ザ・グレート・展開予測ショー

Cat People 終


投稿者名:偽バルタン
投稿日時:(05/10/19)







<SIDE:朧>




「にゃあ〜にゃあ〜にゃあ〜♪」

「…にゃん♪…」

「…に…にゃぁぁ…」



バベル執務室に響く、元気な仔猫の三重奏。

…皆本さん…私、ヒトの“性癖”に口出しするつもりは無いのですけど…流石に職場でコレはどうかと思いますよ?



「い、いや柏木さん!コレはこいつ等が勝手に…
こ、コラお前等!一体何のマネだ!!」



甘えた声を出して皆本さんにじゃれ付いてるのは、よ〜く見慣れた3匹の仔猫…

頭にはネコミミの付いたカチューシャつけて。
首もとの真っ赤なチョーカーにはちりんちりんと金の鈴が…ひょっとして首輪がわりなんでしょうか?
掌にはめたふわふわのグローブにはぷにぷにの肉珠が装備されてて。
スカートの裾からはゆらりと長いシッポが覗いて…

皆本さんてば…ネコ娘なチルドレンの3人娘を自分のまわりに侍らせて…
あなた達、こんなの局長が見たら憤死しちゃうかも知れませんよ?



「へへぇ…いやな?昨日のアレで皆本には“ケモノっ娘属性“があるらしーコトが解ったからよ…さーびすしてやろうかなと♪」

「…ホントは悦んでるくせに…素直じゃないわね?」

「待て!なんだその悪質極まりないデマは!!僕をなんだと思ってるんだ!!」



まぁ…そうだったんですか。皆本さんにそんな趣味が…
でも…あの出来ればそうゆうのはプライベートだけになさってくださいませんか?
公私のケジメはきっちり付けて頂かないと…



「いや信じないで下さいよ柏木さん!?
こいつ等の格好は僕がさせたんじゃ…
てゆーか葵!昨日『酷い目にあった』って…なのになんで君までこんな…」

「や…う、ウチは反対したんやで?でもこのふたりがどーしてもって…
ウチも付き合いで仕方なく」

「葵ぃ…1人だけイイコぶってんじゃねーぞコラ?昨日はあんなにスゴかったくせによぉ♪
忘れたとは言わせねーぞ?」

「葵ちゃんダメじゃない…”素直になる“って…昨日言ったばかりでしょ?」



…皆本さん?葵ちゃんと昨日何かあったんですか?



「ウ、えぇ…実は…その…」

「葵のヤツってばサカリのついた“メスネコ”になっちゃってさー?
んで皆本に迫って…そりゃもー大変だったんだよな♪」

「ご、誤解されるよーな言い方はやめぇや!あれは『催眠術』で…それに元凶はアンタやろーが!」

「…薫ちゃん嘘は言ってないわよ…
葵ちゃん大胆だったよね♪皆本さんだって満更でもなかったみたいだし…
ね、皆本さんもホントは嬉しかったんだよね?」

「え…ほ、ほんまに?」

「…ってお前等は口を出すなぁッ!ややこしくなるだろーが!!」



…はぁ…そうですか…
でも正直ショックです…皆本さんは…皆本さんだけはマトモだと思ってたのに…マジメそうに見えて実はトンでも無いヘンタイさんだったんですね?
…解りました…もー何も言いません。



「だ、だから違いますって!ってゆーかナニが解ったんですか!?」



あら、そろそろ時間が…それじゃ、邪魔者は退散しますね?
あ、局長には私からちゃ〜んと“うまい事“言って置きますので安心してください。
では…どーぞごゆっくり。



「ま、待って…柏木さ…助け…」

「ほーら皆本ぉ…覚悟はいーか♪」

「皆本さん…いっぱい“ご奉仕”してあげるにゃん♪」

「…う、ウチも…」

「ってぷわ!?お、お前等よせ…や、やめ…うわ…わああぁぁ!?」





退室した振りをして、陰に隠れてこっそり様子を覗いてみれば、皆本さんは今まさに彼女達の餌食になろうと…

…なーんて…これ位で勘弁してあげようかしらね?
ダメね…ついつい意地悪してしまうわ…
だって皆本さん、あんなにいい反応見せてくれるんですもの♪

あの扮装は…あれはまたあの娘達が…多分薫ちゃん辺りが何かやらかしたんでしょうね。
皆本さんには、彼女等に手を出すような趣味も度胸も甲斐性も無いですから。
そ、アレは彼女達なりの“すきんしっぷ”なんですよねー…そー思うと微笑ましいです。
…まぁ…薫ちゃん辺りはもしかしたら本気かもしれないけど…



「にゃああ〜〜♪にゃぁぁぁ♪」

「にゃーん♪」

「…にゃぁぁ…」

「こ、コラお前等…わぷ…頼むから…う…そ、そこは…!?」



あ…そろそろ止めに入らないと。
皆本さん真剣に『食べられ』そう…



「「「にゃあ〜♪」」」

「た、助けてーーーッ!?」









終わり…

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