ザ・グレート・展開予測ショー

横島忠夫の人生色々!


投稿者名:10番惑星
投稿日時:(05/10/28)

ちらっ…「はあ〜っ」
ちらっ…「はあ〜っ」
ちらっ…「はあ〜っ」

ここは美神除霊事務所である。

応接室のソファに座っていたおキヌちゃんは、向かいの椅子に腰掛けている人物のある部分をちらちら見ながら何度もため息をついていた。

「どうしたのおキヌちゃん、ため息ばかりついちゃって。」
おキヌの隣に座っていたタマモが声をかける。

「あ、ううんっ なんでもないのよ。タマモちゃん」
「そうかわかった!横島のおっぱいを見ていてため息ついてたんでしょ。」

図星を突かれ慌ててタマモの言葉を否定するおキヌちゃん。
「ち、違うわよ!そ、そんなんじゃ… 」

「でも、あのおっぱいは確かに反則よねー。美神にも勝るとも劣らない大きさで形も綺麗だし揉み心地もよさそう。ほんとについこの間まで男だったなんて思えないわよねー。」

タマモの言葉に反応して、向かいの椅子に座って白いTシャツ1枚だけ着てノーブラでその形の良い豊満なおっぱいを無雑作にさらしていた髪の毛がショートカットにバンダナを巻いた美少女がおもむろに口を開いた。

「そうでもねえんだよなタマモ、なにしろ重くて肩はこるし、周りの男からじろじろ見られるし、電車に乗れば痴漢に会うし、胸がでかいとろくなことがねえよ。」

美少女は男言葉でタマモに答える。
ちなみに横島に痴漢を働いた不心得ものがどうなったかは想像にお任せする。

「い、いやみね!それはおっぱいが小さい私たちに対するいやみだわ!く、くやしい!」
「え、え、わたしたちって?」

「えーい!どうしてそうなるんじゃー!」

ハンカチを噛んで悔しがるタマモに突っ込みを入れるバンダナの美少女。

「それに俺はすぐ男に戻るんだからおっぱいが大きくても全然意味がないんじゃ!」

タマモと横島の漫才を見ていたおキヌちゃんが声をかける。
「でも横島さん、男に戻る方法が見つかるまでは女性のままでいなければならないのも事実なんですよ。」

「はーっ、そうなんだよなー、俺が男に戻る手がかりは全然見つからないし、どうしたものかな…」

横島と呼ばれた美少女は、その大きなおっぱいを誇示するように背をそらしながらため息をついて天井を仰ぎ見るのだった。

そして、おキヌちゃんとタマモもその横島の大きなおっぱいを見ながらため息を漏らしていた。

時を遡ること一ヶ月前、とーとつに横島忠夫は女性になってしまった。
原因はまったく不明である。

某病院で精密検査をするも肉体は言うに及ばず染色体レベルで完全に女になっており、当然子供を産むことも出来ると聞いた横島はその場で卒倒した。

その側では横島のカルテを持ちながら笑気ガスを吸い込み「現代医学はー!現代医学はー!」と叫んでいる医師がいた。

現代医学では原因も治療法もわからなかった。

最初はこの受け入れがたい事実に

「うそやー!これは夢なんやー!俺の17年間を返せー!」と錯乱状態であった横島も最近では現実をいやいやだが受け入れているようだ。

美神も八方手を尽くしてオカルト方面から横島女性化の原因を探したが全く手がかりなし、やはりお手上げ状態、まったくわからないのだ。

「まあ、今は前向きに考えるしかないわよね。」
さじを投げた美神が横島に告げた言葉である。

幸か不幸か横島の霊能力はそのままであった。
サイキックソーサー、栄光の手、そして文殊も問題なく使える。
身体能力も申し分なく、男性時と比較して筋力が多少劣る程度である。
ただし、煩悩パワーが出るか出ないかわからなくなったのは痛いかもしれない。
そして横島最大の能力ともいえるゴキブリ並みの不死身の肉体だが、流石に美神も女になった横島を殴るわけにもいかずこれも今のところわからずじまいだ。

ところで鬼の美神も女になった横島にはやさしいようで、
「女って身の回りにお金かかるのよね。」
とバイトの時給を上げたり、部屋や身の回りの物を用意してくれたり、横島に色々気を使っていた。

「うふふ、女の子になった横島クンはクールビューティ系の物凄い美少女なのよねえ。霊力も一流だし、さあ見ていなさいよ。もっともっと磨きをかけてうちの看板娘の一人にしてあげるわ。はははは!!」

前言撤回、美神には色々狙いがあるようだ…

ところで
「ううう…、先生と散歩に行きたいでござるよー!!」
草葉の陰で、大好きな先生と散歩に行けなくなった人狼の少女が泣いていた。


続かない・・・・・・

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