ザ・グレート・展開予測ショー

おキヌの夕焼け6 〜カ、カオス。それはうまくいくのか?


投稿者名:nvere green
投稿日時:(05/ 3/15)


こんちはっす!横島忠男です。
おれなんとか高校を卒業しました!
美神さんや隊長さんに独立するかの話があったんですが決めれませんでした(笑)。
       
   −バキッ!−

ということで美神さんに殴られてしまいました…。
そんであと一ヶ月だけバイトとして美神除霊事務所で働いてます。
実は独立する気持ちはあるんです。
おキヌちゃんにその気持ちを伝えたら「もちろん私も付いて行きます!」と言ってくれました(ありがとうおキヌちゃん!)。
しかしタマモに「あんた修行するんじゃなかったの?」と聞かれました。
よ〜言ったタマモ!そう!おれが今したい事は修行!分かってるんだけど行動に移せず困ってます。
なんで困っているって?
それはあの雨の日の除霊を思い出すとおキヌちゃんが心配で修行に集中できるかどうか…。期限はあと二日…。残りの三人は妖怪なんで大丈夫と思うんすけど…。

「誰が妖怪って横島くん?」
「いえ、別に美神さんが妖怪だなんて…。」
「へ〜。」




いつもの展開なので省略します。


「あぁぁ…。横島さん。」
おキヌはヒーリングを横島にしている。
「ちょうどいいわ。仕事はもうないから、厄珍の所にお使いに行って来て。」
「分かりました。」
二人は事務所を出て行った。

  厄珍の店への道

「それで決まったんですか?横島さん。」
「ん?何の話?」
「独立するか、事務所に残るかって話ですよ。」
「だから独立するって言ったじゃない。」
「じゃあ来月からは独立するんですね?」
「だぁぁあああ!なぜ急かす?おキヌちゃん!おれはまだ他にもやりたい事があるんだよ!」
「え?他にやりたい事があるんですか?」
(おキヌちゃんもタマモもおれが残るか独立する事しか頭にないのか…。)
横島は溜め息をつく。
「何ですかやりたい事って。」
「へっ?そ、それは…。いろいろさっ!」
横島は厄珍の店へ逃げていった。
「も〜横島さん!教えてくださいよ〜!」
おキヌは横島の後を追い掛けた。
厄珍の店の入口を入るとおキヌはこけた。

「早く!一気に行くあるね!」
「だぁーっ!何してんだよ!お前それでも男かぁ〜!」
「何してるんじゃ!行け!行くんじゃ!」

厄珍、横島、カオスはテレビに食い下がっていた。
おキヌは呆れてものが言えなかった。

   〜続く。

「ふざけんな〜!」
バコッ!ドガッ!バキッ!!

テレビは三人の手によって無残にも跡形も無く壊れてしまった。
テレビは確認しただけでも軽く二桁は壊している。
「はぁはぁはぁ。おっ!ボーズ久しぶりあるね!」
(こんなに近くにいたのに気付かないんですか?)
おキヌは疑問を持ちながらも厄珍に用件を話した。
「美神さんのお使いに来ました。」
「あぁ!ちょっと待つあるね。」
と言って厄珍は奥に消えて行った。
「そういやカオス、お前何でここにいるんだ?」
「よく聞いた小僧!実はここにわしが開発した物を売りに来たのじゃ。」
「へ〜。どんなのがあるんだ?」
横島とおキヌがカオスの発明品を物色していると古いレトロなレコーダに似た物があった。
「これなんだ?。」
「流石じゃのう小僧!それは呪文拡大器じゃ。文字通り呪文を拡大して範囲を広げる機械じゃ!」
「文珠も使えるのか?」
「あぁ、多分問題ないはずじゃ!使って見るか?」
横島は少しそれに興味を持っていた。
「やめとけあるね。そいつの紹介した商品はろくでもないものばかりあるね。」
「あんたが紹介した物も、ろくでもないよ。」
と横島。
厄珍は品物をおキヌに渡した。

 再び美神除霊事務所〜

「ただいま〜っす。」
「ただいま帰りました〜。」
二人は事務所に帰って来た。
「お疲れ様。もう今日の仕事は終わりね。あんたは夕飯食べてくつもりね…。」
「もちろんっす!おキヌちゃんの飯は死ぬほどうまいっすからね!」
「ほんと、食べ過ぎて死なないかしら…。」
「おれを殺したいんすか…?」

横島のアパート〜

「ふぅ〜っ。しっかしあと一日だなぁ。独立してから修行するか?」
横島は考えた。考えは終わりが見えぬまま、ぐるぐると同じ道を通りループした。

(そうだ!)

朝を迎えた。

カオスの家

−ドンドン!−

「カオス〜!居るんだろ?」

−ガチャッ−

「こんにちは横島さん。」
マリアがドアを開けた。
「なんじゃ。小僧か…。」
「おれで悪かったな!」
「わしの家にくるなんて珍しい。なんか急用か?」
「急用まではいかないが、頼みたい事がある。」
「なんじゃ頼みって?」
「この手紙を持っておいてほしい!」
横島は少ししわくちゃになった手紙を差し出した。
「なんじゃ?ラブレターか?」
カオスは冗談を言った。しかしその頭の上には、しっかりとハテナマークが浮かんでいる。
「違う違う!別に手紙じゃ無くて口で言ってもいいんだけど…。」
「で、この手紙の内容は?」
手紙を受け取ったカオスはそれを眺めながら聞いた。
「あぁ、読んでいいぞ。別にいつ見られてもかまわんしな。」
「最初に言っとくが告白は受けんぞ!」
「だからラブレターじゃねえよ!」


四月○○日
おれは自分の修行に集中するために今まで自分の出会いの記憶を消した。
この手紙をもらった時、おれは自分の修行に納得しているはずだ。
その時は文珠を使って記憶を復活さしてくれ!


「なんとも都合のいい奴じゃ…。未来の自分にまで迷惑をかけるとは…。」
「おれはそこまで迷惑な奴か!?つまりお前以外の記憶を消すって事だ。」
「しかしなぜじゃ?なぜそこまでする必要がある?それに小僧、おぬしは十分強い。何故そこまでして強さを求める?」
横島はこれまでのいきさつを語った。

「ふむ。小僧の気持ちは分かった。しかし何故わしじゃ?他の奴でもよかろう?」
「渡した人間が死んだら困るからな…。それに自分が持っていたら意味も分からず捨てそうだからな。失くすなよ。」
カオスは横島の意見に納得した。
「事務所には言わないのか?おキヌとやらも心配ではないのか?」
「心配だ。だけどこの一ヶ月考えたら、心配してるだけじゃ強くなれないことに気付いたんだ。事務所には言わない。いや、言えないんだ…。」
「なんでじゃ?事務所のメンバーも心配するだろう…。」
「そしたら記憶を消す意味が無くなるだろ?帰って来なかったら妙神山に迎えに来る。どうなるか分かるだろ?」
そう、横島が修行から帰るのは何ヶ月後と決まっていわけではない。
修行すると言って、帰って来なかったらきっと迎えに来るに違いない。そうなると横島の記憶は消えているのでややこしくなる
「気に入った!手紙は預かっておく。しかし!」
「しかし?」
「条件がある!記憶を消すときこの機械でやってみてくれ!」
それはこの前厄珍の店で見た、呪文拡大機だった。
「う〜んちょっと不安だな…。まぁいいか…。じゃあおれは荷物をとって来るよ。」
横島は荷物を取りにアパートに戻る。

−昼
   再びカオスの家

「再びで悪かったな!」
「何言ってんだカオス?ところでマリアは?」
「あぁ、買い物じゃ。では早速使ってみるぞ。」
「しかたねぇなぁ…。ど〜せ失敗ってオチは分かってるよ。」
「がたがたぬかすな!さっさとせんか!」
「へいへい。文珠が一個無駄になるな…。」
と言いつつ横島は「忘」の文珠を作り出す。
「小僧の記憶が消えればいいから、範囲は三メートルでいいな?」
カオスはカウンターをがりがりと回し「3」の数字をメーターに合わせた。
「よし、いつでもOKじゃ!やってくれ。」
横島は黄土色の口の中に「忘」の文珠を入れた。
「スイッチオンじゃ!」
うぃいいいん〜。 と掃除機みたいな音で機械は動き出した。
「って、カオス!三メートル以内にお前もいないか?記憶が消えるぞ?」
横島は失敗するに違いないと思っているため、冷静に指摘した。
一方、成功するはずと決め付けているカオス。
「ぎゃあああああ!」
遅かった。
光は半径三メートルの円を描いて光った。
「ど〜だカオス?おれが分かるか?」
「うむっ!しっかり分かっとる。」
「もちろん、おれも覚えてる。事務所のメンバーも…。」
失敗か?呪文拡大器は、「ボンッ!」と音をたててその場で崩れ落ちてしまった。






実験は失敗に思えた……。

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