ザ・グレート・展開予測ショー

〜 【フューネラル】 第1話 〜


投稿者名:かぜあめ
投稿日時:(05/10/12)









――――――――無駄な命が消えてしまえば……。




















〜 overture 〜



『 case.1 killing 』




夕刻の交差点は、行き交う学生たちの波で混雑していた。

部活帰り。クラスメートの声に耳を傾け……香里那美は、横断歩道の停止線前に立ち止まる。
他校の制服を着た、男子生徒の一団………その中にちらほらと混じる、仕事帰りの大人たち。
人の群れが、那美を囲むように、一斉に白線の手前へと集まっていた。みな、信号の赤いシグナルが青へと変わるの待っているのだ。


―――………た…………な…い…。

「?」


不意に。
すれ違いざま、誰かの口から耳障りなつぶやきが聞こえてくる。
呼気だけが、いびつに誇張されたノイズ音。スーツ姿で、うわ言をブツブツと繰り返す中年の男…。
那美の心臓が激しく脈打ち、全身が金縛りにあったように動かなくなる。
いまだ信号は赤のまま……。にもかかわらず、男はフラフラと歩き始めた。


――――死……たく……………な……い…。


「!ま、待って…!」


引き止める那美の声が聞こえていないのか…彼は横断歩道を進み続ける。
…予感はあった。体中から鳥肌が浮き立ち、こみ上げる悪寒に吐き気さえ覚える。目を閉じようとする那美の動作を待つことなく。そう、一瞬にして唐突に……

男が『砕けた』

走り抜ける車両に激突したわけではない。ただ自然に、まるで、そうなることが当たり前だとでも言うかのように…砕けたのだ。
偽りの鮮血を撒き散らし、ゴキリ、と有りえない方向に首を曲げ…


「………。」

談笑を交わす男子生徒たちの目の前で、スーツの男が血だまりの海に沈んでいく。
ボロキレのように擦り切れた体が、サラサラと崩れ、かすみのように消え去ってゆく…。

…それは、日常に潜む小さな異常。那美を除いて、この場の誰もが男の存在に気づいてはいない。
見えなかったのだ、はじめから。男の姿も、彼が目前で見せた紛れもない『死』も…。


「…那美?どうかしたの?」

快活に笑っていたクラスメートの表情が、一転して不安げなソレへと色を変える。
中学校の3年間、そして今年の春もずっと同じクラスだった野崎詩織は、那美にとって親友とも呼べる存在だった。
那美の身に何が起きたのか……そのおおよその事情が、4年来の友人である彼女には、一目見ただけで理解できてしまう。

「…那美?」

「う、ううん…なんでもないの。少し…疲れてるのかな…」

「――――――那美……もしかして…また、『視えてた』?」



「……。」



たどたどしい問いかけに、思わず那美は口をつぐむ。今のような光景は彼女にとって、別段、珍しいことでも驚くほどのことでもない。
すでに死んだ人間……その残留思念。俗に「浮遊霊」と呼ばれる存在が、自分の死を理解できず、ただ繰り返している…それだけのことだ。

人生の最後の光景を、何度も、何度も………再生される映像のように。

那美には生まれたときから、そんな『力』が備わっている。

普通の人には見えない、とても恐ろしいものを見てしまう力。この世ならざる、文字通り『死』の世界をかいま見てしまう力。

那美は自分のこの能力が、嫌いで嫌いで仕方なかった。
見たくもない、聞きたくもないのに、自分に一方的に語りかけ、ワラい、あるいは殺意を向けてくる亡霊たち。
そんな彼らの姿が怖くて、怖くて…。

小さいころの那美は、ずっと部屋の中に閉じこもり、顔をうずめて泣いてばかりいた。
詩織以外のクラスメートは、那美を気味悪がり、近づこうとさえしなかった。

自分はいつまでも一人ぼっちで、それは全部、こんな自分の力のせいだと…
幼心に、彼女はずっとずっと、そう思い続けてきたのだ。


「…でも、驚いたな…。あんなに怖がりで、私の後ろに隠れたばっかりだった那美が、今じゃゴーストスイーパーなんだもんね。しかも、資格試験も一発合格!」

「う、うん…」

「あはは。今度は私が那美に守ってもらっちゃおうかな〜。何かあった時はよろしく〜」

「…も、もう。詩織…?」


そう言って、わざと明るい口調を作ってくれる友人に、那美は心の中で感謝する。
今に限ったことではない。那美が一番につらいとき、詩織はいつだって那美のそばに居てくれるのだ。
試験に合格した時も、真っ先に駆けつけて、おめでとうと言ってくれたのは彼女だった。
もしも詩織がきっかけをくれなけば、自分は今でもあの暗い部屋の中、独りでうずくまっていただろう。


(先輩も…喜んでくれるかな……)


それに那美がスイーパーを目指した理由はそれだけではない。
同じ学校……1つだけ上の学年には、那美がひそかに思いを寄せている、ゴーストスイーパーの先輩がいる。

「明日……明日は、ぜったい声をかけるんだ……」

自分自身を励ますようにつぶやいて、那美は手元の鞄を抱えなおした。
人の群れが揺れ動く、独特の静寂…。信号の赤い光が、チカチカと点滅し始める…。




那美の背中に強い衝撃が走ったのは、次の瞬間だった。






「―――――――――え?」




鋭い痛み。何かが背後から、自分の体を刺し貫いたような感覚だ。
さもなければ、巨大な鉄槌を撃ち込まれたような…

息が出来ない。那美は自分の体が、鳥のようにフワリと舞い上がるのを感じた。

無自覚のうちに、灼けつく胸へと掌を伸ばす。
手応えは、『ない』。ないのだ…。自分の胸元から背中にかけた部分のに、ポッカリと巨大な穴が口を開けている。

(あ……れ……?)

鮮血が噴き出す。叶いかけた夢の欠片(カケラ)が、まるで傷口から流れ出していくように…
那美には、何が起きたのか分からない―――――――――。


車のライトが近づいてくる。驚愕にゆがみ、遠くで必死に何かを叫ぶ詩織の姿に…それでも彼女は少しだけ微笑んで……
間に合うはずのないブレーキ音が、空しく響く。


空中で那美が最後に見たもの……それは彼女が先刻まで佇んでいた交差点。
彼女の後ろには、誰も居なかったはずの交差点…。




信号のシグナルが青へと変わる。静寂が途切れ、詩織の悲痛な叫びが響き渡った――――――――。











『case.2 moon』



月が煌々と、銀の光を放っていた。

ナイフのように薄く輝く、一種、不気味さが伴なうその空を、横島は先入観なく綺麗だと思う。
10月もすでに半ばをすぎ、じょじょに見慣れつつある窓外の景色。
深夜、肌寒ささえ感じ始める空気の中、それでも彼が動けないことには、少しばかり切迫した事情があった。

「ふぁあ〜あ…」

…帰りたい。
どうやら11時を回っているらしい、時計の針を見つめていると、その思いの切実さは胸のうちで再現なく膨れ上がっていく。

横島が今、あくびまじりに腰掛けているのは、駅前のコンビニエンスストア………そのレジカウンターの一角だ。
平日の夜遅くということもあり、店内は比較的すいている。雑誌を読むことにもいささか飽きて、彼はほお杖をついたまま、降って湧いた暇を持て余していた。


「――――――ねぇ……。これ、お願いしていい?」


「へ?あ、ああ……はい、ただいま!」


ぼーっと月にばかり見とれていた横島は、その一言で弾かれたように我に返る。
こんな深夜には似つかわしくない、年端のいかない女の子の声。気づかぬまま、どうやらかなりの時間を待たせていたらしい。
アワをくった横島は、慌ててレジを打ち始めた。

「え、え〜と…『まったり茶』1点。『赤いキツネ』12点…」

「…一つ、聞きたいことがあるんだけど……」

「『揚げ好み』8点。『本格風 稲荷寿司』3………ん?はい?なんスか?」


「…どうして、横島がこんなところに居るの?」


「んぁ?どうしても何もココ、時給が事務所の3倍だしなぁ…。待遇いいし…。そもそも今月マジで厳しくてさ〜
 こうやって臨時の収入いくつか入れとかないと、やっていけな………っ?」


…と、そこで横島の動きがピタリと止まる。
耳に残った聞き覚えのある口調。レジ横に並ぶあまりに特徴的(便利な言葉だ)な商品のラインナップ。
目を丸くして顔を上げた横島は、声の主を見つめ、同時に小さく顔をしかめた。


「…。」

「…お前、どうして……ってか、その格好…」


果たして目の前には、予想通りの人物が立っている。

長い9つのポニーテールが印象的な、金色の髪を持つ人形のような少女。
翠緑の瞳、雪のように白い肌に似つかわしく、その纏(まと)う空気も、自分へと向けられる視線も、恐ろしいまでに冷淡だ。
まだ出会って間もないこの少女の、そっけない反応はいつものことで……
横島は少しだけため息を吐いた。

「…赤いキツネ、お湯いれてくか?タマモ。」

「別に……いらない」


そういえば、今日、彼女の名前を呼んだのは、これが初めてではなかったか。
居心地の悪い沈黙を感じながら、横島は何気なくそう考える。ふと、帰りもタマモが今来た道を引き返すであろうと思い至り、彼女の服装へと目をやった。
ショートパンツにプリントTシャツ一枚だけ。
中学生程度にしか見えない少女が夜出歩くには、どう見ても無防備すぎる格好だ。


「――――――じゃあ、私は帰るから。」

「へ?お、おい!ちょっと…!」

ポツリ、とつぶやき、タマモがくるりと踵を返す。愛想のカケラも感じさせないその響きに、キョトンとしたのも一瞬…
横島は反射的に彼女を呼び止めていた。

「…?」
「あー……」

考えも無しに、すぐ行動を起こしてしまう悪い癖は……いい加減、改めた方がいいかもしれない。
疑問符を浮かべるタマモの前で、横島は情けなくそんなことを考える。
そのまま、ガシガシと頭をかいて……


「…オレ、あと10分で上がりだから。事務所まで送ってくよ。少し店ん中で待っててくれ…」


疲れたように肩を落としたのだった。




           ◆






『――――――で、本当に凄いでござるよ!海がキラキラ光ってて、きれーでござる。先生も一緒に来れば良かったのに…』

「……。あー…そか。そりゃ良かった…。は、ハハ…でもそこはほら、まぁ、オレはオレで色々あってさ………主に、高校の単位とか」


闇に濡れるアスファルトの小道は静かだった。
携帯から聞こえてくる、弾むような声と、それとは逆にどこか力無いとなりからの声。対照的な2つの声が、タマモの耳元へと入り込んでは、通り過ぎていく。

それはそう…まるで何かの音楽のように。
短い電子音が鳴り響き、受話器ごしの声が途絶えるまで……彼女は結局、何一つとして口を開こうとはしなかった。

「ん、あぁ。メシならちゃんと食ってるから、おキヌちゃんには心配するなって伝えといてくれよ。 …へ?バーカ、ちげーよ。
 うん……うん…おぅ、じゃな。美神さんと、あとお土産もよろしくー」


携帯を閉じ、振り向いた横島の瞳が、不意に翡翠色の瞳とかち合った。彼が自分の失態に気づくのは、それからほんの数秒後のことである。

「あ……もしかして代わったほうが…良かったか?電話。話したい奴とか……」

戸惑い気味にそう尋ねると、鋭い双眸が冷たく細まり……

「別に、居ない。それよりバカ犬………シロから?」

「ん。あ、あぁ……向こうの依頼、もう片付いたってさ。せっかくだから皆であと一日だけ観光して……3人とも、帰ってくるのは来週になるっぽい」



「…そ。」



無関心にそれだけを口にして、タマモは再び歩き始める。淡い月の光の下、照らされる少女の長髪が、ガラスのように薄く輝く。
特に話すことも見つからず、横島も終始無言のまま…。ただ後ろから、なんとなく彼女のしぐさに見入っていた。


「……。」


―――――――――…本当に、ぞっとするほど美しい少女だと……横島はぼんやりそう考える。


夜闇に浮かぶ、満月のせいもあるのかもしれない。しかしこの底冷えのする美貌はおそらく、もっと別のところからくるものだ。
彼女の美しさには、温かみが無い。彫刻や鉱物が持つ輝きのように、周囲の熱を拒絶する。

…それはどこか、大きなシャボン玉の中にいるのと似ている気がした。
見えない壁の内側は、とても冷たい空気が支配して、外側は、春の陽のように暖かく、やわらかな空気に満たされている。

この少女は、自分たちの前では笑わない。
いつも一人で、頼りない肩を引きずる彼女の姿を見ることが、横島にはワケもなくつらかった。

彼女は忘れていないのだ…。
『人間』が、一体、彼女に何をしたのか…。そして自分たちも、その例外ではないということを。


「…きっとあの子も、帰る場所が無いのね……」

「え?」


脈絡のないタマモの言葉に、一瞬、横島は胸を突かれる。
驚いて確認した彼女の視線の先……そこには闇を浮遊する金色の瞳。通りを横切る黒猫が、物欲しげな声で、ニャア、と鳴いた。

「……おいで……」

呼びかけながら、タマモは抱えていたコンビニの袋を漁り始める。そんな何気ない彼女の行動が、横島には少し意外だった。

「…野良猫…かしら?」

「かもな。最近、増えてるらしいし。お前みたいなヤツの善意でなんとか食いつないでる、プー猫さんってトコロじゃねーか?」

「……こんな人気のない場所で?」

「そりゃ夜の話だってば。朝になれば、多分この辺りも……」

言葉を切って、横島は周囲を見渡した。気のせいか……一瞬、見覚えのない景色に既視感を覚える。
彼はかすかに目を見開いた。


「…?…ここ……」


タマモに従い、ただなんとなく後ろからついて来た道。その認識が、どうやら間違いだったことを思い知らされる。
気づいたのだ。今まで見知らぬ通りと思い込んでいたこの場所が、普段、歩き慣れた、学校までの通学路だということに…。
昼と夜。
光度が薄れたという、ただそれだけの理由で、同じ景色の印象がこうまで様変わりするものだろうか?


――――――――…。


「あの交差点が…どうかした?」




いつの間に目で追っていたのか…タマモから声をかけられ、自覚する。眼前に広がる、大きな大きな交差点。
その一点を、自分が無意識に凝視していたことを。路上に添えられた花束を見つめ、横島はかすかに唇をかんだ。


「…?」

「…いや、何でもないんだ。ただちょっと……3週間くらい前に、ここで学校の後輩が自殺したらしくてさ…。それで、な…」


頭を一度くしゃりとやって、独り言のように横島がつぶやく。彼女にしてはひどくためらいがちな声で、タマモが小さく口を開いた。

「…後輩?仲……良かったの?」

「……うんにゃ。廊下ですれ違うぐらいで、ちゃんと話したことは一度もなかったな…。GSになりたての女の子だって聞いてたから、
 一応、顔は知ってたんだけど…」

「…じゃあ……」

「だけど、やっぱり悲しいよ。もしかしたら、この先もっと仲良くなれたかもしれないのに…。ろくに知り合いもしないでお別れなんてさ…」



「―――――――――。」




会話が途切れ、タマモはそれきり口をつぐんだ。

――――…どうして。
風に乗って一瞬、彼女がそうつぶやくのを聞いた気がしたが、横島は結局、その場を振り向くことが出来なかった。
きっと自分の空耳だと……その時は、多分、そんな気がしたのだ。


「…猫、居なくなっちまったな……」


足元にポツンと残された、油揚げのパック。空になった容器をつまみ上げ、横島は少しだけ苦笑する。
言葉どおり。いつの間にか姿を消している黒猫に、タマモは瞳をしばたかせた。諦めきれず、まだ猫の行方を捜している……そんな風にも見える。

「…そう…。私、思い違いをしてたのかも。やっぱり戻ったのね…あの子は……」

「?…戻るって…どこに?」

不思議そうに尋ねる横島へと、タマモは弱々しく首を振る。
…初めて見る…表情だった。出会ってからの3ヶ月、今まで横島が一度も目にしたことのない、虚ろな瞳…。

【きっと、あの子『も』帰る場所がない……】

それが拒絶の言葉だということに、横島はようやく思い至る。
貴方では、私の居場所にはなり得ない…。そう告げるための……拒絶の言葉…。


「…黒猫が、必ず帰る場所は…………」


遠く、どこまでも広がる闇を見つめて、彼女は最後にそうつぶやいたのだ。




                                    ◆



『 case.3 corpse... 』



蒼褪めた空を包む大気は暗く、吐き出す息を純白の色へと染め上げていく。
数年前に封鎖され、今や解体を待つばかりとなった、古い廃墟。砕けた窓から差し込む弱々しい月光に、【      】は薄く目を細める。

その視線の先。ほこりの積もった階段の隅に、その男は転がっていた。
ラフな服装に身を包んだ、若い男だ。
月もやがかった段差の壁に、ダラリと手足を投げ出し、もたれかかっている。

中途半端に脱色された短めの髪。青いカラーコンタクトの込められた切れ長の瞳…。
どこがというわけではないが、全体からなんとなく怠惰な雰囲気を醸し出している。街に出れば必ず一人は出くわすような…そんな目立たない印象の男だった。

強いて特徴をあげるなら、その身体から漂ってくる腐臭だろうか?
青白い肌と、冷たい首筋。見開かれたまま動かない瞳が、ただただ天井を見上げ、硬直している。

…男は、死体だった。


「………。」

冷ややかな瞳で屍(コープス)を見下ろし、【      】は懐からノートを取り出した。
飾り気のないシャープペンで、その端に数字の「3」を走り書く。

どす黒い血だまりに沈む、ポッカリと胸部に空洞が穿たれた……3番目の死体。
「幸福な」、という形容詞を付け加えてもいい。少なくともこの死体は、まだヒトの原形を保っている。


「…人間の……死」

もしもそれを自由に左右できるというなら、コレは神にも等しい行為でないか…。

…窓の外に闇夜が映る。じきに次の獲物を求めて、街を彷徨う必要も出てくるだろう。
まるで蝶を捕食する蜘蛛のようだ、と【      】は思った。そして脆弱な羽虫たちは、この蜘蛛を前に逃げる術を知らない。
なぜなら、この街に至るすべてのものが、彼らを殺す、悪意の糸となり得るのだから。



…不意に笑いが込み上げてきた。心の底から楽しかった。
残骸を置き去りに、軽やかな足取りで影を歩く。


本当に……


こんなに楽しいと思うのは……一体、何時以来のことだろう――――――――――?





【あとがき】

うむむ…暗い。そして書き足りない。足りない分の状況説明をもう少しキチンとしたいところなのですが、分量の関係で今回はここまでになってしまいました。

と、いうわけでお久しぶりです、かぜあめです〜。ご無沙汰してしまい申しわけありませんでした。皆さん、お元気でしたでしょうか?
『キツネと…』の合間にさらさらっと書こうとした作品のはずが、えらく難産になってしまいました。
おかげでまだ、『花とキツネと不死王と』の原稿ストックはすっからかん状態で現在青くなっています(笑

さて、この『フューネラル』なのですが。そういえば、自分は「横島にまだ好意をまったく抱いていないころのタマモ」というのを一度も書いてないな〜
と思いついたことが、コンセプトの発端になっています。「どうせ横島が好きじゃないなら、徹底的に!」という感じで(爆

ちなみに、時系列的には、
【原作38巻「守ってあげたい!」どころかGS美神’78の美神たちが唐巣の教会にいくシーンよりもさらに前。だけどシロとタマモの共同調査の話よりは少し後。】

という微妙な時期ですね(笑)彼女が事務所に来てから、一ヶ月前後というところで事件は起こります。
やはり書いていて、痛感しました。「じょじょに主人公に惹かれていくヒロインの描写」というのはツンデレの醍醐味だと…(爆
後半の方にタマモとおキヌちゃんが電話越しに会話するシーンがあるのですが、そこにその要素が濃縮されてるので、早く書きたいものです…。


さて、最後に描写されている【      】なのですが、この中に当てはまる言葉は、フューネラルに登場するオリジナルキャラクターの中の誰かです。
「コイツだ!コイツに違いない!!」という感じで予測しながら、読んでいただける嬉しいですね。
それでは〜。また次回お会いしましょう。

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