ザ・グレート・展開予測ショー

病気のすゝめ 1


投稿者名:never green
投稿日時:(05/ 4/ 5)


「よ、よし。これで完成だな・・・。」

厄珍堂で不適な笑みを見せる俺と厄珍。
目の前にあるクッキーは俺と厄珍の・・・いや、全人類の夢と希望とも言える。
ふはははははは〜!!


話は二日程前に遡る。

    ・

    ・

    ・

「小僧、新しいホレ薬が手に入ったある!」
「な、何ぃ!?それは本当かッ!?」

目の前に光り輝く物。
通称『ホレ薬』。
真っ黒な墨で書かれた壷を手に取ると、あの日の記憶が鮮明に甦る・・・。
そう、マリアに愛されたあの日の事を。
額から汗が滴り落ちた。


(横島の頭ん中)

もし・・・もしだぞ!
あの美神さんがコレを飲んだら(or かぶったら)俺はどうなる?
マ、マリアの時みたいになるかもしれん・・・。
美神さんの『丁稚』更に言えば『サンドバッグ』の俺の事を好きになったら、
更なる『サンドバッグ現象(横島命名)』になりかねん・・・。
あぁっ、しかし目の前のエサは美味そうだ!
ああぁぁぁあぁっつ!!お前ならどうする?


お前って誰だよ・・・(汗)


もし・・・もしだぞ!
成功したら、美神さんは俺のモノに=何でもオールーOK!!
ぐぁああああああッ!だがリスクがでかい!







はっ!



冷静になるんだ俺!この類で成功した事が過去に一度でもあったか?
しかも厄珍のホレ薬・・・。危険だ・・・危険すぎる・・・。
このGTYの過去ログを見た限りでは、ろくでもない事ばかりだ・・・。

こ、こうなったら自分で作るしかない!
 
     ・

     ・  

     ・

こうして横島と厄珍の熱い(?)戦いの日々(=作戦会議)が始まった。


「まず、いかに美神さんにばれずに飲ますかだ。」

ターゲットはもちろん決まっている。

「そうね!玲子ちゃんはかなり鋭いある。」

これまでのGTYの失敗に目を通し一つの欠点を発見した。
早く気付けよな・・・。

「まず水を飲ます口実が難しい・・・。となると食べ物でいくしかないな。」
「いい提案ね!それでいくあるね!」

しかし今回の横島は一味も二味も違った。こういう事になると頭の回転が良い。

「いやそれじゃあ駄目だ。美神さんの鼻はかなり利く。120%の確率でばれる。」

つまり絶対ばれる。

過去にも、ドクターカオスによって「時空消滅内服液」の盛られたケーキを見破った。彼女の霊的感覚は日本一と言っても過言ではない。

しかし、数十回もの試行錯誤を経て、ついに完ぺきとも言える『惚れ薬』・・・いや『惚れクッキー』を発明した。
それは横島の手によって、すべての問題点を打開したモノだった。









「ふふふふふ・・・。」

自然と喜びの声が漏れてくる。

「待つね。最後に自分の涙をそのクッキーに染み込ませるある!」

厄珍が妄想世界から連れ戻す。

「そ、そうだったな・・・。」

慌てて横島は涙を出そうと格闘する。
しかし、喜びと焦りが混ざったこの心境で涙など出てくる筈はなかった。
中々涙が出てこないので目薬を使ってクッキーに涙を染み込ませる。
クッキーは横島の涙と化学反応すると白い煙を上げ、ドライアイスの様に下へ落ちていく。

「完成ある!早く試しに行くよろし!」

期待を持った横島を厄珍は後押しする。
逸る気持ちを抑えつつ美神除霊事務所を目指した。




いざ勝負!!美神玲子ぉおおぉッ!!

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