ザ・グレート・展開予測ショー

横島神話?


投稿者名:志都美
投稿日時:(05/11/ 1)



「なぁ〜ヨコっち、ええ加減役職代わってくれへんか?」
「却下じゃ!」
「そんな事言わんと代わってくれや〜」
「めんどくさいのは嫌や!」
「そう言わんと・・・」

既に何回目か数えるのも面倒になるやり取りをかわして逃げる横島忠夫。
いったい誰がどんな役職を押し付けようとしているのか?

「頼むわヨコっち、いい加減魔界最高指導者の役職引き継いでくれー!」

何故横島が魔界最高指導者になれるのか?
それはあのアシュタロスとの戦いから既に数千年の時が流れており、
今や横島は魔神筆頭となっていた。
そして単純な戦闘力だけならば既に最高指導者をも凌駕しているのだ。
その為ここ百年ほどサっちゃんからの猛烈なアタックを受けているのである。
しかし、横島には最高指導者になる気は更々無かった。
理由は単純明快『面倒くさい』である。

現在横島は魔神筆頭であり、魔界正規軍総司令官という役職についている。
デタントが続き対外的よりも内部の不平分子に睨みをきかせるのが最近は大きな役割となり、
それ程忙しいわけではないのだが、それでも十分面倒な仕事が多い。
この役職もサっちゃんの策謀で無理矢理やらされているだけに、
これ以上の面倒事は勘弁して欲しいのだ。

だがサっちゃんからすれば神界にも多大な影響力がある横島こそ最高指導者に相応しいと思っているのだ。
もちろん打算が無いわけではないが・・・。
『ワイかてハニーとイチャイチャする時間が欲しいんやぁぁぁぁぁ!!』
という事らしい・・・。

ちなみに言えば現在魔界の8割が横島シンパで、神界でも6割近くが横島シンパである。
ハッキリ言って最高指導者よりも人気が高い。
特に女性からの人気は圧倒的である。
何故こんな事になったのか?
理由は5千年ほど前に行われた神魔正規軍合同演習時に遡る。

当時デタントはまだまだ不安定であった。
戦力の均衡の為アシュタロスの後釜に横島が入ったものの
魔界内部からも批判が多かったくらいである。
そこで神魔両指導者はストレス解消を目的として合同演習を考えたのだった。
当初これはあくまで演習であり、命の奪い合いになるはずではなかった。
だが、元々反目しあっている者たちである。
次第にエスカレートしていき、演習がいつしか戦争の一歩手前となっていた。
焦った両最高指導者が止めようとしたものの、血気にはやった者たちは止まるはずも無く
ついに魔界側で死者が出てしまった。
その為歯止めは利かなくなり両最高指導者も諦めかけたその時、
その身体を張って止めたのが横島であった。

当時横島は魔神とは名ばかりで戦闘力は上級魔族のそれより少し上というレベルであり、
力押しで止める事など不可能であった。
そこで横島は睨みあいを続ける両陣営に単身で乗り込み懇々と頭を下げ説得して回ったのだ。
その時引き合いに出したのが、自分とルシオラの事である。
どれだけ戦争で命が失われるか?愛する者を失う痛みがどれほどの事か?
これに対して神魔共に権力者達はそれを鼻で笑ったのだが、
下級兵士達はそれに感銘を受けたのだ。
違う種族でもそれだけわかりあい愛する事が出来るという発想が無かった為である。
特に女性達は涙を流し横島の話を聞きつづけた。
そして気がつけば睨みあっているのは上層部だけという事になったのである。
こうなれば両最高指導者が動く事が可能となり、デタント史上最大の危機は回避されたのだった。

これ以後神魔の交流は非常に活発になった。
特に横島の元には毎日のように多くの訪問客が訪れた。
そして多くの女性から求婚されたのである。
ちなみにルシオラは魔神となった横島により復活しており、
横島の第一夫人として大変頭を悩ませていたのは秘密である。

神魔界でこれだけ人気者になれば人界にも多大な影響が巻きこる。
元来神魔の強さの秘密の一つに『伝説』がある。
『ギリシャ神話』や『クトゥルー神話』『ギルガメッシュ叙事詩』『聖書』などが
それに相当するのだが、今回の件も神話化されたのである。
すると当然横島の神格が上がり、気がつけば最高指導者にも勝るとも劣らなくなっていたのである。
もちろん急になったのではなく、千年以上の時を費やしておるのだが・・・。
こうして横島は下級兵士(特に女性)には多大な人気を得、
上層部には実力で勝る状態となったのである。
そして時が過ぎれば上層部(特に魔族)とも付き合いが長くなり、
横島の人柄に触れれば仲良くなってしまうのだった。


「またヨコシマは逃げ切ったな」
「うむ、しかしいつまで逃げ切れるかの?」
「とりあえず妾はあと千年は逃げるに賭けておる」
「俺は案外早くに押し切られるとみて百年に賭けた」
「オッズはどうなっておる?」

こんな話が神魔界上層部でなされている事を横島は知らない・・・。



あとがき:
書きたい事が書ききれず自分の文章力の無さを痛感してしまいましたけど、
こんな未来もありえるんじゃないかな〜と妄想してしまいましたがどうでしょう?

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa