ザ・グレート・展開予測ショー

乗組員たち(続)


投稿者名:NEWTYPE[改]
投稿日時:(00/ 6/ 6)

「横島君,紹介を続けるよ?あの窓枠の所に座っているのがオペレーターのヒャクメ君だ。おーい、ヒャクメ君っ!」
「あ・・・はいっ!」
ヒャクメは西条と横島に気づくと立ち上がりペコリと頭を下げた。
「こちらが横島君だ。」
「へ〜あなたが横島さんですか。見た目はニュータイプには見えないんだけどなー。あ、私ヒャクメって言います。よろしくお願いしますねー。」
ヒャクメがあどけない表情でニッコリ微笑んだ。
(か・・・かわいいっ!!)
横島は目にも止まらぬはや歩きでヒャクメの側まで行くと声を1オクターブ下げて口説きにかかった。
「ふ・・・・ヒャクメさん、人間って愚かですよねー。いつの世でも戦争しないではいられない・・・。だが、それも今日までですっ!俺のこの華麗なMSテクニックでさっさと戦争を終わらせてご覧に入れましょう。ですから、その後ご一緒にお食事でもどうです?」
「・・・・・」
ヒャクメは横島の意外な行動にキョトンと目を丸くしていたがすぐにナンパであることに気づいてププッと笑いだした。
「うふふふ、頑張ってくださいねー。お食事ですかー・・・・そうですねー・・・・気持ちは嬉しいけど断りますねー。だって横島さん、ガールフレンドいるんでしょう?」
「(ギクッ!)な・・・・なんでそんなこと分かるんです!?」
急に声の調子が元に戻る横島。
「うふふ。私、少しですけど人の心を読む力があるんですよ。横島さん・・・彼女は大事にしてあげなくちゃ駄目ですよー?」
ヒャクメが横島の顔の前で、めっ!と人差し指を立てた。
「えっ!・・・い、いや彼女ってわけじゃ・・・」
急にもじもじしだす横島。
「はは、一本取られたな横島君っ!」
西条が後ろで面白そうに手を叩いている。
「そういう西条さんだって昔の恋人が忘れられないんじゃないですかー?」
な、なな。ヒャクメ君、そういう事は口に出さんでくれよ。」
「うふふ。」
ヒャクメは微笑すると席に戻り再び仕事に取り掛かった。
「やれやれ・・・ヒャクメ君にはいつも参るよ。」
苦笑する西条。
「さて横島君、次はこちらさんだ!」
西条は壁に凭れ掛かっているトンボメガネを掛けた冴えない男に向き直った。
「彼が整備士の浪人君だ。」
「どうも、浪人っす。ロボットの整備を主に担当してるっす。」
「こちらこそよろしく。(何で浪人って言うんだ?)」
「横島さん、ロボットは大切に扱って下さい。部品もあまり無いっすから。」
「ああ、気をつけるよ。」
「そんじゃ失礼するっす。」
浪人は頭を下げるとそそくさとデッキの方へ消えていった。
「西条さん、何であの人、浪人って言うんスか?」
「僕にも良く分からん。浪人と名乗るくらいだからきっと今まで辛い想いをしてきたのだろう。だが横島君、彼を甘く見るな!彼のMSに関する知識はハンパじゃないんだ。なんて言ったって彼は一年戦争時から今日まで生産されてきたすべてのMSの癖を把握しているんだ!」
「はぁ・・。」
横島は結局浪人と呼ばれる由縁が分からずじまいであったが今のところはどうでもいい事と思い納得することにした。


「おーいメドーサ君、こっちだ。」
「はいはい、分かった分かった。」
一人の女性が司令室に飛び込んできた。
「さ、こっちを向きたまえ横島君。彼女がしばらく君の身の回りの世話をしてくれるメドーサ君だ。分からない事は何でも彼女に聞くといい。」
西条の脇に立っているその女性は目が少々キツめではあったが、全体的に顔立ちがよく、その妖美さは横島に大人の女性の魅力を感じさせていた。
(む!・・・・ええ乳しとるっ!!)
横島は顔など特に見ていなかった。それほど胸が充実していたのである。
「どうも!俺横島って言います。よろしければ・・・・・え!?」
バフッ
メドーサが突然横島の顔を自分の胸に押し付けた。
「あはは、あんたが横島かい?かわいい坊やじゃないか!あたしはメドーサ。これからお姉さんがあんたを一人前の男に育ててア・ゲ・る!チュッ、チュッ!」
「あ〜〜〜〜極・・・楽・・・・じゃ〜〜〜〜〜。」
横島はメドーサの胸の中で既に酸欠に陥っていた。
「ちょ、ちょっとメドーサ君、何をやっとるんだっ!?横島君が窒息するぞっ!!」
顔を赤くしながら西条が横島を引き離そうとする。
「ああ〜坊やを連れてかないで〜・・なんちゃって。ふふ、また相手してやるよ横島!」
「は・・・・はひ・・。」
横島の脳はまだ熱暴走を起こしていた。
「横島君、しっかりしてくれ!次で最後だ。」
西条は必死で横島を正気に戻そうと頬をペシペシはたきながら,強引に部屋の隅でゲームをしている小柄な老人の元へ連れて行った。
「横島君、この人が我がICPOの実質的指導者、斉天大聖准将だ。僕達は老師と呼んで慕っている。」
「西条さん・・・コイツ老師って言うよりただの猿じゃないスか?」
「ば、馬鹿を言うなっ!老師は顔は猿だが、ああやって集中力を高めながらICPOの行く末を案じているのだ。」
「俺にはタダ遊んでいるようにしか見えないっスけど・・・。」
と、その時ゲームを一時中断した老師がふっとこちらを振り向いた。
見た目は猿そのものであったが、その眼光は鋭かった。
「!・・・この猿、只者じゃねーな。」
横島はこの老人の眼を見てるうちに、いつの間にかこの人がICPOの指導者であることに納得している自分に気づいた。
「ようこそ・・・横島君・・・。」
老人は穏やかに言った。



キャラ紹介〜〜〜〜〜
唐巣・・・ヘ〇ケン(小竜姫を好きになってもらいます(笑))
ピート・・・ア〇ロ(地球で登場してもらいます)
ヒャクメ・・・トー〇ス(やっぱオペレーターは彼女でしょう)
浪人・・・アスト〇−ジ(何でこのキャラだしたんだろ(笑))
メドーサ・・・レ〇ア(小竜姫の相手はやっぱりこの人です)
斉天大聖・・・ブレッ〇ス(どこまで生きるかな?)
ジャスティス・・・シ〇ア(西条の昔の名です(笑))




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