ザ・グレート・展開予測ショー

横島の修行(0〜1)改訂版


投稿者名:いも
投稿日時:(05/ 3/16)

どうもお久しぶりです。いもと申します。

皆さんの指摘を受けて書き直してみました。

わざわざ書き直すなとか言わないでくださ〜い。

それと改訂版と言うか別物じゃ?と言うのも勘弁してください。

技術面なら(私がへこまない程度でなら)どんどん言って下さってかまいませんから。





横島忠夫19歳 職業 美神除霊事務所社員(丁稚)。

彼は今、世界有数の修行場である妙神山に向かっている。

妙神山に行くこと自体はたまに遊びに行ってるので大して珍しい事ではない。

しかし今回はいつもと違い修行に行ってるのだ。

彼は気づいてないが世界トップクラスと言われてる美神より上の実力を持っている。

そんな彼がなぜ修行するかと言うと昨日こんなことがあったからだ。



とある廃屋

この日の仕事は横島とおキヌ二人でおこなった。

「吸引!!」

『ぎゃぁぁぁ!!』

横島がそう言うとお札に吸い込まれていく悪霊。

「ふぅ、除霊完了。」

除霊が終わったと思って気を緩める横島。

「まだ終わってませんよ。この家に取り憑いてる悪霊さんは二人いるって依頼書に書いてましたから。」

と横島に教えるおキヌ。

「あれ?そうだっけ?」

知らなかった、と言う風な横島。どうやら依頼書をよく読んでなかったらしい。

『うおぉぉぉぉ。』

二人がそんな会話をしているともう一体の悪霊が突然現れ横島に襲い掛かる。

だが横島は気を抜いてたためどうしても反応が遅れてしまう。

避けようとするが、間に合わない。

(ダメだ、よけられねえ。)

横島がそう思った瞬間。

「横島さん危ない!」

そう言うと横島の事をかばおうとするおキヌ。

「きゃぁぁ!」「うわぁぁ!」

しかし悪霊の力が強く二人とも吹っ飛ばされてしまう。

ドンッ!

横島はおキヌを抱きかかえる形で壁に激突した。

悪霊は追い討ちをかけようとなおも突っ込んできている。

その事に気づいた横島は右手に悪霊に向けて構え。

「伸びろ。」と言う。

すると、悪霊に向かって鉤爪状の霊気が向かっていく。

悪霊はそれをよける事が出来ず『ギャァァ!!』と言う叫びを残し消えていった。

横島はそれを確認するとおキヌの方を見ると、所々ケガをしている。

その事に気づいた横島は急いで『治』の文殊を使う。

「おキヌちゃん、大丈夫?」

横島は文殊を使うとこう尋る。

「………。」

しかし返事が無い。

「おキヌちゃん?」

肩を軽く揺らしながら再度尋ねる。

「………。」

だが返事は帰ってこない。

しかもおキヌの霊力が異常に低くなっている。

横島はその事に気づくと言いようのない不安に襲われた。

「うそだろ…。おきぬちゃん?ねぇ…返事してくれよ。」

泣きそうなのを必死でこらえながら話しかける。

「………。」

それでも返事は無い。

(もう大切な人を失うのはいやだ。)

横島はかつて恋人を亡くした時の事を思い出した。

彼女を失った事は本当に辛く正直今でも引きずっている。

でもおキヌのおかげでここまで立ち直れた。

そのおキヌが自分をかばってこんな状況になっている。

だが何も出来ない。

横島はそんな自分の無力さを恨んだ。

(くそ、俺がもっと強ければこんな事には…。)

「おキヌちゃん頼むから目を開けてくれ。」

横島は涙をこらえることが出来なくなり泣きながら言う。

「………。」

それでも彼女は何も言わない。

おキヌはまるで魂を失ったかのように眠っている。

横島はそんな彼女の様子をを見て思わず叫んでしまう。

「おキヌちゃーーん!!!」





















『横島さ〜〜ん。』

すると彼女の…今一番聞きたい人の声が聞こえてくる。

(えっ?)

驚く横島。

なぜなら彼女は目の前にいるのにその声は後ろから聞こえてきたからである。

横島は声のするほうを見てみるが壁しかない。

横島が気のせいだと思った時彼女(正確には彼女の幽体)が壁から出てくる。

それを見てただ呆然とする横島。

『あ、横島さん、除霊の方はどうなりましたか?』

横島が呆然としてるとおキヌがそうきいてくる。

「えっ?ああ、除霊なら今度こそ終わったよ。てか、おキヌちゃんそれどうしたの?」

横島はその質問に答え、自分の疑問を投げかける。

『ああ、これですか?悪霊さんに攻撃された時のショックで幽体離脱しちゃったんですよ。』

そう言うと自分の身体に入っていく。

「あ、ケガしてるじゃないですか。すぐ治しますから。」

どうやら横島もあの悪霊にケガを負わされていたようだ。

その事に気づいたおキヌは急いでヒーリングをはじめる。

横島は唖然としていたがヒーリングの心地いい感覚で我に返る。

そして思わずおキヌを抱きしめる。

(よかった…本当によかった。)

心の底からそう思いながら。


横島は彼女を守る事が出来なかった自分を責める。

今回は無事だったが次は無いかもしれない。

この仕事はそういう仕事だ。

だから横島は大切な人達を守れる力を得るために妙神山に向かっている。



「ふぅ、やっと着いた〜。」

横島の見た先には鬼の顔がついた門と首の無い像が二つある。

『おぉ、横島ではないか。』

すると門にある鬼の顔が話しかけてくる。ここの門番の鬼門である。

「よお、久しぶりだな。」

横島が鬼門と挨拶していると門が開いて一人の少女が抱きついてきた。

『ヨコシマ〜、久しぶりでちゅ〜。』

「パピリオ、久しぶりだな。あれ?お前また背伸びたじゃないか。」

そう言って自分と比べてみると横島の肩の辺りまである。

「いや〜子供の成長は早いな〜。」

横島が何だかおじさん臭い事を言うとパピリオが『子供じゃないでちゅ。』と反論する。

「あのな〜、子供じゃないならその言葉づかい何とかしろよ。お前より年下のタマモは最初から普通の言葉遣いだったぞ。」

シロとタマモは横島がつれてきた時に仲良くなったらしい。

『うっ。そ、そんなことより新しいゲーム買ったから今から一緒にやるでちゅ。』

痛いとこをつかれたパピリオは話題を変えようとする。

(やっぱり子供じゃないか。)

横島がそう心の中でつっこんでると中から一人の女性が出てくる。

『パピリオ、掃除が終わるまでだめよ。』

『えぇ〜、いやでちゅ、いやでちゅ、私は今からやりたいんでちゅ。』

その女性がそう言うとパピリオは駄々をこね始める。

『へぇ〜、それじゃあ明日はいつもの倍働いてもらおうかしら?』

『そ、掃除してくるでちゅ。』

彼女がそう言うとパピリオはさっさとどこかへ行ってしまう。

「お久しぶりです小竜姫さま。」

パピリオがいなくなると横島は彼女に挨拶をする。

彼女の名は小竜姫、見た目からは想像出来ないが神様である。

『お久しぶりです。あら?今日はお一人ですか?』

小竜姫は横島が一人で来てることに疑問を抱きなんとなく聞いてみる。

いつもなら事務所のメンバー(特にシロとタマモ)がついてくるのに今日はいないからだ。

すると横島は思いがけない事を言い出す。

「ええ、今日は修行に来ましたから。」

小竜姫は一瞬自分の耳を疑う。

この男からそんな言葉を聞くとは思わなかったから。

前に修行に来た時は雪乃丞にだまされる様な形で受けてたから。

(横島は自分の意思で来てたがまさか最難関を受けるとは思ってなかっただけだと言うのを小竜姫は知らない。)

それに横島はここの最難関を既に受けてるから。

小竜姫はしばらく考え、とりあえず話を聞こうと横島を中へと進める。

横島はそれに従い中に入っていく。





『うぅ…台詞が一言しかない。』

『一言あれば十分じゃ…ワシなんか、ワシなんか、台詞なしだぞ…。』

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