ザ・グレート・展開予測ショー

極楽大作戦 de 時代劇 第参幕  巻之弐


投稿者名:トンプソン
投稿日時:(05/ 2/22)

みぃ親子は少ない手かがリを求めて女と子供の二人旅を長い間してきたのだろう。
そしていま、美神藩においてやっと亡くなった旦那の仇が見つかったのだ。
「ふふふ、はははは。見つけたわ、みつけましたわ!」
みぃの笑い声が山々に山彦を呼び込んでいる。
美神藩の西に有る山麓に住み着いた鬼の一人、夜叉鬼から聞いた事実。震えているのが町奉行の西条にも見て取れた。
一種の興奮状態なのだろう。
「詳しく聞かせてもらおうか、夜叉鬼君?」
「はい、お奉行。昨日俺は月見をしていたんですが・・」
鬼という種族は朝夕という感覚がないようで、この日も夜遊んでいたと夜叉鬼。
月を眺めていた時にその人と鳥を混ぜた妖怪を見たそうである。
「念のために聞くけど、間違いはないね?」
「うん、証拠があるよ」
ここで江戸時代の服装について語ろう。
所謂「着物」には小物をを納めるポケットという概念はない。
第一、持ち歩く小物と言っても財布程度の物。現在と違って名刺やら鍵などを持って歩く風習が無いのである。
その財布は商人なら帯に手挟む、財布に紐をつけて腰にぶら下げるか、懐にしまいこむのである。
それゆえ、夜叉鬼その証拠を見せるにも一旦自分の家に戻ってからである。
今の時間に換算して五分ほどの余裕が出来た。
みぃを見ればまだ体を震わせている。
母親の異変を驚きと不安で見ていたけぃが。
「母様、大丈夫ですか?」
「ふふ。おかあちゃんは嬉しくてこうなってるのよ。だから平気だよ」
「平気って・・」
「・・・何があったかしらないけどさ、子供を不安にさせちゃ、いけないよ、みぃさん」
見兼ねたのか、虞螺がみぃを嗜める。
ところが、女の癇癪は何がきっかけで爆発するか判らない。
「・・なんですって?私達親子がどんな苦労をしてきたか知らないで!」
まさに虞螺に掴みかかろうとしたその瞬間。
「止めたまえ」
低い声を発したと同時に得物(ここでは武士の帯刀)を鞘ごと二人の前に差し出した。
「冷静に。仇に会う前から精神が高揚していると勝てる試合も負けてしまう」
「う・・はぃ」
うなだれ、謝りの言葉を虞螺に発した猫の母親みぃであった。
「あ、有難う御座います、お奉行様」
修羅場になりかけたこの場を納めた町奉行の西条にお礼を述べたけぃ坊やであった。
そして夜叉鬼が戻てくる。手に羽を握り締めて。
「これ、昨日の妖怪が落とした羽なんだ。珍しいから飾ってたんだけど」
「ほぅ。これは・・」
少なくともこの美神藩にいる動物の羽ではない。
濃い茶色に鈍い光沢、昨日見た、奉行所に残る記録と一致する。
「間違いないな、確実にこの美神藩にいるな、夜叉鬼とやら、こやつが何処にいるか判るか?」
「いえ、それは判らないです」
ばつが悪そうに頭を掻いた夜叉鬼。
「そうか・・だが、こやつが人を攫う妖怪で有ることは間違いない。治安を守る物としては早期に片付けたいのだが・・」
みぃ母子とて同じである。
「のぉ、みぃ殿にけぃ。おぬし等はこの羽から匂いを辿る事は可能か?」
「いいえ。我等一族は闇でも目は利きますが、匂いについては人間と同じです」
「そうか・・。じゃあ『犬』が欲しいところだが・・」
そういえば、部下の武等都(ブラトー・ピエトロ)の知り合いに霊能犬を飼っているのがいたはずと、考えていると。
「おろ?お奉行様では御座らぬか?」
山のふもとからやってくるは、城内勤め、腰元のおしろ(シロ)である。
「おぉ、おしろではないか。斯様な場所で何をしておるのだ?」
「拙者、昨日呑みすぎて酔い覚ましに散策にきたで御座るよ」
「一人でか?」
「いえ、連れがいるので御座るが・・」
来た道を振り向くと、
「は、ひぃ。待ってくれ、おしろ殿、おいは走るのは苦手でごわす」
美神藩武芸指南方恐山頼経(相撲取りの恐山)がひぃひぃ言いながらやってくるのである。
「珍しい取り合わせじゃのぉ」
「頼経殿の弱み握ったので御座る、それで少々お手を借りてるので御座るよ」
「・・お手を借りてるとは?」
「おろ?ご存知ではなかったので御座るか?今拙者とおたま(タマモ)は氷室屋ご夫妻(おキヌちゃんと横島)に使えているので御座る」
「そうであったな・・」
この氷室屋、商人風の格好は人々を欺く格好であり本来は公家(天皇家)に連なる者である。
以前、この藩を襲った死津喪比女を追ってこの美神藩に来た、夫婦者という触れ込みで着ているのだ。
藩政を司る人々も気を使ってか夫妻に気に入られている腰元を世話役として派遣しているのだ。
そして、これが限界だとばかりに膝を突いた恐山。
「お、おしろはん、貴殿は足が速いでごわすなぁ〜、情けない事じゃが、この恐山息があがってしもうたわ」
「ちっちっ、鍛錬が足りんで御座るよ」
「ご勘弁でごわすよ〜」
通例ならばおしろと恐山の身分差があるのだが、斯様な振る舞いになっているのか。
奉行の西条には判りかねた。
「これ、恐山殿、大丈夫かな?すまんがたれぞ、水を持ってまいれ」
「あい、今すぐに」
虞螺が葉で編んだ簡易の器に清水を浸して持ってくる。
「かたじけないでごわす」
ごきゅごきゅと、なる喉が耳に心地よかった。
赤とんぼがつがいでひらりと舞い降り、そして何処ぞへといってしまった。
「あ、紹介が遅れたな、こちらは母子で敵討ちの旅を続けているみぃ殿とその息けぃだ」
闖入者に驚いた母子に説明をする奉行。
「みぃ、に御座います」
「けぃ!と申します」
先ほどは取り乱しかけていたみぃも気持ちが収まったようである。
「これは、二人で敵討ちとはまた大変でごわそう。ワシはこの藩の武芸指南方の恐山と申す」
「拙者は人狼にて腰元のしろで御座る、時にお二方は・・」
流石は狼の血筋である。匂いからこの母子が人間でない事が見破っている。
「左様で御座います。おしろさん。我々母子は化け猫の一種、なれど、敵討ちの旅に人も魔物もございましょうや!」
「いや、問題はありもうさん!」
人心地ついて、元気を取り戻したのか恐山が力強く言い放つ。
「して、お奉行殿、ここにいるちゅー事はおまはん等の仇が近くにいるという事でごわすな?」
「左様、この山にいる覇亜非亥(ハーピー)なる妖怪がこの山に巣食っている様だ」
そして見せるは鳥の羽。おしろの目に映ると。
「拝見してもよろしいで御座るか?」
「あぁ・・」
受け取ったおしろが匂いを嗅ぎ始める。
「どうしたでごわす?おしろはん」
丹念に鼻を使い、匂いを覚える。そしてすーと、口から大量の息を吸って。
「見つけた、で御座るよ。そのは、はーひー、ぱーぴーいや、違うで御座るな」
「覇亜非亥(ハーピー)です。おしろさん・・・で見つけた?」
「はい、拙者体力と鼻には自信があるので御座る」
「おしろ、案内できるか?」
奉行もやや声が上擦る。
「当然で御座るよ、恐山殿も手伝うで御座る。ささ、ほら来るで御座る」
腕をひっぱられ、断る隙もあたえないおしろ。
最も恐山とて乗りかかった船である。
「わ、わかったでごわすよ、おしろはん、って走ったらお奉行殿も、あの母子も付いて来れぬでごわす」
そう嗜めている。
尚、
「私達もお手伝いしますか?」
と、虞螺に夜叉鬼、そして今まで明後日の方にいた娑婆鬼も姿を現したが。
「いや、おのおの方は万一の為に此処に残り、山の安全を守って欲しい。頼むぞ」
畏まりました、と虞螺(グーラー)は頭を下げた。
腰元のおしろが見つけた先は洞窟の入り口になっている。
「ついに、ついに見つけたわ。わが夫の仇、取らせて貰うわ!」
毛を逆立てて戦闘体勢にはいる母親のみぃであった。
「しかし、暗いな、恐山殿、蝋燭でももっておるか?」
すると、ごそごそと懐から。
「携帯用の提灯がごわす、蝋燭もごわすが火がありもうさん」
この時代、火は貰う物なのである。夜半にもなれば、街のそこかしこに提灯や火があかりとして灯る。
それを身分の垣根を越えてもらい火するのが一般なのである。
万一普段から火元、つまりは火打石を所持しているとすれば。
「大丈夫だ、火はここにある」
西条、煙管呑み(喫煙者)であるが故の用意だ。
そして。
みぃとけぃ、奉行の西条、恐山におしろが自然洞の中へと足を運んでいった。

その洞窟の奥で体を横たえているの鳥のような人間にも見える存在がいる。
「まったく、あの芽道邪(メドゥーサ)は何処にいるんだい?」
この妖怪こそが母子の仇覇亜非亥である。
彼女も又、美神藩に危害を加える、芽道邪に呼ばれた一人なのだ。
「しっかし、何処にいるのかねぇ?山にいるじゃ私にはわからないじゃん?」
この辺りから妖気が漂っていたのでこの山に降りたのだが、旅の疲れから、一時休養しているようである。
最もこの妖気は芽道邪一味の物でない。この山に巣食う鬼達の気を間違えて捕らえているのだ。
そして夕刻にでも芽道邪を探そう、という魂胆なのか。
そして空気が動いたのを機敏に察知する覇亜非亥。
「だれか、来る?」
大本が鳥なので鼻ではなく、目で確認する妖怪だ。
向こうから提灯の明かりが見えはじめていた。

自然洞の事、足場はあまり良くない。
だが、この場にいる連中は人間を含め鍛え抜かれている連中である。
途中足をくじく事も無く、速度も然程落ちる事も無く、進んでいく。
先ず戦闘に腰元のおしろ、その横には片手に提灯、もう一方は抜刀している恐山がいる。
すぐ後ろにみぃと、けぃの母子。
しんがり(最後尾)に奉行の西条も直ぐに刀を抜けるような状況にしてある。
ぴちゃんと、水音が静けさを増している。
空気が濁っているのが人間にも判った。
「この洞窟はどこにも抜けてないようじゃな、おしろ」
「左様で御座るな?お奉行殿。こっちで御座る」
何度か道が分かれているところがあるが、何の問題も無く進んでこれた。
「ねぇ、母様、感じませんか?鳥の気配」
「私も感じますよ、けぃ仇は直ぐ其処にいるわ」
後ろにいる西条にはこの母子に緊張が走るのが判った。
そして。
「しっ!いたで御座るぞ」
闇目は利かぬが嗅覚は一品のおしろ、そして闇目は得意とするみぃ。
明らかだ。
「覇亜非亥!見つけたぞ、妾(わらわ)を覚えているかっ!」
この一言で敵襲だと気が付く。
「しまった!貴様、あの時の!」
西条、恐山の制止を聞かず半歩前に出たみぃ。
「そう、我が夫の無念、晴らさせてもらうわ!」
この暗い中、鳥と猫ではどちらが有利か、理解した上での跳躍だったのであろう。
この足場の悪い仲でも獣の感というやつか、比較的に平らな部分を見つけていた。
だが。
「ふん。猫なんてワタシのえさに過ぎないじゃん!これでもくらいなっ!」
腕の部分には大量の羽が生えている覇亜非亥、それを一振りすると。
羽が矢の如く、こちらに向かってくるではないか。
「あ、危ないでごわすっ!、けぃとやら、提灯をもってるでごわす」
敵が腕の振り上げる時点でどのような攻撃になるのかわかったのか恐山、みぃの前に立ちはだかるようにして剣を振るう。
今で言う扇風機との要領で追い風に乗る羽の攻撃に耐えている。
「あ!恐山様!」
恐山、当時の日本人にしては大柄である。
みぃにはほとんど攻撃はあたらないが、恐山は既に覚悟の上である。
数十本の羽が体にささっている。
「お、恐山殿!」
思わずおしろが絶叫する。
「大丈夫でごわす。足に自信はないでごわすが、この程度でくたばるおいどんではなかと」
おしろの目にも羽は致命傷にあたる部分には一切刺さってない事が判る。
「し、心配させるなで御座る。拙者この歳で後家は嫌で御座るぞ」
「何をいうでごわすか・・」
こんな時だからこそ出るおしろの本音というやつか。
この件、恐山とおしろについては又後ほど語るとして、今は戦闘に戻ろう。
「ふ、やるじゃん?人間の分際で。でも貴様達は空を使えないジャン!」
覇亜非亥も先ほどの攻撃は挨拶程度であった。先ずは外に出ることが先決である。
外に出てしまえば完全に空は自分の領域。しかも鳥目とあってはいくら妖怪でも洞窟内の戦闘は不利なのだ。
突如。
「けぃ!提灯を消すでごわす!」
恐山からの指令が響く。
「は、はいっ!」
慌てて蝋燭を消すとあたり一面に炎の残骸が放つ匂い、これが当たり一面に充満する。
「し、しまった!」
何も無ければ、鳥の事、ゆっくりと進めば傷一つ負わずに外に出られたであろう。
だが、状況が違う。
敵の中には闇目や嗅覚が優れたのがいる。
とりあえず、壁に張りついてから、羽を振ると。
「そこでごわすなっ!」
小柄(日本式のナイフ)が恐山から放たれる。
「あぶなっ!」
体ごと移動させた事によって傷は負わなかったが、声を出した事によって場所がばれてしまう。
「ここかっ!」
声の方向へ斬激を加えるわ奉行の西条。
「ちっ!しまった」
地の匂いが微かに漂う。
「手ごたえはあったようだが・・、致命傷ではなさそうだな・・どこだっ!」
気配を察知する事など、奉行にも武芸指南方にも必要とされる能力だ。
だが、そんなのはどうでもいいと言わんばかりのおしろである。
「ここにいたで御座るか」
音も無く移動をして見せたおしろが覇亜非亥の腕を掴んだ。
「し、しまったじゃん!」
なんとか空に逃げようと、羽を使って上に飛ぼうとしたその時。
「遅いでごわすっ!」
おしろと、覇亜非亥の声の位置から、場所を割り出した恐山、こちらも人間離れした跳躍で剣をふるったのである。
闇の中なので、有る程度はあてずっぽうなのだが。これが上手い具合に首筋にあたったのである。
「ぎゃっ!」
短い断末魔が響いた。
「けぃ君。提灯を貸したまえ」
闇目に慣れてきた奉行西条が震えているけぃの方を叩いて提灯を手に受け取る。
そして火を付けた。
壁にへばりついてる、とでも表現しようか、腕と首から血を流し、気絶している覇亜非亥がそこにいた。
「みぃ殿、やるがいい」
奉行が脇差を差し出そうとすると。
「いえ、私も懐刀は持っております」
武家の女が恥を受けた時自らの命を絶つ為に肌身離さず持っている、刃渡りの短い刀を懐刀と言う。
それを手にして、覇亜非亥の胸元に宛がった。
「わが良人の仇!覚悟ッ!」
人ではない、生き物を殺すという感覚は現代人には想像出来まい。
もっとも江戸時代の殆どの人間がそうである。
けぃは、その現場を見たくないと、手で顔を隠している。
少しだけ肉を傷つけたのだが。
「・・・出来ない、私には・・これ以上・・・憎い相手なのに!!」
高い音を立てて懐刀が地面に落ちた。
「ど、どうして・・・」
暗い中で良くは見えなかったが、顔面蒼白であろうと、奉行の西条は思っていた。
「みぃ殿・・。そうか、そうであろう」
その場で蹲ってしまったみぃを覆いかぶさるようにして、奉行。
「これは・・良人の仇なのに・・」
「うん、いいんだよ。これで、たとえどんな理由があろうと、女は生き物を殺めると不幸になる。切った張ったの世界は男に任せると良い」
そうなだめると、先ほどの如く、体を震わせているみぃを今度は表側に回って抱きしめたのである。
「あっ・・」
男に抱かれる。何時ぶりであったのであろうか。
様子をみていたけぃにも、西条は手を広げた。
「ほら、おいて」
「う、うん。お奉行様・・」
腕の中で声を抑えてなく母子がいた。
その時間で目を覚ましたのが覇亜非亥である。彼女にとっては逃げるしかない。
だが。
「おまはんは、死ね」
剣を喉につき立てたのは恐山であった。
腰元のおしろはもとより、みぃ、けぃ母子に見られないように、場所を選んでの攻撃であった。
最後の言葉すら、発せずに絶命したのである。
「帰りましょう、お奉行殿、おしろ殿」
恐山が血糊を拭き取り、刀を鞘に収めてからぽつりと零したのである。
「けい?」
どうやら泣きつかれたのか、西条と母親の間で寝ていたのである。
「なかなか気丈な奴」
何処が気に入ったのか、西条が寝ている子供を抱きかかえて、来た道を戻っていった。
覇亜非亥の死体は何処から現れたのか、鼠が始末するであろう。
そして、五人は無事に太陽を拝めたのであった。
「この件は奉行管轄であるが、恐山殿、この町奉行、西条輝彦守ご助力感謝申し上げます」
「お礼にはおよばぬでごわすよ」
幸いにも恐山の怪我は大した事なかったのである。
みぃも、最初は自分が息子を抱きますといっていたのだが、今では諦めたのか、はたまた納得したのか、
大人しく奉行の後についてきたのである。
「それにしても」
秋の日を浴びながら先ほどの戦闘での会話を思い出す奉行。
「おしろの言った、『後家になるのは嫌で御座る』とは一体?」
「そ、それは・・」
おいおい説明すると口にしただけの恐山に対して。
「なんで御座るかぁ?その態度は」
おもいっきり手の甲を抓るおしろであった。
先ほどのトンボであろうか、まだ番として飛んでいた。



あとがきみたいな物。
この作品は四年ほど前に連載をストップしていた物の続きです。
GSキャラクターオールキャストの時代劇風一大叙事詩、に成る予定です。
一応、話は繋がっています。
只、あまりの人数、元設定が原作とかけ離れてしまった人々もいます。
なんとしてでも終らせたい一遍なので、お付き合いの程を。
尚、前回の物までは過去ログに残っておりますので、
興味をもたれた方は是非、ご覧くださいませ。
少しの間、このトンプソンはこの作品を続けます。

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