ザ・グレート・展開予測ショー

君への懺悔 2


投稿者名:理音
投稿日時:(06/ 2/27)

「貴方に頼み事をしたいのです」

「かつて世界を滅ぼそうとした私にか?」

「そうや。けどコレは命令やない。俺らのお願いっちゅうだけや」

「『彼』を護りたいのです。もうこんな結末にならぬように」

「しかしどうやって?もう『彼』はいないのに?」

「あんさんを過去に移す。ただし『人間』としてや」

「私たち最高指導者の記憶も過去の私たちに渡します。最高指導者として介入はできませんが、貴方を移す段階でのフォローは最善を尽くします」

「・・・・・・なるほど。その話を受けよう」

「本当ですか?!」
「ほんまやな?!」

「ただし・・・条件がある」

「・・・なんですか?」

「できる範囲やったらええで」

「もう一人の介入者を要求する」

「?!・・それは?」

「お前たちも知っているだろう?世界が無限にあるということを」

「『外』からの介入者か?」

「そう。こちらの事情を知り、人である『傍観者』の介入者。それを望みたい」

「しかし、それは本人の意思がなぁ」

「なによりそちらの歴史に影響が出てしまいませんか?」

「・・・宇宙意思が歴史を修正してくれるだろう。大体私一人ではできることも限られてくる。何かあったときの保険も必要だろう」

「・・・・・・・・そういうことでしたら、仕方がありませんね。希望は?」

「霊力を秘めている・・・・・・・女がいいな」

「何でや?」

「『彼』は女に弱いのだろう?『彼』の姉という立場において欲しい」

「そうですね。では貴方は『彼』と『彼女』の兄でよろしいですか?」

「あぁ。そうしよう。ついでにあの女たちより年上にしてくれ」

「了解や。大体決まってきたな」

「細かい設定はおいておいて・・・・・・・誰にしましょうか」

「・・・・・・・・・ま、何とかするしかないやろ」

「そうですね。では頼みますよ。
             アシュタロス」

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