ザ・グレート・展開予測ショー

Cat People 2


投稿者名:偽バルタン
投稿日時:(05/10/17)





<SIDE:薫>




「にゃあ〜〜♪」

「…で?どーしてこーなったんだ?」



ホント…なーんでこんなコトになっちまったかなぁ?



「…薫?」



ウ…わ、解った、解ったよ。言うよ…だからそんなに睨むなよぉ…

…えっとね…皆本が帰ってくる一時間位前さ…あたし葵とケンカしたんだ。
原因はこの本…

『サルにも出来る催眠術(Dr.カオス著/厄珍堂出版)』

スポーツ新聞の3行広告でみっけたヤツでさ?
通販限定、オモテで流通させるのは不可能とゆー…



「…薫…スポーツ新聞の3行広告って時点でもー既にアウトだと思うぞ?」

「…ってゆーかどーしてそんなの買おうとか思ったの?」



い、いや別に深い意味なんて無いぞ!?
そう!皆本や朧さんに催眠術かけて、あんなコトやこんなコト、え?挙句の果てにゃそんなコトまで!?…なーんて事は決して!!
そ、そーゆーの全然考えてないからな!?



「…考えてたんだな…」

「…考えてたのね…」



と、兎も角だ!あたしは、なけなしの小遣いはたいて買ったんだよ…それなのに葵のヤツときたら思っきしバカにしやがって!
だからさ、あたしも頭にきて…そしたら葵も…後はそのまま売り言葉に買い言葉で…

『はッ…あほクサ…そんなんインチキに決っとるやん?
ンなモンでそないに簡単に催眠術がかけられるよーになったら、催眠能力者なんていらんちゅーの。
…薫…アンタ絶対に騙されとるで?』

『んだと! そんなんやって見なきゃ解んねーじゃん?もし出来たらどーんだよ!?』

『ほな試してみるか!?』

って流れになって…んで…



「薫ちゃん、葵ちゃんに『お前はネコだ!』って催眠術を…」

「…で、その結果がこれか…」

「にゃあ〜♪」



む、無理矢理やったワケじゃねーぞ!?
葵のほうからどうせ無理だからやってみろって…



「はぁ〜。バカなコトを…紫穂も見てたんならとめてくれよ…」

「ごめんなさい…なんか面白そうだったからつい…
それに私も葵ちゃんと同じでまさかほんとにかかるなんて思わなくて…」

「ま、済んだ事は仕方が無いな…早く葵を元に戻してくれ」



そ、それがさ…術のかけ方だけで、解き方は載ってないんだよね、この本…



「は?」

「えーとね…
『催眠術の解き方は“続・サルにも出来る催眠術”掲載です。別途にお求め下さい』…ですって。商売上手ね?」

「や、そーゆー問題じゃないだろう!!じゃ何か?葵はこのまま…って、わ…ぷ…あ、葵!?ヤメ…舐め…うぷ!?」

「にゃあ〜!」



あーッ!あーッ!!葵テメいきなりナニしやがる!
…そんな…あ、あたしでもまだソコまでシてないのに!



「…葵ちゃん…皆本さんの気を引こうと必死ね。
薫ちゃんとのお話に夢中になって…自分から気がそれたのがヤだったみたい」

「あ、葵頼むからやめ…うぷ…あぁ、やめ…んな所…噛…うわ?」

「にぁ〜にぁ〜♪」




ぬあぁぁぁぁッ!!
噛むのか!?そんなコトまでするのかぁぁッ!?
くそぉ…好き放題してやがってェェェェ…皆本も皆本だ!!何デレデレ鼻の下伸ばしてやがる!!



「な…僕はそんなつもりは…って…うわ…!?」

「にゃあ〜♪」



ほらまたぁ!
キスマークだらけの面で言っても説得力なんか無いぞこの野郎!!



「…キスマークってゆーか歯型…噛み痕だけどね…」



ちっくしょう!葵のヤツぅ…何かあたしや紫穂に見せ付けるように皆本にじゃれついてやがるな…
まさか“催眠術にかかったフリ”してとか…ホントはコイツ正気なんじゃないのか!?
紫穂ぉ…ちっと確かめてみてくれよぉ…







今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa