ザ・グレート・展開予測ショー

『IF』4“花言葉”


投稿者名:ptrex
投稿日時:(00/ 6/13)

数日後人骨温泉−御呂地岳周辺<br>
横島はおキヌの実家のすぐ傍まで来ていた。一言もつげずに事務所を去ったおキヌのことがどうしても気になり、いてもたってもいられなかったから…。きちんと別れを告げれば忘れられる。そう言い聞かして。
家には人の気配はない
横島「そうか家の裏には温泉があったよな、そこにいるに違いないっ!決っして、決っして、覗きに行くわけではないのだぁ」そういうと家の裏の温泉へ猛然と走り出した。
茂みの間から顔をだし温泉を眺める横島。だが温泉には誰もいない。背後に人の気配がする
おキヌ「何してるんです横島さん(怒)」
早苗「何しにきた。この変質者!」
横島は言い訳する暇もなく、ビンタとグ−パンチのサンドイッチを食らった。
どこかでやったようなやり取りで、おきぬと横島にほんの少しだけ安堵が漂う
おキヌ「大丈夫ですか横島さん」
横島「何とか…(心配するなら殴るなよ)。それよりおキヌちゃんどうして…」

横島の話をさえぎるように、
おキヌ「…ここじゃ何ですから、家で話しましょう」
早苗「まさか、この変質者を家へ上げるつもりなのけ?」
おキヌ「この人は大丈夫です。私が保証しますよ」
早苗「おキヌちゃんがそこまで言うなら信じるベ」

早苗はそういうと、何処からともなく手カセを取り出し、横島につけて、横島が家に上がるのを許す。おキヌがどうしても二人きりで話したいと言うので、早苗はしかたなくおキヌに催涙スプレ−と日本刀を手渡し二人で話すことを認めた。
おキヌ「待ってて下さいいま手カセをはずしますから…」
横島「へぇ−ここがおキヌちゃんの部屋か。」
横島は机の上に置かれた紫色したクロッカスの花の鉢植えに気づく、この部屋にはアンバランスな気がして妙に印象的だ。その他にはぬいぐるみが目につく
「おキヌちゃんぬいぐるみが好きなんだ。今度おっきなぬいぐるみを買ってくるよ」
おキヌはそれには答えず。
おキヌ「横島さんにとって、ルシオラさんってどういう人ですか?」
横島「どういう人って…。俺のことを好きだって、俺のためなら命を捨ててもいいって言ってくれた。そして本当に自分命を投げ出してまで、俺のことを助けてくれた。だから俺はあいつに応えてやんなきゃいけないんだ!命がけであいつのことを愛してやんなきゃいけないんだ!」
「……」
「俺はルシオラが好きだ。けど、本音をいえば時間を経るごとにしんどくなってきてる。おキヌちゃんは俺の性格知ってるよな」
おキヌ「うん」
横島「命がけでまっしぐらに一人の女性を愛し続けることや、二人の間の流れをよんだり…。そんなの俺には…」
おキヌ「無理だよそんなの。似合わないよ。辛いんならやめちゃえばいいのよそんなの。私はバカで、スケベで、そのままの横島さんが好き。横島さんにはルシオラさんなんかより、私の方が…」
そこで、おキヌは自分が何を口走っているのかに気づき、手で口を押える。
おキヌ「ごめんなさい。今日の私変なんです」
戸惑う横島。普段あんなこという子ではないから。
そして突如、激しい揺れが首都圏や御呂地岳を含むかなり広範囲で起こる。
揺れがおさまってしばらくしてから、早苗がふらついた足取りで入ってくる。
『おキヌちゃん、横島君もそこにいたのね』
横島「その声は美神さんッスね」
『ええ、地脈に巣くう植物妖怪、死津喪比女が東京に現れたわ』
おキヌ「!!」それを聞いたおキヌはどこかへ走り去った
横島「おキヌちゃん。俺捜してきます」
『待ちなさい!!』その声に横島は足を止める
『大事な話があるわ。最後まで聞きなさい』
横島「わかりました」
『死津喪比女の花と花粉で、首都圏は完全にマヒ状態。私もそう長く持ちそうにないわ』
『今、ルシオラが細菌兵器ライフルを持ってそっちに向かっているわ』
『ライフルの使用には充分気をつけてよ。その弾に仕込んだ細菌兵器には、エミの知るかぎり最強の呪い黒神七殺(注、フィクションです。方位学に詳しい人は何が元ネタかわかるかも)がかけられているわ。黒神七殺…黒神の強大なカルマにより。かかった本人だけでなく。その時点で存在する七親等以内のもの、つまり親も子供も兄弟も親戚もすべて呪い殺すわ。くれぐれも人間に当てないでよ、とんでもないことになるから』
横島「しかし、なんでまたそんな恐ろしい呪いを?」
『どうやら今回の件は、たまたま遠くへ飛ばされた花が受粉して発生したらしいの、同じ過ちは繰り返せないわ』
『気をつけなさい西条さん…うった…フル……』
横島「どうしました、美神さん、もしもし もしも−し!」早苗の体を揺する横島
その時、早苗の体から横島に顔面パンチが飛んだ。
早苗「わたすに何した。この変質者」
横島「くっそ−。嫌いだ!!この女嫌いだ−!!」
そして、横島が外の様子を見ると、死津喪比女の花が数えられないほどいる。結界で家の中へは入れないようだ。
死津喪比女がこちらに気づいた。
死津喪姫「わしを散々苦しめた。おキヌとかいう小娘をわしにさし出せ!さもなくば東京の人間全員殺す!!」
横島「…わかった、一人の人間と大勢の人間ではかえられない。おキヌちゃんを差し出そう。だだし、もう少しだけ待ってくれ。おキヌちゃんは今どこにいるかわからないんだ!」(ルシオラが来る迄時間を稼がねば!)
死津喪姫「はははははは、もしかすると時間稼ぎのつもりかえ?この娘が来る迄時間稼ぎをするつもりだったのかえ?」
死津喪比女はそういうと触手?でがんじがらめにされたルシオラを見せつけた。ルシオラの右手にはライフルが握られている
ルシオラ「ヨコシマ、来ちゃダメ…」

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