ザ・グレート・展開予測ショー

人…魔…神


投稿者名:ジェネ
投稿日時:(05/10/18)


カップ面とテッシュで埋め尽くされたような足の踏み場の無いような部屋…空いている空間と言えば、真ん中に広げられたせんべい布団の上だけ、言うまでも無く『横島 忠夫』の部屋である。そこに2つの人影があった。

一人はもちろん横島 忠夫。

いつもは腹を出しながらだらしなく寝ているのだが…今日は腹の辺りで腕を組みまるで死んでいるかのように安らかに眠っている。

そしてもうひとり…やわらかなオレンジの髪をしているが、その頭には2つの角があり、小柄で綺麗な体をしてはいるが、貧○な女性…竜神であり、妙神山の管理人を務める『小竜姫』である。
足の踏み場がほとんど無いため、せんべい布団の上に乗り、寝ている横島と少しくっつきながら座っている。
じっと横島の寝顔を見つめていた小竜姫はやがて何かを思い、自分の顔を横島へと近づけていった。


―チュッ

一瞬唇が触れるような軽いキス…そして、その感触で眠っていた横島が目覚めた。
だが…そこに小竜姫の姿は…無かった。
唇に残る感触…そして目の前の光景…横島は一瞬で全てを理解した。

「う…うわぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」

突然叫びだす横島、そして家の中で暴れ回り、狭い部屋をことごとくつぶして言った。
横島忠夫はかつて魔族…『ルシオラ』の霊基構造を貰い、命を救ってもらった…ゆえにたとえ人間でも気持ちは一つ…つまり(仮)人魔なのだ。
そしてルシオラと同じ行動をして、突然消えた小竜姫様…言わずともわかる…彼はまた一つの命を失い…人魔神へと変わったのだ。

「ぐわぁぁぁぁぁぁああああ」

体中を引っかき、転げまわる横島。
やがてそれを見かねた一人の人物が横島に声をかける。

「さあ!次のステップへ進むのじゃ!今日は良い一夜を過ごせそうじゃの!」

「うわああああああああああああ!!!」

横島へと声をかけたのは…かなりコユイと言える顔をして男にも見えるガッチリとした肉体…コマンダーのような印象を受けるその人物は『織姫』だった。

そう…横島へキスをしたのは変化をした織姫だったのだ…

そして横島が苦しんでいる理由…それは紛れも無く人魔神…否、蕁麻疹が出てきたからだった。

「さあ!夜はまだまだこれからじゃ!たっぷりじっくり楽しもうぞ」

「ぎゃあああああああああああああ」

その後、横島がどうなったかは……あえて言わないでおこう。




あとがき

ギャグの特訓中です…自分は大阪人のわりにギャグが出来ず、え〜!ありえな〜い!みたいに言われ続けているので見返してやろうと努力しているのであります(涙

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