ザ・グレート・展開予測ショー

共有する、千年前の夢


投稿者名:東一華。
投稿日時:(05/ 2/28)

横島はその晩、夢を見た。
深い森の中に彼はいた。服装は、以前平安時代に行ったときの…
前世の自分が着ていた服だった。
そして目の前には…

「さぁ、願いは?」

願いは3つ。叶え終えたら魂を盗られる。目の前にいる女は…
たった一言しか聞いていないのに、様々な情報が彼の頭に流れ込んでくる。
しばらく考えた後、横島はゆっくりと話し出した。



「それじゃ…1つ目は、俺かお前が死ぬまで一緒に居てくれ」

「えぇ、あなたが死ぬまでね。元々そのつもりよ」







「2つ目は、3つ目の願いをお前も一緒に願ってくれ。

「はいはい。変なコト願うわね〜…」






「そして3つ目は…アシュタロスの下を離れて自由になってくれ」

「……………」






「確かにそうなると私はあなたの魂を盗る必要は無くなるけど…
 自由っていうのは…1つ目の願いにも当てはまるのかしら…?
 それに、必要なくなってもあなたの魂を盗る権利が私にはあるのよ?」

「そ、それは…」



次の日、仕事の依頼も無いのに、美神はやたらと機嫌が良かった。
彼女は昨晩、何か良い夢を見たような…そんな気がしていた。

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