ザ・グレート・展開予測ショー

『If〜』終


投稿者名:ptrex
投稿日時:(00/ 6/13)

死津喪姫「いくら強い魔族の女とはいえ。100輪の花と花粉の毒にはかなわなかったみたいだねぇ」<br>死津喪姫「いくら強い魔族の女とはいえ。100輪の花と花粉の毒にはかなわなかったみたいだねぇ」

そういうと触手でルシオラの身体をさらに強く締め上げた。ルシオラの身体は悲鳴を上げ始め。右手の力が抜け、握られていたライフルを落とした。

横島「今だ!」横島はライフルを奪い取り。死津喪比女の元へ一発はなった。

『キンッ』乾いた音が虚しく響きわたる。

死津喪姫「人間とはいつ迄も進歩のない生き物よの。関東一円の地脈の力を得たわしには、もはやそんなものは聞かぬ。わざわざ結界の外へ出るとはおめでたいねぇ」

「さあ、あの小娘を差し出すのだ」そういうと触手で横島の体を締め上げる

…そして、うつてが無いとあきらめかかったその時、白い閃光が次々と死津喪比女の花をなぎ倒し、横島とルシオラを解放した。

横島たちは光の正体がおキヌであることに気づく。

地の神「おキヌちゃんの霊体を御呂地岳の地脈の力で増幅してるっスよ」

横島「おまえはワンダ−ホ−ゲル!?まさか、またおキヌちゃんを人間ミサイルにしようってわけじゃないだろうな?」

地の神「彼女自身が進んでしたことです。しかたなかったスよ…」

死津喪姫「ばかな小娘だねぇ。たかが御呂地岳の地脈の力で、関東一円の地脈の力を得たこのわしにたてつくきかえ?面白い。せいぜいあがくがいいわ、ははははははは」
横島「オキヌちゃん。お、俺…」
おキヌ「横島さん…あの時、私はルシオラさんに、嫉妬してました。横島さんを悩ませるルシオラさんなんか消えてしまえばいいんだって、だけど、私、思い出したんです。みんなを守りたいって、もう、誰の悲しむ顔も見たくないって…。だから、今は、横島さんとルシオラさんに幸せになって欲しいって素直に思えるんです」
「私がいなくなっても悲しまないで下さい。私、嬉しいんです。こんな私でも役に立てるんだって、みんなを守れるんだって…。わたし、そろそろ行かなきゃ…」
横島「待ってくれよ!!俺は嫌だ!」
「誰が何と言おうと、俺はおまえに側にいて欲しいんだ!!!おキヌちゃん…」そう言って横島はうつぶせに泣き崩れた。
うつむくルシオラ…。おキヌは横島のそばに歩み寄りそっと肩に手をやる
おキヌ♪この子の可愛いさ 限りなし 山では木の数 花の数〜

横島はハッとする。

大地がゆっくり揺れ始める

地の神「信じられないっス。地脈が、大地がおキヌちゃんの歌に共鳴してるんですよ。こんなこと…山の神である自分にすらできないっス」

オキヌは再び中空に上り、更に強い白色光を放つ

♪この子の可愛いさ 限りなし 海では波の数 貝の数〜

死津喪姫「なんだこのむなくそ悪い歌は、グァ−地脈の力が抜ける…こんな馬鹿な。こんな馬鹿なぁぁぁぁ」

死津喪比女の花は次々と萎れ、褐色化する

♪この子の可愛いさ 夜ぞらの 星の数より まだ可愛い まだ可愛い〜
早苗「チャンスだべ銃を取って、変質者!」
死津喪姫「クソッ、こうなったら、せめてお前たちだけでも道連れにしてやる−」
突然地中から出た5体の球根が取り囲みながら同時に襲いかかる。
横島「炎の文殊で強化した弾丸を食らいやがれ−」
横島の放った炎の弾丸が球根一体を破壊した。残りの球根4体は後を追うように破裂した。
横島「終わった…」
「!」
「おキヌちゃんが消える!?」
おキヌの霊体が左手からゆっくり消えていくのに気づく
山の神「おキヌちゃんの霊体は生き返る時、御呂地岳の地脈のエネルギ−を無理やり詰め込んで増幅されていたから、そこに無理が生じていたっスよ。今回の大地との共鳴で本来のおキヌちゃんの霊体がかなり消耗したから…。おキヌちゃんの霊体エネルギ−の一部が本来あるべき場所、つまり御呂地岳へ還ってるっスよ。

「…だけど地脈のエネルギ−と融合していたから、こんなことができたのかもしれないっス」
横島「何とかしろよ!このままおキヌちゃんが消えるとこを黙って見ていろというのかよ!」山の神の胸倉をつかむ
山の神「もう、無理っス」
横島の文殊も今のおキヌには作用しなかった。
おキヌ「私、みんなに合えて本当に楽しかった」

「横島さん」そう言ってまだ消えていない右手を差し出した。
横島はその手を両手で包み込んだその瞬間おキヌ霊体は完全に消えた。
横島は泣き叫んだ。涙がかれるまで…。

後に、横島とルシオラはGSとして独立し、最強のGSペアとして名を馳せる事となる

そして、二人の間に生まれた子。横島ヒカルもまたGSとして名を馳せる事となるのだが
、口説いた女の数のほうが有名である。

数百年後人骨温泉に続く峠にて
男「いっいかん。女っ気がなくなるとますます意識がもうろうとしてしまう。急がねば−」
少女「エ−イ」少女のライダ−キックが男にヒットした。
少女「大丈夫ですか、お怪我は?私ったらドジで」
男「今、あんたエイとか言わなかったか、エイとか?」
少女の顔を見た男はキリリと引き締まった顔で
男「ずっと前から愛してました。愛は時空をも越えるんです」
少女「クスッ、そうですね横島さん」
横島「なんで俺の名を!?」
「!」
「おキヌちゃん…なのか?また会えるなんて…。お、俺…」
震える横島
おキヌ「私、信じてましたきっと、きっとこんな日が来るんじゃないかって…」
抱き合う二人、道のかたわらには季節はずれのクロッカスが咲いている。



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