ザ・グレート・展開予測ショー

とある晩の彼女達


投稿者名:UHS
投稿日時:(06/ 3/10)




 「む〜、みかみさ〜ん。 おさけがもうないですよ〜?」


 「ん〜、シ〜ロ〜? 持って来て〜♪」





 「…………おーかみでござるぅ………クゥ〜ン」





 「しろちゃんは〜、わたしのあしもとで〜、おねんねです〜♪」


 「何よ、も〜…じゃ、タマモ〜?」





 「…………あぶらーげ………キュ〜ン」





 「たまもちゃんは〜、みかみさんのあしもとで〜、おねんねです〜♪」


 「あら? この暖かいのタマモだったの?
  …ん〜♪ ふさふさで気持ち〜わ〜♪」


 「あ〜っ! おこしちゃだめなんですよ〜、みかみさ〜ん?
  …しろちゃんもあったか〜い♪ ふかふか〜♪」


 「フフッ♪ おキヌちゃんも起こさないようにね?
  …でもね、おキヌちゃんが撫でてるの、毛布よ? シロの被ってる」


 「?? ふかふかで〜、ぬくぬくですよ〜??」


 「…そーね。 タマモもぬくぬくだわ♪」


 「はい〜♪
  ぬくぬくで〜、ふかふかです〜♪」





 「…………クゥ〜ン………♪」

 「…………キュ〜ン………♪」





















 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  とある晩の彼女達   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄





















 「何だかんだ言っても子供なのよね〜、この二人も。
  シロの方は予想がついたけど、タマモまで飲めないとはね〜」


 「いつもはがんばってせのびしてますからね〜、ふたりとも♪
  ねがおはこ〜んなにかわいいのに〜♪」(すりすり♪)


 「こらこら、シロが起きちゃうわよ。
  …でも、そうね…徐々に慣らせとかないと…これからは晩酌に……ぶつぶつ……」


 「ふたりとも〜? おんなのこはね、おさけによわいとたいへんなのよ〜?
  おとこのひとは“けだもの”なんだからね〜?」


 「…おキヌちゃん。 “ふわふわ〜”
  …って感じになってる人が言っても、説得力無いわよ?」


 「わあっ、ほんとだ〜! わたし、“ふわふわ〜”
  …ってなってます〜!」


 「おキヌちゃんったら、フフフッ♪
  …でもさ、おキヌちゃんと一緒にお酒が飲めるなんてね♪
  昔は少し舐めただけでも潰れちゃってたのにねぇ?」


 「ふふ〜ん♪ わたしだって“せーちょー”してるんですよ?
  えっへん♪」


 「あら〜? 言うじゃない、おキヌちゃん。
  …そんなこと言ってると、どんどん飲ませちゃうわよ〜?」


 「あはは、ど〜んとこい!
  …ですよ〜?」


 「言ったわね〜?
  もう、今夜は離さないんだから〜♪」


 「きゃ〜♪ みかみさんのえっち〜♪」










 「……………せかいがまわってるでござるぅ…………」

 「……………あははっ、しろがふたりにふえたー…………」
















 「ひのめちゃん、おっきくなりましたよね〜。
  …にゅーえんしきのとき、かわいかったな〜♪」


 「そうそう! あの子ったら園児服、すっっっごく似合うのよね〜♪
  んも〜、“ぎゅう〜”って抱きしめたくなる愛らしさだもの♪
  流石、私の妹よね〜♪」


 「『おきぬちゃ〜ん』
  って、わたしのことよんでくれるんですよ〜♪」


 「わたしのことなんて、『お姉ちゃ〜ん』って。
  ああ、ちっちゃい頃から面倒見てた甲斐があったわ〜♪」


 「うふふっ♪ みかみさんも、たいちょーさんも、
  ひのめちゃんには“あまあま”ですものね〜?」


 「そりゃそーもなるわよ。 20も離れてるんだし。
  …それに、あんなつぶらな瞳で見つめられたら、もう…♪」


 「も〜、ごはんのときからおねむのときまで…きゃ〜♪ かわいいっ!!」


 「あの上目使いは反則よね〜。
  あんな顔して『おねぇちゃん』…なんて言われたら…♪」





 「「んも〜っ、ひのめちゃん!! かわいいっっっ♪♪♪」」












 「……………せっしゃ、わんわではござらんよ、ひのめどの〜…………クゥーン」

 「……………ああっ、だめよっ! おふだはがしちゃだめ〜っ!…………キューン」






















 「でも、ひのめちゃんがいちばんなついてるのって、
  やっぱり“かれ”なんですよね」


 「…そうね。 凄まじく認めたくないけど、
  やっぱり“アイツ”なのよね」


 「まぁ、たいちょーさんはおかーさんですからね。 べっかくですけど。
  …あれ? でも、さいきんは……?」


 「ママが迎えに来るとすっごく嬉しそうなんだけど、
  …ちょっぴり寂しそうにするのよね」


 「ばいばいするときも、あたま“なでなで”してもらうまで、
  じっと“おにぃちゃん”のことみてますし」


 「『また明日ね、ひのめちゃん』って言ってもらうと、
  こっちがとろけそうな笑顔見せるのよね」


 「“かれ”もそのあと、だきしめちゃうんですよね。
  “むぎゅ〜っ”って! “すりすり〜っ”って!!」


 「それでまた“ほにゃ〜”ってなって。
  それでまた“むぎゅ〜”って…………羨ましい………」


 「……はわっ!?
  み、みかみさんっ! “らいばる”はっけんですよっ!?
  “すきんしっぷ”はきょうりょくですっ!?」


 「…む〜! あれは“私の丁稚”なのに…
  いくらひのめでもダメよっ! あれは私のなんだからっ!!」


 「そっ、そんなのだめですっ!! “かれ”のやさしさにきづいたの、わたしがさいしょなんですからっ!
  ゆーれーのときからとりついてたんですよっ!?」


 「私なんて千年も前から唾付けてたのよっ!?
  やっぱり“アイツ”は私のよっ!!」


 「…うぅ〜、だめですだめですっ!
  わたしだってひのめちゃんのこと、うらやましいんですから〜っ!」


 「私の方が羨ましいわよっ!!
  …私だって、“アイツ”に優しくして欲しいのに…全然優しくしてくれないんだからっ!!」


 「そんなことないですっ! “かれ”はどんなときだって
  みかみさんのこと、みてるんですからっ!!」


 「違うわっ! “アイツ”が気にしてるのは何時だっておキヌちゃん!
  私の事なんか気にも掛けてくれないのよっ!!」


 「ちがいますっ!
  “よこしまさん”がすきなのは、みかみさんなんですっ!!」


 「違うわよっ!
  “横島君”が好きなのは、おきぬちゃんなのよっ!!」


 「ちがいますっ! “よこしまさん”は………!!」
 「違うわよっ! “横島君”は………!!」
 「………! …………!!」
 「……! ……………!!」













 「……………せんせぇ〜♪ さんぽにいくでござるよ〜…………クゥーン♪」

 「……………よこしまぁ〜♪ ごはんたべにいこ〜よぉ〜…………キューン♪」






















 「これはそもそもが、“アイツ”がはっきりしないのが悪いのよっ!
  そうよっ! 元凶はそれだわっ!!」


 「そうですっ! “かれ”がふらふらしてるのがだめなんですっ!
  あっちこっちにちょっかいかけて〜!!」


 「大体何なのよ! 覗きはするけど、いざとなったら及び腰!?
  ふざけんじゃないわよっっっ!!!」


 「わたしなんて、のぞいてすらもらえないんですよ〜?
  たくさん“もーしょん”かけてるのに…」


 「私だって“さりげな〜く”
  …やっぱり直球でいくしか………ダメッ! 無理っ! 恥ずかし過ぎるっっっ!!!」


 「…こ〜なったら、も〜…わたしたちで、てごめにしちゃいましょうか?」


 「おっ、おお、おっ、おキヌちゃんっっっ!!?」


 「わたしひとりじゃはずかしいですし、
  …みかみさんだったら、いいかな…って」


 「えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!!? 
  ……そ、そんな…いや……ダメよ……………………………だけど……………………………」


 「ほんとのきもちをいって、みかみさんのきもちをきいて…なんだか、すっきりしました♪
  それにわたし、みかみさんのことだって、だ〜いすきなんですよ♪」


 「わ、私だっておキヌちゃんのこと…その………好き…だけど……………でも、そうね………………
  二人で押さえ込めば浮気もしない、か…?」


 「はいっ! ぜったいぜったい、ぜ〜ったいにさせません♪」


 「…うん。 勢いって、大事よね……?
  ……そしたら、いっそ………………………“横島君”明日で出張、終わりよね……?」


 「ん〜と、おひるにはかえってきますね〜♪」



 「なら、明日の夜に二人で………」


 「うふふ♪ さっそくですか〜?………」














 「……………せんせぇ♪ だいすきでござるぅ〜…………クゥ〜ン♪」

 「……………よこしまぁ♪ すきすきぃ〜…………キュ〜ン♪」









































 「!?………今、凄まじい悪寒が………棺桶のイメージ!?
  一体何の……って、ルシオラ!? え? え? 何でここに!?
  いや、それより、会いたかっ…何? もうすぐ会える??
  って何で怒って…はい? 二人+二匹? 親娘上等…???
  ………あの〜、ルシオラさん………???」












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