ザ・グレート・展開予測ショー

おキヌの夕焼け2


投稿者名:nvere green
投稿日時:(05/ 3/12)

「あの、おキヌちゃん見てたよね・・・?」
おキヌはくちを開いた。
「はい。見てましたよ。きれいな女性みたいでしたね。」
〜横島の心〜
(あ〜可愛いネ〜ちゃんだったな〜。あんなきれいなネ〜ちゃん久しぶりだな〜。

「よ・こ・し・ま・さ・ん?」
(し、しまった!また口に!?」
遅かった・・・。おキヌは笑っていたが目は笑っていなかった。
無言のプレッシャ〜が横島を襲う。
「あっ、いや、違うんだ、おキヌちゃん!決してあのネ〜ちゃんが可愛くて話しかけたんじゃないんだ!」
「じゃあどういう事ですか?それに無料で除霊するなんて。」
無料ということに少し気になったが、おキヌの問いに横島は下をむいて黙ってしまった。
「答えて下さい。横島さんっ!」
ため息をついた横島は苦笑いをして恥ずかしそうに答えた。
「おキヌちゃんには言えないよ・・・。」
おキヌにはその言葉が不満でたまらなかった。ルシオラが横島の目の前から消えて以来、おキヌはすこしでも横島の力になりたいと思っていた。
しかし、力になれてないと感じたおキヌは悔しい思いをしていた。
だから、あまり横島には隠し事をしてほしくない、自分の思っていることをもっと自分に伝えてほしい。もちろん当の本人はそんなおキヌの思いを知るはずがない。
「なんでですか?私、そんなに頼れないですか?誰にも言ったりしませんよ!」
そんな思いもあり少しおキヌの声が大きくなる。
「そんなんじゃないよ。おキヌちゃんはとても頼りになるよ。それにおキヌちゃんのこと信じてるし。ただ・・・。」
横島は優しく答えた。
「ただなんですか?」
「ただあいつが死んで、おれ、思ったんだ。もうおれの目の前から大切な人を失いたくないって。おキヌちゃんもおれにとっては大切なひとだから心配をかけたくないんだ。」
大切な人と言われ少しうれしかったが、
「そんな・・・。私は横島さんの力になりたい!もっと横島さんの思っている事を知りたい。だから隠さず話して下さい!」
「だけど・・・。」
「私は、横島さんが一人で考え込む方が心配です!」
ようやく諦めたのか、横島は口を開き始めた。
「実ははさっきの女性の霊はちょうどおれ達と同じ年代だったんだ。彼女も大切な人がいたんだ。」
「え?じゃあ彼女の大切な人も亡くなったんですか?」
横島は少し上を向いて話し始めた。
「彼女の大切な人はまだ生きているよ。けど、彼女は自分が死んだと分かったら大切な人と会っても苦しめるだけだって言ってた。彼女はそいつのために成仏するか悩んでたんだ。考え方を変えれば失った事だな。だからおれはそんな彼女を見て少しでも力になりたいなと思って・・・。」
おキヌは静かに頷いた。そして心配そうな顔をして、
「私も横島さんと同じで横島さんの力になりたいですから。そんなこと一人で抱え込まないで下さいよ。」
気付けば夕日は落ちていて少しづつ景色が暗くなっていた。横島はそんなおキヌの顔を見てち上がり優しい顔をして言った。
「おキヌちゃん事務所にもどろうか。」
(そうだよね、私が暗い顔するとすぐ気を使うんだから。)
「はいっ!」
二人は事務所に向かって歩き始めた。



〜あとがき〜
前回の感想ありがとうございます。一話目がかなり短くて感想でも指摘されてました(泣)。二話目も短いな・・・。良かったと感想をくれたかたとても嬉しかったです。文章表現はまだまだですけどよろしくおねがいします。次からは美神やタマモ、シロも出ます。もちろんギャグも入れようと思います(うけるかなぁ・・・)。

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