ザ・グレート・展開予測ショー

蜂と英雄 第18話 〜因果応報〜


投稿者名:ちくわぶ
投稿日時:(06/ 1/15)







「さあ……その2人を――殺せ」



 無慈悲な、しわがれた声で命令が下される。
 火山と竜巻による轟音が鳴り響いていたはずなのに、それだけはひどくはっきりと――
 静寂の中で語られたかのように思えた。
 幼い身体に暗黒の魔力を纏う少女は、無言のままゆっくりと首を縦に振る。
 彼女にとって、その言葉は全て。
 自分の存在する理由そのものなのだから。



「アンジェラ――!!」

(フォロ・ロマーナで見たあの少女……彼女もアンジェラと言うのか……
 しかし、これはまずいぞ――)



 ジークの頬を、ひと筋の冷たい汗が流れ落ちていく。
 ローマの遺跡で目の当たりにしたアンジェラのパワーは、外見からは想像も付かぬほど凄まじい。
 彼女が立ち塞がるとなれば、無傷で事が運ぶことはまずありえない。
 ツキに見放されたとはこの事かと、ジークは思い知る。
 だが、怯むことはできない。何としても辿り着かねばならない。
 一族の至宝、魔剣グラムに誓った覚悟にかけて――。



 アンジェラの周囲に、夜の闇を思わせる黒い光が滲み出す。
 オーバーオールやシャツの袖――そして黄金の髪がエネルギーの奔流に激しくざわつき乱れる。
 宙に浮いたその身体を黒い光が包み込むと、雷光の如き軌跡が空を切り裂いた。
 それはジークとベスパの間を別つように突き抜け、瞬時にして空の彼方へと消えていく。
 2人は身構えていた。身構えていたのにまったく反応ができなかった。
 光と同じ速さの攻撃を、見てから避ける芸当など不可能である。
 状況のまずさを瞬時に理解した2人は同じ場所に留まらぬよう、素早く飛び回る。
 その2人を撃墜せんと、黒い稲妻が火山の上空を縦横に駆け巡っていた。



「やめて……お願い!!あんたとは戦いたくないんだよ!!」

「……」



 肉眼では追えぬ速度で飛び回りながら、ベスパはアンジェラに呼びかける。
 しかしアンジェラは返事をせず、ただ気配を感じた方角に向けて攻撃を仕掛けてくる。



「道具として作られたとしても……私達には自分の意志で決められる心があるわ。
 あんたはそんな風に、いいように使われるだけのために生きてるんじゃないの!!
 だから……気が付いて――!!」



 ベスパは何度も、何度もアンジェラに呼びかけた。
 道具として生まれても、その心まではモノじゃない。
 かつてルシオラが、命をかけてそれを証明したことをベスパは深く胸に刻んでいる。
 だからこそ。
 きっと彼女にもそれができるはずだと信じて――。



「……」



 アンジェラは答えない。
 答えるべき言葉を知らないのか、ただ命令に従うだけなのか。
 周囲を飛び回るベスパとジークの気配を追い、嵐の如く滅びの光を放出し続けていた。
 その時、頭上を飛ぶベスパは思わず動きを鈍らせてしまう。
 ただの偶然だったのか、狙っていたのかはわからない。
 深く透き通る――エメラルドの瞳。
 どこか儚さに満ちたそれと、目が合ってしまった。
 しかし――無慈悲な黒い光が、そのスキを見逃すはずはない。



「きゃあぁぁぁッ!!」

「ベスパ!?」



 弾き飛ばされ落下していくベスパの身体を受け止め、ジークはそのまま火山の斜面に激突してしまう。
 幸運にもその場所の岩は砂利のように細かく、大したダメージは無い。
 そのままジークは斜面を滑り、大きな岩陰に身を隠すと腕の中のベスパに声をかけた。



「大丈夫か!?」

「あ、う……うん、平気。何ともないみたい」

(直撃したと思ったが――もしや、わざと外したとでも言うのか?いや、しかし――)

「紙一重のギリギリだったけ……ど……えっと……」



 ふと気付けば、しっかりと抱きしめられていることに気付いてベスパは赤くなる。
 ジークもその表情に気付き、つい赤くなってしまう。
 そうして少し恥ずかしそうにしながら、2人は身を離す。
 ジークが岩陰から上空を覗くと、目の前の地面に黒い光の矢が突き刺さる。
 地面はすり鉢状にえぐれ、黒い岩の破片が飛び散る。
 その向こうから、アンジェラがこちらに向かってくる。
 あくまで命令を全うするための、マシーンのように真っ直ぐに。
 だが、その小さな手のひら――そして身体が震えていることまではわからなかった。
 ジークはベスパに真剣な表情を向け、言う。



「このまま逃げ回るだけでは、いつか追い詰められてしまう。
 気の毒だが……やられる前にやるしかない」

「ちょっ……待って!!」

「お前があの少女を気に掛けているのは知っているが――手加減できる相手じゃない。
 それとも――お前は彼女をやれるのか?」

「!!」

「もしもの時は……恨んでくれても構わない。
 だが忘れるな――我々の目的は、ルシエンテスを倒すことだ」

「こんな時に言うべき事じゃないのはわかってる……でも……殺さないで!!
 アンジェラは、あの子は――!!」

「できる限りの事はしてみよう。可能性は少ないが――」



 振り返らずにそうとだけ言い、、ジークは飛び出した。
 一直線に向かってくるその姿を見つけたアンジェラは、手のひらを向けて収束した魔力を撃ち出す。
 破壊光線と化した魔力が直撃し、ジークの姿が爆風にかき消された――そう見えた瞬間だった。
 VTRを巻き戻しするかのように拡散したエネルギーが中央に集まり消えていく。
 そして爆発を、銀色の軌跡が一文字に薙ぎ払う。
 冷たく輝く銀の刀身。妖しくも気高い、栄光と破滅の魔剣。
 生まれ変わったグラムは、その魔力全てを切り裂き食らいつくす。
 その直後、ジークは腕輪の力を借りた超スピードでアンジェラに迫る。
 迅雷の如き一閃が、幼い少女の身体を駆け抜けていった――。



「――!!」



 アンジェラの身体から大量の魔力が陽炎のように立ち上り、払い抜けられた刀身に吸い込まれていく。
 ワンテンポ遅れてアンジェラの後ろ髪が切断され、黄金の線を引きながら宙に舞う。
 重く暗い、膨大なエネルギーが魔剣に食らいつくされた直後、アンジェラは力なく落下していった。
 ベスパは全速力で飛び出し、その小さな体を抱きしめた。意識はなく、ぐったりとしている。
 胸に耳を当てると、心臓の鼓動が確かに聞こえてきた。
 ジークはアンジェラの肉体を傷つけることなく、髪を切ることでその魔力だけを奪い取ったのである。
 ベスパは魔剣のことを詳しくは知らないが、狙いが上手くいったのだと心から安堵した。
 ところが、嬉しさを感じ顔を上げると、ジークがアンジェラと同じように地面に落下していく。
 一体何があったのかと、アンジェラを抱きかかえたまま墜落した地点に駆け出した。
 ジークは鞘に戻された剣を握りしめたまま、うつ伏せに倒れていて顔に生気が無い。
 何事かと顔を覗き込んでみると、激しい疲労によって倒れた時のように脂汗をかいている。



「どうしたっていうのさ!?」

「ハァ……ハァ……この武器は強力だが……使う側もひどく消耗する――
 まずいな……飛び回りすぎて予想以上に霊力を使ってしまったのか……」

「何だってそんなもの……」

「……や、奴はこれでなければ仕留められん……普通に戦っていては逃げられてしまう」

「だったら、次はあたしがそれを――」

「ダメだ!!」

「ど、どうして?ジークはもうガタガタじゃないの!!」

「これは……お前が手にしてはいけない……俺だけで充分だ――」

「どういう意味、それ?」

「……そんなことは、いい。奴は……どこだ」



 ベスパの肩を借り、剣を杖代わりにしてジークはどうにか立ち上がるが、
 足元はふらつき歯を食いしばり、立っているのがやっとな有り様であった。
 彼女の胸を言い知れぬ不安がよぎった瞬間、背後から立ち上る禍々しい気配が周囲を包み込んでいた。
 振り返ると、白髪の老紳士が宙に浮いたままこちらを見下ろしていた。
 その口元は、狂気を滲ませた笑みで歪んでいる。



「なるほど……それはエネルギーを吸収する強力な霊刀というわけか。
 たったあれだけでアンジェラの魔力をほとんど吸い取ってしまうとは、大したものだ。
 だが、まぁ……そうとわかれば――」



 シワの刻まれた指先が、直径10m以上はある巨大な岩石に向けられる。
 強力な念動力によって、岩石は斜面から引きずり出され、宙に浮き上がった。
 そして指先がジーク達の方へと向けられると、岩石が彼らの頭上めがけて落下していく。
 彼らがいた斜面には轟音と地響き、そして砂煙がもうもうと舞い上がり、
 その重量による衝撃の強さを物語っていた。



「――直接触れなければいいだけのこと。
 いくらエネルギーを吸収できようと、岩石が相手では意味がなかったな。
 アンジェラも、ご苦労だった」



 斜面にめり込んだ岩石を見つめながらそう呟いていると、岩石が小刻みに振動し浮き上がってくる。
 目を凝らしてみると、脚を地面にめり込ませながらもベスパがその岩を受け止めていた。
 彼女の足元にはジークとアンジェラが倒れていたが、無傷であった。



「ほほう、見事な怪力じゃな。惚れ直したぞ」

「背筋が凍り付きそうなセリフぬかすんじゃないよ……このジジィ!!」

「威勢のいいセリフも、岩を抱えていてはサマにならんな。ファファファ……」

「こんなもの――!!」



 ベスパが力を込めると、岩全体に亀裂が走りひび割れていく。
 そして一声の気合いと共に、岩石が粉々に砕け散った。
 重圧から解放され、上空を見上げたその視界には――何もいなかった。



「注意一秒、怪我一生。小僧にも言ったが――そのスキが命取りよ」



 目の前で、声がした。
 それを防ぐ暇もなかった。
 目線が正面に戻ると同時に、閃光が全てを包み込む。
 焼け付くような感覚と、遅れて全身を貫く鈍い衝撃。
 ――特大の霊波砲。
 その直撃を受けたベスパは斜面に激しく打ちつけられ、大の字になってうなだれていた。



「う…うッ……」



 唇の端から血を滴らせながら、かすかにベスパは声を出す。
 かろうじて即死は免れたが、そのダメージは甚大であった。
 身体を構成している霊体が激しく損傷し、満足に力が入らない。
 そして、悠々と近付いてくる足音。
 ブラウンのスーツに包まれた老人は、乾ききった瞳にベスパを捉える。



「思ったより頑丈じゃな。だが、そのザマではもう戦えまい。
 何の役にも立たず、惨めに死んでいくとは――
 アシュタロスも無能な道具を作ったものよ」

「ぐ……ッ!!」



 身体は動かせないのに、意識だけがはっきりしている事が恨めしかった。
 何を言われても、一矢報いることすらできない。
 少しでも動こうと歯を食いしばるベスパを見下ろし、ルシエンテスは呟く。



「さて、目障りなゴミは処分しておかねばな。アシュタロスもワシに感謝するじゃろう。
 ベスパよ……貴様は所詮、失敗作だったのだ――」



 心の奥をえぐる無慈悲な言葉を合図に、身動きの取れぬベスパの前に強大な殺気が膨れ上がる。
 息の根を止める最後の一撃が撃ち込まれようとしたその時――
 乾いた銃声と共に、ルシエンテスの頬をかすめる弾丸。
 ゆらりと向けられる視線の先に、ふらつく脚をこらえ拳銃を構えるジークの姿が映っていた。



「何をしている……お前の相手は……俺のはずだ!!」

「ふん、さっきまでの威勢が見る影もないではないか。
 心底面白い奴ではあったが――そろそろお別れの時間が来たようじゃ」



 ルシエンテスが地面にステッキを打ち付けると、先程ベスパが砕いた岩石の破片が
 浮き上がり、鋭利に割れた切っ先が獲物に向け放たれた。
 手に、脚に、背に腹に――銀の装甲をも貫く楔(くさび)が次々に穿たれる。
 倒れることも許されぬまま、操り人形のようにその身体は踊り続けた。



「少々名残惜しい気もするが――さらばだ、小僧」



 締めくくりを告げる最後の楔は、左の胸に深々と突き刺さり沈み込んでいった――。



「……ぐはッ――!!」



 最後まで握りしめていた拳銃がゆっくりとこぼれ落ちた。
 全身から紫の血液を噴き、膝を付いて座り込むようにしてジークは動かなくなる。
 その姿はまるで、祈りを捧げる礼拝者にも似て――。



「ジークーーーーッ!!!!」



 女の叫び。そして老人の高笑いが混じり合い、エトナ火山の山頂に響き渡った。
 ルシエンテスは力尽きたジークの元へ歩み寄り、ベルトに結びつけられていた袋を無造作に取り上げる。
 その中から、黄金の輝きを満たした宝玉――神の力を与える黄金の林檎が姿を現した。



「破壊そのものにして、究極の芸術――それがついに解き放たれる。
 待ったぞ、ずいぶんと待った……これより起こる全てを、ワシは洩らさず記憶に刻み込もうぞ!!
 ククク……ファーファファファファ――!!!!」



 狡猾で乾ききった魂を持つ強敵の前に、ジークとベスパは傷つき倒れた。
 渦を巻く破壊神が姿を見せた時、それは全ての未来が死ぬ時。
 逆天号は、まだ姿を見せない。
 暗雲が、天を突く火柱が、うねり暴れる竜巻が――解き放たれる瞬間を待ちわびていた。












「――ねえ、唐巣神父。みんな……死んじゃうのかな」



 ローマの片隅に、小さな教会がある。
 そこは魔族の襲来から逃れた民間人の避難所となっていた。
 逆天号の出現によって戦意を失った魔族達は徐々に退却を始め、
 手の空いた唐巣神父は周囲の警戒を軍の兵士達に任せ、教会の中で不安に怯える人々を
 落ち着かせるために神の教えをあらためて説いていた。

 その中で、青い目の男の子が尋ねた。
 赤い縞模様のシャツを着た、そばかすがちょっと目立つ――どこにでもいる普通の少年。
 彼は空を埋め尽くす魔族の群れと、海の向こうの空が暗く、そして紅く燃えているのを見た。
 海と大地が、うなり声を上げるように鳴り響いたのを感じた。
 そして大人達が、この世の終わりが来たと嘆いたのを聞いていた。
 だから単純に『そうなのか』と思い、いろんな人に尋ねてみた。
 ところが誰に聞いてもそれどころじゃないの一点張りだったので、
 神父さんなら教えてくれるかもと尋ねてみたのである。
 すると他にも同じ事を考えていた連中はたくさんいたらしく、
 男女様々の子供達が、神父の傍に集まりその顔を見上げていた。

 唐巣神父は膝を折り、子供達の目線に顔を下ろして言う。



「神は全てを見ておられるんだよ。神は正義を愛し、悪を決して許しはしない。
 信じ、一心に祈るなら……必ず神はみんなに微笑んでくれるんだ」

「……でもさ、どうしてこんな事になったんだろ。
 ボクたち、こんなに怪物が出てくるほど悪いことしたのかな――」

「おや、君は何か悪いことを?」

「う、えっ……と……ごめんなさい……
 一昨日、近所の意地悪なおじさんの靴にカエルを入れたら、
 ひっくり返ってカツラが取れちゃったんだ……」

「そ、それはよくない。そのおじさんにはちゃんと謝らなくちゃいけないな」

「うん……でも、やっぱりそのせいなのかな……」



 涙目になる少年に、唐巣神父は優しく首を振り微笑みかける。



「私の故郷、日本にある言葉を教えてあげよう――因果応報――というんだ」

「イ……ンガ……オ……?」

「因果応報……全ての行いは繋がり、悪いことをすれば悪いことが、良いことをすれば
 良いことが自分に帰ってくる、という意味なんだ」

「やったことが自分に帰ってくるの?だったら、ボクも靴にカエルを入れられちゃうのか。
 うわ〜、まいったなぁ……」

「悪いことだけじゃなくて、良いことは何か心当たりはないのかい?」

「そう言われても……買い物の帰りにママの荷物を持ってあげたとか――後は憶えてないよ」

「――それでいいんだよ。
 君たちが憶えていなくても、神はその行いの全てを知っておられる。
 そして、悪いことをしても反省し、悔い改める者を神は全てお許しになる。
 だから、みんなで祈ろう。
 暴挙を行う悪に裁きの雷を――そして信じる者に祝福と奇跡のあらんことを――」












 逆天号のブリッジで、パピリオがワルキューレに詰め寄っていた。
 この兵鬼が出現した真の目的を聞かされたからである。
 有象無象の魔族を屠るためだけに、逆天号が起動されたのではなかったのだ。



「――つまり、弱められた封印と同種のエネルギーを撃ち込むことで、
 ゼウスの結界を復元しようというのが我々に残された最後の手段だ。
 断末魔砲のエネルギーを結界と同種のものに変換させる装置は完成している。
 後は射程に到着するのを待つのみだ……」


「何考えてるんでちゅか!!火山に断末魔砲を撃ち込むだなんて……
 ジークもベスパちゃんもあそこにいるんでちゅよ!?」

「わかっている……これは危険な賭けだ。目標をロックオンしてから2分の間だけ、
 主砲はエネルギーチャージのため発射されない。
 我々はその間にジークとベスパを救助し、帰還する。
 気持ちは……私も同じだよ、パピリオ」

「そ、そうでちたね……」

「もっとも、魔神が完全に復活してしまったら、全ては無意味となってしまうが……
 そうならないように、今は願うしかないな――」

「ベスパちゃん……ジーク……」



 暗雲渦巻くシチリア島を、パピリオとワルキューレはブリッジから不安な表情で見つめていた――。












 黄金の林檎を満足そうに握りしめていたルシエンテスは、ふわりと宙に舞う。
 そしてジークとベスパが倒れている場所を見下ろし、指先で宙になにかの紋様を素早く描き始めた。
 やがて赤熱化したように指の軌跡は光と熱を持ち始め、
 それは獣のような炎へと変化していく。



「万が一生きておると面倒なのでな……魔界の炎獣に塵も残さず喰らい尽くされてしまえ」



 完全な決着を付けるべく、それは放たれた。
 意志を持つその炎は、血に飢えた炎の牙を剥き出しにして襲いかかる。



 その斜線上に――渾身の力を込めて立ち上がる姿があった。
 短く切られた髪は、なお黄金の輝きと共に風にゆらめき――
 真っ直ぐな緑の瞳に、燃え盛る獣と老人の姿が映り込んでいた――。


 

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