ザ・グレート・展開予測ショー

結果おーらい(絶チル)


投稿者名:MAGIふぁ
投稿日時:(05/10/14)


結局エスパーとノーマルの戦いは、ひょっとしたら今も海のどこかを泳いでいるかもしれない、あの一匹の予言者が僕に見せたとおりに始まってしまった。

 だが、まぁ予言を知る僕らBABELも何もしなかったわけじゃない。戦いは、予言されたものよりも大分小規模な物に収まっている。

 色々と手を打ったが、何よりも有効だったのは脅しとも取れる局長の演説だった。


「ノーマルからもエスパーは生まれてくる。将来、自分の子供や孫がエスパーだったからといって、それだけで殺すのかね!?」


 この問いかけに表向きに堂々とか、それとも影でこっそりとかはともかく、Yesと答えられる者だけが『普通の人々』として戦い続けた。

 そして当然ながら世間一般の“普通の人々”は、そんな不人情な彼らを支持することもなく、かと言って積極的にエスパー擁護に回るわけでもなく。いわゆる良識ある一般大衆として、何もしようとはしなかった。

 だがそれで僕らにとっては十分だった。今やかつて「どこにでもいる」と言われた『普通の人々』はどこにもいない。彼らはもはやテロリスト、もしくは非人道主義者として社会から異端視されている。エスパーと同じように。

 ノーマル対エスパーの戦いではなく、異端同士の戦い。それで十分だ。世界を敵に回して戦うよりもよほど勝算はあるし、犠牲も被害も少なくてすむ。

 ただそれでも、どうやっても犠牲はゼロにはならない。

 だから、僕は引き金を引くつもりはなかった。勢力を急速に弱めていった『普通の人々』を武装解除させ、戦いそのものをどうにかして回避しようとしたのだ。

 しかし、戦いは始まってしまった。

 僕はそのキッカケとなったアイツを許せるかどうか、未だに考え続けている。

 あの時、暴走して無差別に攻撃を仕掛けたアイツを――――






「ウチの子供達に何を言うか、このテロリストがぁーー!!」


 BABELの本部ビルにデモ行進してきた一行の暴言にキレて、そー叫んで銃弾ブチこんだ局長を許していーもんかどーか……

 幸い、相手側が武器を隠し持っていて、応戦してきたから何とか誤魔化せたが…

 いや、そりゃ武器持って集団で押し寄せてきた段階で戦いは不可避だよ?でも、先に銃弾ブチこむってのはどーなんだ。


 なぁ、君はどう思う?

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