ザ・グレート・展開予測ショー

横島クンの五月病、その特効薬。


投稿者名:トンプソン
投稿日時:(05/ 2/ 9)

読者諸君は五月病という単語を一度ならず耳にしているだろう。
ネットの情報ではあるが少し調べてみると、別に五月に発生する病気ではないようだ。
いや、病気と言う表現もどうだろうか。じつは五月病というのは正式な医学用語ではないとの事。
理想と現実のギャップにより生じる無気力感が原因であるそうだ。
で、タイトルにある横島クン。
彼はまかりなりにもGS免許の取得者である。
つまり国家資格クラスの免状をもっているにも関わらず美神令子の奴隷である。
高校生の男の子、これでモてると思っていたのか。
それとも少しは生活改善が出来るかと思っていたのか。
現実は厳しいようだ。
それに加えて自分に惚れていた女性を助けられなかった。
それが彼に、横島忠夫に無気力感を感じるのも摂理と言おうか。
数日前から彼は紛れもなく五月病にかかっていたのだっ!
一応年上の美神令子、少々気に掛けている男の子の異変に気が付いて頼のママに相談しにいっていた。


「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
外の景色を見るともなく、美神令子ご自慢の事務所の窓辺で頬杖をついている。
これで何度目のため息だ、数えるのも面倒になったタマモが痺れを切らした。
「何よ、気色悪いわね」
「・・・・そっか、すまねぇなぁ、はぁ〜〜〜〜〜」
一応同僚の言葉を耳に入れているが上の空である。
「何よっ!私のいってる事判ってるの?」
「あ、うん・・一応な」
その投げやりな態度にタマモもあきれ果てたと言おうか。
「私はアンタがどーなろーと知ったこっちゃないけどさぁ。元気だしなよ」
「そうだよなぁ、はぁ〜〜〜〜」
困り顔を見せたタマモである。
今までの治療がぬかに釘だったのだ。

〜CASE1、シロの場合〜
「覇気がないで御座るぞ、そういう時は散歩に限るで御座る!」
嗚呼、なんとも単純かつ純粋な論理。
だが実はこれあながち間違いではないのだ。
軽い抑鬱状態を解消するにはスポーツが一番なのだ。
「お師匠様、拙者の手綱を握る出御座る!」
首輪を自らはめ込み、ヒモを横島に持たせたシロ。
一歩間違えれば倒錯した世界なのだが、何故かこの手の色気がないのがシロたる所以か。
「それ、今日は高崎あたりまで出向くで御座る!」
喜び勇んで疾走するはいいが、横島には武器がある。
かの文殊を使って自らを風船に変えていたのだ。
何時も、横島を困らせるシロ。その軽さに気が付かなかったのか?
当然、断然、完全に失敗であった。

〜CASE2 おキヌちゃんの場合〜
「元気出してくださいよ、横島さん、今日は私が腕によりをかけた料理作りますから、リクエストありますか?」
「う〜ん、はぁ〜〜〜〜〜」
「??はぁ、料理ですか横島さん、・・ゴメンナサイ、私わからないです、エッグエッグ」
何を勘違いしたのか、おキヌちゃん「はぁ〜料理」なる物が存在したと考えたのか。
で、何時もなら泣いた彼女をフォローする横島も最初は少し気まずそうにしていたのだが。
「ねぇ、おキヌちゃん」
「えっぐ、・・な、なんですか?」
「嘘泣きでしょ?」
「ぎくっ、な、なんで判ったんですか?」
嘘ンこなのかよ!
すべからく、なすすべもなく、そこはかとなく、失敗である。

〜CASE3人工幽霊一号の場合〜
『横島様、どうも配水管パイプの調子がおかしいのです、調べていただけませんか?』
「・・・業者に頼んでくれよ」
正論、王道、模範的回答な回答をよこした、よこしまであった。

〜CASE4、美神令子さんの場合〜
「シャワー浴びてくるわ」
横島がいる前で堂々と丈の短いバスタオルだけで身を隠して風呂場へと直行する。
「ふ、これで来るはずよ、私よりもいい女は峰不○子だけですもの」
比較対照が間違っている。
これで横島はロープを使って覗きをするはず、と睨んでいたのだが。
「来ないのかしらねぇ?」
何時もなら浴室にこだまするロッククライミングの足音がしない。
「・・おかしいわねぇ、人工幽霊一号」
『イエス?オーナー美神』
「横島くんはどこにいる?」
『ソファーで寝そべっております』
「横島クン、私のヌードよりもソファーがいいの・・・」
何故か敗北感の美神令子である。

とまぁ、この状態でママが事務所にやってくるのである。
「あら、横島クン、元気ないわねぇ、病気?」
「隊長さん、う〜ん、俺もわからないんっすけど、はぁ〜〜〜」
「あらら、駄目よ横島クン、ため息を付いたら幸せが逃げるって言うのよ」
「あぁ、聞いたことがあるっす。でも」
「でも?」
「こうしてため息ついたら、俺の無気力も抜けるかなって・・はぁ〜〜〜」
気晴らしのため息と思っているのか、横島少年。
「ね、こんな調子なのよ、ママ」
美神令子、影からそっと言を沿えた。
「う〜ん、こりゃ重症ね」
実際に、五月病も酷くなれば自らの命を絶ちかねないのだ。
美智恵ママも少々考え込んで。
「ねぇ、令子、ママは一つだけ五月病を吹き飛ばす方法しってるんど」
「お願するわ。私もあんな横島クンを見るのつらいの」
「じゃ、大目に見てね?」
「何を大目に見るの?」
美智恵さんは横島くんの耳を手にして
「こらっ、横島クン、どーしたのよ?五月病なんかになって」
「・・な、なってって言われても、好きでなったわけじゃ・・ないっすよ」
一応自覚はしていたのか。
「もぅ!君の取り得は元気でしょ?ほら、自分を取り戻さないと」
「・・・・・俺ってどんな奴でしたっけ?」
やっぱり重症なのだ。
だが美智恵さんの方が上手なのだ。耳を引っ張られたので、逆らわずにいると。
ほほにまるでプリンよりも若干弾力の有る衝撃が走った。
=ぼよよ〜〜ん=
横島、急に息苦しくなった。顔にあたるこの感触は!
(こ、これは?隊長のお、お。おっぱい?)
傍で見たいた美神令子の髪が驚きを伴って逆立っている。
「な、何するのよママ!」
「だから、大目に見てっていったでしょ?」
娘の怒りなどお構いなしと自らの胸に横島クンを誘う美智恵さん。
「横島クン、心地はどう?」
「モガ〜〜モガモガ〜〜〜」
(こ、これが、伝説のパフパフ、そう、俺は大人の階段を登っているのが、お父様、お母様、忠夫に悔いはありません)
「若い子はこれをパフパフなんていうそうね。確かにパフパフねぇ」
(しかも人妻のパフパフ、あぁ、なんてこったい!)
何が『なんてこったい』なんだろうか?作者にも判りかねる。
気力が沸いたのか、横島忠夫、顔だけじゃ物足りないと手をパフパフに伸ばそうとすると。
気が付いた美智恵さんが、横島少年の手をはたいた。
「モガ?モガモガ(何故、何故なんですか?隊長)」
「うふふ。駄目よ。お触りはダーリンにしか、させないもんね〜」
「モガモガ〜。モガモガグ(だ、ダーリンってインチキ方言の鬼娘の台詞あぁ、でも)
そして美智恵さんが最後の一言を発した。
「やだ〜、母乳が出てきたみたい」
ひのめちゃんを産んでまだ間もないから母乳が出て当然である。
「!!!○×△卅若吉ど◎※」
その心地よさに言葉にならない横島クンである。
そしてついえに、頭上にぴ〜よこちゃんが、ぴよぴよ。ぴよぴよ。
ぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよ
ぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよ
ぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよ
も一つオマケに、
ぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよ
(えーい、しつこいぞ、トンプソン!)
そして恍惚の表情で衝天した横島クンがいた。
一部始終をみていた美神令子のこめかみに明らかな程、怒りのマークがついている。
「・・・ちょっとママ?」
「なぁに、令子」
「何、じゃないわよ。私は横島クンを元気付けてっていったのよ、なのに」
鼻の下も、それ以外の卑猥な部分ものび切っている横島を見て。
「こんな、グデングテンにしてって頼んだんじゃないわよぅ」
怒り心頭まであと三分状態の娘を目の前にして。
「大丈夫よ、令子横島クンの気が戻ったらいつもどおりの彼になるわよ」
「信じられないわよ、そんなの」
腕を組んでの強がりを見せた美神令子であった。

ところが。
これを境に横島が元に戻ったのである。
方法はどうあれ、これほどの効き目があるとは・・。
自分の親ではあるが、少々びっくりの美神令子であった。
「流石ね、ママには勝てないわ、あんなの私には出来ないわ」
「あら?でも男の人、だれから好きになったら自然とやりたくなるわよ」
「・・ま、それはおいておいてね。ママ」
どうにもこの手の話は苦手な娘なのである。
「でもさ、どーしてあんな発想が生まれたの?」
「アンタのパパがそうなのよ」
「親父が?ママが・・・そのパフパフしてるの?」
「そうよ。って娘に聞かせるのも恥ずかしいわねぇ」
確かに。
人の心を覗く公彦氏が欝に入ってもおかしくない。
その度、元気を取り戻させる為に美智恵ママ独特の処方箋があるのだ。
「でも、一度限りだからね、横島クンにパフパフさせるの」
「・・そ、そうね」
「でもね、男の人って一度欝を経験するとぶり返す事も多いらしいのよ」
「じゃあ、また横島クンは?」
「可能性は高いわよ。その時はどーする?令子」
質問に対して真っ赤になりながら言ってのけた美神令子の答えは。
「わ、私のはママよりもゴージャスだもの。直して見せる、るわよ、ね」
こればかりは見た目だけでも娘のゴージャスさには驚嘆する美智恵さんである。


FIN

あとがき、
すいません。酔っ払ってます。素面になった時、赤面しそーな、SSですが、
ゆるしてちょんまげ!

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