ザ・グレート・展開予測ショー

GS新時代 【鉄】 其の五 7


投稿者名:ヤタ烏
投稿日時:(05/10/26)



「いい加減に諦めたら?」

その凛と澄んだ美しい声は、沈殿しかける意識にも良く響いた。
このまま眠って眠ってしまえばどれ程楽だろうか?


だが声に逆らうように、体を起こそうと力を入れる・・・・この程度で音を上げて何が出来るのだ?

(タテェ)

しかし脳から出された指令は体を動かすには至らない。


「やはり、これ以上は無理でござるな」

既に解りきった事だけに、それがいかに無意味で、無謀な事か彼女達には解っていた。


「・・・・マダ・・・いけぇ・・・・る」
喘ぎならその言葉を否定する。
身体の底から湧き上る弱気に身体が支配されぬように、抵抗を試みる。



「寝たままじゃ説得力はないわ」
「無理はせぬほうが賢明でござるよ」


「・・・・こんな事ぐれぇええ」
ストライキを始めた身体を無理やり動かし
無理やり真呼吸を開始する。

乱れた呼吸、荒く荒く乱れた呼吸を必死に整える。しかし


「!!げふえぇっ」


咳き込みまたも呼吸が乱れる。
吸おうとしても空気が肺まで届く事は無い。
すぐ近くに空気が有るのに酸素が供給される事は無い。
胸を掻き毟りたいほどの苦痛が襲うがそれを行う気力すら湧き上がらない。

乱れた力がなけなしの気力を奪っていく。


「くはっ・・・はぁ・・・はあ・・・はぁっ」
闘争心に肉体が呼応しない
限界まで行使された筋肉が痙攣を起こし始める。
呼吸が不規則に乱れ始める。
呼吸法を続けるだけの集中力も無かった。
意識が遠のき始める。


「限界ね」
「ヒーリングするでござる」








眼を開けると新緑に萌える木々が視界いっぱいに広がっていた。
何処かで水の流れる音が伝わってくる、すぐ近くに川が流れているのだろう。
仰向けの背中からひんやりと地面の冷たさを感じる。
そしてその冷たさと共に自分が地面で寝ている理由を思い出した。


ああ  また自分は訓練中に倒れたのか

連休とズル休み(令子の許可付き)を利用して汰壱は二人の師匠に連れられ、人狼の里の近くの森で七泊八日の強化合宿に来ていた。
今日はその最終日、にも拘らず気絶してしまう自分を情けなく思う。


大きく息を吸い込む、生命の息吹が香る空気は少し甘くそして澄んでいた。
もう一度新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込む。
空気をこんなに美味いと感じるのは初めてだ。



「大丈夫でござるか?」
いきなりシロの顔が飛び込んできた。


「!!」
意識の覚醒と共に飛び込んだシロの顔驚き
弾かれるように頭をを上げるが、如何せんタイミング悪い。
完璧にシロの顔面に頭突きをお見舞いするタイミングであったが。


パシッ


何事も無くシロの掌に止められた。


「なかなか元気でござるな・・・しかし・・・しばらくは、休むと良いでござるよ」
彼女は柔らかく微笑んだ。
「・・・生憎そういう訳にいかねぇもんで」
不適に笑って見せるが、その表情はどう見ても苦痛に顔を歪めている様にしか見えなかった。
その声にも力が無く明らかに弱弱しい。

「無理をしてばかりでは体が持たぬ、休む事も重要な事でござる」
そう言いながら額に当てられた掌から癒しの力が送り込まれてくる。
連日の訓練に告ぐ訓練で心身共に憔悴しきっていた肉体には何よりのご馳走であった
硬直した筋肉がゆっくりと解されて自然と力が抜けてくる、その心地良さに思わず睡魔が擡げてくる。

「やべぇ・・・寝そう」
「全身を酷使し過ぎておるゆえ、体も休息を求めているのでござるよ。少し眠ったほうが良い。」

「寝てる時間が惜しい」
「頑張るの良いでござるが、程ほどにせぬとなぁ」

柔らかい声が意識を包み込む。
後頭部感じる暖かさがいっそう眠気を誘う。柔らか過ぎず硬すぎない上質の枕を思わせる。
起きなくてならないという最後の足掻きを意思を、せせら笑うかの様に心地良かった。
(ダメだちょっと寝よう)
既に起きる意思はとうに無く、眠りに落ちるのを待つばかりの身であったが、あることに気が付いた。


「あの・・・・何でシロさん顔が逆に見えるんすか?」
本当にどうでもいい疑問であったが、気に止めると気になってしまうのが人間である。


「ん?膝枕しとるからじゃが・・」


・・・・・・・・・・はい? 膝枕?  ヒザマクラ? HIZAMAKURA? ナニソレ? どこのお約束?
その言葉聞いた瞬間に、マリアナ海溝より深い所に沈殿していた意識は、一気に大気圏を突破した。


「世界ィィィィィ!!」
訳の分からぬ事一声叫ぶと
汰壱の姿が消える。
シロが次に視認したときは汰壱は5メートル先に存在していた。

そして・・・・


「おおおおおおお俺は違う俺は違う俺は違う俺は違う俺は違う俺は違う俺は違う俺は違う
俺は違う俺は違う俺は違う俺は違ううううううううううううう!!!」


大木よ砕けよとばかりにパチキをかます汰壱
その速度は忠夫に匹敵する。

「どっ、どうしたでござるか?」

驚いて駆け寄ろうとするシロに

「ぶっちゃけありえねぇ!」

額が割れて血でエライ事になっている。

「落ち着くでござる!!そんなに騒ぐと」

ブシュー
天高く血が噴出した。
「あ”」

「言わんこっちゃ無い・・・いいから落ち着くでござる」
暴れ馬を宥める様に落ち着かそうとする。


「ふふっ・・シロさん俺は冷静ですよ少し頭に血が上っていましたが・・・今では冷静ですよ」

現在進行中で血がぴゅーぴゅーと噴出ているにもかかわらず。ニヒルな笑みを浮かべる汰壱
そのあまりに気味の悪い光景に若干引いてるシロ。

「昇った血が全部抜けてるでござるからな・・・って何をそんなに興奮してるでござるか?」

当然と言えば当然の疑問でもある。


「別に興奮してる訳ではありません、ただあまりの出来事に我を失っただけです」

「似たようなもんでござろう・・・だから原因は?」

汰壱は大きく息を吸い込み




「あのですねシロさん!!・・・俺はそういうキャラじゃないんですよ。膝枕とかそういうスゥトォロォベリィィィィな行為は
別の人にやってください!俺には膝枕とかそんなラブコメみたいな枕ではなく、剣山とかそんな体張ったギャグ枕を用意するべきです。」


「そんなに驚いたでござるか?」

「そりゃ驚きますよ!そんなもん膝枕とか言ったらイケメン、ラブコメ主人公のオプションやんけ!
そんなもんは俺じゃないんです。王には王の、料理人には料理人の役割があります。そればっかりは俺の射程距離外ですよ。
近距離パワー型は遠く行けないの!OK!?」


「・・・・・・・・」

「まだ要領が得ないようですね。いいですか?具体例を出します。
ロボで言うならリアル系とスーパー系ぐらい違います。人で言うならケンシロウとウラシマ・ケイタロウぐらい違います
状況で言うなら、俺が核戦争後の世界に行けたとしても、どっかの温泉兼女子寮には、神が許可しても行けないのと同じ理屈です。
ようはそれぐらい交わらないものですよ!!俺とラブコメは【混ぜるな危険】なのです!偉い人にはそれが解らんのです。」

高々と拳を上げて演説を開始する汰壱
そのうち「立てよ国民」とか言いそうである。
テンションが上がる度に血の勢いが加速する。
そろそろ致死量に届くかもしれない。

「えらく具体的でござるな」


「判っていただけましたか?最後に付け加えると俺は甘い物は好きですが、甘いのはダメなんです。ううっ」
流石に出血量が人体の限界に近づいたのか、顔を真っ青しながら了解を求めた。

「なるほど・・・・・様は照れとるのでござるな?」
「ちげぇ!」
必死の演説は天然には意味を成さなかった。
これ以上騒ぐと本当に、決定的な何かが切れてしまいそうになるのでその場に座り込んだ。


「とりあえず膝枕は勘弁してください・・・マジで」
「あいあいわかった。だから休むでござるよ」
「・・・は・・い」
シロに促されてようやく休む事を決めた。
先程、頭突きをした大木に背を預けて呼吸を整え始める。



「折角っすから超回復の訓練しますわ」

「やめておけ無駄に体力を削るだけになるぞ、そんな状態では氣も碌に練れまい」

「へへっ内氣コントロールだけは出来るんですよ。」

まあ見ていてください、とばかりに目を閉じ呼吸のみに専念する。


フゥゥゥゥゥゥっ
【真呼吸体内治癒力強化】




真呼吸とはつまるところ内氣のコントロールである。
呼吸によって生み出された僅かなエネルギーを体内で少しずつ溜め込み。
血液が循環するかの様に小さなエネルギーを操作し、体内に行き渡らせチャクラを活性化させて
霊力を生み出す。

真呼吸は霊力を生み出す呼吸法であり、同時に肉体も活性化させる。
だが肉体を活性化させるということは、単純な筋力の強化だけには留まらない。
即ち五感や治癒力・などの本来人間が無意識に使っている力も強化されるのだ。
今、汰壱が行っているのは、その治癒力を強化して傷の回復を早めている。
汰壱が常人より頑丈であり、回復力が高いのは真呼吸が作用しているからなのだ。


霊的才能には恵まれていなかったが、この様に自らの肉体をコントロールする術は幼い頃からの特訓により
高い次元で習得していた。


「ほぅ」
シロは僅かに驚いた。
汰壱の周りに氣が集まり始めている。
規則正しく刻まれる呼吸のリズムが周りに存在する豊富な生命エネルギーを集めている。
それらを体内取り込みゆっくりと傷を回復させている。

(この年でこのレベルにまで昇華させておるとは・・・・)
素直に感心した。
単純な筋力強化だけならば比較的簡単である。
しかし今汰壱が行っている治癒力の強化は、かなりの長期間の修練を続けなければ習得は難しい。

真呼吸は簡単な術である。
ある程度の訓練を積めば誰でも習得できる。

しかし極めるとなれば話は別だ。
真呼吸とは独特のリズムの呼吸法であるゆえ、それ継続して行うには非常に困難を極める。
呼吸という物はちょっとした事で直に乱れる。

ちょっとした運動や緊張したりすれば簡単に息は上がり。

苦痛や恐怖などは呼吸を乱す最大の要因である。

そのような外的内的な要因を受けても尚、継続するには鉄の様に固い意志と集中力が要求される。


「六年間毎日でござるか・・・」
継続は力なりは言うが、これほど続けられるのも珍しいだろう。
特に汰壱ほどの年齢は飽きやすく、この様に継続させるのは困難である。
余程の強い意志が無ければ・・・


(俺は最強のGSになるんだ)


その言葉がその場の思いつきや冗談など一切挟まない、心底の本気である事をシロは改めて知った。

(しかし努力だけではどうにもならんでござる。)


シロの表情が曇る。


汰壱の訓練に付き合いそろそろ一ヶ月半、成果は著しくなかった。
出力が殆ど上がらないのだ。

今現在の霊気の総出力は六道でも最下位と言っても言い過ぎではないだろう。
コントロールについてはタマモの指導もあり以前に比べて随分と扱える様になってきた。

しかし根本的に出力不足である。
総量は真呼吸を併用させれば並程あるが、霊的攻防力は出力がそのまま関係してくる。
教える前に比べ霊的なスタミナは向上しているし、以前のように数分で息切れを起こす事も無くなった。
だが汰壱の様にベースが近距離格闘であると霊的出力が低いのは致命的である。



(この辺りが限界でござるな)
霊能の才能の有る無しが此処に来て、ハッキリと浮き彫りになった。
寧ろ普通の人間であった汰壱が此処までのレベルまでこれた方が奇跡に近い。


(そろそろ潮時かも知れぬ)
自分達は教えられるだけ教えてきた。
そして何より汰壱は熱心だった。

早朝の訓練にはいつも自分達より早く着いて。アップを済ませている。
自らは一言の弱音も吐かず、愚痴も文句も一言も言わない。
タマモの熾烈を極めるシゴキに何度と無く地面に叩きつけられるが、それでも立ち上がり向かっていく。
不器用ながらも常に考えて、最善の方法探る努力を忘れない。
どれほど疲れていても一万本の打ち込みを忘れない。

しかし

(馬鹿な子ほど可愛いと言うが・・・見極めねばな)
いつかは決めなければならない事だ。
もう先延ばしは出来ない。




応急処置を済ませて気が抜けたのか、汰壱は眠りに落ちたようだ。

きつく目を閉じ眉間に皺を寄せて眠っている。
握り締めた拳が小刻みに震えている。


「眠る時ぐらい力を抜けばよかろうて・・・・本当に不器用なやつじゃ」
苦笑しながら上着を掛けてやる。

眠りながらも戦っているのかもしれない。







「・・・・しっかしブっサイク寝顔でござるな」

感じた通り正直な感想を言うシロがいた。








五時間後










ぐぎゅるるるるるる〜

間の抜けた腹の音で汰壱は目を覚ました。
既にあたりはオレンジ色の光に包まれている。

空腹で目が覚めるの健康な証拠である。
軽く伸をびしてあたりを見回すが誰もいない。

起きたばかりで頭が確り覚醒していない

とりあえず自分が何で、こんな所で寝ているのかは思い出した。


「・・・・とりあえずキャンプに戻るか」

きっと二人も戻っているはずである。


三十分ほど歩き、開けた川原に出た。
沈み始める太陽が水面を照らし、川沿いの峡谷を美しい山吹色に染め上げている。
一瞬その景色に眼を奪われながらも、キャンプを張った場所を目指した。
ほどなくして見覚えのあるテントが見えてきた。


「シロさん、タマモさん、ただいまっす」



焚き火を囲んで座っている二人に声を掛けた。


「・・・・・」
「・・・・おかえりでござる」

二人とも表情が硬かった。
漂う雰囲気もなにやら重く感じる。


「腹が減ったであろう?飯が出来取るから食うでござる。」

「・・はあ」
違和感を覚えながらも
生返事で返しながら飯盒に盛られた白米を川魚をオカズにして黙々と食べ始めた。

「食べ終わったら・・・話があるから」

表情出さずにタマモが言った。








食事と後片付けを済ませ、軽く食後の運動を行う。
そして知らぬ間になぜか念入りに整理体操まで済ませている。
汰壱自身もその理由は解らない、ただ体がソレを行えと命じている気がした。


「・・・・今日で、私達と修行して何日めかしら?」
汰壱に向かい合いながらタマモが言った。
「えー、五十日丁度ですね」
足首のストレッチをしながら答えた。

タマモは自らの気を落ち着かせるように、細く息を吐いた。


「私、シロもだけど、私達あんたに修行をつける時に、ある事を決めていたの。」

「・・・・・なんすか?」

「五十日であんたを見極める。」

「・・・・・・・・・・・」

「今日が丁度その日・・・正直あんたは良くやったわ・・・いつ音を上げるか。いえ音を上げさせようとしたけど
あんたはそれに耐え切った。ホント、呆れるぐらいに」
タマモは少し笑っていた。

「でも、あんたが目指してる場所は、決してそれだけじゃ辿り着けない」
きっぱりと断言した。

「耐え切るだけじゃだめなの・・・閉ざされいる道を開くにはそれなりのチカラがいる。」

「あんたには空を飛ぶ羽根は無い・・・羽根を持っている者だけが飛び上がれる。ソレを目指す資格がある。
羽根の無いあんたが飛ぶのは不可能よ。あんたにはソレを目指す資格すらない、それでも、それでも、あんたはソレを目指すの?」
今一度、真意を問う

「目指します。」
その声には一切の淀みが無かった。

その思いは、昔の様に純粋に真っ直ぐではない、幾度も挫折し、幾度もへし折れ、折れ曲がり、砕け散り、
それでも、また立ち上がり、また繋げて、また叩き伸ばし、また掻き集める。

幾度もソレを繰り返しきた。



怒り、悲しみ、不満、挫折、憎しみ、嫉妬、

幾重に含みながらも、叩き上げられる

勇気 喜び 希望 達成 優しさ 尊敬

幾重に連なり、積み上げられる。






「タマモさん、シロさん・・・・可能、不可能は他人が決める事じゃありません、俺が決めます。」
芯の通った声が響く。

迷いも恐怖も挫折も知る眼だ。

そして勇気と覚悟と誇りを持つ眼だった。





ああ、この子は本当に良い眼をしている。





「じゃあ、汰壱・・・証明してみなさい。納得させてみなさい。私達を、知っている人、知らない人、全ての人に証明してごらんなさい」
その声は憂いと喜びを含んだ美しい声だった。

「汰壱、これがあんたが始める最初の試練・・・私達は今からあんたを試す。」
「制限時間はあんたが戦闘不能になるまで・・・私達を納得させるチカラを見せてみなさい」



「・・・汰壱よ・・・万が一にも死ぬ覚悟、あるな?」
最後に覚悟を問う。
辺りを漂う空気が一気に下がるのを感じた。
空気の質が変わって行くのを肌で感じた
タマモとシロは汰壱を正面から見据えている。


「あります」
間髪いれずに答えた。


死への恐怖はもちろんある。

その恐怖を見てみ見ぬフリををする事は出来ない。
七年前のあの日から、死の恐怖はすぐそこにあった。

父が死んだあの日から・・・・

今も鮮明に覚えている。
夜中に飛び起きる事もいまだにある。



恐怖で息がつまり、悲しみで座り込みそうにもなる。

だがそれでも、それでも自分は前に進むことを選んだのだ。


歯を食いしばり、眼を逸らさずに


『強くなれ・・・・汰壱』

あの言葉が自分を奮い立たせる。


『可能、不可能は他人が決める事じゃない、自分で決める事だ。』

その信念が自分を支える。



やる事は当の昔に決めている。



後は実行あるのみ!



見せてやる

証明してやる






この心と技と体をもって俺の有りっ丈を。



拳を作る。  打破するために。        
               

握りしめる。  貫くために。  


力を込める。   
氣を込める。   自分の体に有りっ丈          
霊力を込める
           

勇気を込める     この手と足に

誇りを込める。     この胸に
      
覚悟を込めて     この背に背負う

最後に野望を     そして希望と幸運を    


「破ぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!」

           










持てる全てをつぎ込んで、この手よ生み出せ可能性

既に沈む夕日を背に、あらん限りの声で咆えた。

「いざ尋常にぃぃぃ勝負っ!!」

   

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa