ザ・グレート・展開予測ショー

夢と現と


投稿者名:キリアス
投稿日時:(05/ 8/ 4)

「ほら、ヨコシマ起きてったら!」

アイツの声が聞こえる。
体を揺さぶられる感じがして暖かい布団がはぎ取られる。

「もぉ、早く起きなさいって!」

薄目を開ける。ぼやけた視界に優しい笑顔が見える。

「あぁ、おはようー。」

「おはようヨコシマ。」

「とゆうわけでもうちょっと寝かせてくれ・・・」
「だーめよ。そんなこと言って、いつまでも寝てるつもりでしょう。」
「頼む・・・・・・・・・・・」
「駄目ったら駄目。」

うう〜、とうなりながらも体を起こす。
今日は休みなんだから娘と遊んであげてね。
と、くぎを指されながら作ってもらった朝飯を食べる。

「パパ〜〜!!」

娘がかまってかまって、とシャツを引っ張る。

「よし、今日は何をしようか?」

いつもはパピリオお姉ちゃんと遊ぶー、と言うが何故か今日は

「かくれんぼー」

と言う。
よし、じゃーんけーんっぽん!
こぶしを出すと娘は手のひらを出していた。
パパがオニー、などと楽しそうにして30数えたら探し始めるからなー
と確認して目を隠して数え始める。
























探し始めてどれくらいだろう。探しても探しても見つからない。



何処を探しても、どれだけ探しても、見つからない。


いつのまにか周りの景色が違う。
暗い暗い泥のなかに娘と妻がいる。走ろうと思っても歩いている位の早さしか出ない。手を伸ばしても届かない。

「待て、待ってくれ!!」

叫んでも喚いても近づけない・・・
悔しくて悔しくて、それでも諦めきれず愛する妻の名前を呼んだ。


「ルシオラァァァァァァァァァァァ!!!」



最後に何も見えなくなった・・・・・・・

















どんどんとドアをたたく音がする。センセー!朝でござるよー!!シロが散歩をせがんで起こしに来たらしい。
わかったわかったと返事をドアの向こうに返し、準備を整える。今日も朝が始まった。



いつもの顔、いつものテンション、いつもの反応。
ばれてはいけない、欺かなければいけない、気付かれてはいけない、もう立ち直ったのだと、騙さなければならないのだ。


毎日毎日、オレを演じて俺は生きている。



俺は彼女たちに気づかれるまでこの生き方を続けていた。
あの2人に気づかれるまでは・・・・・・・・・・・・・・












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後書き
初めて書きました。
稚拙な文章書きですが、見捨てないでください。
お願いします。
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