ザ・グレート・展開予測ショー

グレート・マザーズ襲来!!


投稿者名:燦
投稿日時:(05/ 6/16)

「おはよー…」

事務所にやってきた横島。その顔はどんよりとしていて青ざめている。それを見たおキヌは、

「おはようございます、横島さん。美神さんはまだいらっしゃってませんから遅刻ではありませんよ?」

と言った。しかし、横島は

「いや、そんなことじゃないんだよおキヌちゃん…俺はひょっとすると殺されるかもしれん…」

「え!?どうしたんですか!?」

「お、お、お・・・・おふくろが来るんだー!!」

が、がーん!!って感じの効果音が入り、横島はがたがたと部屋の隅のほうで震え始めた。また、それをきいたおキヌも、「あの人がくる・・・」と呟きながらやはり震え始めた。

横島母のことを知らないシロとタマモは、のんきに

「先生の母上がくるのでござるかっ!緊張するでござるなっ」
「横島のお母さんか…どんな人なのかきになるわね〜」

とそれを聞いた横島はシロタマの前にだだーっっと走りこんできて熱く語り始めた。

「甘い!あれはそんな生易しいものじゃないんだ…お前らなんて犬と狐扱いされて首輪でもつけられるのが落ちだっ!」
「犬じゃないもんっ!!」

とシロの反対にも耳を貸さずさらに語り続ける

「あの悪魔はなぁ…美神さんですら敵わなかったんだぞっ!」

「それはすさまじいわね(でござるな)…」

さすがに美神を比較に出されると、百合子の恐怖がシロタマにも分かったようである。と、そこへ

「横島さんのお母様がいらっしゃったようですが、いかがいたしましょう?」

と人口幽霊1号。横島はそれに対し

「絶対中に入れるなっ!」

と言うが時すでにおそし…

どげしっ!!美神の3倍ぐらいの威力がありそうな攻撃が横島をおそうっ!

「それが母親に対する態度かっ!?」





「お母さん、お久しぶりです」

「久しぶりねおキヌちゃん。ところでそちらのお二人は?」

「シロでござるっ!」「タマモよ…」

と壁で血まみれになってる横島を放置して和やかに話す女性人。
するとっ

「こらぁ、横島っ!あんた私の下着盗んだわねっ!?」

美神が帰ってきたようである。
バンッ!とドアが開き

「あんた今日と言う今日は絶対にぶっこ…あら?横島クンのお母様…。お久しぶりですわね…(汗」

「美神さんっ…息子とはあいかわらずのようですわねぇ?」

ぞわっ!!それを聞いた美神の背中に何か冷たいものが走り、危険を第6感が告げるっ…

「あははは・・・ちょっと横島クンをおかりしますわね?」

といいながら復活した横島を外に引きずっていく美神。そして

「なんであんたのお母さんがいるのよっ」
「すんませ〜ん、いきなり来たんで俺もよーわからへんのです〜」
「まずいわっ、ひじょーにまずいわっ」

美神のあまりのあせり具合に疑問を浮かべる横島

「どうしたんすか?そこまであせらんでも…」
「あの時とは違う点があるわ・・・うちのママがいるのよっ!」
「あぁっ!」
「あの二人を合わせたらどういうことになるか…」

Wグレートマザーズを想像し震える美神と横島

「絶対二人を合わせちゃダメよ!」
「はいっ!!」

息を合わせる二人であったが不幸は続くものである…

「オーナー、美知恵様がいらっしゃいましたが・・・?」

「「ああっ・・・」」

肩を抱き合い震え上がる二人、とそこへ

「「なにやってるの、そんなとこで?」」
「「あらっ?」」

と百合子と美知恵。この時美神と横島は

『アシュタロス編よりまずいことになりそう』

と思ったそうである…


閑話休題


「いつも息子が世話になっていますそうで…」

「いえいえ、こちらこそ横島君のおかげで本当に助かっていますわ」

なごやかに会話を繰り広げる二人。

それを見ながらおキヌとシロタマは

「本当にあの二人の母上でござるか…?どうみても姉上にしか見えないでござるが…?」
「そうね…でも本当にそんなに怖いのかしら?」
「拙者も信じられないでござる…」
「いろんな意味ですごい人達よ…ほら、美神さん達を見て?」

3人の目を向けるその先には肩を抱きあい、震えながらぶつぶつと呟く二人…

「ルシオラ…俺もそろそろそっちに向かうからな・・・」
「もう駄目だわ…もう…」

普段の二人からは考えられない光景だろう。特に横島と抱きあいながら震え続ける美神などとは!そんな二人から視線を戻し見なかったことにして会話を続ける3人。

「でも隊長さんと横島さんのお母様が気があいそうで本当に良かったわ…」
「二人とも大人の女って感じでござるものね」
「でも考えてみると横島って良く美神さんのお母さんに怒られないわね…」
「確かに(汗。でもまぁ美神さんもその分攻撃してるわけだし…」
「そうでござるよ!先生を悪者にしないで欲しいでござるよ、この馬鹿狐!」
「(ムカッ)なによ、馬鹿犬。私が美神さんだったら横島を焼き殺しているわよっ!」

だんだんとエスカレートし声が大きくなっていく2匹。おキヌは止めようとするが、

「あの時の横島なんて…」
「でもそんなこといったら美神さんだって…ござる!」

過去の話を暴露し始めようとする。
それを聞いた横島と美神が

「馬鹿っ!やめなさいっ!」
「こらシロそれ以上ゆうな!」

と口を防いだが時すでに遅し。

ぴくっ、ぴくっ

「美知恵さん…でしたよね?娘さんの教育失敗なさったのでは?しっかり教育してくださらないと息子がいつか死んでしまいますわっ」

ムカッ

「あ〜ら、ごめんあそばせ?でも教育の失敗という点においては百合子さんの方がまずいと思いますわよ?息子さんいつセクハラで捕まってもおかしくないですしねっ!?」

ムカッムカッ

急に雰囲気が悪くなり殺気が漂い始める二人

((ここでなめられたら将来美神家(横島家)の立場が悪くなるわねっ…!))

…出来る女というのは考えることも同じようである。



1分後・・・

「なんなのよっ、この霊力はっ!?」

さすがに大人な二人、殴りあったりなどせず一見穏やかそうに相手の悪いところを上げていく。しかし、二人の間に漂う殺気は半端ではなく、しかも神通坤のような媒介は何も無いのに霊力に変換されていくっ…!!

「とにかくお宅の息子さんなんて…」
「あらあら、そちらの娘さんの方が…」

言い合いが続き、その間にも二人の霊力はどんどん増していった。

(美神さん…隊長、雷を霊力に変換してないっすか?)
(それよりあんたのお母さん何者なのよ?ママがあの状態の時の霊力と互角って!?)
(ああぁ…美神さん、横島さん。このままじゃ事務所が…)
(あの二人本当に人間でござるか?)
(っていうかどうするのよ!?)

相談する事務所のメンバー。しかし、あまりの霊力に動けない…


そして、5分後…

ごごごごごごーーーっっっ

…さきほどまでの霊力はほんの序の口であったようである。すでに人口幽霊1号は結界を解除し霊力をなんとか逃がしているだけであった。
当の本人達はもう霊力に囲まれ見えなくなってしまっているが、部屋の端に追い込まれた美神たちにはそんなことを気にしている余裕など無かった。

「みんなっ、こうなったらもう逃げるしかないわっ!」
「無理っすよ!入り口まで行こうとしたらあの霊波に巻き込まれるんですよっ!?そうなったら俺達…」
「でもここにいても拙者達死んでしまうでござるよっ!?」
「こうなったらもう飛び降りるしかないじゃないっ」
「駄目よ・・・みんな外を見てください…」

おキヌの言葉に4人が恐る恐る外を見ると、外は事務所から放出された霊気でめちゃくちゃになっていた。事務所の横にICPOはとっくに全壊しており、

「なんなんだ、これはぁぁぁぁ」

といいながら吹っ飛んでいく西条が見えた…

「よっしゃあぁぁ」

こんな時でも横島はしっかりと喜んでおりきっちり美神に殴られている。



そのころ妙神山では…

「いったいこれはなにごとじゃっ?」

珍しくあせりを隠せない斉天大聖。

「わかりませんっ!ただ、東京の方で究極の魔体以上の霊力が発生しています!!」

やはりあせりながら答える小竜姫。

「とにかく今出せる全戦力をだすのじゃっ!!」



また魔界では、

「姉上っ、大変ですっ!!」
「分かっているっ、いったい何事なんだ…」
「この霊力では無理でしょうがやることだけはやりましょう…」
「そうだな…全員命をこのワルキューレに預けろっ!」

「「「おーーっ!!」」」




さらに10分後、東京上空

「小竜姫かっ!?」

「ワルキューレ!?戦況は?」

「いかん、あの霊波に近づくだけで壊滅状態だっ、残っているのは後、ジークとべスパぐらいだ」

「そっちも!?こちらはもう残っているのが私と老子、ヒャクメにパピリオだけよ…」

「ふっ、あのアシュタロスを乗り切った私達ももうここまでか…」

「ですね…」

そう話し、最後に特攻をかけようとする面々。
その瞬間

ぴたっ

と霊波がきえた…



その少し前事務所内。


「もう駄目・・・横島クン、あんたといろいろ馬鹿やってきたけど楽しかったわ…」
「俺もまた美神さんと会えてよかったと思います…」

「タマモ、拙者お前がいたおかげでここまでこれたでござるよ…すまなかったでござる」
「なにいってるのよ…私だってあんたには結構感謝してるんだからねっ?」

すでにあきらめ、最後の別れを交わす4人。と

「何馬鹿なことやってるんですかっ!?」

唯一の常識人おキヌのつっこみが入る。

そんなことをしてる間にも霊波は美神たちに近づいてきた。

「「「「「もう駄目っ!」」」」」

目をつぶる5人、そして・・・




「あら?」

何も起きない事に目を恐る恐る開ける美神。すると

「あなたとは気が合いそうですわ」
「ほほほ、これからもよろしくお願いしますね」

霊波は綺麗さっぱり消え、何かを分かりあったような二人の姿が。
5人がポケーっとしていると、

「美神さん、無事ですかっ?」
「大丈夫かっ、みんな!?」

窓から駆け込んできた小竜姫たち。それを見た母親達は

「あら?また知らない方達が」
「みなさんおそろいでどうしたんですか?」

…いたってのんきな発言である。
そんな2人を見て

(このあまっ・・・)

と思った面々。(しかし、もちろん口に出してはいえないが)
そして

「令子」「忠夫」

「「はいっ!」」

背筋をまっすぐ伸ばして答える二人。

「今、横島さんと話していたんだけど」
「あなたたち後一年以内には」
「「結婚してもらいますからねっ?」」

「「「「「「「はぁっ?」」」」」」」

いきなりの結婚宣言を聞いて目が点になる面々。
そんなメンバーも無視して、結婚後の苗字や子供の名前などについて語り合うグレート・マザーズ…

美神たちの災難はまだまだ続きそうである・・・

続く・・・事はないと思いますが(汗

〜あとがき〜

前の小説すら書ききってないのに、こんな馬鹿な小説を書いてしまって申し訳ないです…
この間「グレート・マザー襲来!!」を読んでいる時に想像してしまい、書き始めたら止まらなくなってしまいました。
ただ、私的にはこの二人がGS史上最強でないかな?と思います。

くどい文章になってしまったかもしれませんが、楽しんで読んでいただけたなら非常に幸いです。

出来れば前回の小説も早く書き上げたいと思っているので、これからもよろしくお願いします。



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