ザ・グレート・展開予測ショー

どうき・がったい


投稿者名:MAGIふぁ
投稿日時:(05/12/18)

 ――あの時――

「前世がどーあれ、今の私は美神令子よ!私の現世利益を妨げる奴は、神も悪魔もぶっつぶす!!」
「やってみろメフィスト!どの道、私を倒す以外におまえに未来はないのさ!」
「いくわよ、横島クン!」
「はいっ!!」

  “同” “期”

 ――南極で、アシュタロスと直接戦った、あの時――

「横島クン!きいてるの!?」
「ああ……とろける……!!美神さんのなかに…」
「シンクロが進みすぎてる…!?実戦でテンションが上がってるんだわ!」
「なんかもう、どーでもよくなってます…消えそう……!」

 ――俺はそうやって、美神さんに吸収されそうになった――

 ――そして――

「決めろ!それを壊して何もかも台無しにするか――ルシオラを助けるか……!」
「ヨコシマ…!私一人のために仲間と世界…すべてを犠牲になんかできないでしょ!?」
「しかし――――!!俺の手で……お前にトドメをさすことになるじゃねーか……!!そんなこと――――!!」
「ほかの全部をひきかえにしても守りたいものがあるなら…私にはもう何も言えないわ!正しいと思うことをしなさい、横島クン!」
「恋人を犠牲にするのか!?寝覚めが悪いぞ!」
「どーせ後悔するするなら――――てめえがくたばってからだ!!アシュタロス――――!!」

 ――そして――

「し……島が…!?」
「冗談じゃねぇっ…!!三日もあれば地球がふっとぶぞ!?」
「今回はもうおちゃらけはなしです!!ルシオラのためにも…!!」
「世界を救うなんて一銭にもなんないボランティア…!!一刻も早く終わらせて、悪霊退治で小銭を稼ぐ平和な生活に戻るのよっ!!」

 “合/体”

 ――同期合体した俺と美神さん、そして空を飛べるメンツでアシュタロスの究極の魔体に立ち向かい――

 ――そして――

「それじゃ結局――――ルシオラだけが……!」
「もし、転生先が横島クンの子供ならどう!?」
「魔族には生まれかわりは別れじゃないのよ。今回は千年も待ってた人にゆずってあげる、パパ」

 ――そして――






「あれはこーゆー意味だったわけか、ルシオラ…!?」
「だってねー。あの時点ですでにもー……ねぇ?」
「「あははははははははは」」

 朗らかな、それでいてどこかかわいた笑いをかわすのは、横島とルシオラ。
 だがルシオラには触角がなく、体もやけに小さい……と言うよりも、幼い。まるで、いや赤子そのままの姿だった。

「いやー。まさか文珠に“同”“期”じゃなくって、“合/体”って入れたせいで、こーなるとはなー」
「私の力も使った、あの2文字こめられる文珠のせいもあると思うけど」
「いやー。なんにせよ、これでホントにめでたしめでたしやなー」
「そうねー」
「「あっはっはっはっはっはっはっはっは」」

 その腕に抱いたルシオラ(ベイビーバージョン)と、なにやら悟ったような、吹っ切れたような笑い声をかわす横島。

「あははじゃあるかぁ!!釣り○カ日誌じゃあるまいし、合体で妊娠て何よ!!せめて責任とれーーー!!!」

 そしてそんなふたりに、心の底からの渾身のツッコミを入れる美神の姿があったそうな。

 めでたしめでたし。

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