ザ・グレート・展開予測ショー

GS横島忠夫事務所極楽繁盛記3


投稿者名:TH
投稿日時:(06/ 2/ 6)

横島が独立したことの発端。


横島が高校3年になってもう新年を迎えた時期。
ある喫茶店で横島は美神の母、美知恵にある相談をした。

コーヒーを飲みながら美知恵が話をきりだす。

「将来の進路に悩んでるってですってね。」

「俺、今年で高校を卒業します。
ナルニアの両親はもう立派な大人なんだから自活しろといってます。
でも、仕送りを止められたら生活が出来ません。」

「令子には相談した。」

「生きていけるだけのお金はあげるわよ。といわれました。
多分、本当に生活最低限の給料しかくれないと思います。」

美知恵はため息をつきながら

「あの子ならやりかねないわね。」

横島が涙をだしながら

「俺、美神さんより強くなればきっと自分を認めてくれると思ったんです。
自費で妙神山にも何度も行って、猿神にも戦闘力、GSの能力でも美神さんより強いと太鼓判をおしてもらったんですが、あの人は何も変わりませんでした。」

横島がボロボロと涙をだして泣くので美知恵がハンカチをさしだす。

「で、あなたはどうしようと思ってるの。」

「もし、このままの生活しか出来なかったたら、事務所を離れてほかの会社に就職しようと思います。
少なくても今の生活よりましだと思いますから。」

横島はハンカチで何度も目を拭いても拭いても涙がとまらない。

「きっとその時はあの子もあなたを引き止めると思うわ。
労働条件もきっと良くなるわ。」

「本当にそう思います。」

「あなた、令子のこと好きよね。」

「えっ。」

「好きじゃないなら、あんな目にあってまで事務所にいろ訳ないんだから。
ね、令子のこと好きでしょ。」

美知恵は横島の顔をじっとみつめた。
横島は顔を真っ赤にして

「好きです。」

「令子も少なくても誰よりもあなたに心を許しているはずよ。
だから信じてあげて。」

美知恵はにこやかに微笑んで横島の背中をおした。
横島も泣きやんで相談は終了した。



美知恵にとってもこれが自然のなりゆきで、二人の仲すこしずつ進展していくことを望んだ。





ところが、事態は美知恵の思惑どうりに行かなかった。


令子が横島を引きとめなかったのだ。



おキヌちゃんやシロがどんなに説得しても、自分の気持ちよりプライドに関わるというつまらない意地をはって応じない。

美知恵、本人も説得したが令子は強情にかたく拒否する。



横島が卒業まじかになって美知恵に報告に来た。

「就職活動でやっと、中堅商社の藤木産業に内定をもらったんです。

まだ、高校を卒業したっばっかりですから新天地でがんばります。

美神さん達にもよろしくいってお願いします。」



不景気ですごい就職難のご時世に成績、最低。出席日数、最悪。内申書、最悪。の横島君に内定をだした奇特な藤木産業は横島君が入社するこで将来、日本を代表する大商社になるだろう。



でも、どう考えてもおかしい。絶対なにか間違っている。



横島君は大切なヒトまで失って世界を救った英雄だ。

その英雄に命を救ったもらった人間が横島君を見捨て歴史の闇に葬り去る。

とても容認できることじゃない。

たとえ、それが自分の娘であっても。


美知恵は偏頭痛どころか、全頭痛におそわれながら自分の娘の教育と失敗と現在の状況への対応に思いを巡らせた。

あの娘のプライドと強情をそう簡単に変えることは出来ない。

そう奇跡でも起きない限り。

はっと、対面にいる横島君を見つめなおす。

この子が奇跡を一回おこしていることを私は知っている。

もしかしたら、もう一回奇跡を起こしてくれるかも。



美知恵は方針を大転換することにした。

美知恵はいきなり横島の手を握り

「横島君、あなた令子のこと好きといったわよね。

いまでも好きなら令子から独立してGSになってちょうだい。

それも、社会的に令子よりあなたの方が上と認められるぐらいの。」


横島は顔を真っ青になって

「無茶いわないでくださいよ。

そんなことしたら美神さんに殺されます。

隊長だって知っているいるでしょう。

あの人は目的のためなら核兵器だって使っちゃう人なんですよ。」

横島は美神が自分に敵対するものにはどんなに残酷な手段だって使うこと多分一番知っている、そして恐れている。

「わかっているわ。

私の全能力を使ってあなたを援護するわ。

絶対あなたを殺させない。

政府関係者や公安にも協力を要請する。

令子は警察を完全に牛耳っててるつもりだけど、こころよく思っていない人もいっぱいいるわ。

そういう人たち私が組織する。

私を信じて。」

美知恵は横島に訴える。

「それにあの人が俺に独立を認めるなんて」

横島は美神と争うこと恐れ言い訳を続ける。

「それも、私がなんとかする。

令子は自分の気持ちをプライドでがんじがらめにしているの。

猿神にもいわれたんでしょ。

あなたは令子より優れているって。

だから令子を助けてあげて。」

美知恵の悲痛な訴えに横島ははらをきめた。

「わかりました。

自分なりの方法でやっていみます。」

美知恵はほっとして

「ありがとう。

出来るがけはやく令子を迎えてあげたね。」

とお願いした。


横島の独立にはこうした背景がある。

その目的ははやくGSとして美神を抜き、横島が美神を迎えることにある。




















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