPPY DAY ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
電車にのって、出発進行！
がたん、ごとん がたん、ごとん
右に左にぐらぐら、ぐらぐら
私が倒れないように、お兄ちゃんが手をつないでくれてるの
がたん、ごとん がたん、ごとん
目的地まで一直線！
電車はバスより速いのよ？
がたん、ごとん がたん、ごとん
急にゆれても大丈夫
おっきな手のひらが“ぎゅっ”ってなって
「ひのめちゃん、大丈夫かい？」
お兄ちゃんが、優しく守ってくれるから♪
“あっ”という間に遊園地です
最初はジェットコースターから
お兄ちゃんと一緒に、大きな声で
「きゃあ〜〜〜〜〜♪♪」
お次はゆっくり、メリーゴーランド
私の隣にお兄ちゃん
絵本の世界の“王子さまとお姫さま”みたいに見えるかな？
やっぱり定番、おばけ屋敷
ちょっぴり怖いけど、でも大丈夫！
…お兄ちゃん、手を離さないでね？
みんな大好き、コーヒーカップ
二人で一緒にハンドル回す
ぐるぐる、ぐるぐる、カップが回る
「…気持ち悪ぃ…」
うぅ〜、目がまわる〜？？
ちょっと休憩、お昼ご飯です
カレーは定番、ハンバーガーもお約束
スパゲッティだって外せない
どれもみ〜んな美味しそうなの♪
え〜っと…うん、今日はホットドッグにしよう！
ほかのお料理は、次来る時のお楽しみ
さあ、そうと決まればご注文！
「ホットドッグを下さいな♪」
優しそうなおばちゃんです
「あら、かわいい子ね〜…妹さんかしら？」
☆きゅぴーん☆
チャンス、到来ですっ！
『慌てず騒がず迅速に、チャンスが来たらモノにしろ』（母の教え・其の壱）
＿＿＿＿＿ この間、0.2秒 ＿＿＿＿＿
「恋人ですっ♪」
うふふっ♪
お兄ちゃんもおばちゃんも、びっくりしてる
でも、おばちゃんはすぐに
「デート、楽しいかい？」
にっこり笑って、ホットドッグを渡してくれた
…認めて、もらえたのかな…？
なんだか、すっごく嬉しいっ！
「はいっ♪♪♪」
美神の女は、強いのよ？
…でもね？…お兄ちゃんは、動揺しすぎだと思うよ…？
お昼を食べる場所まで歩く
きょろきょろきょろ
む〜、お兄ちゃん、よその女の人見てる〜！
…悔しいので、つないだ手をつねっておく
いつだって、私だけを見ていてほしいのに
どんな時でも、私のことだけ考えていてほしいのに
…私じゃダメなのかな…？
お兄ちゃんの好みは、ナイスバディーの女の人
…今はぜんぜん足りないけれど、私だって美神の女
それは“杞憂”ってやつだと思う
中学とか高校とかに入る時には、成長だって始まるはずだし…
｢お兄ちゃん、あと十年待っててね？｣
｢？｣
ところ変わって観覧車
ホットドッグとアメリカンドッグ
頂上に着く頃には食べ終わってて
ゆっくり時間がすぎていく
お兄ちゃんのお膝は、私の指定席
“むぎゅ〜”ってしてくれると、すごく安心するの♪
思わず“ほにゃ〜”ってなっちゃうのよ？
「ひのめちゃん、眠たくなっちゃった？」
…それは魅力的かも…だけど折角二人きりなんだから、眠っちゃったらもったいない！
お日さま沈んで閉園時間
観覧車ものったし、ゴーカートにものった
ＵＦＯキャッチャーもやったし、季節限定イベントだって見てきた
おみやげだって、こんなにたくさんあるんだよ？
今日はすごく楽しかった
私が思ってたよりも、ずっと、ずう〜っと楽しい一日だった
文句のつけようのない、理想の休日
…だけど、もう少しだけ、ここにいたくて…
お家に帰りたくない訳じゃない
それでも、さよならするのは寂しくて
楽しかった時間が恋しくて
今日の喜びが色あせてしまうような気がして
…そんなことはないんだけれど、ね？
でも、ママがお家で待ってるし
お姉ちゃん達も、きっと私達を待ってくれてる
だから、夢みたいな時間は、ここでお終い
「帰ろっか、ひのめちゃん」
お兄ちゃんと一緒に帰ります
…バイバイ、またね？
ゆらゆら、ゆらゆら、帰り道
お兄ちゃんのおんぶで、帰り道
ちょっぴりうとうと、帰り道
今日は、ず〜っと手をつないでいてくれた
今日は、ず〜っとおしゃべりしてくれた
今日は、ず〜っと一緒にいてくれた
家に着いたら、またみんなのお兄ちゃんに戻っちゃう
それはとっても残念だけど
今はまだ、私だけのお兄ちゃん
「…お兄ちゃん…あのね……？」
朝の予感は大当たり
今日は、本当に素敵な一日だったから
おっきな背中に、ありったけの気持ちを込めて
素敵な休日を、ありがとう
一緒にいてくれて、ありがとう
愛してくれて、ありがとう
きっと
言葉にしたら、想いが溶けてしまうから
こーやって、伝えよう
＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ちゅっ♪ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿
今までの
コメント：
- 皆様、こんにちわ。
この度、恥ずかしながらも二回目の投稿をさせて頂きました、ＵＨＳと申します者でございます。
しかしながら…前回がアレで、今回がコレ。あまつさえ、連投まで…ぢつは私、なかなかのチャレンジャーでありました様です(汗)
…はい。正確には“身の程知らずの恥知らず”と申します(涙)
蛇足を承知でご説明させて頂きますと、前作『とある晩の彼女達』が原作終了から4年後、本作は更に4年後をイメージして書いてみました。
ひのめちゃんが小学校低学年位の歳になれば、こんな事もあるんじゃないかな〜…なんて。
…ちなみに前作から本作への派生に際し、作者の陰謀(都合)により、五人ともあの晩の記憶を失っております(ぇ
そのとばっちりを受けたのか…色々とアプローチを受けながらも横島君、未だフリー…という設定でございます。 …許せ、横島…(汗)
何だか長々と書き連ねてしまいましたが、大切な事を一つだけ。
本作が書き上がりましたのは、偏に前作をお読み下さった皆様と、大変ありがたいコメントを下さった方々のおかげでございます。
誠にありがとうございました。
拙い文ではありますが、本作の投稿を持ちまして皆様への御礼とさせて頂きます。 …お礼になってるといいなぁ…(遠い眼)
それでは皆様、本作についてお叱り・ご意見・ご感想などございましたら、この新参者へ宛てて書き込んでやって下さいませ。
どうか、よろしくお願い致します。 (ＵＨＳ)
- うーん、なんというかほのぼのすぎて
こっちまで、たれてきそうですな。
まぁ、幼い少女の精一杯の背伸びと思慕は
読んでいるこちらにも十分伝わってきました。
とてもいい作品だと思います。
まぁ、甘すぎて身悶えしましたが・・・ (GEN!!SHOCK!!)
- ＞GEN!!SHOCK!!様。
お褒めのお言葉、ありがとうございます。
私、涙ながらに感謝しております。
幼女から少女へと成長しつつあるひのめちゃん。
その小さな胸の中にある、かわいくて、真剣な想い。
“身悶え”される程に感じて頂けたのなら“大成功”でございます。 (ＵＨＳ)
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