ザ・グレート・展開予測ショー

式紙使い横島・横島捜索大作戦3


投稿者名:高やん
投稿日時:(05/ 2/20)

「何て言うか、やっぱり俺の世界はこんなのばっかりか」

横島は、同化の文珠で過去の横島の精神世界に入って
初めに感じたのは、今までに何処かで目に止まった事のある女性達

「まぁ、そんな事は如何でも良いが、この世界では、元の姿に戻るのか」
(そういえばカオスが昔、魂は情報の塊だと言っていたな。
なるほど、情報の塊だから元の俺の姿に戻るという訳か)

その事を思い出し納得した横島は、目の前で歩いている女性達を無視して
とりあえず歩き始めた。

(さて、過去の俺は何処に居るんだ? 周りに目立つ様な物も無いし
大体、文珠の効果は後1時間半ってとこだからな。 本人が気がつく前に
融着させたいんだがな。 ワルキューレのダメージの所為で戦闘は避けたいんだが)

歩きながら、考え事をしていると突然懐かしい人物に話し掛けられた。

「なぁ、あんた何もんや? 何で此処に横っちがもう一人おんねん?」
「そういうお前は……夏子か!? 何故俺を認識出来る?」
(おかしい、此処は過去の俺の精神世界だぞ。 異分子である俺を、此処の主である
過去の俺が眠っている状態で俺の事を認識できる筈が無い)

横島は、臨戦態勢をを取り夏子に問い掛ける。

「何でも何も、此処に居るんやから当たり前やろ。 それよりもあんたは何もんやねん?」
「簡単に言えば、この世界の異分子という所だ。」
「そしたら何でその異分子が、横っちの格好をしとるんや?」
「その質問には答えられんが、俺も聞きたい事がある。 お前は、横島の何だ?」
「うちは、横っちのクラスメイトや。 それより答えられんのは何でや?」
(クラスメイトか。 過去の俺の精神世界なら、恋人だと思ったが、この夏子は
自我が確立しているのか? しかし、そうなると何故この世界に存在できる?)

横島が思考に耽っていると、夏子が詰め寄ってきた。

「何で答えられんのか聞いてんのに無視しいなや自分」
「それを知られると、不都合があるかも知れんからだ。 それより横島は、今何処に居る?」
「その前にうちの質問に答えや。 そやないと教えたらん」
「俺の正体を明かせないは、不都合が起きる可能性があるからだ」
「不都合? どんな不都合が起こんねん?」
「質問には答えたんだ。 次はそっちの番じゃないか?」
「横っちなら、学校で突然倒れたから、保健室で寝とる」
(学校の保健室か。 夏子の事は気になるが、さっさと融着しに行くか)

そう思い、夏子を無視して歩き出そうとするが、突然夏子が霊波刀を出した

(霊波刀だと? 何故夏子が、そんなもんを使えるんだ? …そうか、過去の俺の霊能が
夏子の形で具現しているのか。 やはり俺は、俺か。 大事なモノはそう変わらないらしいな)

横島は、昔夏子の幸せと、銀一の幸せの為に自らが夏子から身を引いた事を思い出した。

「もしかして、横っちに何かする気なんか? もしそうなら少し痛い目を見てもらうで」
「さぁそれは如何かな? そうかも知れんし、違うかも知れないな」
「どっちにしても、あんたみたいな怪しい奴を横っちには、近づけさせんで」
(戦闘は避けたいんだがな。 しかも下手な事をして融着した時に霊能を失いたくない)

夏子が霊波刀で切り掛かってくるのを、サイキックソーサーを展開して防ぐ

「銀ちゃんと同じ能力!?」
「ぐっ…何? 銀ちゃんと同じ?」
(霊能が、二分化されてるのか? それなら、霊波刀さえ躱せば中距離での攻撃は無い)

そう判断して、サイキックソーサーで霊波刀を流しつつ横島は、学校の方に走る。

「こんの、避けなや自分!」
「無茶を言うな。 当たったら洒落にならんだろうが」





ワルキューレのダメージで、思うように速度が出せない横島は、夏子の攻撃を
流しながら、学校に着いた。

(結局振り切れなかったな。 まぁ、過去の俺に融着すれば問題無いか)
「あ! 銀ちゃん、こいつが横っちに何かしようとしてんねん。 倒すの手伝って!」
「何やて!? おい! 其処のお前止まりや」
「それは出来んな」
(おいおい、何だってこんな場面で銀ちゃんに遭遇するんだくそが)

横島が、学校の校門に入ろうとした時に、丁度銀一が校門から出てきた。
銀一の言葉を断って、通り過ぎようとした時に、銀一が
サイキックソーサーを展開して、投げ付けてきた。

「くそ、サイキック猫騙し!」
「そうはいくかい」

銀一の投げたサイキックソーサーを使って、サイキック猫騙しをしようとしたが
当たる直前で、サイキックソーサーが方向を変えて飛んでくる。
それを、霊波刀を出して叩き切る。

「霊波刀も使えるんか」
「しかし、此処は通さんで」

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